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2005.06.28

バンザイクリフ

天皇、皇后両陛下:バンザイクリフなどで黙礼、平和へ祈りというニュースを、今朝はテレビや新聞で見ました。
昨日からサイパンへ慰霊の旅に出かけられたお二人の姿を見て、なんだか胸がジーンとしました。
同時に流された当時の映像を見て、こみ上げてくるものがありました。

太平洋戦争さなかの1944年6月。サイパン島に上陸した米軍に7月に占領される直前。
投降を拒んだ兵士らがバンザイと叫んで身を投じた崖。
米軍に蹂躙されるなら死を選ぶと海に身をなげうっていく若い女性たち。
その名もバンザイクリフ.
紺碧の海、帚ではいたような薄く白い雲。
ゆっくりと静かに流れていく時間。
当時もそうであったのか、、、
生きているより死を選ぶことに何の逡巡もない。
ためらうことなく海に吸い込まれていく女性たちの、その思いはなんであったろうか、、、
国を守るために、いちずな思いで青春を捧げた若い兵士たちの、その思いは如何ばかりであったろうか、、、
どこまでも、どこまでも青いあの空と海は、そんな儚い人々の思いと命を飲み込んでいったのでしょうか。
60年の月日とは、残された人にとって、どのようなものなのでしょうか。
明るい日差しのように底抜けに陽気な人々の笑いが嬉しい。
恩讐の彼方にあるものは、
岩に打ち寄せ、砕ける波ばかり、、、なのかもしれません。

天皇、皇后のお二人が、サイパンの地へ慰霊に行かれ、当時の方々の生々しい話や、
あるいは遺族の方との対話をなさっている姿を拝見しながら、
その、おやさしいお顔と誠意と熱意を感じました。
「二度とこのような悲劇が起こらないように。
平和であるように」
という、思いの深さが伝わってきました。
戦後60年。
皇室が歩んで来た道は、一般のそれとは違い大変なものであったことは想像に難くありません。
天皇という立場に立ち、そして立場を超えて、人として「平和」への熱い思いを語られるお二人には、尊敬の念を抱きました。

さて、そんなお二人と、比較するのは、いささか無理があるのかもしれませんが、
小泉さんの「靖国参拝」。
どうして、こんなに私の受け取る印象が違うのだろう。
勿論、靖国が抱える問題を考量しても、、、
何故か、小泉さんの参拝は胡散臭い。
そして、その理由が今日、わかったのです。
天皇、皇后、お二人の姿から。
お二人は、人々の話を真剣にお聞きになり、気持ちを一つになさろうと努力していらっしゃいました。
歴史の中で生き抜いてきた昭和天皇についての、思いは、それぞれの立場でそれぞれであろうとは思います。
そして、今上天皇は、戦争を知り、平和とともに歩んで見えました。
その思いの深さは、到底はかることは出来ません。
が、
私はなさっている行動や、言葉から、
天皇、皇后のお二人は尊敬しています。

しかし、
しかし、
小泉さんは「口」だけなのです。
彼がどんなに「戦没者の方への慰霊」とか「不戦の誓い」と言っても、
彼の目が、そうでないことを物語っています。
沖縄でも、ヒロシマ・ナガサキでも、そうです。
犠牲者の遺族の方々、被爆なさった方々に耳を傾けて聞き入っている姿を私は、いまだ見たことが無い。
心が入っていないのです。おざなりなのです。
彼が口酸っぱくして言うところの「戦没者の方々」への慰霊。
体は、そこにあっても心はそこにはない。
その薄っぺらさが、人をして疑わせ、さらにさらに問題が大きくなっていくのでしょうか?
外交上の問題とか、一筋縄ではいかない事もいっぱいあることを承知しています。
優しい顔や、思いやりばかりじゃ政治が動かないことも分かります。
だからこそ小泉さん。
靖国は勿論、
いろんなこと、いろんなことに、
(拉致被害の方々、郵政のこと、税金のこと、などなど)
納得のいく説明をお願い致します。

そして、最後に、
サイパンに思いを寄せ、
再びこのような悲劇が起こりませんように、祈りをこめて

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コメント

 同感です。比較になりません。私も二度と再びこのような悲惨な出来事が起こらないように祈るだけです。 しかし、次に来る波は相当大きなものになりそうで心配です。第一波は大増税路線です。政府税調の石光弘会長が会見で開き直ったでしょう。消費税でやれなければ所得税でと言うわけです。我々年寄りも例外ではありません。どうかお覚悟を・・・・・。

投稿: hitoriyogari | 2005.06.28 16:57

こんにちは。私も全く同感です。
"不戦の誓い”とはこういうこのようなことをこそ言うのではないかと思いました。

投稿: ORUTO | 2005.06.28 23:57

お久しぶりです。
まったく、まったく、そのとおりです。

小泉さんは靖国に固執しすぎでは・・・
政治的意図が見え見えです。
彼の行動はすべてパフォーマンス、
そこに心などというものは見えない。

きっと小泉さんはこう言うのでしょうね。
”理想で政治など出来ないんだよ”
自民党を壊すと言いながら、自民党「数の論理」を踏襲しているのが、政治に疎い私にも見える。それを支持する国民が悪いんですけれども・・・・

天皇、皇后、さまの、
自国の兵士、
相手国の兵士、
民間人、
3つの献花は心を打たれました。

投稿: mossarin | 2005.06.29 07:53

hitoriyogari さん。
ORUTO さん。
mossarinさん。
こんにちは。
コメント有り難うございます。

hitoriyogari さん。
はい、本当に覚悟しなければ(^^;
それにしても、今日も道路公団の談合が明るみになりましたが、ひどいですね、、、
もっと、大企業や税金の使い途をしっかりメスを入れてから、国民の負担をいってもらいたいと、怒っています。
だめだな〜〜〜皺がふえる(^^;
楽しい話題にしましょう、あるか?
あった、あった、
明るい話題。
やわらちゃんでも考えて、柔らか、ホノボノでいきましょうか(^.^)
こっちの方がいい(^.^)
ではまた。

ORUTO さん。
ブログ、拝見いたしました。
私も全く同感でです。
今回の慰霊は、確かに政治的な意味合いもあったのかもしれませんが、
それとは別にして、人間としての天皇皇后には、敬意を表したいと思います。
それにしても、
それにしても、
小泉さん。
この頃、投げやりな感がしてなりません。
四面楚歌なのでしょうか???
〜〜〜靖国や、靖国や、汝を如何せん〜〜〜
〜〜〜郵政や郵政や汝を如何せん〜〜〜
どちらを見ても孤立しているような感じがします。
そして、何よりも国民との温度差が甚しいと思います。
本当に、この国はどうなるのでしょう???
また、いろいろ意見交換をしていきましょうね。楽しみです。
これからもよろしくお願いいたします。

mossarinさん。
お元気でしたか???
いつも、いつも気にしています。
あなたの妹さんのことも。
お元気でいらっしゃるでしょうか?
ついこの前も、「もうすぐ8月だな」と思い出していました。
よろしくお伝えください。
しかし、
あなた自身は、相変わらずピュアで、とげとげしく、そして壊れやすく、
なおひたむきな感じでいらっしゃいますね。
その誰にも代え難い感性、本人にはいささか重いのではないかと心配しつつも、
傍からは犯しがたいものがあります。
いつまでも、その心の疼きを大切になさることを願っています。
また、拝見にいきます。
はなさんにもよろしく。
ではねぇ。

投稿: せとともこ | 2005.06.29 14:03

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