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2004.06.11

山宣ひとり孤塁を守る

「山宣ひとり孤塁を守る。
だが私は淋しくない。
背後には大衆が支持しているから」

今日の新聞を見ながら、
こんな言葉を思い出しました。
読んでいた新聞の記事は
勿論
「九条の会、発足」。

本棚から、また古くなった本を取り出して、
ツラツラと眺めました。
随分、わすれていたなぁ〜〜〜山宣のこと。
この本は、いつ読んだのかな?
なんて思いながら、
色あせた その本を閉じて、
フッ〜〜〜とため息。

山本宣治、通称「山宣」
京都、宇治市の料亭に生まれ、
恵まれた家庭でキリスト教の思想を学び、
東京大学で生物学を修め、
と、華々しい出生街道、まっしぐらの彼が、
やがて、農民や労働者の抱える大きな問題にぶつかります。
それは、
「産児制限」
「性病について」
等、貧しいゆえに襲ってくる、なまなましい問題。
真っ向から考え、
そして、やがて社会主義者への道を歩み、
代議士となり、
農民や労働者の立場に立って、
敢然と戦った「山宣」。
孤高ではあったが
孤独ではなかった山宣。

今、再び
山宣のあの強烈な生きざまを思うのは、
世の中が、
見えなくなる予兆なのだろうか???

私たちの先輩たちが、
命をかけて守ったものが、
今、目のまえから
ポロポロとこぼれ落ちていく気がする。
しかも
なんのおしげもなく。

山宣は凶刃に倒れたとき、
その暴漢の袖をギュッーと握り締めて
離さなかったという。
山宣が握っていた手のその先には、
「自由」「平和」があったと思うのです。
彼は
死ぬ間際まで、
いや、
死んでなお離さなかったのか?
離さなかった、、、

もうすぐ参議院選挙。
どれだけの代議士が、
背後に大衆が支持していると、言えるだろうか??
私たちは、
だれに願いを託すか、、、
よく見極めなければ、、、

「山宣ひとり孤塁を守る。
だが私は淋しくない。
背後には大衆が支持しているから」

もう一度、
あの高邁な精神を
ここに高らかに歌う代議士が出てくれることを
のぞみながら。

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コメント

はじめまして、しろくまと申します。
私「blog-gold」という面白いblogを紹介する企画のblogでライターをやっております。
こちらのblogを6/12の私の担当記事で勝手ながら紹介させていただきましたので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

投稿: しろくま | 2004.06.12 23:28

しろくまさん。
おはようございます。

しろくまさんのブログ、拝見させて頂きました。
有り難うございます。
なんだか「てれるな〜〜〜」
という心境の私。
しかし、とても嬉しく拝見を致しました。
もう一回、
有り難うございます。

また、ご紹介している他の方のブログも拝見させていただいて、
見聞を広めていきたいと思っています。
これからも、ご活躍、お祈りしております。

投稿: せとともこ | 2004.06.13 10:43

こんばんわ。

寝る前にblogのはしごをしてましたらね。
(って、瀬戸さんのところで言っても
 しょうがない話なんですけど…ごめんなさい)

Rough Toneさんのところが、
現在、孤塁を守ってらっしゃるご様子で、
心配で見守っています。

自分に何が言えるだろう…
自分は、そこで何が言えるだろう…
と、考えているうちに、話がどんどん脇のほうへ行っているみたい。

ひとり孤塁を守る…
う~ん、すごい強靭な精神ですよね。
空想じゃ、とても追いつかないです。

blogの運営も、
孤塁を守るの心境と思うと、
気が緊まる一方で、
なんだか責任重大ですね。

おたがい頑張っていきましょう!
自分は、Rough Toneさんを応援したいです。

投稿: coho | 2004.06.14 01:09

coho さん。
コメント、ありがとうございます。

はい。
私もblogの運営は、
自分が発信する情報だから、
いつも緊張しています。
しかし、
何よりも、自分が楽しむことが、一番と思って、
お気楽に書いています。
ほら、
相手にお酒注がないで、自分が飲んだり、、、ねぇ(^^;

