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2004.07.25

北風と太陽

私は、夜空に輝く星です。
私が南の空にきらめく頃、
あちこちの窓から、
子どもを寝かせるためのお母さんの子守歌や、
童話の読みきかせが聞こえてきます。
あっ、
あの赤い屋根のおうちからは、
お母さんが、幼い二人の兄、妹に
イソップを聞かせています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
母 「旅人は、暑くてコートを脱ぎました。 おしまい。」
妹「私、お日様、好き」
兄「そうか、、、」
母「あらぁ、お兄ちゃんは、お日様がキライなの?」
兄「って、言うか、かわいそうじゃん。北風が。」
妹「なんで?」
兄「だって、あんなに頑張ったのに、、、」
妹「 この話は、お日様が良くて、北風が悪いことになってんの。」
兄「コイツ。ナマイキ」
母「まぁまぁ、、、ケンカはやめて。」
母「 お兄ちゃんは、北風が頑張ったのに、負けて可哀想と思うんだ。」
兄「そう。お日様はニコニコ照らしただけなのに、勝って、イイモノだろう、 北風は、すごく頑張ったのに悪者だし、」
母「この話は、イイモノ、悪者ってことを言っているんじゃないと思うよ。」
妹「私、お日様が好き!!!」
兄「うるさい、おまえだまれ。 こんなやつがいると、ポカンとやりたくなるんだ、、 北風の気持ちがわかる。」
母「好き、嫌いと言う「好み」については、何も言えないけれど、二人とも、旅人の気持ちになってごらん。 力でやって来る人と、やさしい人とどっちがいい??」
兄「そりゃ、力でくる人はいやだ。」
妹「私も」
母「母さんも。自分の思い通りにしよと力でくる人は勘弁ねぇ。」
兄「でも、お日様のように、ニコニコ笑って、優しそうで、実は、うそつきもいやだな。」
母「そうね、、、このお日様が、うそつきかどうかは知らないけれど、そもそも、旅人のコートを脱がそうっていう競争がいけないのよね。 母さんも、じつは、この話、お日様も、北風も好きではないの。」
妹「そうか、、、旅人がかわいそう。」
母「まぁ、この話し。こんな風に解釈するのどうかわからないけれど、、、  ただ、母さんが旅人だったら、いやだなぁ〜〜〜と思っただけ。」
兄「うん、それなら、僕も納得」
母「もう、おやすみなさい。」
兄「おやすみなさい」
妹「、、、」
母「良い夢を」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう、窓からは、幼い二人の声は聞こえなくなりました。
あっ、あっちの窓からは、テレビが聞こえてきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「日本は、アジアでより強い支配権をもつために、
力を持つことが必要と、経済界のトップが発言をしました。
そのためには憲法の解釈を見直し、改正もやむなしと発言をしたもようです。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜はますます更けていきました。
もう、窓からは光が消え、
人々は眠りについたようです、、、
そろそろ、東の空が白くなりはじめました、、、
私も、もう寝ましょう。
明日、あうときまで、ごきげんよう。

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