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2005.09.15

月と雲

〜〜 秋風に たなびく雲の 絶え間より
   もれ出づる月の 影のさやけさ〜〜
( 左京大夫顕輔  『新古今集』秋)

昨夜の月は、まさにこの歌のような風情を醸し出していました。
雲は厚く、墨のように黒い。
まかり間違えば闇夜。
そんな空を見上げながら、ふと南を見やれば、月がまるで桜貝のようにうっすらと輝いていました。
そう、螺鈿細工のようにうっすらと鈍く桃色。
なんとはなしに、もうすぐ満月か、、、なんて思っていたら、その揚げ句、真っ黒の雲が月の姿をかき消します。
その様があまりに美しくて、しばし呆然と見ていました。
月にむら雲とは良く言ったものぞ、と感慨に耽りながら、、、
夜空の風流を楽しんでいました。
たなびく雲の形は確かに天女の踊る姿と合致します。

〜〜〜天津風(あまつかぜ) 雲の通ひ路(かよひじ) 吹き閉ぢよ
   をとめの姿 しばしとどめむ〜〜

もうすぐ、中秋の名月。
あなたも 夜空を仰いでみては如何でしょうか?

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