今日のブログは、
「客塵煩悩」について書きました。
自分をも含めて、
人のことは分からないものですよね、、、
暖かいまなざしで見守っていきたいです。
いろんなことを。

どうぞ、これからも、
よろしくお願いいたします。

投稿: せとともこ | 2004.06.14 16:52

 せとさん、cohoさん、ご心配をおかけしてすみません。

 我ながら最初の対応がまずかったなと思って反省中です。「エントリを最後までお読みになっておわかりにならなければ、たぶんあなたには永遠にわからないでしょう」なんて書いてしまったのは感情的であったと反省しております。あれでテンションをあげてしまったかな。

 blogはネットでも登場まもないメディアだし、顔の見えないコミュニケーションってホント難しいですね。

 cohoさん、大変うれしく思いました。ありがとうございます。山宣に例えられるなんて身にあまります。
 私は孤塁を守るというより、荒海で岩にしがみついてあっぷあっぷというところでしょう。

投稿: Rough Tone | 2004.06.16 03:37

TBいただいたのでたどって読ませていただくうち、懐かしい名前を見出しましたのでおもわずコメント。
「山宣」の生家は今も料亭を経営しており、もう10年以上前かな?有志とともに訪問した覚えがあります。
再び「孤塁を守る」ような時代を来させちゃあきまへんが、こうして、「背後にはたくさんのblog仲間がいる」と思えるのは心強いことです(^^)。

投稿: 龍3 | 2004.06.16 11:32

Rough Toneさん。
龍3 さん。
コメント、有り難うございました。

Rough Toneさん。
丁寧で、静かであることの素晴らしさをまた教えていただきました。有り難うございます。
話は変わりますが、
私は北国で生まれ、育ちました。
冬は雪に覆われます。
夜、ドンドン、ガタガタ、ビュービュー
と、風が吹きます。
そんな「あらしの夜」は、
そっと、静かに朝になるのを待ちます。
朝、起きて窓を開けると、
雪はそんなに積もっていないのです。
あらしがみんなどっかへ吹き飛ばしてくれたのです。
むしろ荒れる夜より、
静かな夜、の方が
雪は積もるので、要注意です。
ちょっとした思い出話でした、、、

龍3さん。
そうですか。
花屋敷に行かれたことがあるのですか、、、
本当に仰るように、
背後に多くのブログ仲間がいることは、心強くもあり、嬉しいことですね。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: せとともこ | 2004.06.17 10:15

TBありがとう。
そうかあ、あなたも山宣をご存知か?
うれしいねえ。
今後ともよろしく。

投稿: ニッパチ | 2005.10.28 21:12

ニッパチさん。
こんばんは。
コメント有り難うございます。

ニッパチさんは、お忙しそうですね、、、
ところで、
我が家の冷蔵庫には戸坂潤の言葉が貼ってあります。

「科学的認識のうえでの論理の欠乏は、道徳的意識のうえでの節操の欠乏に対応する」
と。

科学的認識のうえでの論理の欠乏かぁ、、、
さらに
道徳的意識のうえでの節操の欠乏かぁ、、、


このところの方々で話題のブログ(?)を見るにつけ、
考えさせられるところ大。
戸坂潤の言葉の重さに今更ながら思いをいたらせています。

と、いうことで、
これからもよろしくお願いいたします。
なお、季節柄
お体お大切に(^.^)

投稿: せとともこ | 2005.10.29 19:40

>我が家の冷蔵庫には戸坂潤の言葉が貼ってあります
>
冷静に明日を見つめ、一歩また一歩しっかりと大地を踏みしめて歩んでいかれているであろうご家族とあなたの姿を想像しています。
milouさんへもコメントしましたが、確実に歴史は前へ進んでいます。
これからもよろしく。

投稿: ニッパチ | 2005.11.03 03:22

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