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2005.08.18

政治を見る視角

今日は、次の選挙にあたって、何をどの様に評価するかを考えていきたいと思います。
と、いうわけでタイトルは、
「政治を見る視角」(阿部謹也「 ヨーロッパを見る視角」から、ちょっとお借りしました)
急浮上して時の言葉になった「刺客」ではありません^^;
さて、政治を見る視角は、
ズバリ、
誰が、自分の利益の代弁者か、、、ということではと思うのです。
一口に国民と言っても、
大財閥から、働く人まで。
男、女と言う性別。
年齢や環境様々です。
そんな中で、自分との関わりで、もっとも大切なものを守ってくれる人、代弁者は誰かという視点を持つことではと考えます。
と、いうわけで、今日は小泉さんの4年間をおさらいしていきます。
まず私たちの生活と関わりの深い税金、年金、医療制度などについて見ます。
次に景気回復について考えていきます。
(今回は外交は考えません。)
1税金、
・所得税の老年者控除廃止、公的年金等控除の縮小・廃止=05年1月から実施
・消費税免税点を3000万円から1000万円に引き下げ=04年4月実施
・雇用保険料引き上げ=02年10月、05年4月実施
・雇用保険の失業給付削減=03年5月実施
(しかし、今後消費税率の値上げや、各種控除廃止は行われます)
2年金
・物価スライドで年金額を0.9%削減=03年4月実施
・物価スライドで年金額を0.3%削減=04年4月実施
厚生年金保険料引き上げ=04年10月実施、以後2017年まで毎年9月実施
国民年金保険料の月額280円引き上げ=05年4月実施、以降2017年まで毎年4月実施
(議員年金は手つかずです)
3医療、介護、健康保険
・健保サラリーマン本人3割負担の導入=2003年4月実施
・お年寄りの患者1割負担の徹底=02年10月実施
・介護保険法による施設入所者の居住費、食費の全額自己負担=05年10月実施予定
(病気にもなれません)
4福祉
・老齢加算の段階的縮小・廃止=04年4月から3年間で
・母子加算の削減=05年4月実施
・児童扶養手当制度を、閣議決定による施行令で削減=02年8月から実施
・同じく支給開始から5年後に最大で半額削減=03年4月法施行、実際の適用は08年4月から
5その他
・国立大学授業料値上げ=05年4月実施
(国立大学は独立法人になりました)

次に景気回復ではどの様な政策を行ったか?
「不良債権の早期処理」という名目で中小企業、零細企業をバンバン切り捨ててきました。
深刻な事態は年間の自殺者は4〇〇〇人超!(週刊ダイヤモンド』6月11日号)というニュースにさえなりました。
この4年間で中小企業の倒産は6万6千件を超え、同じ時期に中小企業向け貸し出しは55兆円も減ってしまいました。
また、「規制緩和」の名のもとに大型店の出店・退店の時間や深夜営業を野放しにしたり、下請けに対する単価の切り下げや無理な納期の押し付けなど親企業の横暴勝手を放置してきました。
(我が家の近くの店も一軒はつぶれ、もう一軒は8月20日で店をたたみます)
日本の経済を真の意味で支えている中小・零細企業は苛められてきました。
これは働く人にとっても同様でした。
リストラ・人減らし支援の政策は、ついに 完全失業者はほぼ300万人という深刻な雇用状態を生み出しました。パートや派遣など非正規雇用はついに労働者の32・3%と過去最高。(総務省の労働力調査、05年1—3月平均)
深刻なのは若者で先が見えないトンネル状態は続いています。
(大学はでたものの、、、)
完全失業者の3人に1人、100万人が20代。
就職も進学もしない「ニート」(無業者)の増大が社会問題化しています。
このような現象が増大していったのは小泉内閣になってからです。
しかし、大企業には甘い。
一番の注目はやはりトヨタ。
2005年3月期決算でトヨタ自動車が二期連続1兆円の純利益(最終利益)を出しました。
その他の大企業も3分の1が過去最高の収益(経常利益)をあげています。

