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2004.09.29

月は東に日は西に

昨日9月28日は、中秋の名月でした。
私はあいにくの曇りで、
月をみることはできませんでした。
(今日は台風です、、、)
さて、
ここでも何回も書いているように、
今の子どもたちは、「天動説」を4割の子が信じていると、報道されて、
大人たちはビックリ、慌てたわけですが、
そんな天動説、地動説なんて難しいことだけが分からないのではありません。
なんと、
今の子は、
「太陽がどちらから出てくるか???」
知りません。
以前、
子どもたちと、「天体」の勉強をしたときの様子を、
私のホームページに載せたことがあります。
ちょっと、以下に抜粋。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小学生の子どもたちに「天体」を教えることにしました。
まず、「恒星、惑星、衛星」「自転、公転」という言葉の意味を教えました。
「今は分からなくてもいいから、聞いていなさいね、」
と言いながら、言葉の説明をします。
次に、
「一日に昼と夜があること、一年に季節があること、季節によって昼と夜の長さが違うこと」
を、模型を使って説明します。
実際にボールを使った模型を手でさわりながら、
「月の満ち欠け」を調べることはかなり楽しかったようです。
何回もぐるぐる模型を回していました。
その後
「ねえ、ところでお日様ってどっちから出て、どっちに沈むの?」
と、私が質問すると、
小学校五年生の男子が、
「西から東」
と、張り切って答えます。
後の子たちは
「ああ、、、そうだっけ?」
「そうだよね。西から東だよ、、、ね?」
と、モジモジ。
なにしろ初めの答えがあまりに勢いがあったので、
みんなそっちにつられていきました。
しばらくして一人の女子が自信なさげに、
「東から西?」
と、言います。
私はちょっとじらした後、
「そう。東から南を通って西だよね。」
と、答えると、
みんな俄然元気に
「東から西。おまえ、バカだな、」
と、さっきの男の子に言いながら元気になります。
さらに、こんな質問をしてみます。
「もし、お昼に知らない町で方向が分からなくなったどうすればよい?」
「太陽をみる!!」
さっきの男子が勢いよく言います。
「おお、できるじゃない。」
するとみんな。
「おおお〜〜〜やるじゃん!!!」
とかワイワイガヤガヤ、てんでに月と星を持ちながら勉強。

最後に「冬の星座」を教えましたが、こちらはさっぱり。
「オリオン座」を見たことがない、
「火星を見ていない」と言う子ばかり。
なんと勿体ない。
夜と言えば星しかきらめかない田舎に住んでいるのに。
「なんで空を見上げないの、、、」
と、言いたいのをグッーと押さえて、
「じゃ、今度は星空観察してあげるね。」
と、言うところに落ち着きました。
中学生も、
「天体は嫌い。苦手」
と、言っていますが、
嫌いとか苦手という前に「触れる」事をしていないような気がします。
空を見上げるという経験をしていなければ、教科書で学んだ事なんて所詮は「絵に描いた餅」です。
子ども達にいろんな経験をさせて欲しいと願っている私ですが、それは何も特別のことではありません。
夕焼けをみる、星空を見る、朝の靄をみる、そんな日常の中にある自然をもう一度見つけてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、いうわけで、
もう一度。
どうぞ、
空を見上げてみてください!!!

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コメント

はじめまして。cozyと申します。お月見ネタ、天動説ネタ、わたしもブログでとりあげました。お月見は子どもに暦や季節を感じてほしいという思い、天動説は小学生の子どもをもつ親としての正直な驚きを表現したかったのです。貴方のブログの充実度合いと比べると薄っぺらい内容がお恥ずかしいのですが、お暇な時にでも来ていただけると嬉しいです。
>>嫌いとか苦手という前に「触れる」事をしていないような気がします。
>>空を見上げるという経験をしていなければ、教科書で学んだ事なんて所詮は「絵に描いた餅」です。
の部分に激しく共感した次第です。

投稿: cozy | 2004.09.30 00:18

瀬戸さん
こんばんわ

 仙台は政令指定都市にはなりましたが、私のすむ青葉区の吉成(よしなり)地域あたりは、空気もきれいで、星もよく見えます。
以前すんでいた太白区長町からここに転居した時、小学校4年の子どもが「空が広いね」と言ったことが思い出されました。長町ではビル・マンションが立ち並んで、本当に空が狭くしかみえなかったのです。この2番目の子も今年中学生になりました。
 今、2歳の4番目は、保育園からの帰り道「お月さんだ」といち早く見つけて教えてくれます。なかなか、星座を教える知識が、私にはありませんが「赤いのがあるね」とか「いっぱい出てきたね」とか話しながら歩いてきます。(保育所から歩いて3分)
 大事にしなくてはならない時間だ・・・と読んで思いました。

