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2005.11.22

建築基準法

今、テレビ・新聞で話題になっている耐震強度偽造建物について考えてみました。
一連の関係企業の無責任、無節操がクローズアップされ、
住民の方々の怒り、当惑、不安が連日報道されています。
また、被害保障の行方や行政の責任など考えること、示唆することは山積のこの事件。
私も当事者の方々の戸惑いが痛いほどよく分かります。
念願のマイホーム。
社会の中にあって、パサパサとした人間関係でグシャリグシャリ。
ひだまりのような癒しを求めて、
希望のマイホームを手に入れた人々。
多分、多くの方はローンを組み、ご自分の給料やら貯金やら、いろんなものを計算して、
それがまた楽しみでもあったりしながら、
手に入れたマイホーム。
最低限の「安全」は保障されていると信じること、疑わないことは言うまでもありません。
しかし、
実際はそうではなかった。
関係企業は、上から下まで、皆知っていた。
このマンションが、危険だということを、、、
それでも、住むのは自分じゃない。
他人だ。
俺だけがやっているんじゃない、、、
みんなの責任さ。
怖くない。
と。
一体、どこに怒りを持っていっていいのか?
一体、いつまで、いつ来るか分からない地震に日々怯えて暮らさなければならないのか?
思えば思うほど
お気の毒です。
そして決してこれは他人事ではありません。
いつ、私たちが当事者になるかわからない、、、

この問題のそもそもの背景となったのは1998年の建築基準法の改正で、これまで自治体が行ってきた建築確認・完了検査を民間の検査機関もできるようにした「規制緩和」があることは多方面で指摘されているとおりです。
そこで、この審議、どの様な経過でなされたか、ずっと私なりにこの間調べました。
〜〜〜〜〜〜〜〜
 九八年五月十五日の衆院建設委員会。自民党の高市早苗議員は、自治体が行ってきた建築確認・完了検査に時間がかかり過ぎるという問題を取り上げ、「最も期待されるのは、確認期間の短縮」とのべ、見通しを質問。建設省の小川忠男住宅局長は、「民間により行う確認、検査は行政がやっているよりも格段にスピードが早くなる。民間にお任せした場合には、確認対象法令に合致しているか否かという、ただその一点を事務的、機械的に淡々とさばくというふうなことが業務になります」と答弁しました。
しんぶん赤旗より一部抜粋
〜〜〜〜〜〜〜〜
この問題に関しては、共産党が一番詳しく当時の審議模様を掲載していますので、
紹介いたします。国会審議でもっと詳しい情報を御存知でしたらお教えください。

マンション管理の法律
140国会 建設委員会(14号)

うううう〜〜〜〜〜んんん。
安全より、コストかがわかります。
高市さんには悪いけれど、「最も期待されるのは、確認期間の短縮」というのは、ちょっとどうかな?
最も期待される、あるいは遵守しなければならないのは「安全」ではないでしょうか?
建設省の役人、小川さんは、
「民間により行う確認、検査は行政がやっているよりも格段にスピードが早くなる。民間にお任せした場合には、確認対象法令に合致しているか否かという、ただその一点を事務的、機械的に淡々とさばくというふうなことが業務になります」ということですが、
これは基本的には行政の側の人員削減と責任逃れなのかなぁ?
あらためて建築基準法を読み直すと、
「安全」が少しずつ崩れて来ていることが伺えます。


この問題が渦中のマンションだけでなく、
多くのマンションや、あるいは今建設中のマンションにも当てはまるであろう事は
想像に難くありません。

民間に委託する、
官から民へ移行すると言うことがどう言うことなのか、
考えさせられる事例の一つではないでしょうか?
この問題、よくよく考えていかなけれならない気がします。

追記
今回の問題についての、関連記事を加えていきます。
証人喚問 雑感
骨太偽装国会?
第2回参考人招致

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コメント

こんにちは。
いつも勝手にTBしてすみません^^;

昨夜の「報道ステーション」の特集で、姉歯氏とヒューザーが建てた同じマンションでも、「改正前に建てて行政が検査した」ものはしっかりした造りなのに、「改正後に民間が検査した」ものはヒドイ有様になっている事実を報道していました。
この改正が阪神・淡路大震災後のドサクサ紛れに行われた事が非常に腹立たしいです。
震災で犠牲になった方々への冒瀆ですし、教訓を生かすどころか、より「安全より利益」にするなんて、ホントにこの国はどうなってしまうのでしょうか。
結局、補償のために税金を使うのでしょうね。
数年後の郵政も同様になる気がして、暗くなってしまいます。

投稿: ジン | 2005.11.25 13:46

ジンさん。
こんにちは。
コメント、トラックバック有り難うございます。

>この改正が阪神・淡路大震災後のドサクサ紛れに行われた事が非常に腹立たしいです。
震災で犠牲になった方々への冒瀆ですし、教訓を生かすどころか、より「安全より利益」にするなんて、ホントにこの国はどうなってしまうのでしょうか。
結局、補償のために税金を使うのでしょうね。

そうですか、、、
昨日はテレビは見ていなかったのですが、そのような報道でしたか。
ありそうなことですね。
必ず、人の弱みに付け込む「悪いやつ」がいるんですよね。
天誅!
ですね、、、
しっかし、天誅するお上のほうも体たらくですから、
本当にこの国はどうなるんでしょ?
郵政も、アメリカにバリバリくい散らかされると思います。

どうなるか、わかっている。
どうすればよいかもわかっている。
ただ、
まだ力が足りないだけ。
なのか?

私はいつも、いつもここで書いていますが、
自分は本当に無力です。
でも、書けるうちは書き続けたいと、ますます強く思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
では、、、
なお、季節柄お体大切に!

投稿: せとともこ | 2005.11.25 17:05

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