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2005.04.07

男はつらいよ しかし女もつらい

昨日、朝の女性専用車両の運行開始の話題を書いたところ、男性の方からコメントを頂きました。
「男性専用車両も作って欲しい」と。
と言うわけで昨夜はこの話題で我が家は盛り上がりました。
「そうなんだよね、、、向こうの女性専用車はガラガラなのに、こっちに女の人が乗っていて、それも大きな場所占めて座っているの見ると、あっちの専用車行け〜〜〜って言いたくなるよ。」
「この前、電車、待っていたら、気がつかなかったけれど女性専用車両って書いてあって、ビックリ。
朝なんか慌てて間違えたら痴漢になるのかなぁ?」
「そりゃ、ないでしょう。間違えたって分かるよ。乗り換えればいいのよーー
仮に女性専用車両で痴漢しようなんて剛の者がいたら、それはそれで凄い。
敵ながらアッパレ!」と私。
「男性専用車両も作って欲しい〜〜〜」と言う切なる訴えをしながら今日も我が家の男性陣はリュックしょって出かけました。
なるほど、男性も苦労しているのですね、、、
男女平等は、女性だけの願いではないと改めて思ったりして。

こんな身近な話題から、今日はちょっと大きく憲法24条を見てみます。
〜〜〜〜〜〜〜〜
第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
(日本国憲法より)
〜〜〜〜〜〜〜〜
先日自民党新憲法起草委員が改憲案を作り、その骨子が発表されました。
これについては、これから多くの議論、討論の待たれるところですが、
私は女性の立場から、憲法24条について考えます。
今回の自民党案は昨年6月提出の憲法改正プロジェクトチーム「論点整理(案)」と大差ありません。
あの時も、家族、共同体の責務を掲げましたが、今回も「国民は夫婦の協力と責任により、自らの家庭を良好に維持しなかればならない」という「家庭保護」の責務が訓示規定されています。
平たく言えば、「家を守れ」と言うことです。
これに関しては全く正しいのですが、ただ憲法が家、夫婦の在り方にまで入ってくることが問題なのです。
「女よ家に帰れ」と言う事です。また、親孝行のすすめまで規定されています。
これは人間として当然のことです。なにも憲法で決められることではありません。
これらは極めて個人的な問題です。
結婚相手に関して、子どもの有無に関して、働く担い手に関して、、、、
などなど枚挙にいとまがないのですが、いずれにしても、それはその当事者の問題です。
しかし、今回出された案では、訓示規定として「良い家を守れ」と言います。
つまり、個人の上に家がおかれ、そしてその上に何が来るかは言わずもがなです。
青い鳥コンプレックスでも以前書きましたが、女性が社会に関わっていくことが、男性にとっても押しつけられる「男らしさ」からの解放なのです。仮に男性だけが社会の担い手としたならば、お互いの相互理解は遠くなり、相手にのみ忠誠を求めることになるのは、今までの封建社会の下での家族制が明らかにしています。
これに関しては学校でのジェンダー教育について
フェニミズム運動について
シャロット姫からノーラまで
女の人生すごろくなどをご覧ください。
真の男女平等を得ることは、女性は勿論男性にとっても本当の意味で「しばり」から放たれることだと思います。
今、憲法24条を変える、しかも「家」という名の下に変えようとしていくことは「退行」ではと考えます。
9条論議はアチコチさかんですが、その陰に隠れている24条もしっかりと見守っていかなければと思います。
女性問題、さらに男性も含めて勉強をしていきたいと張り切っている私です。

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コメント

TBありがとうございます。
私からもTBさせていただきました。

>国民が「不断に努力する」責務
近代憲法の原理は、「国家は個人の領域に踏み込まない」ことにあります。
家庭や個人に国家が憲法を持って介入することは、時代の逆行だと思います。

投稿: ko-bar-ber | 2005.04.09 16:20

ko-bar-ber さん。
おはようございます。
コメント、トラックバック有り難うございます。
>家庭や個人に国家が憲法を持って介入することは、時代の逆行だと思います。

私もそうだと思いました。そこは共感したので、トラックバックさせていただきました。
9条のところは、私とは意見は違いますが、私はいろんな意見があっていいと思います。それぞれの思いや考えを出して、よりよいものを次代に贈りたいですね。
これからも、いろいろ意見交換することがあるかもしれませんが、その折はよろしくお願いいたします。
では。

投稿: せとともこ | 2005.04.10 07:34

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» ■[憲法世論調査]「9条、交戦権問題、国民の合意にはほど遠い」 [読売新聞の社説はどうなの・・2 (2005年度版)]
4月8日付・読売社説 [憲法世論調査]「政治に『改正』を促す国民意識」  (抜粋)戦後60年、国民意識も、政治の動きも、時代は、新憲法へ大きく前進している。、、  国際情勢や、経済・社会の変化によって、日本は歴史的な転換期にある。国の将来や国民生活の基本指針となる新憲法を求める機運が高まるのは、当然だ。  今回の調査で注目すべきは、民主党支持者の動向だ。憲法改正に賛成する人は、自民党支持者の64%を上回り、過去最高の67%だった。焦点の9条についても改正する、という回答は49%で、自民党支持... [続きを読む]

受信: 2005.04.09 02:14

» 自民党 憲法改正案要綱   [=社説は語る=]
『読売新聞(05/04/06)』 自民党新綱領-『保守の哲学』を紙切れにするな  日本が今後も平和で豊かな国であり続ける前提として、現実と大きく乖離(かいり)した現行憲法を改める必要がある。新綱領は「自立した国民意識のもとで制定されるよう、合意形成と論議の進展に努める」とし、自民党が「新憲法」へ主導的役割を果たす意思を明確にしている。  教育基本法の改正は「家族の絆(きずな)を大切に、国を愛し地域を愛し、共に支え合うという強い自覚が共有できる」ような社会をつくるためだ、としている。  過... [続きを読む]

受信: 2005.04.09 16:14

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