証人喚問 雑感
耐震偽装問題をめぐる証人喚問が昨日14日、行われました。
渦中の姉歯氏や総研の内河さんなどが出て答弁。
昨日は、忙しくて中継を見ることが出来なかった私は、
ビデオに録って、今、こま切れのようにワンシーン、ワンシーンを見ています。
きっこさんの迫力と情報量と筆力には遠く及ばないので、問題点のあれこれはきっこさんにお任せして、
私は雑感をつらつらと書き連ねていこうと思います。
本当の悪は誰か???
内河さんや、それにかかわる政治家の臭いがプンプンとする今回の事件。
確かに内河さん。
相当、悪そうです。
今朝の朝ズバで司会のみのさんが、
「晩節を汚す」と内河さんのことを言われていましたが、
私は、テレビのみのさんに向かって、
「違う、ちがう。
晩節になる前から汚れた生き方をしていたんだよ。この人は」
と言っていました。
内河さんの今の心境は、こうした状況に追い込まれたことへの反省ではなく、
恨みと罵りと焦りと怒りで一杯だろうと想像しています。
お金はタンマリあるだろうが、
人としての「格」を思うとき、気の毒でもあります。
さて、こんな内河さんのことは、おいといて、
今、あちこちでも話題になっているように、
「規制緩和」の結果の一つであることを忘れてはいけないと思うのです。
果実はどこに 「規制緩和」を追うということでシリーズで連載、その1が建築基準法でした。
建築基準法や規制緩和で検索下さい。
詳しい情報を載せたサイトが見つかると思います。
規制緩和の先にこうした旨み、甘みをむさぼり食おうという者が跋扈することは、
疑問の余地がありません。
では、問題をさらに先に進めるならば、
規制緩和を求めた者、
規制緩和を強いた者、仕掛人は誰か?
と、疑問は膨らみます。
答えは財界とアメリカの対日要求です。
食と森の認証のサイトから引用します。
長いですが、お付き合いください。
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アメリカ政府が日本政府に宛てた『規制撤廃要望書:日本における規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する日本政府への米国政府要望書』がある。
通信産業や自動車、フィルムなど、個別の分野でアメリカからの自由化要求があることは、新聞報道でも伝わってくる。
しかし、この『規制撤廃要望書』を読むと、約40ページにわたり、金融、医療機器・医薬品、構造問題、電気通信、政府慣行など、多岐の分野について、そして日本の法規なども含め具体的な指摘がなされており、アメリカの要求がいかに包括的で詳細に及んでいるかがわかる。
この文書は、1994年から98年まで、毎年秋に出されているが、年を追うごとにより具体的に、そして、優先順位や実行期限を明記した緻密な内容へと変化してきている。 さらに注目すべき点は、昨今の日本の規制緩和政策が、いかに米国の要望リストに酷似しているか、ということである。
(中略)
一つ目の例は、98年、実に48年ぶりに行われた建築基準法の抜本改正である。
住宅分野に関する米国政府の過去の要望を見ると、一貫して、製品や建築の基準・認可方法を、従来の仕様(工法、材料、寸法など)を重視したものから、性能(耐震性、防火性など)に基づくものに改めるべき、と主張している。
そして、実際の性能が同等であれば、米国製品も日本製品も同じように認可すべきである、また、米国機関による検査や認可を、日本のそれと同様に受け入れるよう要求している。
例えば、1997年の要望書にある「性能に基づく(製品)試験方法および手続の導入」や「建築基準法を性能規定化するための国会への法案提出(1998年3月31日まで)」などがそれである。
この背景には、海外で認められている製品や建築技術を使用する場合でも、建設大臣の認可を受ける必要があり、これが認定に時間がかかる非関税障壁になっている、という批判がある。
さて、これを受けた形でなされた日本政府の対応が、1998年3月17日の建築基準法改正案の国会提出である。
3月31日まで、という米国要望の期限もきっちり守っていると同時に、この改正案のポイントの一つが「性能規定の導入」となっている。
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なお詳しくは「規制撤廃要望書:日本における規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する日本政府への米国政府要望書」などで検索下さい。
また今多くの方に読まれている
拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいるなども是非ご覧下さい。
と、まぁそんなわけで今日の犯罪があるわけです。
総研の内河さん。
来るところまで、行くところまで行ったら、
全部、話たほうが宜しいと思いますよ。
所詮、あなたもコマの一つだったのだから、、、
なお以前に書いた関連記事を載せておきます。
お時間がございましたらご覧ください。
これからも、この問題については、考えていきたいと思っています。
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建築基準法
骨太偽装国会?
第2回参考人招致
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コメント
読者より
いつも勉強させてもらっています。
頑張って下さい。
投稿: codomo | 2005.12.15 18:45
codomo さん。
こんにちは。
コメント有り難うございます。
とても嬉しく拝見を致しました。
この問題、これから益々混迷を深めそうです。
目が離せません。
また書いていこうと思っています。
その折は是非ご意見お聞かせくださいね。
では、、、また。
投稿: せとともこ | 2005.12.18 09:43