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2004.09.22

学力は何か その2

昨日は、学力とは何か
で、主に「定義」を中心に書きました。
今日は、それを受けて、
「教育から期待されるもの」は何か、
を中心に考えていきます。
教育から期待されるものは
「人間形成」であるといえば、
誰からも、
どの立場の人からも反論は返りません。
では、「どのような人間形成か?」という問いになると、
様々な答えが返ってきます。
教師、保護者からの声は、
「バランス感覚のある人間」
「感性豊かな人間」
「思いやりのある人間」などなど
「精神面」に「人間形成」を期待する回答が多く寄せられます。
また、経済界は露骨に「人材養成」を教育に求めてきます。
文部科学省は今頃は「愛国心」を教育に打ち出してきました。
それぞれの立場の人が目指す
「人間形成」は違って当たり前なのですが、
ここで不思議なことに、
「学校の勉強がよくできる人間」を求めるということを、
口にする立場の人がいません。
それは、おおうにして、
「ガツガツしている」
「冷たいがり勉」
「頭でっかちのヘンチクリンな人」というマイナスのイメージを、
「勉強好き」に対して持つ人が多いことの反映のような気がします。
これは、「詰め込み教育」の負の遺産です。
何もできなくてもいい。
頭さえよければ、
成績さえよければ、という時代の失敗を、
なんの総括もせずに、
「詰め込み教育」はいかん。と結論を出し、
「ガツガツ勉強することは恥しい」というような風潮を作ってきました。
その中で出てきたのが、
「ゆとり教育」であり、
「新しい学力感」であるわけです。
つづく

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コメント

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"ゆとり教育"について本音を語る人がいなかったような気がします。

> 「ガツガツしている」
> 「冷たいがり勉」
> 「頭でっかちのヘンチクリンな人」というマイナスのイメージを、
> 「勉強好き」に対して持つ人が多い

という現実は、教師は保護者のみならず、評論家たちの発言にも影
響があったでしょう。子供に望む特質として"勉強好き"をあげるこ
と躊躇したんです。

しかし、少なくとも保護者の本音には"勉強好き"は含まれています。
そうでなかったのならば、時価総額が60億円を超える アップ のよ
うな学習塾は存在しなかったはずなのです。

世間の建前を各自治体や文部省が真に受けてしまったところに、1977
年、1989年、2001年の"ゆとり教育"が世間の本音から乖離してしまっ
た原因があるのです。

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投稿: Leoneed_of_Podol | 2004.09.25 18:11

Leoneed_of_Podolさん。
コメント、有り難うございます。
本当に、仰るとおりだと思います。
文科省のお役人。
しっかりしたビジョンなんて、そもそもないのだから、その時々の流れに乗って、
行くだけ。
本人達は、それでも2〜3年のお勤めだからいいけれど、最大の被害者は、子どもたちです。気がついたら天動説4割。
こんなこと、もっと前から警鐘をならしていたことです。
この先、もっと、もっと矛盾が出てくると思います。
これからの動き、ますます目が離せません。
また、いろいろ教えてください。
では。
また。

投稿: せとともこ | 2004.09.26 09:32

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