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2004.08.25

夏休み自由研究

夏休みも、あと一週間。
子どもたちは、そろそろ宿題に追われている頃でしょうか?
毎年のことながら、
「どうして、もっと早くやらなかったのか?」と、ため息つきながら、
我と我が身を呪っているのではないでしょうか???
仕方がないので、図書館や書店に行って、タネ本探し。
探してみれば、あるある、山ほど。
しかも「自由研究パッケージ」商品まで。
材料が全て揃っていて、マニュアル通りに、実験なるものをやって、
もっとスゴイことには、まとめ方まで丁寧に書いてある。
つまり、子どもたちは、ひたすら写せばいいだけです。
以前、調べもの学習について、書いたことがありますが、
夏休み自由研究は、まさにその延長にあるのが実態です。
とにかく、写す、
それも美しく写す、
そこに、「他人との差」を付ける、
と、いうことでしょうか???

そもそも「夏休み自由研究」ってなんなのだろう?
と、疑問を持つ私。
こんな私は、
本屋の自由研究コーナーで、本を漁っている親子の勢いには、
吹き飛ばされるわけですが、、、

しかし、
ここで、もう一回、考えてみたいと思います。
「自由研究」とは何か?

自由研究が、夏休みの課題の中に取り込まれていったのは、
かなり以前だと思います。
はじめの頃は、文字どおり自由でした。
やる子、やらない子、
どっちでも良かったのです。
子どもたちの、取り組んでいる研究とやらも、
工作と変わらない物や、
理科では、おもに観察、標本作りなどでした。
それが、
いつのまにか、だんだん「派手」になってきて、
高度になってきました。
なぜなら、自由研究発表会や、審査会などがあって、
学校側が、子どもたちの自由研究に優劣を付け出したからです。
すると、子どもだけでなく親が口を挟むようになり、親が出てきたからには、
そこに目をつける企業も出てきて、
自由研究は、今や、恰好の金儲けになってきたわけです。
大人が、与えれば与えるほど、
子どもたちの、知恵と感性はすり蹴らされて来て、
結局、出来上がった自由研究は、
みんな同じ内容。
こんなことで、子どもたちが、
達成感や、満足感、さらにその後に続く科学の目が、芽生えるはずはないと思うのは私一人でしょうか?

科学、ならびに研究という物は、
一朝一夕に、出来るものではありません。
日々の地道な積み重ねの中で、
やっとこ生み出される、しかも生み出されれば「御の字」で、
実際は、目の出ないことが多い。
失敗もまた科学なのです。
その失敗から、何を考えて、次に活かしていくか、を
教えていくことこそが、大切なのではないでしょうか?
マニュアルが与えられ、その通りに行えば結果がでるような自由研究。
そして、それを良しとする学校。
現状の、夏休み自由研究は絶対におかしい!!!
と、私は思います。

では、では、
何をどの様にしたらいいか????
私は、次のようなアドバイスを、子どもたちに贈りたいと思います。
「簡単なこと、単純なことをやりなさい。」
「できるだけ、家にある材料を使いなさい。」
と、
幼い頃に疑問に思ったこと、
大人が「当たり前」と思って、流しているような疑問を、
もう一回、思い出して、それを調べたら良い、とアドバイスします。
たとえば、
「地球はなぜ青い」
「子どもは、どうしてうまれるの」
「空に雲が浮かんでいるのは、どうして」
「植物は、何を食べているの」
とかとか、、、
そんな単純な疑問を、もう一度、丁寧に考え、調べてみると、
「自分だけの自由研究」ができると思います。
本で調べるときも、結論を丸写ししない。
まず、その疑問を、思った「自分」というものを全面に出していく。
〜〜〜〜〜〜〜
「私は、空になぜ雲が浮かんでいるか不思議でした。
そこで、本で調べたら、
雲は、水の塊だとわかりました。
そこで、天気と、雲の形について、考えました。
、、、、、、、、、、」
〜〜〜〜〜〜〜
「自分の言葉」で書くことが、
何よりも大切です。
結論は、大人の方が知っているのだから、
「動機、きっかけ」を丁寧に考えて、書いていくと、
そこから、
何か違う物が見えてくると、思います。
また、お金は使わない。
あるもので、工夫しながら行うことも、大切です。
そして、
それこそが、
自由研究では、、、、
と、私は思いますが。

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コメント

 まったく同感です。中3生の夏休みの宿題をちょっと見てあげましたが、理科の「自由レポート」はみんな丸写しが当たり前になっていました。

 こんなバカなことやらせるなら、テーマをきちんと決めて、各自実験をさせてその過程をレポートさせる方がまだいい。

 そうしても誰かの結果を写す、やる気のない生徒も出てくるかもしれませんが、あっと驚くような楽しい結果の出る実験であれば生徒の心をとらえてやる気を起すこともできると思います。そんなテーマを選ぶのが腕の見せ所。

投稿: aranxp | 2004.08.26 03:31

aranxp さん。
こんにちは。
コメント、有り難うございます。
私も、全く同意見です。
結局「アリバイ的」に、夏休み自由研究をすましているだけなのですねぇ、、、
学校も、また子どもたちも、誰も本気で「自由研究」なんて思っていない。
単に成績の優劣だけなのです。関心のあるのは。
これって、絶対おかしい。
子ども本来の学ぶ意欲、未知への好奇心。
なんとか、伸ばして上げたいものですが、、、
なかなか(^^;です。
また、ご意見お聞かせくださいね。
では。

投稿: せとともこ | 2004.08.27 15:29

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