利口な馬、ハンス
「利口な馬、ハンス」は
読み書き、算数の簡単な計算ができることで有名でした。
二十世紀の初め、ドイツでフォン・オスチンという人が
「馬も人間と同じくらい利口か?」ということを
調べようと思ってハンスという名の馬に二年間にわたり、訓練をしました。
その結果、ハンスは見事に計算等ができるようになりました。
(答え方は、足で床を叩くやり方です。)
トリックを疑った人々も、飼い主がなんらトリックをしていない事を調べ、
ついにこの馬は「利口な馬、ハンス」として広く知られるようになりました。
しかし、この謎はオスカー・ブングストという人によって解かれました。
ブングストさんは、「答えは人間の方にある」という仮定を考えました。
そこで、彼は飼い主も予め知らない問題をハンスに出しました。
すると、どうでしょう。
ハンスは飼い主の表情を見ながら、いつまでも床を叩き続けました。
ハンスは「飼い主の表情」を見ていたのです。
正解のところで、無意識に飼い主がする表情や動作を読み取っていたのです。
この話から「利口な馬、ハンス」という言葉は
「超自然現象」には騙されてはいけない、
という警告を込めて使われることが多いようです。
つまり何事にも原因と結果があるので、
オカルトのような「まやかし」には騙されないように、、、
と、いうことでしょうか??
さて「オカルト」「まやかし」といえば
国会もまるで、オカルトのよう。
国会の中に巣くっている魔物の正体は杳として見えない。
私たちは誰も騙されたくはない。
騙されないでいようと心がけている。
しかし、相手の正体が分からない、
ましてや、みんな同じ顔で、同じ表情、動作、行動をしているとなれば、
「正解」はどこにあるのか???
答えを見失ったハンスはただ、床を叩き続けるばかり。
答えを見失った私たちは、そうはしない!!!
やはり
やはり
声をあげなければ、
意思を示せねば、
今度は私たちがはっきりと
ノーの表情を国会議員に突きつけなければ。
目前の小手先だけのやり方には
「もう騙されないぞ〜〜」と突きつけなければ。
トカゲのしっぽを切る。
しかし、しっぽを切られたトカゲが、さらに大きくなって
国会に巣くってくるような、こんな「まやかし」にはもう騙されてはいけない。
官房長官の突然の辞任を知って、
なんだか、こんな文を書いてみました、、、
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コメント
私自信がとてもダマされやすいので、生徒たちには客観的に眺める練習をしてもらいたいといつも思っています。
政治の問題についてはまず興味を持ってもらうことが大事ですね。授業の中で伝えていきたい...。
投稿: aranxp | 2004.05.07 23:51
aranさん、今晩は。
私もだまされやすいです、、、
まぁ、だますつもりはなくても、
結果としてだましたことになることも良くあることですから、
私自身はあんまりカリカリ頭には来ないのですが、
ただ、政治に関しては、しっかりと見ていきたいなぁと思っています。
また、ご意見お聞かせください。
投稿: せとともこ | 2004.05.09 21:46