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2004.05.20

再び「戦場のピアニスト」を

昨日(5/19)wowowで
「戦場のピアニスト」が放送されました。
映画の内容はご存じの方が多いと思います。
第二次世界大戦中のポーランド。
ナチに追われるユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの
奇跡にも似た人生を綴った手記をもとに、
ロマン・ポランスキー監督が手がけた有名な映画です。

見終えた感想。
「悲しかった、、、」
です。
美しいヨーロッパの町並みと、
流れてくる音楽。
そこに暮らす普通の人々。
ある日、突然降って湧いたようにドイツ兵が侵攻。
初めは、ゆっくりと音もなく、
そして、次第に人々は戦争へと巻き込まれていく。
気がついたとき、
人は二つに分かれる。
一つは無気力に、
もう一つは、敵の手先に。
「人はなんのために戦うのか」
その疑問さえ、もうそこにはない。
ただ、あるがままを受け入れていく
ユダヤの人々とナチの兵士。
しかし、地下に潜った人も大勢いた。
あるいは、心の奥では「戦争反対」を唱えている一般の人々も多くいる。
全ての人々が
「不幸」のどん底に落とされる。
そんな悲劇を、
強烈に、あるいは淡々と映画は描いていく。
非力な主人公は
「ただ逃げるだけ」である。
窓越しに彼の目をとおして
戦争の惨劇が、「事実」として伝わってくる。

そして、最終シーン。
ナチスの将校にピアノを聞かせる場面は、
美しい。
一人の人間と人間との交流を、
音楽を通して静かに訴えてきます。
「誰もが、
平和を愛している」
というメッセージをのせてショパンは流れます。

さて、今回、この映画をみて印象的だったのは、
主人公の父親が、夕飯を食べながら言ったセリフ。
「アメリカが悪い。
アメリカにもユダヤ系は大勢いるのに
助けてくれない。」

まさか、この人たちは、
まだ、この事実が逆の意味で
今も続くとは
思いもしなかったでしょう、、、
アメリカは、イスラエルを全面指示している。
そのイスラエルは、今日もまた
パレスチナを攻撃したというニュースが伝えられます。

どこかに、
今日も名のない「戦場のピアニスト」が生まれているかもしれない。

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コメント

トラックバックありがとうございました。
イスラエルの人々が以前の犠牲者の立場から加害者の立場に立っているという姿はなにか重たいものがありますね。
日本も同様で戦争、原爆の被害者の立場から考える機運が薄らいで来てしまっているような気がします。
イスラエルは国内的には民主主義で、愛国心も強く、軍事力もあり、周辺諸国との妥協をしない点で、今の日本で姿をあらわし始めた国家第一主義の究極の答えのような気がします。
国家第一主義の人々はイスラエルのような国になる事を望んでいるのだろうかと思い薄ら寒い思いがします。
とり越し苦労ならばいいのですが...

投稿: FAIRNESS | 2004.05.20 14:10

FAIRNESS さん。
コメント有り難うございます。
昨日、年金の影で
有事法案が自民党、公明党、民社党の賛成で衆院を通過しましたね、、、
もう、きな臭い、なんて臭いだけではなくなりました。
戦時体制まであと秒読み。
取り越し苦労ではありません。

ただ、ただ
いまからでも遅くはない!!
何とかしなければ。
では何が出来る???
やはり、世論でしょうか、、、
事実を伝えていく作業を
今こそ、惜しまずにやらなければ。
そんな気がします。
ご意見、お聞かせください。
では、また。

投稿: せとともこ | 2004.05.21 14:26

>主人公の父親が、夕飯を食べながら言ったセリフ。
>「アメリカが悪い。
>アメリカにもユダヤ系は大勢いるのに
>助けてくれない。」

たしかにそういってました・・・・・・

ためいきですね。

子どもさんを教える仕事をしているのですか?
子どもさん向けのえほんをつくったので、もしよかったらみていただけるとうれしいです。

ノンフィクション絵本「戦争のつくりかた」
WEBサイト:http://www.ribbon-project.jp/book/

このお話は、すべていまある日本の法律 あるいは今から決まる予定の法律の条文に基づいて書かれています。
こんな世の中になりうるように、着々と(そしてマスコミも報道することなく)法律が決められていっているなんて恐ろしいです。
日本に『茶色の朝』がやってくるのも、このままだと間近そうです。

投稿: hana | 2004.05.25 19:45

hanaさん。
こんにちは。
書き込みありがとうございます。
ご紹介いただいたサイト、拝見しました。
なんだか、途中の
「今までのことは、間違いになった、、、、(意訳)」のところは、涙が出ました。
私たちが、、先輩たちが守ってきたもの、
それが蹂躙されていく過程がとてもよく分かり、
切なくもありました。
今度、子どもたちにも宣伝しておきます、、、
また、いろんなこと
お教えくださいね。
ありがとうございました、、、

投稿: せとともこ | 2004.05.26 14:18

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