新解さんの謎
赤瀬川原平さんの
新解さんの謎読まれた事ありますか?まだ読まれていない方は、是非ぜひ読まれることをお薦めします。
新解さんとは、
三省堂の新明解国語辞典に作者が
愛情をこめて付けたニックネームです。
国語辞典だから、当然言葉の意味が書いてあるのですが、
その意味、解釈が、「?」なのです。
抱腹絶倒。
「おい、おい」
と言うものを、作者の原平さんが、集めてさらに、
解釈、感想が書かれています。
のっけから、
れんあい「恋愛」
〜特定の異性に特別の愛情を抱いて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態、、、、、、〜
だそうです。
そして、話は続いていきます。
さて、先日、文化庁がまとめた「国語に関する世論調査」が発表され、
その言葉、本来の意味と違った理解をしている人が多い言葉が、
いくつか紹介されました。
言葉は生き物だから、
使っているうちに、どんどん変化したり、
その時代を反映したりして変わっていくのは不思議なことではありません。
今年、注目の「負け犬の遠吠え」なんかも、そのうち、違った意味になって
まかりとってくるかもしれませんね、、、
あるいは「自己責任」なんかも。
ところで、別の視点でみると、
私たちは、「分かったつもり」になっていることも、
案外多いのではないでしょうか?
いつも、何気なく使っている言葉にしても、
実はお互いが、共通の認識なしに、しゃべっていることって
あります。
家族や、面と向かって話している人。
また、仲良しや、よく会う人たちなら、
時間という手段を介して、お互いの誤解を解くことも
できますが、
「文字のみ」「声のみ」の相手では、誤解をしたまんまってこともありそうです。
ネットでの、議論もそうです。
そもそも、お互いが共通の認識、理解のうえで、
その問題を話す(書く?)のなら、議論は建設的にすすみますが、
そうでない場合は、
まず、自分の立場(その問題に関して)を理解してもらうことに、
相当のエネルギーがいると思います。
「言葉」というものが持つ限界をしっかり見極めて、
その上で、
相手に敬意を表しつつ、
お互いの理解を深めるようなネット場の討論、議論をしているサイトやブログを見る機会にめぐまれると、とても勉強になります。
また、聞き言葉というものも「誤解」を生むことが多いです。
先日、家族とKiroroのコンサートに行きました。
開演までまだ、時間があります。
場内アナウンスが、いろんな注意をアナウンスしている中。
「開演しましたら、非常灯は消えて、場内は暗くなります。
非常の場合は”てんとう”します。、、、、、、」
それを、聞いてた私は、
「えっ?転倒???
みんな、慌てて逃げて転倒するの???」
と、思って、思わず隣の家族を見ました。
「どうか、そんな時は、私のこと、おぶって逃げてぇえええ」
という、強い意味を目に込めて。
しかし、夫も子どもも知らん顔。
「ねぇ、非常時大丈夫?」
と、私。
「何が???」
「だって、暗いんでしょ。電気つかないんだから。」
「?????」
しばらくして、私は
「点灯」であることに、
ようやく気がつきました。
(^^;
言葉って、
本当にオモシロイ。
はぁ。(^^;
今、夏休み。
子どもたちの自由研究の一つに、
「言葉」について考えてみては如何ですか???
また、大人の私たちも、もう一回。
普段着の「言葉」についても、改めて考えたらいい機会かもしれませんね、、、
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