小泉さんは、今回の総選挙の争点を「郵政民営化」に絞り込み、「郵政は構造改革の本丸」と言う。
しかし、小泉さんの言う構造改革が、国民にとって、本当に有り難い、やさしい改革なのだろうか?
この4年間、随分痛みを押しつけられて来たなぁというのが、私の感想です。
今回の選挙は、
郵政だけに焦点を絞らないで、広く見ていきたいと思いました。
また、自民党か民主党かというオルタネティブにも問題を矮小化しないで、
私自身の利益の代弁者は誰か?と言う点をしっかりと見据えて
さらに今後どのようなことが私たちを待っているのかも考えて、
一票を投じなければと思いました。

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コメント

 初めまして。今までに二三度トラックバックをさせて頂いた事が有りますが、ご挨拶をするのはこれが初めてです。こまめにチェックさせて頂いております。
 小泉政権下の弱者きり捨て政策、一つ一つをきちんと踏まえてこのたびの衆院選挙で投票したいと思います。消去法で選ぶしかないのが残念では有りますが。

投稿: アッテンボロー | 2005.08.19 01:23

 長文ですいません。
 どこに投票するかっていろいろ考えさせられますよね。
 本当かどうかは知りませんが、トヨタも結局は下請けにかなりの負担をさせて、その利益を出しているという話しだし、小さいところは本当に損をするばかりです。
 でも、それも当然で、政治家は票とお金をくれるところが一番と思っていて、安定した票をくれるのは組合や家族会、そして、お金をくれるのは大企業。
 ということで、一般市民や中小企業は政治家の対象外なんですよ結局。そして、それを知っているからこそ結局多くの市民はどこでもいいから投票しなくなる。そうすると、余計に安定した票をくれる団体が重要になる。以下繰り返し。
 僕は行政改革もさることながら選挙改革をもっとしてほしい。とりあえず、投票率が90%になるような選挙改革を。でも、この改革はどの団体もどの企業もどの政治家もしたくない。
というのも、利権がなくなりますから。

投稿: sushi | 2005.08.19 09:54

アッテンボローさん。
sushi さん。
こんにちは。
コメント有り難うございました。


アッテンボローさん。
何回もトラックバック有り難うございました。
私もあなたのブログはずっと興味深く読ませて頂いていました。
特に郵政民営化のところでは、とても分かりやすい文章で、教えられました。
また、子どもたちのことや奥様のことなど身近に感じられて楽しく拝見していたのですよ。
とくに、坊ちゃんの「クレヨンしんちゃん」化が楽しくて声を立て笑っていました。
私もトラックバックさせて頂こうと思いながら、つい文を読み込んでいました。
さてさて、今国会、争点を曖昧にしてムードで乗りきろうと言う如何にも小泉さんらしいやり方がミエミエですね。
もし自民党が大勝利した後のことを考えると怖いというのが正直なところです。民主党も、あまり変わらないし、、、
野党も力がないですね^^;
いずれにしても、しっかり考えて投票していきたいです。
これからもよろしくお願いいたします。
なお、お子さんたち、夏の疲れがでないように大切にして上げて下さいね。


sushi さん。
とても考えさせられるコメント有り難うございました。
そうですよね、、、
結局、この国は力のある者、財力のある者が生き残る仕組みなのでしょうか?
私も選挙改革することは大いに賛成です。
たとえば、公職選挙法も、もっと国民が政治と触れることができるようにしてもらいたいです。
公約をもっと浸透させるとか、
公約違反を国民に知らせるとか、、、、
とかとか。
いずれにしても、今回の選挙は候補者を見ても異常です。
落下傘候補ってなんだろうか?
矛盾をいっぱい抱えていますね。
この問題は今後もしっかり見ていく必要を感じます。
また、ご意見お聞かせくださいね。
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2005.08.19 17:49

