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2004.05.22

エンタの神様

「エンタの神様」というテレビ番組があります。
私も毎週と言うわけにはいかないのですが、
ちょくちょく見ます。
多くの若いエンタティナーが、自分の技を競って
視聴者を笑いに誘ってくれる楽しい番組です。
傍らでゲラゲラ笑って見入っている子どもと、
番組が終わってから真似をしたりと、
親子の会話の一端を担ってくれています。
「こうして、笑いが通り過ぎた後は何が残るのだろう〜〜」
なんて、親である私はふと真面目に思ったりします。

私は自分の幼い頃を思い出すと、
二つの番組が浮かびます。
一つはテレビ番組で、お昼時の「小劇場」です。
もう一つはラジオ番組でNHKの「文芸劇場」という夜の番組です。
両方とも、内容はおぼろげなのに、
そこから受けた印象だけが鮮やかなのです。
「こわ〜〜〜い」ということですが。
テレビの方は夏休みにやっていた「怪談」でした。
語り手は渥美清さん。
椅子に座って、ただしゃべるだけなのです。
見ている方は彼の顔しか見ていないのですが、
話し方、間のとり方、緩急の付け方、
もう、すご〜〜く上手で、
その光景がありありと浮かぶのです。
内容も、別におどろおどろしい話ではないのです。
日常のさりげない場面、出来事にひそむ「心理的な怖さ」を
迫力ある、あるいは説得力を持ってして
私たちに語りかけてきました。
「怖かった、、、」
一緒に見ていた兄と、二人で
夏の真っ昼間なのに震えていました。

次にラジオ番組の方は、
プロの落語家が語る「怪談」。
こっちは本当にオドロオドロシイお化けが出てきました。
夜中に恨みを持った幽霊が走るところなんか、
もう怖くて、こわくて、、、
布団に入りながら震えて聞いていました。
(やめればいいのに、それができないくらい魅力ある番組でした。)
こっちも兄と二人でブルブル震えて聞いていたことを
今でも思いだします。
(関係ないけれどコワイ話しの方が想像力は膨らむのでしょうか?)

幼いときに受けた印象は強烈で、
今でも私は「怖がり」です。
しかし、こんなにも鮮明に、あの当時が
思い浮かぶということは、
やはり「文化の重み」とも思います。

すぐに力にならなくても、
あるいは、表面にでないままで終わるかもしれないが、
幼い頃にいろんな経験、体験をすることの価値を改めて考えます。
人は「歴史と文化」の中でこそ「人」になるのでしょうか、、、

そういう意味でも、
今の子どもたちに、
よい環境を贈る責任があることを感じます。
彼らが大人になったとき、
豊かで、やさしくて柔らかであるように、
祈りながら、、、

エンタの神様に出場しているエンタティナーの皆さんにも
暖かい声援を送りながら、
そんなことを考えました。

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