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2004.07.20

選ぶということ

もうすぐ、アテネオリンピック。
見る方の私たちは、
日頃、あまり馴染みでないスポーツに触れることができる絶好の機会。
楽しみにしています。
しかし、
その一方で、
「代表選手の選考」については、
不透明で、いろいろ問題があるのも事実です。
マラソン選手の選考もいろいろ取りざたされました。
また今回は、馬術五輪代表選考
の、仲裁結論がでました。
「選考基準があいまい」として、加藤麻里子選手が、
日本馬術連盟(日馬連)を相手に、
代表の取消と自身の代表入りを求めた申し立てを、
日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に、提訴していました。
結論は、
日馬連の選考は著しく合理性を欠くものではないと、
加藤選手の訴えは却下。
その一方、
日馬連にも、
選考方法を分かりやすく選手に伝えるようにと、
いうことでした。
選ぶということは、
本当に難しい事とは思いますが、
選手たちは、オリンピックを目指して、
日夜猛烈な練習を行い、研鑚しています。
人生をもかけています。
曖昧さ、不可解さが残る選考では、
涙をのんだ人や、またそれに続く後進にも
良い影響を与えるとは思われません。
誰でもが納得するようにガラス張りの
方法を、今後に期待したいものです。

さて選ぶというと、いつも思い出すのは、
百人一首に納められている二つの歌です
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 しのぶれど色に出でにけり
 わが恋は
 ものやおもふと
 人の問ふまで  (平兼盛)

 恋すてふ わが名は
 まだき 立ちにけり
 ひと知れずこそ
 思ひそめしか  (壬生忠見)

この二つの歌の選考の話は、
ここ
に載っています。
また素敵なエピソードにして、こちらのサイトにも載っています。
お時間、興味がある方は是非ご覧ください。
私がこの話を知ったのは、
高校の古文の時間でした。
それと相前後して、
社会の時間には、
「アムンゼンとスコットの南極点到達物語」
を聞きました。
私の中では、
妙にスコットと壬生忠見が重なるのです。
ただ、この二人は決定的には違うのですが、、、
スコットの場合は、北極点初到着が果たせず、
南極点に向かったものの、着いてみたらすでに
アムンゼンが到着。
その失意の中での帰路、猛吹雪に見舞われて遭難。
という人生でした。
スコットが何故、負けたかというと
犬ぞりと馬の違いだったとか、
あるいは食べ物が、
南極生息動物を食料にしたか、缶詰めだったとか、、、、、
いろいろ、その敗因があるようです。
(実の所は、私はわかりませんが)
一方、壬生忠見の方は、
どう考えても「たまたまの偶然」です。右においたか、
左においたかの、違いでその後の人生が変わりました。
選ぶという時、
少なからず、この偶然の要素ってあるような気がします。
選考の時、たまたま、そこにいて選ばれ、その後頭角を現す。
ちょうど、怪我で選ばれなかった、、、
入試の時、体調を崩した、、、
枚挙にいとまがないと思います。
私は、自分の中で、
人生の選考に選ばれなかったパターンを、
「スコット型」と「壬生忠見型」に分けて考えています。
「スコット型」の場合は、
万全を尽くしたかどうか、
あるいは、
己の未熟さと、尚一層の努力と、
なぜなのか、納得いくまでの説明を自他に課します。
くだんのオリンピック選考は、スコット型です。
しっかり、理由を知る必要はあります。
「壬生忠見型」の場合は、
「まぁ、運が悪かった」とスッパリ諦めて捲土重来を期すようにします。
我が子が二者択一で悩んでいるときも、
(たいていは、ラーメンにするかチャーハンにするか、、、などですが(^^;)
「コインで決めなさい」と言っています。
本当に、それが欲しい、やりたい場合は悩まないのだから、
「選択に悩んでいる」ということは、どちらでもいいことだと思うので、
「神様」にお任せしています。
もともといい加減な性なので、
「あんまり悩みたくないのです」

しかし、
人が人を選ぶことは、難しい。
さらに、その結果をうけて、今後どうするかは、
もっと難しい。

ところで、
今思うと、学生時代の授業って、
先生の雑談ばかりが思い出されます。
これこそ元祖トリビアなのかな???
今の子どもたちも、
後から心に残るような、
「楽しい授業」を受けているのかな???

ときに、
あなたなら、
この二つの歌のどちらを選びますか?
 しのぶれど色に出でにけり
 わが恋は
 ものやおもふと
 人の問ふまで  (平兼盛)

 恋すてふ わが名は
 まだき 立ちにけり
 ひと知れずこそ
 思ひそめしか  (壬生忠見)

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コメント

僕は、しのぶれど… に一票ですね。

壬生さんも恋敵役で可哀想でそっちも選びたくなったけど… やっぱり話が良いですよね☆

なんだか「平安時代のセカチュー(冬ソナでも可)」みたいで… いやぁ学生時代はただ機械的に勉強しただけだったんですけど、こんな話があるんならもっと勉強しておけばよかったなぁ…

やっぱイイ話は時代を選ばないんですね♪

投稿: ろぷ | 2004.07.20 15:44

ろぶさん。
書き込み有り難うございます。
ろぶさんは
「しのぶれど、、、、」ですか。
実は私もです。
声に出してみると、さらに「良さ」が分かるような気がします。

本当に仰るように、イイ話は時代を選ばないと言うのは同感です。
そして、イイ話を次の子たちにも伝えていきたいですね、、、
ろぶさんの、楽しくてあたたかい話し、
いつも楽しみにしていますよ(^.^)
では。
また。

投稿: せとともこ | 2004.07.21 09:02

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