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2005.01.15

粥杖

今日、一月15日は,小正月
昔の人は小豆粥を作って、今年一年の健康や、あるいは粥の出来具合で一年の占いどもして楽しんでいたようです。
この粥を作るとき、回す棒を特別に粥杖と言います。この粥杖で叩かれると、男の子を産む事ができると言われていました。
清少納言は枕草子に次のように、書いています。
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十五日、節供参り据ゑ。粥の木ひき隠して、家の御達(ごたち)、女房などのうかがふを、打たれじと用意して、常に後を心づかひしたるけしきもいとをかしきに、いかにしたるにかあらむ、打ち当てたるは、いみじう興ありてうち笑ひたるはいとはえばえし。ねたしと思ひたるもことわりなり。新らしう通ふ婿の君などの、内裏へ参るほどをも心もとなう、所につけてわれはと思ひたる女房の、のぞきけしきばみ、奥のかたにたたずまふを、前にゐたる人は心得て笑ふを、「あなかま」とまねき制すれども、女はた知らず顔にて、おほどかにてゐたまへり。「ここなるもの取りはべらむ」など言ひ寄りて、走り打ちて逃ぐれば、ある限り笑ふ。男君も憎からずうち笑みたるに、ことに驚かず、顔少し赤みてゐたるこそをかしけれ。また、かたみに打ちて、男をさへぞ打つめる、いかなる心にかあらむ、泣き腹立ちつつ、人をのろひ、まがまがしく言ふもあるこそをかしけれ。内裏わたりなどのやむごとなきも、けふは皆乱れてかしこまりなし。
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つまり、この粥杖(この形状は、どんな形か想像にお任せします)を持って、男の君は、ちょっとイイナァと思っている女房の背中やお尻をペンペンと叩く遊び(?)をしていたそうです。
そして、女房は、叩かれまいと逃げまわる、、、
その様が「おかし」と清少納言は語っています。
なるほど、、、
これはなかなかに艶やかな遊びですね。
その昔の宮中の人々は、こんな華やかで、粋な遊びをしていたのです。
今なら、もうそくセクハラになるのではないでしょうか?
これは、これでセクハラになって当たり前と思いながらも、
昔の人々の他愛のない、そしてユニークな遊びに、ちょっとホッとする懐かしさを感じたりもします。
佳き時代だったのでしょうか。
そんなことを思い出しながら、今日は小豆粥を作ってみようかしら。

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