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2004.09.02

2015年 日本の旅

全てが美しく、調和よく出来上がった。
人々は幸せに満ち、
町は活気に溢れていた。
聡明な子どもたちは、次の世代を担うに十分な学力と体力とを兼ね備えていた。
受験戦争という言葉はもうここにはない。
若者も年配者もすべて職を持ち、家を持ち、イキイキと毎日の生活をしている。
女性は、家庭の雑用から解放され、社会での重要なポストにドンドン就いている。
次期首相は女性になる予定である。
国際的に恰好たる地位を得て今や押しも押されぬもせぬ国連常任理事国である。
自由で公正な社会が、ここに誕生した。
「2015年、国民と政治の間にしっかりとした信頼関係が出来た。」
ううう〜〜〜んん。
スバラシイ!!!
これこそが、日本のあるべき姿だ。
岡総理は、窓から市街地の様子をみて満悦していた。
自分の思い描いた復活ビジョンは、すべて上手く行った。
「総理」
後ろから声をかける者がある。
ふりむくと、そこには泉一郎が立っていた。
「おおお〜〜〜あなたか。」
岡総理は、盟友の泉一郎に明るく答えた。
「総理、あなたの言われたとおりになりましたね。この国は。」
泉はフサフサとした立派な白髪を掻き上げながら、勧められもせぬ前に椅子に座った。
岡総理も、黙って前に座った。
「いやぁ、あなたのお蔭ですよ。」
そういうと、二人はどちらからともなく、笑い始めた。
全てが順調である。

一方、此方は総理執務室のすぐ階下の部屋である。
「は〜〜〜〜い。
次は、幸せそうな親子連れを通りに歩かせて。
そうね、、、子どもには風船を持たせて、」
と、こまかく指示を与えているのは、恰幅のいい男である。
名前を夏司馬という。
夏司馬の前に一人の女性がやってきた。
「貧乏人どもが、税金が高いとギャーギャー言ってますが、、、」
それを聞いて夏司馬は、
「祈れば救われると言っておけ。」
と一言。
「あっ、あのーー。アメリカがもっと金と命を出せと、、、」
と、言いにやってきたのは、
若手のホープ、山々議員である。
「あっ、ご苦労さまです。
わかりました。すぐに調達します。」
夏司馬は、山々にもみ手をしながら答えた。
その様子を座りながら涼しい顔をして見ているのは、
眼鏡をかけた紳士たち。
「全く、総理の学芸会のようなビジョンごっこには困ったもんだ、、、」
と、いうとそこに座っているなにやら偉そうな人たちがみんなで笑いながら、てんでにしゃべり出した。
「まぁ、坊ちゃんには、好きにやらせておいて、その間に、、、」
「イヤ、みなまで言うなよ。」
「ハッハッハッッ」
「フフフ」
笑いはとまらない。

(2015年日本の旅より抜粋)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

岡田民主党代表が公約を発表しました。
ビジョンはスバラシイ。
本当に、岡田さんの考えるようになったら、スゴイ。
ところで、岡田さん?
その素晴らしい世の中を支える財源はどうするの?
ときに岡田さん。
「国連の決議がある場合は、武力行使をする場合と同列に考える必要はないとの考え方が国民にも定着している。」(わかりにくい(^^;)
と仰ったこの意味はどういうこと?
美しい言葉で並べられた近未来。
はたして、
どんな未来が、待っているのか???

ところで、
「2001年宇宙の旅」の著者、アーサー・C・クラークは、前書きで以下のように書いています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「仮想の天国や地獄のどれだけに、いま生物が存在しているだろうか?
それはどんな形態の生物だろうか?それをいいあてる方法は、われわれにはない。
、、、、、
いつの日か、われわれは、われわれと同等の存在、もしかしたらわれわれより優れた存在と星ぼしのなかで出会うことになるだろう。この可能性に直面するまでに、人類は長い時間を要した。
、、、、、
「なぜ、そんな出会いがまだおきないのだろう?われわれが
宇宙空間にのりだそうとしているというのに」
本当になぜだろうか?
、、、、、、
しかし忘れないように、これはただのフィクションなのだ。
真実は、それが常にそうであうように、はるかに異様なものにちがいない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真実は、それが常にそうであうように、はるかに異様なものにちがいない。
そうです。

 

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