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2004.04.21

きみはサンダーバードを知っているか??

「きみはサンダーバードを知っているか」という本が
1992年「サンダーバードと法を考える会」編集で発行されました。
サンダーバードは、ご存じ、あのイギリスの人形劇の「サンダーバード」です。
民間の国際救助隊で、
人命救助のため、最新の機械を使った1〜5号機。
世界中至る所に救助に赴く隊員。
そして、あの音楽。
ハラハラ、ドキドキ。
そして無事救出。
嬉しくなります。

さて、本に話題を戻すなら、
この本は当時広島大学教授の水島朝穂さん以下6人の方が執筆しています。
この本が発行された1992年は、
「国連平和維持活動(PKO)等に対する協力に関する法律」が、可決、成立した年です。
同時に、自衛隊派遣を含む「国際緊急援助隊の派遣に関する法律の一部を改正する法律」も成立したしました。
ここに、自衛隊が海外に出動する道が開かれたのです。
当時は「災害、緊急援助」という名の下での、討論が繰り返されました。
しかし、この法律の本当に目指しているものが、違うところにある、と指摘する人たちは多くいました。
「日本はこの先どうなるんだろう、、、」
「なんだか、きな臭くなるのかな、、、」
いろんな声が出され、巷間に消え、
「災害救助」の自衛隊は、海外派遣を法律的に許されたのです。
この時、これから起こりうることを予見して、出されたのが
「きみはサンダーバードを知っているか」
です。
水島先生たちは本の中で書いています。
「本当に、政府の言う海外援助、人命援助なら
自衛隊ではなく、非軍事の救助組織がやるべきである。」と。
自衛隊が行くということは何を意味するか?
「人命優先より国家優先」
「信頼・自発・連帯より命令・服従・制裁」
「人命救助・建設より殺人・破壊」
「普遍的人間教育より特殊専門軍事訓練」
等などを検証して、
今後の進む道に「危惧」を表明しています。
そして、「非軍事救助組織」こそが地球を救うと明言(?)、提言しています。

そして十年後の今。
現実に自衛隊は海外に派遣されました。
人道支援という名の下で。

しかし、現実に自衛隊が人道支援をしていても
人は「軍隊」と思う。
武器を片手に、
水を差し出す人間に
心から信頼を寄せるものだろうか、、、
イラクの人々にとっても、あるいは他の国の人々、
また私たちにとっても必要なのは軍隊ではない。
必要なのは「災害救助隊」ではないかと、
あらためて思いました。

今、私は聞きたい。
総理。そのひとに。
「きみはサンダーバードを知っているか」と。
夢のような現実が実現すればいいなぁ〜と
ささやかな願いを込めて。

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コメント

サンダーバード、大好きです。
やっとの思いで、DVDセットを我慢したら、音楽CDを買っていました。

さて、民主党の提案に近いものなんでしょうが、僕には「無駄」に見えます。
逆に、海外へ人道支援に行くときには、日の丸をつけて丸腰で行けば良いんじゃないかと思います。
これだけ訓練され、指揮系統がしっかりしている集団はほかにないでしょうから。

サンダーバードもそうですが、こんな理想をマターリと語るのも好きですねぇ。

投稿: 聞きかじり | 2004.04.22 08:37

聞きかじり さん。おはようございます。
書き込み有り難うございます。
そうか、、聞きかじりさんもサンダーバードお好きですか。
私も好きです。
今度実写版ができるとか、
楽しみなような、ちょっと不安なような(?)
イメージが崩れなければいいのですが、、、

さて、聞きかじりさんの「マターリ」には涙出して笑ってしまいました。
本当に、そんな感じで理想を「お茶」飲みながらマターリと、
そして青臭く燃えながら話できるような、
そう、まるでホビットたち(指輪物語)のように、できたらいいですねぇ〜

投稿: せとともこ | 2004.04.22 09:20

サンダーバードの実写版?

うーん、エイトマンとバットマンを比べたら、現実味を感じさせないエイトマンのほうを選ぶでしょうから、きっとパスします。

さて、僕のコメント、最後の一行が無かったら、まるで喧嘩を売っているみたいになっちゃうでしょ。
「青臭く燃えながら」って現実の世界では僕も大好きですが、ネットで遣るとまず喧嘩になっちゃう。
これがネットの難しさだと思います。これからもよろしくお願いします。

投稿: 聞きかじり | 2004.04.23 16:34

聞きかじり さん、おはようございます。
書き込み有り難うございます。

サンダーバード実写版は8月7日、劇場公開のようですよ、、、

さて、さて聞きかじりさんのコメントを、読ませていただいて思ったこと。
それはおっしゃるように「ネットでの難しさ」です。
私は仕事柄、書く内容は「教育」のことが多いのですが、以前ホームページ「実験教室」
で、「学力」について、ずいぶん掲示板が盛り上がり(?)ました。
本当は同じことを言っているのですが、ちょうど目隠し状態で、象について語るあのたとえのように、
「自説」に執着して、なかなか先が進まない経験があります。
その時も、お互いに
「本当は同じこと言っているのにね、、、」とメールで分かり合っていましたが。
ネット上の限界を感じます。
「匿名、実名」についても、また考えていきたいです、、、
ところで、聞きかじりさんは「ジェンダー」はどの様にお考えですか?
よろしければ、また意見お聞かせください。

投稿: せとともこ | 2004.04.24 10:48

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