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2004.02.18

人のウワサ

今日はウワサについてちょっと考えてみます。
まず、ウワサには、社会的なもの(風評)と個人的なもの(有名人のゴシップから個人まで)があります。
まず、身近なウワサを考えるならば諺にもあるように
「人のうわさも75日」伝言ゲームのような「根も葉もない」ものから
「火のないところに煙は立たない」という真実のものまであります。
子どもが小学校に行っていた頃は「下駄箱PTA」という言葉がありました。
懇談会では、いっさいしゃべらずシーーン。しかし、外へ出て下駄箱の前で、輪になってペチャクチャ始めます。
「ねぇ、、あの人、こんなこと懇談会で言ったのよ。」「わぁ!いや〜〜〜ね」
「あの先生、もうちょっと宿題出してほしいは」「そうよね、、、大丈夫なのかしら?あの先生。」
話は次から次と続きます。
こうした場合、憶測、推測から断定、決定にウワサは膨れ上がります。
「あの人、この前クルマにぶつけられたんだって。」
「へぇ〜クルマにあったんだぁ、、、」
「クルマにあてられたらしいよ」
「クルマを当てたんだって」
「ええ〜〜懸賞でクルマをもらったの!!」
 
次に、芸能人とマスコミ。
これは、もう両方で勝手にやり合ってください。

さて、一番社会的に影響を及ぼすのはやはり『風評」でしょう。
鳥インフルエンザ、BSE,SARS,放射能、、、
枚挙に暇がありません。
このどれもが「しっかりとした情報」が公開される前にマスコミがどんどん先に進んで、ウワサを作り上げている感もします。
私は朝のワイドショウはよく見ます。
今日の主なテーマは「鳥インフルエンザ」
一連の事実をちょっと流して、後はレポーターが走り回り、識者と言う人がコメントを加え、最後にキャスターがまとめる、という形で番組は進みます。
そこでちょっと思ったこと。
それは、レポーターも専門家も識者も「はっきりしたことはわからない、、、」と言っている、、、
にもかかわらず、このテーマが終る頃は「鳥インフルエンザはこわい、学校の鶏達はどうなる?はては人間はどうなる?」という感じで締めくくられてしまったのですが、
すると、見ているものは「そうか、、、怖いんだ」という印象だけが残ります。
じゃ、さっきの専門家や識者の意見はなんだったのか??
番組に責任をとらされる事態になったときのアリバイか??
なんて悪く考えるくらい、専門家の意見「まだ、わかりません」はあっちにやられてしまう。
私は鳥インフルエンザより、むしろこの進行のやり方の方が怖い。
そういえば、日テレがサブリミナルをしたとか、しないとか、、、

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コメント

>むしろこの進行のやり方の方が怖い。
さすが瀬戸さんですね。メディアやマスコミから情報を得る時にはここに注意しないと。
 事実を客観的に伝えるということは実は出来なくて、多かれ少なかれ脚色されてしまうし、現代のテレビや雑誌やメーカーの宣伝等ではどうひん曲げて伝えるかが実は腕のみせどころなわけです。
 ところが今まではメディアに関することがきちんと教育されていない。そのこと自体に問題があるようです。数年前から日本でも(実はちゃんと調べると昭和の初期にすばらしいものがあったらしいが)カナダから輸入された「メディアリテラシー」が導入されつつありますが、塾でもやってみたいと思っています。

投稿: aran | 2004.02.19 01:19

aranさん、かき込みありがとうございます。
確かにおっしゃるとおりだと思います。
メディアって向こうから一方的に情報が押し寄せられて来ます。
また、私たちって結構権威に弱いので「あの先生が言っていた、それならば正しい」とかって思うのです。
いつのまにか、自分で考え、判断することをやめてしまいます。考えるってスゴ〜〜ク、エネルギーがいるから、、、
その代償は、忘れた頃に、気が付かない形でやってくるとしたら、、、
う〜〜〜ん。こわい。
aran さんの塾でなさる講義など、差し支えない範囲でまた教えてください。

投稿: せとともこ | 2004.02.19 22:17

 伝える技術を教えるのではなく、何をどのように料理していくかを伝えたいと思っています。例えばホームページを作る話で言えば、ホームページビルダーの使い方を教えるのではなく、どんな題材をどの切り口から見れば面白くなるかということを体験し学んでいきたいと思うわけです。
 ちょっと古い本ですが、「メディアリテラシー」菅谷明子 岩波新書680 が勉強になります。特に184ページにあるピクチャーパワーが面白く、自分でもマネてみたいと思っています。簡単にいうと、ニュースの素材となる客観的な映像の細切れを自分なりにストーリーを作り上げ、まとまったニュースに仕上げる課題です。これを教室内の数グループに分けて製作させ、その出来上がりを比べれば、一見客観的なニュースが如何様にも料理できるものだということを身をもって感じることができるという寸法です。
 これと似たような発想でやっている「フューチャーキッズ」という組織があります。
http://www.futurekids.co.jp/fk/
(岡山にも京都にもあるようです)
デジタルハリウッドがバックにあるので、なかなか良い教材を使っているという話を聞きました。参考になるかもしれません。
 そのまま真似しちゃ面白くないので、小回りの効く我々はアイディアをどんどん入れていったら良いですね。まず一番簡単にできるのは、「BLOG」をツールとして、「最もアクセス数の多いブログをつくるコンテスト」が考えられます。
 アクセス数をかせぐためのあらゆる方法を検討させ、計画し実践させる。1ヶ月の期限内で最も多くのアクセス、またはコメントなりトラックバックをもらった生徒を優勝とする、、、なんてしたら面白いですね。ブログのアクセスを増やす方法は、技術的な要素あり、話題性を作ったり、他のブログへの書き込みしたり(ニュースサイトのブログにトラックバックしたり、マスコミにメールしたりするなどという発想もでてきます)、大人も真剣に考えてみる価値のある題材です。
 まだどこの塾もやってないと思うので、プレスリリースなんかしても面白いかもしれません。
 もし、ご関心あれば一緒に考えてやってみませんか?

投稿: aran | 2004.02.21 00:25

aranさん。こんばんは。
書き込み、ゆっくりと読ませていただきました。
いろんな世界があると、感動。

>もし、ご関心あれば一緒に考えてやってみませんか?

はい、是非。
ただ、私は本当に素人なので、大丈夫かな?
いろんな技術的なテクニックなどまた教えてください。
しかし、mediaの役割にはとても興味があるので。薦めてくださった本も読んでみます。
また、感想など、お知らせします。

投稿: せとともこ | 2004.02.21 21:15

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