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2004.12.12

エナオの涙

今、第25回トヨタカップが終わりました。
ヨーロッパチャンピオンのFCポルト(ポルトガル)と南米チャンピオンのオンセ・カルダス(コロンビア)の対戦。
試合は両者相譲らず質の高いサッカーを繰り広げ、結局0−0でPK戦になりました。
オンセ・カルダスのGKエナオは南米大会ではPKをすべて取ったという曰くつきのスバラシイ実力派のキーパーです。
このエナオ相手にポルトの選手がどこまでやれるかが見どころ。
まず、オンセの第一キッカーが難なく決め、いよいよエナオとの対決。
壁のように立ちはだかるキーパー・エナオ。
対してポルトの一番目の選手が蹴って成功。
ところがここで、この選手の非紳士的行為により、一発レッドで退場になりました。
ちょっと場内は騒然となるも、すぐ全ての選手は、各々の位置につき、次の流れへと進んでいきます。
自信満々のエナオに対して、ポルトの選手たちは、一つひとつ丁寧に蹴っていきます。
そして、ついにボルド4番目の選手がはずして、試合は終了か、、、と思われたのですが、次のオンセの5番目のキッカーもはずして、振り出し。
緊張は最高潮に高まり、いつ果てともなく続くかと思われましたが、オンセ・カルダスの8番目の選手がついにはずしました。
ここで、ポルトはキャプテンが出てきて、両者の対決。
静かなにらみ合いののち、ポルトが静かに蹴って決めました。
試合はFCポルトの勝ちとなりました。
喜びに沸く選手と、涙をこらえる選手。泣き崩れる選手。
割れんばかりのスタジアム。
いつもながらの光景。
いずれかに勝ちがあり、一方が負けるのは常とはいえ、なかなか辛いものがあります。
万感の思いを込めて静かに芝の上でにらんでいるエナオの目には光る物がありました。
エナオの涙がW杯のカーンの姿と重なります。
捲土重来を期して、新しい挑戦をいつまでもしてもらいたいものです。
さて、トヨタカップを手にしたFCポルト。
今回で2度目になりますが、私たちは1度目の優勝を覚えています。というかトヨタカップというとあの時の試合を思い出します。1887年、ベニャロールとの試合。雪の中での壮絶な戦いでした。降り積もっている雪の中をオレンジ色のボールを追いかけてひたすら戦う猛烈な試合を忘れることは出来ません。
そのポルトが17年目に手にした2度目のカップ。
私はエナオの涙とともに忘れることはないでしょう。

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