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2005.04.11

私たちに出来ることは?

昨日の記事でも、書いたのですが、中国で起きている反日デモの深刻さを感じています。暴徒と化した行動は断じて許すことはできません。
「国の為なら何をしてもいい」という論理は受け入れ難いものがあります。
今日もニュースやいろんな方のブログ、サイトを訪問して私なりに見聞を広めることが出来ました。
その中で思ったことは、
では今、私たちが出来ること、しなければならない事は何か、、、です。
何故、彼等があの様な行動に出たかを冷静に受け止めることでは、と改めて思いました。
少なくとも、「やれやれ、、、中国人は」と眉を顰め、批判することでは決してないのでは、と思います。

今回の事件を見ていくと「群集心理」と言う言葉が浮かびます。
群集心理とは何か
集団心理の「力学」
などを参考にご覧ください。
そこには、
「人間は社会的生物である。したがって、誰でもがいずれかの集団に属している。
そして、その集団は個人の意志とは別のところで働く」ということが説明されています。
大衆と群衆の違いを類型化し、なおかつ私たちの日常で経験する集団心理の実例をあげています。
例えば、スポーツでも。
例えば、コンサート。
あるいは、トイレットペーパーやお米のストック買い。
災害の時のパニック状態。などなど枚挙にいとまがありません。
これは、どの国がとか、どの集団がということなく、見られることらしいです。
確かに私たちは、サッカーでも昨年の中国のアジアカップの情景や、先日の北朝鮮の試合で、「○○は、、、」と決めつけますが、サッカーの歴史を見れば、もっとすごい場内乱闘、人命の危機さえあったことは一つや二つではありません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大衆とは、
(1) 大多数の人びとからなる集合体であり、社会的地位、階級、職業、学歴、富などの社会的障壁をこえて構成されており、異質性をその特質としている。
(2) 匿名性と非人格的な関係によって特徴付けられる。
(3) 未分化な群れであり、明確なリーダーシップをもっていない。ルーズに組織された集合体であり、巨大な非組織集団としての特徴をもっている。
(4) 空間的に散在している人びとから構成されており、お互いには相互作用ないしは経験の交換を行なうことのできない人びとの集合体である。

 一方、群集は、一時的・物理的に近接し、すなわち肩と肩がふれあうような状態におかれており、直接的な人間的接触が行なわれ、かつ強い相互作用と相互刺激が交換される集合体を指して用いられる。群集は自然発生的に生ずることもあるし、操作によって形成されることもある。群集は4つのタイプに区別される。

(1) 活動的群衆(active crowd)・・・共通の注目の焦点を行為の目的として形成される群集。
(2) 表出的群集(expressive crowd)・・・?のような中心的な注目の焦点を持たず、ただ興奮した衝動や感情を動作において表出している群集。
(3) 一時的群集(casual crowd)・・・街頭などで偶然に形成される群集。
(4) 慣習的群集(conventional crowd)・・・競技場などに集まり、競技に熱中している群集。

 また、戦争に巻き込まれた人びとや、パニックに陥っている人びとも、一定の群集心理を示すことがある。
 
集団心理の「力学」 より引用。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この様に見ると、今回の中国反日デモは集団心理が高じた暴動であったのでは、と思います。
一人、ひとりの中国人が、あれほど大きな意思を持って日本人を憎んでいるかというと、私は否と思います。
その原因については、扇動者がいたという見方もあります。また過去の歴史や、今後の国際情勢、また経済問題など複雑で多様であるとも思います。
ルサンチマンとして片付けてはいけない。
では、この原因に関して私たち日本人は何が出来るか?
と、いう初めの問題に戻るなら、
やはり、政府は国の問題として、徹底的に話し合う。
何が問題で、この解決のためには、どうすればいいのか、
お互いはどこまで歩み寄れるのか、、、、
まずは、そこから始めていくしかないように思えてなりません。
そして、私たち個人が出来ることは、
決して相手を罵ったり、なじったりすることではないのではと思うのです。
本当に問題を解決したいと思うなら「理解する方向」で考えていく事ではないかと思います。
お隣さんとは仲良くやっていきたい、、、勿論、世界中の国とも仲良くと、私は願っています。
いずれにしても、お互いにとって、この事件が長い目で見たとき、
相互理解の積極的な役割を担うことを願ってやみません。

最後に集団心理の「力学」は次のように結んでいます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
われわれは常に大衆操作の対象として、その危険にさらされていることを肝に命じておかねばならない。自己の価値基準に基づいた自律的な判断力を失うことは、集団のなかに埋没し、集団の目的達成のためだけに生きる「コマ」の一つにしかすぎなくなることを意味するからである。

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コメント

中国には反日デモ、日本には勢いづく憲法改悪の動き・・・日々、気が重くなります。どっかで「しめしめ」とほくそえんでる奴がいる気がします。なにが、できるのかな、わしには・・・

投稿: 龍3 | 2005.04.16 00:29

龍3 さん。
こんにちは。
コメント有り難うございます。
早いもので、かれこれ一年。
イラク人質事件から。
あの折、龍3 さんや、FAIRNESSさん。Rough Toneさんと知り合いになりましたね、、、
あれからも世の中は目まぐるしく変わり、息つく暇も無いくらい騒々しく、なおかつ乱暴になってきた気がしてなりません。
本当に、この先どうなるんでしょう。
あなたのかわいい坊ちゃんたちに、楽しくて明るい未来を贈るために、大人である私たちの今が踏んばり時です。(後ろ姿、大きくなりましたね(^.^))
これからも、お互いに意見交換していきましょうね。
よろしくお願いいたします。
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2005.04.16 13:37

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