« 今の子どもたちは  塾について | トップページ | 学力とは何か? »

2004.09.21

今の子どもたちは  塾について その2

昨日に引き続き,
今日も、子どもたちをとりまく状況を、
塾を中心に考えていきたいと思います。
なお、塾の歴史については、瀬戸智子の実験教室、あすなろ通信に書いてありますので、
興味、お時間があればご覧ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜
塾にいかなければ成績は上がらないか?

確かに塾に行くと成績が上がる、
志望校に合格する、合格しやすい、という利点はあります。
特に難関校といわれる学校を目指している受験生にとっては、
「受験塾」はもはや必至。
生活の一部です。
なにしろ、
難関校の受験問題は、学校教育の範囲をこえている難問です。
これは、そうした勉強のやり方をしないと対応できません。
また、塾の先生は、
「楽しく教えてくれる」
「分りやすく教えてくれる」
という評価も、学校の先生より上だったというアンケート結果もあります。
(学校の先生も実は、もっと教えたいけれど、文科省の方針に乗ってやらなければならない、という矛盾を抱えています。)
環境が人を作ると言うことは確かにあるので、
周りがバンバン勉強をしている中にいると、
ひっぱられる事もあるし、モチベーションが高まることもあります。
「たちまちの成績は上がる子」の方が多いのでは、と私は思います。
塾には塾の良さや意義があることも事実です。
また、近年、入試の在り方などが論議されているので、
塾も、「ひたすら、勉強」という方針は少なくなってきました。
一方、良くない点として考えられるのは
「子どもの健康を阻害する」
ということが一番のように私は思うのです。
(健康という点に着目をしての論議は、かなり少ないように思うのですが。)
本来、
人間は朝起きて、
しっかりご飯を食べてトイレを済ませ、、
日中の活動を行って、
その後、リラックスして眠りにつく、、
というリズムで体が作られています。
ところが、この生体リズムが大幅に崩れているのが現代社会です。
大人もそうですが、
成長期の子どもの方がもっと事態は深刻です。
子どもたちの生体リズムの崩壊の一部を担っているのは、まちがいなく「塾」です。
(勿論、その他要因は一杯ありますが、今回はあえて塾にのみ言及)
子どもたちは、
クラブを終え、
クタクタになって帰ってきて、食べるものをかき込み、シャワーを浴びて、
一気に塾へ、、、
塾では、夜遅くまで、座りっぱなしで机に向かいます。
普通は9時までですが、補修なんかもあって、
12時近くまで頑張る塾もあります。
そして、帰ってから、
遅い夕飯に、お風呂。
このまま眠ることが出来ないので、ちょっとリラックスタイム。
時計は、もう次の日になって、ずいぶんになる、、、
やがて、朝。
当然起きることは大変。
また朝御飯もなかなかのどを通らない、、、
そして慌てて学校へ。
学校では、「授業中」は安らかな睡眠タイムZZZZ
毎月、実力試験があるので、
休みの日も「塾」。
そんな繰り返しが続きます。

健全な体の活動をしていないので、
精神的にも不健康になる子が多いのも事実です。
「いじめ」「不登校」など、極端な場合もありますが、
何よりも不自然な事は
「考えない子」が出来ることです。
悩む、考える、ということはかなりエネルギーのいることです。
こんな面倒くさいことは嫌がります。
塾では、与えられた問題を、教えられたように解く。
自由時間は、ひたすらリラックスタイムとして使う。
こうして、
点数はとれるけれど、悩まない子どもたちが輩出されていきます。
健康にしろ、人格にしろ、表れるのには時間がかかります。
成長期の大切なときに、
不自然な食生活と睡眠時間、思考を停止してしまう生活様式を強いられながら、
志望校の受験手形を手に入れます。

そこまでして「学歴」というものは手に入れなければならないのでしょうか??
またそうしなければならない「学歴」とはなんなのでしょうか???
次回に続く

|

« 今の子どもたちは  塾について | トップページ | 学力とは何か? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15797/1485776

この記事へのトラックバック一覧です: 今の子どもたちは  塾について その2:

« 今の子どもたちは  塾について | トップページ | 学力とは何か? »