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2005.08.06

夾竹桃のうた

夾竹桃のうた
♪夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えたその日から
母と子どものおもいをこめて ヒロシマの野にもえている
空に太陽が輝くかぎり
つげよう世界に 原爆反対を

夏に咲く花 夾竹桃 武器をすてたあの日から
若者たちの願いにみちて 長崎の丘にもえている
空に太陽が輝くかぎり
つげよう世界に 原爆反対を

夏に咲く花 夾竹桃 祖国の胸に沖縄を
日本の夜明けつげる日を 迎えるためにもえている
空に太陽が輝くかぎり
つげよう平和と独立を
ーーーーーーーーーー

今日8月6日はヒロシマの日。
60年前の今日、ヒロシマの町に原爆が投下されました。
その瞬間、全ての音は消え、色は消え、光に吸収されました。
燎原と化したヒロシマ。
生きとし生けるもの、全ての生命と運命を奪った原爆。
その後75年は、ヒロシマには、生き物は育たないと言われた、その一年後。
原爆の土地に、育った木があった。
それが、
夾竹桃です。
赤く、白く天に向かって咲くその花は、人々に「生きる力」を与えました。
以来、広島市の花となった「夾竹桃」
この花は、強い毒性もあります。
が、
生きること、
生き抜くこと、
を、原爆の地に伝えるには、この花の持つ毒さえ力です。
人々は喘ぎ、傷つき、もだえ、苦しみながら水を求めたように、
地から育つ夾竹桃にどんなにか慰められたことか、、、

戦後60年、この歴史の日を、
どの様な思いで私たちは迎えただろうか。
戦争と平和と一口に言っても、それは人の数だけ思いがあることでしょう。
しかし、
人間の思いや計らいの関知せぬところで、
夾竹桃の花は、
何をか語り、
何をか答えるか、、、

今、ここに在るということの責任を感じながら、
夾竹桃を思い出したヒロシマの一日でした。

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