「時計じかけのオレンジ」が今、そこに
「時計じかけのオレンジ」という映画、ご覧になったことありますか?
監督は、あのスタンリー・キューブリックです。
この映画に関しては、「時計じかけのオレンジ」から人間性を考えるというサイトで詳しく書かれていますので、
是非、ご覧ください。
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(これからは、映画のあらすじの話などを書くので、
「ネタバレ」になるかもしれません、、、)
イギリスの近未来。
主人公は、「暴力、性」であけくれる日々を送ります。
あの当時としては、その描写はビビッドで、薄ら寒いものがありました。
あげく、仲間の裏切りで「投獄」。
そして、「洗脳」されて、非暴力、無気力の若者が出来上がるのでした。
しかし、
しかし、
「洗脳」の呪縛は解かれ、主人公は「元に戻る」
という映画です。
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私は最初、この映画を見たときは、(随分前です)
後味が悪くて、イヤ〜〜〜〜な映画でした。
「どうして、キューブリックは、こんな映画を作ったんだろう??」
と、訝しく思いました。
しかし、
2004年の今。
この映画を、思い出すと、
「まぁ、なんと、現代によく似ていることか。」と驚いています。
若者たちの、未来への不安や不満。
国家による、統制、規制。
その危なっかしいバランスが、
新しい危機を生み出している現代。
「昼か夜か」
「善か悪か」
「全体か個か」
「金持ちか貧乏人か」
「賢いか否か」
「、、、」
二つの対極にある価値観の中で、
揺れに揺れています。
この秤のメモリが、
いずれの側に傾いても、
それは、「破滅」の一歩のような気がします。
そして、
どちらに動いても、
「国家」という権力がさらに強くなり、
私たちを、さらに統制、規制、強制していくような気がします。
それに、立ち向かう手段が、
映画「時計じかけのオレンジ」の主人公のように
なるしかない、、、
そんな時代に突入しようとしているのでしょうか???
なんだか、
この頃のいろんな世の中の動きを見ていて、
考えてしまいました、、、
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