アドルフに告ぐ
今、手塚治虫の漫画
「アドルフに告ぐ」を読み終えたところです。
この本は、昭和60年に手塚治虫さんが、書いた物です。
私は、単行本が出ると、すぐに買い求め、
読みました。
その当時は、
「よくできた漫画だ」と思って、
他の手塚さんの漫画と一緒に本棚に並べておきました、、、
昨日、
本棚の中をのぞいていたら、
ボ〜〜〜ンと文字が目に飛び込んだので、
何気なく、手にとって、
再び読み直し。
いつのまにか、
私の世界は、
第二次大戦の日本を、
ドイツを駆け巡り、
やがて、迎えた戦後の
日本。
更になお戦いの続く
パレスチナへと移ります。
読み終えて、、、
して
その感想は、
・・・・・・・
なかなか辛いものがあります。
一人ひとりの思いは、正しい。
一人ひとり、初めの出発は同じであった。
それなのに、
そうだったのに、
「戦争」という、
るつぼのなかに、
追いやられ、
翻弄された三人のアドルフ。
あまりに悲しい。
「正義ってものの正体を、
すこしばかりかんがえてくれりゃいいと
思いましてね、、、
つまんない望みですが。」
と、
物語りの 語り部の峠草平の、
最後の言葉は、
今の私には、
かなり重い物があります。
私はまだ、自分の中できっちりと
咀嚼、消化してはいませんが、
こんなサイトを、
見つけました。
もし、お時間がありましたら、
立ち寄って下さい。
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コメント
手塚さんは人間の生と死、善と悪、罪と罰などをテーマにした作品も多いようですね。
私にとっての手塚さんは、小学校低学年のうちに読んだ「ザ・クレーター」という短編集です。以来手塚さんだけは特別あつかい。「漫画家」というより「SF作家」として認識していましたね。
そういえば、手塚さんはスタンリー・クーブリックから、映画「2001年宇宙の旅」の未来世界についてのデザインを依頼されたといいます。手塚さんの多忙でそれは実現しませんでしたが、手塚さんのかかわった「2001年」も見てみたかったものです。
手塚さんは、私たちが思うよりも感受性の強い作家で、時期によって作風に揺れもあったようですが、私は多くの作品にアーサー・C・クラークにも通じる科学的なオプティミズムを感じています。主人公の絶望で終わる作品さえも、読み手になにかしら展望を与えてくれているような気がするのです。
投稿: Rough Tone | 2004.06.20 04:25
Rough Toneさん。
おはようございます。
書き込みどうもありがとうございます。
はい。
私も手塚治虫さんは、
哲学者、文学者、だと思います。
漫画を、一つの文化に仕上げた、
スバラシイ方ですよね、、、
読めば読むほど、
味わいが出てきます。
さて、
今度、クラーク。
ちょっと、読んでみますか(*^_^*)
忘れた頃に(読むのが遅いから)感想書きましょう。
では、、、
投稿: せとともこ | 2004.06.20 08:55