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2004.08.05

脅かされる日常

アテネオリンピックまで、あとわずか。
文明発祥の地と言われるギリシャは、
道のそこかしこに、
教科書に載るような遺跡が転がっています。
真っ青な空、本当に抜けるような青い空に、
白い石の宮殿。
ふと、丘に目をやると、どこからでも
パルテノン神殿が目に入り、
今でも、オリンポスの神々がいるような、そんな町です。
時間は、ゆっくりと流れ、
人々は陽気で、明るい。
観光客のカメラのシャッターを、なれた手つきで、押してくれます。
狭い道路脇に、カフェがいっぱい並び、
ギリシャ料理を食べさせてくれます。
また、あっちでも、こっちでも観光客相手の物売りの
呼声がきこえ、
猥雑な、活気ある町です。

この町に、もうすぐオリンピックがやってきます。
今、ギリシャでは、
オリンピックの施設の建設で、おお忙しい。
そんな矢先。
またもや建築現場での爆発
が起こりました。
2日付けのイギリス大衆紙デーリー・ミラーは、アテネオリンピックでのテロ警戒のため、
兵士7万人が配備され、さらに潜水艦や戦闘機、迎撃ミサイルまで配備されたと、
報じました。
ギリシャ軍、幹部は、
「第二次世界大戦以来、最大規模の作戦」とコメント。
その費用は、なんと10億ポンド(2020億円)だそうです。

そもそもオリンピックとは、
政治、宗教、民族を超えて、
スポーツを楽しみ、競うものだったのに、
武力で守られなければ、出来なくなったとは、
一体、どこで歯車が狂ったのだろうか???

こうした警戒は、
何もオリンピックという非日常を迎えるギリシャだけでなく、
どこの国でも、大仰に行っている気がします。
この頃、
どこへ行くにしても、
以前より多くの警備員を、ここかしこで見、
テレビカメラで監視され、
電車の車内放送では、
「不審物は周りにないか」と呼びかけられています。
いつの間にか、私たちは無意識のうちに、
「何かが刷り込まれていく」
ような不安を覚えます。
つまり、
隣人に対する「警戒」ということです。
お互いが、お互いを、
知らないうちに、管理して、見張っていく体制が整ってくるような気がするのは、
一人私だけでしょうか???
チョット前は、当たり前であった「安心」が、
今は、「お金」を出して、
それこそ「自己責任」で手に入れなければならない時代が、もうすぐそこに来ています。
安心で、安全で、信じられる最低限の日常を、担保にしてまで、
何を求めていこうとしているのでしょうか???
私たちの国は、
また、世界の国々は???

未来には何が待っているというのでしょうか、、、

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コメント

なんか悲しいです。

もともと「この時だけは普段のいざこざを置いといてスポーツをしよう」ってのがオリンピックなんでしょうにね。その平和を買う為に「第二次大戦後最大の警備」だなんてね…。

なんで、人類最大の平和の祭典の警備に人類最大の戦争と同規模の配備が必要なのか… 僕にはものすごく疑問ですよ。

"歴史の皮肉"と言っちゃえばそれまでだけど…。

「百人守る為には百人殺せる装備が必要」ってのはちょっと悲しすぎる冗談ですよね。

投稿: ろぷ | 2004.08.06 09:57

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