 ご覧頂いていたとは恐縮です。掲載記事の内容が元過激派の思い出が中心なので、普通の方が読んで下さっているとは思っておりませんでした。ごく一部の「共産趣味者」だけが読んでくれているという認識を改めようと思います。
 過激派もしょせんは人間です。家族がらみの問題や様々な問題で悩み苦しみ、その中でどうしても譲れない一線を持っているのが過激派かも知れません。瀬戸さんの様な普通の方にも分かっていただけるよう、分かり易い表現に努めたいと存じます。

投稿: アッテンボロー | 2005.08.20 00:41

 落下傘方式の立候補者は、住民としては馬鹿にされたみたいですけど、僕としては落下傘方式の候補者の方がある意味いいと思っています。
 ちょっと、考えてみてください。なぜ、鈴木宗雄(漢字間違っているかもしれません)は北海道外へでないのでしょうか?それは、北海道にある企業との間に癒着があるからです。
 そのような癒着のない候補者の方が国政のために働いてくれると思うのですがどうでしょうか?
僕としては、衆議院はいっそのこと全国規模の比例選挙にしてほしいと思っています。まあ、当選の順位付けなどで問題はかなりでてくるでしょうけどね。

投稿: sushi | 2005.08.20 08:05

こちらのエントリーを
ブログに引用させてもらいました。
新聞をはじめマスコミ報道では民営化のスローガンのみが目立ちます。
まったく理不尽な思いがします。

投稿: kouhei | 2005.08.20 13:36

アッテンボローさん。
sushiさん。
kouhei さん。
おはようございます。
コメント有り難うございます。


アッテンボローさん。
「ガラスの仮面」の方にもコメント有り難うございます。
そうですか、、、
グインのファンでいらっしゃいましたか(^.^)
私もかなり読んでいたのですが、だんだん疲れてきて挫折しました。
初めは栗本の作り出す壮大な世界に惹かれていたのですが、次第に人間模様がグチャグチャになった気がして、頭がクラクラになりました^^;
さてハリポッターの方は如何ですか?
あなたのブログには足跡は残しませんでしたが、ご家族思いのほのぼの系の記事には、いつも暖かい思いで読ませて頂いていたのですよ(^.^)
これからも楽しいエントリー、ジャンジャン載せてくださいね。
では、、、また。


sushiさん。
私も落下傘が悪いとは思わないのですが、
今回の候補者選びは疑問を持たざるを得ません。
>衆議院はいっそのこと全国規模の比例選挙にしてほしいと思っています
そう、それならあっさりしていて、私も賛成です。
地元誘導方の古い選挙は見直したいです。
今、その過度期かもしれません。

ところで、サンフレ勝ちました(^.^)
前俊ですよ〜〜〜〜〜
これから、こっちの方も熱くなりそうです。
では、、、また。

kouhei さん。
ご紹介有り難うございます。
皆さんのご意見、参考にさせていただきました。
ますます一票の重みを感じています。
これからも、いろんな事お教え下さいね。
季節の変わり目ゆえ、お体大切に!!!!
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2005.08.21 06:54

こんにちは。
トラックバックありがとうございます。

今回の選挙は争点、概況共々、あまりに醜くて議論も空虚な気がします。その上、粗だらけの小泉政治の総括に対し、堅実な選択肢も現われず。むしろそれが総理のしてやったりの心境なのでしょう。

余計の飛んだトラックバックは削除して下さいませ(^^ゞ

投稿: でんでん | 2005.08.23 15:59

でんでんさん。
こんにちは。
コメント有り難うございました。
小泉さんの本心が透けてみえて、イヤになりながらも
では?
と聞かれたら民主党も???です。
野党は、小さな共産党と社民党だけになるのでしょうか。
郵政のその先に待っているものを見ると、
やはり今回の選挙はしっかり見ていきたいです。
これからも、またいろいろ教えてくださいね。
よろしくお願いいたします。
なお、トラックバックのことは了解です(^.^)
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2005.08.24 18:10

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