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2004.07.23

未来への手紙

今のあなたは、
未来のあなたへ、どんな手紙を送りますか?
そして、
あなたに繋がる未来の子ども達へ
どんな手紙をしたためますか?


先日、友人たちと読書会をしました。
まず、
最近読んだ本で、印象深いものや、
推薦の本をそれぞれの人が紹介します。
平山郁夫さんの本だったり、
司馬遼太郎さんだったり、
と。
その中で、
みんなの注目を浴びたのは、
「無言館」という画集でした。
無言館とは、戦没画学生の作品を集めた美術館のことです。

私たちが見ていたのは、
そこに納られている作品集でした。
筆なかばにして、
戦地に赴いていった若き画学生たちの作品や、手紙が載せられていました。
透き通るようなタッチで、
やさしい筆致で、
力強い筆運びで、
それぞれの作品が、語りかけてきます。

作品は残りました。

しかし、
これを書いた画学生たちは、
遠い昔に、もういない。
親も、恋人も、
自分の未来も、
戦争という渦の中に巻き込まれ、
奪われていった人たち。
一ページめくる毎に、
その人の息遣いが聞こえてきます。
一ページ開く度に、
その人がここに、確かに在ったという証を見ます。
先輩たちの愛と、慟哭、
生きるたことへの渇望がにじみ出ています。
そこから伝えられてくるものは
「生きて、生きて、生きて、、、、」
と、いう未来への私たちへの
凄まじいまでのメッセージです。
再び、
戦争という大きな災難に見舞われることのないように、
という一生懸命の祈りです。
彼らが命を捧げてまで守ったもの、
未来を棄ててまで貫かなければならなかったものの
正体を、
今の私たちはすでに知っています。
あまりにも哀しい歴史が犯した罪に巻き込まれていった
若き画学生たち。

私たちは、
過去に歩いたあの方たちから、
手紙を受け取ったのです。
今の私たちは、
「戦争というもの正体」
その罪と罰を知っているハズです。
再びその愚は犯してならないことも。

そして、今度は、
未来へ、発信しなければなりません。
「ず〜〜〜っと、
ず〜〜〜っと、
平和で豊かに、生きて、生きて、生きて」と。
自分たちに続く明日の若者たちへ。

今日7月23日は、
文月文の日。

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