投稿: hanaki | 2004.09.30 01:17

はじめまして,かねごんと申します。
トラックバックありがとうございました。
私もトラバさせていただきました。
HPの方も拝見させて頂きました。
実験教室をなさってるんですね。
瀬戸さんの言っておられるように,ナマに“触れる”ってことがあまりできていないように思います。
大人も空を見上げることをしていないんですから,子どもも同様でしょうね。
もっと自然を見つめて,感性を養っていくような教育が必要だと思います。
また,こちらに寄らせていただきますね。

投稿: かねごん | 2004.09.30 02:07

彰の介と申します。
トラバありがとうございました。
私としては、子供達に対して、ごく自然に、そして知識としてではなく、ふと夜空を見上げてもらいたいと思いました。
そこに、大人が理由付けしては、子供達も見上げてくれないのかなと思ったりしたしだいで、そのあたり、こちらからもトラバさせていただきました。
よろしければ、私の屁理屈をどうぞ。

投稿: 彰の介 | 2004.09.30 05:18

tomoyannさん、トラックバックどうもです。

いやぁ、理想的な授業をされているようですね。
羨ましいです。
うちのチビテルもこんな先生に習えたらなぁと思いますね。

今の子達ってどうなんでしょ。
やっぱり自然と触れ合うことがほとんどないんでしょうか。
今の教育はゆとりがどうのこうのと言っていますが、そんなことよりもっと教育の内容を充実させて欲しいと思うのは贅沢ですかね?

金銭的に余裕が出れば田舎で暮らしたいと思うテルテルです。

投稿: テルテル | 2004.09.30 15:28

cozy さん。
hanakiさん。
かねごんさん。
彰の介 さん。
テルテルさん。
こんにちは。
コメント有り難うございます。

cozy さん。
私も同じで思いで、子どもたちに、折節の移り変わりを伝えていけたらと思っています。
自然に出会い、自然の息遣いを感じ取ってもらいたいものです。
もし、お時間がありましたら、ホームページの方もご覧ください。
家でできる実験ネタがありますので、、、
cozy さんの趣味となんだか、共通点がいっぱいありそうで、とても楽しくブログ拝見いたしました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


hanakiさん。
東京と仙台では「空」の深さは違うような気がしますね。
子育てには、とてもスバラシイ所ですね。
それに、なによりも
素敵な市会議員さんがいらっしゃいますから。
ねぇ。

子どもの権利条約が、ないがいしろにされ、
教育基本法が、なんだか風前の灯。
hanakiさんのご活躍、応援しています!!!
また、いろいろ教えてください。
お体、大切に。
では。
また。


かねごんさん。
こんにちは。
理科離れがすすみ、
観察や実験が授業から削減され、
ひたすら机の勉強になっている感が日々増しています。
とくに、かねごんさんの専門、地学関係が、
小・中学校では、極端に少なくなりました。
こんな子どもたちが、高校に進学するのだから、
かねごんさんも、大変と言うか、やりがいがあると言うか、、、
ですね。
「やわらかな宇宙」を感じられるような、しなやかな教育を子どもたちに贈りたいものですね。
どうか、これからもいろいろアドバイスよろしくお願いいたします。
では。また。

彰の介 さん。
こちらこそ、いつも勝手にトラックバックさせていただいて、失礼しています。
彰の介 さんの記事読ませていただきました。
仰ること、とてもよくわかります。
本当にその通りだと思います。
体験、経験のみが学習、教育ではないし、
「さぁ、感じなさい」とお膳立てをして、「感性」を磨かせるものでもないと私も思います。
賛成!!!
以前、このブログで
「人はなぜ学ぶか」ということを書いたのですが、
そこで。私は 彰の介 さんと同じような考えを書きましたので、失礼ながらまたトラックバックさせてください。
無駄は必要と、私はいつも思っています。
「ため」というか「ゆとり」「冗長」。
そんな逞しい教育をド〜〜〜ンと子どもたちにプレゼントしたいものです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
では、
また。

テルテルさん。
いつも、蘊蓄の深いブログ、拝見しています。
有り難うございます。

田舎だけが、自然に触れるということはないのでしょうが、
(都会でも十分、そこかしこに自然はあります)
教育の中で、
観察や実験が極端に減っているので、
日常で、「感じること」が少なくなっているとは、
いつも思います。
私のホームページに、実験やら作文を通して
子どもたちの成長を載せていますので、
お時間がございましたら、
またご覧ください。
チビテルクンと家で実験してみてください!!!
では。
また。

投稿: せとともこ | 2004.09.30 15:38

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