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2004.05.14

知的好奇心

先日、自然界における左と右という文の中で、
「鏡はものの左右を逆にするだけで、上下は逆にしないのはなぜか?」という質問が
著者のマルティン・ガードナー氏から読者に出題された話を書きました。
それに関して、昨日(5/13日)友人のaranさんが、
一日かけて考えてくださいました。
鏡が左右反転するのに、上下反転しない理由の中で詳しく述べていらっしゃいます。
答えというか、理由は、すでにaranさんが書かれているとおりなのですが、
私は彼が
「一日かけて考えた、、、」という事実に感動をしました!!
我が家でも、「鏡の反転」については話をしたことは、すでに書きましたが、
今回はaranさんに触発されて、その会話の内容をかいつまんで書きます。
いつものように、会話文でいきますので、どうぞつきあってください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「鏡って左右反対に映るけれど、どうして上下逆には映らないの?」
「うん、そうなんよ。僕も前から疑問に思ってたんよ。なんで?」
「う〜〜〜ん。じゃ光の進み方を考えてご覧。」
「光はまっすぐに進む・・・と。う〜〜〜ん。
右手を上げると、鏡の人は左手を上げる???
顔を逆さにすると、逆さに映る・・・
光は鏡にあたって、また自分に跳ね返ってくる、、、
では、もし目が上下についていたらどうなるか???」
「あ〜〜〜いいねぇ。その疑問。」

「そうか!!わかった。
人間の顔が左右対称だから、反転するんだ!!!
もし、上下対象なら顔をこうやって、(90度傾けて)反対になるんだ!!」
「お〜〜〜スバラシイ。
そうなんだよね、、、なるほど」
「あっ、とうさん。どうして鏡は上下逆にならないの?」
「ソレはだな、、、左右とか上下というのは人間が作った概念だからだ!」
「(´ヘ`;)ハァ?」
「鏡は直線的(面対称)に反転するのだから、鏡を90度回転しておくと、上下は逆に映るだろう。
つまり、左右とか、上下というのは人間が作った概念で、別に鏡が好んで
左右反転はするが、上下反転はしないんじゃない。」
「はぁはぁ〜〜〜恐れ入りました。」
「だが、Y(子どもの名前)が考えた、目が上下なら?っていう仮定はエライ!!
その通り。」
「うん!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうしてaranさんの結論、
「人間が上下逆に映そうとしないだけ」ということに、
我が家もたどり着いたのです。
鏡と言えば、
ミラー対称性とか、うんぬんかんぬん、
難しいことは思いつく。
しかし、「何故、上下逆にならないの?」と改めて
聞かれると、悩んでしまう。
実は解答は、
「上下逆に映さないだけ」という
なんだかすごく簡単なことです。
だがだが
この意味することは、実に深い。
発想の転換。本質を探る上での柔軟な考え、
そして、みずみずしい感性。
いろいろなことを改めて学びました。
今までわかったつもりになっていたことや、
当たり前と思っていたことが案外分からない、
ということを再確認。

それにしても、知的好奇心の大切さをヒシヒシと感じます。
波多野誼余夫、稲垣佳世子は「知的好奇心」(中公新書)の中で、
「好きなこと」「興味を持ったこと」が
いかに学習効果を高めていくか、ということを
実験をとおして述べています。
本の最後で著者は格調高く
好奇心、向上心の場の必要性を書いています。
====================
「一人ひとりの子どもを伸ばすのに、ゼイタクすぎるということがあるだろうか。
同じように、社会についても、
個々人それぞれの可能性をいかすうえでのゼイタクはもっと追求されてよい。
そのためにこそ、われわれは豊かさを
求めてきたのだから。
個別化についてのこうした新しい見方こそが、
本当に人間らしい教育や社会、
つまりだれもが好奇心、向上心を発揮しうる場をつくるための基礎だろう(後略)」
======================

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コメント

うーん、なんかちょっと違うような気が...(^^;

投稿: aranxp | 2004.05.14 18:19

aranさん。
こんにちは。
私はaranさんのブログ、よく分かったし、
「あ〜〜同じだ、、」
と思ったのですが、、、
そして多分同じことを言っているのでしょうが、
私の説明不足なんだと思います。
会話をそのまま描写しても、読んでいる方には分かりませんよね、、、
反省。
やはり、紙に書いて手振り、身振りでしなかったら、分からないよね、、、
率直に意見書いてくださって有り難うございます。
また、目標が一つ出来ました。
「分かる文章」を書くということ。
これに懲りず、またお付き合いくださいね。
では、、、

投稿: せとともこ | 2004.05.14 18:30

昔読んだ楠田枝理子さんのエッセイ
「不思議の国のエリコ」という本で、同じ話題が出てきました。

「一見左右が反対のように見えますが、本当は、上下左右はそのまま、反対なのは前後だけ」

というのが、本書での答えでした。


 楠田枝理子さんといえば、本当はバリバリ理系の才媛なのですが、そんなとこちっとも見せないで他のタレントとからんで馬鹿やってくれるとこは素晴らしいです。

投稿: Rough Tone | 2004.05.15 03:36

Rough Toneさん。
書き込み有り難うございます。
いつもながら的確な表現、有り難うございます。
そうなんですよね、。
口で言ったり、図に書くと
aranさんや、 Rough Toneさんの書かれた結果なのですが、、、
やはり自分の文章力の見直しを図らなくては。
そういう意味でも、今回のテーマは
私自身への警鐘でした。
遅々とした歩みかもしれませんが、
勉強のやり直し。
また、アドバイスしてくださいね。
よろしくお願いします。

投稿: せとともこ | 2004.05.15 12:21

表現してみる過程で、いろいろおかしいところに気づいてきて、よーし、完璧に理解したるっ!てなります。

投稿: aranxp | 2004.05.18 16:47

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