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2004.09.08

憂しと見し世ぞ 今は恋しき

「ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」
これは、百人一首84番、藤原清輔朝臣が詠んだ歌です。
「もし、長生きしたなら、今の辛い時も懐かしく思い出すだろう。
なぜなら、昔のとても辛い時期も今、振り返ると懐かしい思い出であるから、、、」
と、いう解釈を勝手にしている私ですが。
どんなに辛い時でも、悲しいことでも、
いずれ時間が解決をしてくれるのだろうか???

さて、このところの立て続けの出来事、社会情勢。
加えて、天の神の怒りに触れたか、相次ぐ天変地異。
誰だって、
「何かが起きるのでは?」
と不安に駆られる今日この頃です。
歴史の流れであれ、
あるいは、降って湧いたような天災であろうが、
どちらにしても、
人をして、傍観者であることを許さないような「時代のエネルギー」を感じます。
考えてみれば、
生きていることは、
それだけで「主体者」だということなのでしょうか。
好むと好まざるとに拘わらず、、、
積極的に、
自分の人生に、
自分を取り巻く社会に、
関わっていかなければならないということでしょう。

私は、以前「8月6日」の「ヒロシマ平和祈念」に関した記事を
薄れていく記憶
というタイトルで思いを書きました。
「ヒロシマ」は、そこに生きている人たちにとっても、
少しずつ遠く、また薄れてきていま2す。
一か月くらい前には、
ブログでも多くの方が、
ヒロシマ・ナガサキについて語られ、
平和について思いを書かれていました。
そして、
「忘れてはならない。」とも書かれ、平和の尊さを述べていました。
実は、その時、
私は、
「ヒロシマは忘れてもいいのでは、、、」
と、思っていました。
過去の記憶は、
しかもそれが壮絶であればあるほど、人は、その過去にしがみつき、
手放さない。
そして、その記憶はやがて妥協、あきらめ、憎悪へと醸成されていく。
そういう意味で、
「ヒロシマ」はもう過去に流し、忘れてもいいのではないか、、、と思ったわけです。
私たちが、しなければいけないことは、
「その時々の戦争や、紛争について、
しっかりと歴史の総括を行い、再び同じ過ちを繰り返さない」ということを、
未来に語り伝えていくことです。
この操作、作業を丁寧に行わないと、
「相手への恨み、つらみ、憎悪」だけが大きくなっていくと思うのです。
「原点」に戻って、
もう一回、総括、反省をやり直すことが必要なのではないでしょうか???
ときあたかも、
原爆にあった「アオギリ」がこの台風で倒壊。
しかし、根を丁寧に処理して、もう一度植え直すという。
しっかりと、根を付けて再生をしてもらいたいと願いながら、
なんだか、
こんなことを考えました。

「ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」
こんな時代がくることを祈りながら、、、

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コメント

瀬戸さん、こんにちわ、

いまゆびとまさんのおススメでジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」を読み始めました。序文だけですでに感動しております。

投稿: ひでき | 2004.09.08 14:45

ひできさん。
おはようございます。
ご紹介いただいた本は、存じませんでしたが、
また、読んでみようかと思う時のために、
感想など教えてくださいね。
それにしても、
私は、いつもひできさんの、
「学ぶ意欲」「知ろうとする情熱」には教えられます。
「学問に王道なし」と言いますが、
真実の前に謙虚であろうとなさっているその姿には、
本当に、スバラシイものを感じています。
これからも、新鮮な感動を教えてくださいね。楽しみにしています。
では。

投稿: せとともこ | 2004.09.09 10:09

瀬戸さん、ごぶさたしております、

ようやく苦労しながら「敗北を抱きしめて」読了しました。記事書きました。トラックバックさせていただきます。

まさに記憶というか、歴史の伝え方の問題なのだと感じました。

投稿: ひでき | 2004.09.26 14:02

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