紅葉の勧修寺
勧修寺(かじゅうじ)の紅葉を見てきました。
朝早く、夫の仕事前に二人で行って来ました。
すぐ近くには、紅葉で有名な「東福寺」がありますが、
勧修寺は、紅葉よりも桜や蓮の季節の方が名が知られているので、
観光客もなく、ひっそりとした寺の境内を散策。
紅葉はあと一歩という感じでしたが、
その静けさと、広々とした庭の景観は、そこに佇んでいるだけで充分に楽しめるものでした。
入るとすぐに「さざれ石」がありました。
そう言えば、今日は黒田清子さんのご誕生。
お幸せに!!!
そうこうすると、氷室池やら大悲閣、それに水戸光圀公の寄進の灯篭。それを覆うように生えているのは、樹齢750年と言う、柏槙がありました。
禅の庭前柏樹子で有名な柏槙です。
カメラに凝っている夫はあっちでもパチリ。こっちでもパチリ。
88個の石を踏むと、西国88か所回りができるという石などもあって、ワイワイ言いながら踏んで来ました。
氷室池の蓮はもう枯れて、わびしいものがありましたが、池の鯉達に、パンくずをやったりしていると、
時間と空閑が切り取られたように、青い空と、赤い木々と流れる雲が浮き出てきました。
スクッと空に聳える銀杏の木だけが黄色く孤高を思わせます。
帰りにふと見ると、お寺の方がまだ庭掃除をなさっていました。
庭を回り始めの時にも落ち葉をかき集めながら言われていました。
「今朝、早く掃いたのに、もうこんなに積もって、、、
掃いているそばからドンドン積もるんです。」と。
紺色の作務衣が似合う上品な方でした。
お話を聞きながら、なんとなく関山慧玄のことを思い出しました。
妙心寺の開祖、関山慧玄と天龍寺開山夢窓国師のエピソードです。
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汝等(なんじら)請う其の本を務めよ。…誤って葉を摘み枝を尋ぬること莫(な)くんば好し。」(あなた方は教えの根本に忠実に務めなければならない。…誤って枝葉末節を求めることのないように。)と記されています。その言葉にも示されるように、日々、雑念妄想にとらわれることなく、自らの足元を見つめながら真っ直ぐに修行に務め励むことの大切さを、無相大師は身をもって教え続けたのです。
私たちは、尊い教えは外にあるもの、誰かから与えられるものと思い込んであちらこちらに探し求めますが、結局見つけることができず、かえって迷妄の中に身を置いて悩み苦しんでいます。その迷いを離れて自らの内なる仏心を信じ、その尊い心のままに日々行ずることが最も大切であると無相大師は示しました。
(上記サイトより)
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散りゆく紅葉の風情は、
あまりに儚くてユラユラしているので、
人の心に、多くを語ってくれるようです。
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コメント
せいさく0319と申します。掲載されている日記を興味深く拝見させていただきました。事後の御連絡となりましたが、当方の記事にリンクをはらせていただき、日記を紹介させていただきました。リンクをはらせていただいた件について何か差しさわりがございましたら、その旨、御連絡ください。また、よろしければ、今後ともそちらのサイトを拝見させていただくつもりですので、よろしくお願いいたします。
せいさく0319
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投稿: せいさく0319 | 2005.11.15 18:10
勧修寺は今年、何度も通いました。
睡蓮や蓮、そしてサギたちの舞を楽しみ、余り観光客のいない、伸びやかな境内の景色を満喫できました。
そろそろまた行こうと思っていました。散り行く紅葉の風情を、味わいたいです。誤って枝葉末節ばかり求めているわが身を省みつつ・・・
投稿: 龍3 | 2005.11.18 01:18
龍3さん。
その後、如何お過ごしですか?
これから寒くなるので、お大切に!!!
私も、寒くなると古傷が痛みます^^;
お互い、気を付けましょうね。
さて、
勧修寺、素敵でした。
龍3さんは、東福寺にいかれたのでしょうか?
迫力のある写真、楽しませていただきました(^.^)
>散り行く紅葉の風情を、味わいたいです。誤って枝葉末節ばかり求めているわが身を省みつつ・・・
はい。本当に、、、
私は、過去を憂い、未来を心配していて、いつも心は「今」にないのです^^;
裏を見せ、表をみせて散る紅葉、
とは良寛様の言葉。
秋の空に舞う紅葉を楽しみながら、
自己を見つめていきたいものです。
では、また、近況お聞かせくださいね。
坊ちゃん、お大切に!
投稿: せとともこ | 2005.11.18 15:11