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2005.05.10

原点

対独戦勝60年の記事に関して社説は語るの ko-bar-berさんからトラックバックを頂き、早速訪問。
ko-bar-berさんのご意見、またその記事にトラックバックなさっている方の記事も拝見させて頂きました。
みなさんの書かれてる内容はとてもわかるのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どこの国も、自己の非を認めることを渋るようだ。
 戦勝国の指導者たちは、国際法廷で「戦争犯罪人」として裁かれることはなかった。 戦勝国が残した傷跡は、今も残されている。(社説は語るより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そうだな、、、と思いました。
私は、アメリカでの経験を思い出しました。
テネシーにある小さな博物館。
その町は世界大戦中は、地図に載っていなかった町です。
その町の博物館の一部屋に大戦当時とその後の歴史が書いてありました。
「日本に原爆を落としたことが終戦を早くした」と。
また、私たちはワシントンにあるスミソニアン博物館に行った時もリトルボーイの前で説明をしている職員から同じことを聞かされました。
「何処から来たの?」
「広島」
「おおお、、、ヒロシマ。」
そして彼はリトルボーイの精度について、ひとしきり説明をした後で、
「これが、戦争の終結を早めた」
と、胸を張りました。
私は、
「ノーノー。今でも多くの人は後遺症で苦しんでいる。」
と、言ったのですが彼には分かってもらえませんでした。
尤も普通一般のアメリカ人は、そのような反応はしませんでした。
アパートのプールで知り合った人たちは、みんなヒロシマの話を聞いてくれて、
できれば原爆の日にはヒロシマへ行きたいと言うおばぁさんもいました。
ヒロシマは時と共に風化し、いまや歴史の証人たちも数少なくなりました。
しかし、広島のあらゆる所に、被爆の、被爆なさった方々の思いや叫びが残っています。
私が平和を望むその原点はヒロシマにあります。
広島に初めて引っ越したとき、ビックリしたのはやはり生々しい被爆体験を聞いたからです。
すぐ隣に住んでいるおじさん、
子どもをつれて遊びに行った公園で知り合ったおばぁちゃん。
そして、私自身の書くことへの原動力になっている作家のSさん。
胎内被爆で今や体中がボロボロ。長い療養所暮らしでままならぬ手を使いながらも戦争告発の小説を書き続けています。
そのSさんが私にとっては原点であるような気がします。
実は、この文、左手でポロンポロンとタイプしています。
仕事柄、電話相談やらパソコンで腱鞘炎なのです。
だから、「もうブログを書くことやめよう、、、」と何度も思います。
しかし、そのたびに思い出すのがSさんの壮絶な生への執着と、平和への血の滲むような思いが頭をよぎるのです。
そうだ、、、
やっぱり、少しでも書いていこうと。
Sさんには遠く及ばなくても、書いていこうと。
藤原帰一さんの本ではありませんが「正しい戦争はない」と、私は今でも思っています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 歴史は、時代の権力者によって都合よく用いられる。
 勝てば官軍、負ければ賊軍。戦勝国の論理で、戦後60年が進行してきた。戦勝国クラブとなっている国連を見ても分かる。戦勝国の戦後処理が適切に行われない限り、本当の意味での戦後は終わらない。
(社説は語るより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本当にそうだと思います。
そして、終わらない戦争のただ中にいる私たちは、
どのように考え、学か?
未来に何を残し、なにを伝えるか?
今を生きる私たちの試されているときでもあると強く思います。

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コメント

ごぶさたしております。TBありがとうございました。
10年ほど前に、スミソニアンで原爆展を行おうとしたら米国退役軍人などの反発で、内容が修正されたことがありましたね。
私のブログでも書きましたが、日本に関しても、原爆、東京大空襲、北方領土、シベリア抑留など、さまざまな国際法違反があったにもかかわらず、戦勝国の論理で処理が進められてきました。
敗戦国だけに反省を求める態度が、今の国連を生み、力を正義とする世の中になってしまったのだと思います。

投稿: ko-bar-ber | 2005.05.10 17:03

ko-bar-ber さん。
こんにちは。
コメント有り難うございます。
私も、ko-bar-ber さんの仰るとおりだと思います。
ロシアもリトアニアやポーランドの代表にスターリン時代の間違い、誤りを指摘されたそうですが、いまだ謝罪はしていません。
大国、戦勝国のヘゲモニーには共感はできません。
どんな戦争であれ、不幸と悲劇を生み、引き継がれていくものであることを思うと私はやはり「平和」を唱えずにはいられないわけです。
恩讐のかなたはいずこに、、、
という心境。
また、これからも意見交換していきましょう。
では。
なお、最後になりましたが、GWは有意義な旅をなさったようで、良かったですね。
私は花粉症でした(^^;

投稿: せとともこ | 2005.05.11 19:03

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