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2004.04.14

消えた国立大学のその後は?

今年の4月1日から国立大学が消えました。
明治以来100年以上、日本の学問、研究の先進となっていた「学問の府」。
これからは、「独立法人」になります。
したがって、大学そのものはあります。
では、何がどのように変わったのか?
変わるのか?

まず、一番に気が付くことは「天下り」です。
実は文部官僚の天下り先として確保されたのです。
二十三大学(短大も含む)に文部官僚OBが「経営協議会の学外委員」として天下りしました。

次に大学への予算が減少します。
専任教員の人件費以外は1%の削減。
研究費が減らされると、研究者は企業などからの資金調達をしなければならなくなります。
企業と、大学とが結びつくことで、「基礎研究」はますます隅に追いやられます。

こうした事態から次の段階は当然「学費の値上げ」へと進みます。
学費は大学ごとに違いますが、10%までの値上げは許されています。
国立と私立との差は少なくなり、能力のある学生を得られにくくなります。

また、大学の付属機関へも影響は及びます。
教育学部の付属幼稚園、小、中、高等学校も学費が上がると予想されます。
医学部付属病院へのしわ寄せも必至です。

法人化されたことで、いろいろなところに影響が及ぶわけですが、
何よりも「真理の探求」を目指す次代の若者たちの受け皿がなくなったことは
危惧すべきことだと私は思います。

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コメント

はじめまして。
4 月 1 日は内税表示関連の報道一色って感じで、大学法人化についてはあまり見かけませんでした。
(私がニュースをしっかり見てなかっただけかもしれませんが)
このあたりの動きをわかりやすく紹介したサイトとか、ご存じないですか?

投稿: わさび | 2004.04.19 10:28

わさびさん、初めまして。

分かりやすく、とは言えませんが、情報量で言えばこのサイト

http://ac-net.org/dgh/blog/

が一番だと思います。国立大学の法人化も大きな問題をはらんでいますが、今の焦眉の課題は東京都立大と横浜市立大で進む「改革」の行方です。これら二大学で進む事態は、今後の国立大学の行く末も暗示しているように思います。

投稿: せと☆ひでき | 2004.04.19 12:36

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