速読法
今、子どもは速読法に、はまっています。
指回し健康法でおなじみの
栗田昌弘さんの本をテキストに、
頑張って(?)速読に挑戦中。
私も付き合わされています。
「かあさん、今から一分間測って、、、」
と、まぁ大変なわけです。
つまり時計係。
その合間をぬって私もその本をパラパラ。
栗田さんの理論は、
本をパノラマ的に景色のように、把握。
内容を理解するようです。
(それこそ、速読したので、違っていたらゴメンナサイ。)
さて、そんな速読の本を見ながら、
以前集っていた読書会のことを思い出しました。
もう14~5年前です。
そこでは、
作品の一つひとつの表現を、チェックしていきます。
そうして、
「表現の勉強」をするわけです。
あるとき、
合宿というものがあって、
私も幼い子どもを連れて参加。
そこへ行ってみると、
当時の私よりは、はるかに年配の男の方、女の方がいっぱい。
はじめに、
ヒロシマということで、
先達に敬意を表して、
井伏鱒二の
「黒い雨」。
この、作品を読んで、
「この表現は~~~~」
「ここは、、、、、」
と、じっくりと意見を言います。
まぁ、ここまでは良いのですが、
次が大変
だったのです。
次は、
自分たちが作った作品の合評会だったのです。
そこでは、
みんなの創作をチェックするのですが、
みんな、言いたいことを言うのです。
「歯に衣着せぬ」とは、こういうことを言うのか、、、
という感じ。
私の書いたものなんか、
「漫画」呼ばわりされました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
主人公はテレビのディレクター。
あるとき、ドイツのケルンに近い小さな町で、
顔見知りの男とすれ違う。
思わず、声を掛けるが、慌てて立ち去られ、
何気なく後をつけると、
そこにはたいへんな陰謀が隠されていた、、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、いうストリーで、
自分では結構気に入っていたのですが、
年配の方から見たら、
「マンガ」
でした。
あの方たちは、
「純文学こそが語るに足る」
と、思われている節があって、
それ以外はみんな、
マンガ。
さて、そうこうしているうちに、
あちらの人と、こっちの人が、
お互いの作品を、
本気でけなしあいだして、
もう喧嘩寸前。
初めての私はオロオロ。
しかし、周りにいる人は、みんな知らん顔。
「いいのですか、、、、あの二人。」
と、聞く私に、
「あ~~~いいのよ。
いつものことだから。」
と、答えが返ってきました。
いつものこと
だ、そうです。
その後、私は引越しや、
あれやこれやで、
その読書会には行っていないのですが、
同人誌は手元に送られてきます。
みなさんの入魂の作品。
ひとつ、ひとつの表現に時間をかけて、
推敲に
推敲を重ねた作品です。
年取ってなお意気軒昂な方たちです。
敬意を持って、
読まなきゃ~~~。
(かなり、硬い、固い、堅い、、、)
そんなわけで、
私自身は、
一字一句、尺取虫のように
味わいながら読んでいく読書の方が、
性にあっているなぁ~なんて思いながら、
今日も子どもに付き合わされて、
時計係をしています。
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