省略という嘘
国会の衆議院予算委員会質疑を見ながら、ため息。
変わっていない、、、小泉さん。
野党の追求は「サラリーマン増税」
「選挙中は、サラリーマン増税はやらない、政府税調は間違っていると言ったじゃないですか。」
答える小泉さん。
「はい。だからサラリーマンだけを狙い撃ちは致しません。
全ての国民から税金をもっともっと頂きます。」
(瀬戸意訳です)
と、まぁこんなやり取りが何回もなされるのです。
つまり「省略という嘘」だったのです。
定率減税は何もサラリーマンだけの物ではない。
自営業者も払ってくださいよ、、、
と、言うことだったのです。
誰が見ても詭弁以外の何ものでもない。
(言う方も、多分承知とは思いますが)
確かに小泉さんは嘘をついてはいない。
選挙中はサラリーマン増税はしないと言ったが、国民すべからく増税するとは言っていないから。
もっとも、各種控除見直しは、立派なサラリーマン増税だから、
そこを突かれた時は、「全体でものを考えろ」と逃げきっていましたが^^;
「サラリーマン増税の意味をいえ」と野党に言われても、
「税金は全ての国民に応分に払ってもらう」というような内容で逃げきりました。
国会を見ながら思い出しました。
「公約なんて守る必要はない」
とうそぶいた以前の小泉さんを。
それなら、そうと選挙期間中も正直に言えばいいものを、、、
「公約なんて守りませんよ。ワタシは。
とにかくぶっ壊す。ぶっこわす。
これしか公約はありません」と。
「サラリーマン増税はしない」と言い
「郵政民営化イエスかノーか」と
力説すれば、誰だって「それが公約」と思ってしまうのですが、
そこに陥穽があったのですね、、、
これは一本とられたなぁ、、、小泉さんに。
ところで小泉さん。
本当にこんな論法でいいのでしょうか?
長い目で見たとき、いずれそのあざとさが、貴方を縛る日が来るかもしれないと、思うこの頃です。
他人は誤魔化す事が出来ても、自分の心は誤魔化すことはできない。
若き日の貴方に、あなた自身が叱責されているように.
さてさて、小泉さん。
公約、マニフェストをここまで軽い物にしていいのでしょうか?
こんな論法が許されるなら、貴方が今まで言っていたこと、これから言うことは全て「省略という嘘」で塗り固められていると判断してもよろしいのでしょうか?
「官から民へ」
本当は「官から民間大企業へ」
「社会保障制度改革」で命と健康の安全保障を確立します」
本当は「社会保障制度改革」でお金を払った人だけ命と健康の安全保障を確立します
とかとか、120の公約は全てどこかに省略があったのでしょうか?
小泉さん。
貴方がなさったことの一番大きな罪は、
「言葉」に意味を持たせなくなった事だと私は常づね思っています。
言葉を信じてはいけなくなった事です。
子どもに見せたくない、国会中継という記事を昨年書いたことがあります。
あの記事を再び読みながら、
「小泉さんには悪いけれど、彼のような大人にはなって欲しくない」
と、ため息の出る今の私です。
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