黒い未亡人
「黒い未亡人」とは???
今回のロシア学校襲撃事件の犯人たちは、
チェチェン武装勢力のバサエフ司令官の指揮下にあるイスラム・シャヒード(殉教者)大隊「リヤド・アスサリヒーイン」です。
とりわけ、このテロに加わった女性たちについて、「黒い未亡人」というテロリスト組織であると語りました。
同司令官は、夫や身内をロシア軍に殺害され、恨みを持つ女性により自爆テロ志願者集団「黒い未亡人」という集団を組織。
02年のモスクワ劇場占拠事件などにも関与したようです。
なんとも言葉がありません。
ロシアの大国主義で犠牲になった多くの人たち。
そして残された家族。
恨みは募り、憎悪は増し、怨念は怨念をよび、
ついに自らの命を賭して、テロリストと化していった女たち。
もともと、チェチェンの女性は心優しいという。
優しい故に、愛するものを失ったその悲しみも深く、
さらに恨みは重くのしかかってくるのだろうか、、、
彼女たちを、殺人凶器に仕上げていったのは、
なんだったのか、想像することはたやすい。
憎むべきこの犯罪、
許されざるこの事件、
その陰で流された血と涙を思うとき、
真の敵は、何か?
おのずと明らかになってくるようです。
どこかで、
静かに微笑んでいる「真の敵」。
テロを無くすためという口実で、
新しい戦争を次々としかけていく大国の指導者たち。
人の命より権威と利益が優先される
この者たちのために、
今日もまた、「黒い未亡人たち」が生まれる。
どこかでまた「哀しみにくれる母たち」が生まれる。
考えただけでも胸が痛み、
居ても立ってもいられなくなります。
どうか、どうか、
恨みの連鎖を断って欲しい。
祈らずにはいられない、、、
それにしても、
ここへきて思うことは、
宗教の役割です。
「神はなにを望んでおられるのだろうか???
人間たちに。」
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コメント
そうなんですよね…。
やった犯人はクローズアップされて「許せないテロだ」と報道されちゃうんですよね。
もちろんテロは絶対許されない事だけど、テロをする以外に手が無いほど追い詰めたのはだれか… 不思議とこの辺りを報道するテレビが少なかったのには… ちょっと怖い物を感じました。
今も、あの場所では僕らが想像できない程の弾圧やロシア政府の圧力が市民の上にのしかかってる。しかも石油や国益の為に。
コレだけは知っておかないといけませんよね。
何度も言うけどテロはやっちゃいけない事。 ましてや子供に銃を向けるなんて許されない事だとも思います。
んでも、どうしようもなく追い詰めたのはだれか?
…間接的であれ、「やらしたヤツ」も充分悪いと思いますがね。僕は。
投稿: ろぷ | 2004.09.07 06:41
ろぶさん。
おはようございます。
コメント有り難うございます。
本当に、悲しい出来事が続きます。
普通の人々が、巻きこまれ、
憎悪が膨らみ、
そしてそれを利用する者たち。
本当は、みんな何が悪いか、何が原因か知っている。
しかし、
流れの中に巻き込まれるしかできない普通の人々、、、
やりきれない、この思いは、
ひょっとしたら、もうそこまで私たちの周りにも???
声をあげなければならない時期が来ているような気がします。
「戦争反対」
「テロ反対」
と。
では、また。
地震や台風で、なにやら不穏なご時世。
ろぶさんもお元気で。
投稿: せとともこ | 2004.09.07 08:41