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2004.06.10

さよならだけが人生さ

 コノサカヅキヲ受ケテクレ
 ドウゾナミナミツガシテオクレ
 ハナニアラシノタトエモアルゾ
 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
    井伏鱒二訳    (『厄除け詩集』より
                  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昨日、サッカーワールドカップ、アジア一次予選が
埼玉スタジアムでインドを迎えて行われました。
結果は7−0で日本が勝ちました。
昨日は朝からビールを冷やしてワクワク。ソワソワ。
そして、いよいよ試合は始まりました。
お〜〜〜久保がいる!!!
久保竜彦。
もとサンフレッチェ広島のFW。
今も広島サポは彼のファンが多い。
そして、そして、
その久保が前半12分。
ゴ〜〜〜〜ル。
なんと、なんと
電線にひっかかった凧みたい体形からの
ゴ〜〜〜ル。

スバラシイ。
スゴイ。
サスガ。

テレビは何回も久保のゴールシーンを映し出していました。
前半の得点全てに彼はからみ、
後半はおやすみ。

そして私はテレビを見ながら、
横浜マリノスの一人のサポーターを思い出していました。
「ウーマリ○○さん。天国から見ていますか???
久保選手が活躍しましたよ。
中澤選手も、そうそうGKは川口さんですよ、、、」と。
私はその方は直接知りません。
それどころか、つい先日、夫がある掲示板で
彼女のことを知って、私に教えてくれたのです。
24歳で「ガン」のために逝った一人のサポーター。
その彼女への哀悼をこめた、
思いを込めた掲示板を
読みました。
最後まで、病気と闘いながらも、
マリノスを応援した彼女。
私は直接知らないけれど、
やはり、やはり
天国のその人へ、思いを運びます。

また、昨日は
私のブログに、トラックバックしてくださっている人のブログを
訪問して、その折、
その方のお母様の死を知りました。
やはり、ジワジワ涙が出ました。

私の父は昨年暮、
亡くなりました。
大往生でした。
しかし、残された私は辛い。悲しい。
心にポッカリ穴が開きました。

人はいずれ死にます。
生きとし生けるもの全てが。
その事実のまえに、
無力です。

しかし、人は続くものとも思います。
綿々と譲り渡されていくものと思うのです。
そして、人は尊くその死を迎えなければと
思うのです。
決して、
戦争や犯罪で、
「力」で、その命は失ってはいけない。

「さよならだけが人生」なのだけれど、
だからこそ、
精一杯生きていかなきゃいけないのでしょうね。

そうそう、
三木清は人生論ノートの中で、
「幸せとは機嫌がいいこと。」と書いていました。
幸せは、おのずと外に表れ、
表れた幸せはまた他人を幸せにしていきます。
辛いことがあっても、
「機嫌がいい」
そんな自分でありたい。
いろんなことを丁寧に、
時間を大切に、
機嫌よくやりたいと、
昨日はサッカーを見ながら思いました。
(後半は寝たのですが、、、(^^;)
久保がいないから)

今日は時の記念日。

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コメント

こんにちは。
井伏鱒二の厄除け詩集。
正確には、
コノサカズキヲ受ケテクレ(この杯を
受けてくれ)
ドウゾナミナミツガシテオクレ(どうぞなみなみ注がしておくれ)
ハナニアラシノタトエモアルゾ(花に嵐の譬えもあるぞ)
「サヨナラ」ダケガ人生ダ(「サヨナラ」だけが人生だ)

元ネタは、于武陵の「勧酒」。

勧君金屈巵(黄金のさかづきを君に勧めたい)
満酌不須辞(なみなみ注ぐが、遠慮するなよ)
花発多風雨(花が咲けば、とかく風雨が多いと言うよな)
人生足別離(人生には別離がつきものなのさ)

「さよならだけが、本当に人生なのでしょうか。」
というのは、寺山修司の言葉だったりします。
この言葉を出発点に、
人は、いろんな場所で、
いろんな人との出会いを求めるのでしょうね。

谷川俊太郎の詩に、こんな「出会い」が描かれています。
題名は「兵士の告白」

殺スノナラ
名前ヲ知ツテカラ殺シタカツタ
殺スノナラ
一対一デ殺シタカツタ
殺スノナラ
機関銃ナンカデナク
素手デ殺シタカツタ
殺サレル者ヨリモ殺ス者ノ方ガ
何故コンナニ不幸ナノカ
ソノワケヲユツクリト囁キナガラ
殺シタカツタ

殺スノナラアアセメテ
ナキナガラ殺シタカツタ

(「谷川俊太郎詩集・その他の落首」より引用)

投稿: coho | 2004.06.10 14:47

機嫌良く生きる。これいいですね。いただき。
気持ち良く生きる...というのもいいかな。
仕事も気持ち良くしたいですね。いちゃもんつけたり、いじわるしたり、がけっこう世の中多いです。自分もそうならないようにしよ。

投稿: aranxp | 2004.06.10 15:33

cohoさん。
aranxp さん。
おはようございます。
コメント有り難うございます。

cohoさん。
ご指摘有り難うございます。
一人で大笑いしました。
確かに井伏鱒二さんは、というか原文は
杯にお酒を注ぐことになっているのですが、、、
私はその詩を読んだとき、
自分が注がれる方がいいなぁ〜〜〜と思っていたのです(^^;
そうしたら、写す時、
しっかり逆転して写していました、、、
改めて、自分の強欲さが、
こんなところにも出ていると、
自分で呆れながらも感心。
慙愧。
今、恥ずかしいから隠れるための、
大きな穴を掘っているところです。(^^;(^^;(^^;

本当に有り難うございました。
すぐに直しておきますね、、、
よ〜〜〜く自分の都合のいいように勘違いする
おめでたい私ですが、これからもよろしくお願いいたします。
ソレとは別に、
谷川俊太郎の詩はチョット、辛かったです、、、
本当に、この先どうなるんでしょうか???
不安です。

aranxp さん。
ご無沙汰しています。
aranxp さんのブログでよく紹介してある
声付き動画。
金星のや、錯覚やら、、、
あれは楽しそうですね、、、
それから、数学教室の方は、
HPだけでなくて、
ブログにも載せてよろしいですか???
またお返事くださいね。
では、
失礼します。

投稿: せとともこ | 2004.06.11 09:31

見ていただいてありがとうございます。
数学塾の方はどうぞblogにも載せてください。

投稿: aranxp | 2004.06.11 09:44

直さなくてもいいようにも感ぜられましたが、
ヘタなツッコミが出るまえにと思いまして、
勇み足をしてしまいました…

指摘の態(てい)をとってしまったので、
こちらも申し訳なく思いますが、
詩の受け取り方は実際、
各位自由と思うところもありまして、
ときに改変したって、バチがあたるわけじゃないので、
いいと思います。

地口みたいなもので、原詩を
ジャンジャンおもしろくしちゃってみるのも
たのしい試みでしょうね。

谷川氏の詩は
1964年頃に発表されたもののようで、
40年経ちましたが、
詩のなかの彼の告白は、いまだに
生々しさを放っています。

あの殺人事件にしても、
あのイラク問題にしても、
何か本質的なものを語っているようで、
不安と憤りで気が落ち着かず、
お茶を飲んだりして、
ほっとするのにも苦労思案します。
(テレビの「お笑い」は、いい薬になりますね)

怖がらせるつもりはないですが、
どこかに書き込まずにいられなくて
つい、ここで投稿させてもらう形になりました
ご迷惑をおかけします。

投稿: coho | 2004.06.11 11:21

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