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2006.01.31

イラク状況

1月29日、陸自第1師団を中心に編成された陸自の第9次派遣部隊がイラクへ出国しました。
イラクは混迷のさなか。
シーア派やキリスト教徒標的、テロで16人死亡 
米ABCキャスター、イラクで従軍取材中攻撃され重傷などのニュースが伝えられてきている中の派遣。
自衛隊の皆さんの安全を心からお祈りしています。

イラクの国民議会選挙に関する結果発表
第一党となったのは、移行政府で与党のイスラム教シーア派政党連合「統一イラク同盟」で128議席(昨年1月の暫定国民議会選挙獲得議席140)。
同じく与党のクルド人政党連合「クルド同盟」は53議席(同75議席)。
暫定国民議会選挙では大部分がボイコットして17議席に終わったスンニ派勢力は、「イラク合意戦線」が44議席、「イラク国民対話戦線」が11議席と合わせて55議席を獲得。
アラウィ前首相率いる世俗派の「イラク国民リスト」は25議席(前回40議席)
 
新政府の構成は移行政府と同様、「統一イラク同盟」が軸となるのは確実。
政治プロセスは一定の成果をみせ、進んだに見えます。
しかし、実態は
相変わらずの米軍の掃討作戦の中、
日々の生活は改善を見ていないようです。
「フセイン時代よりも生活は苦しくなったという声もあるようです。

そんな中、イギリスの新聞メール・オン・サンデー紙が、フィリップ・サンズ・ロンドン大学教授の著書『無法な世界』(新版)の内容を基にニュースを報じました。

2003年1月31日(ちょうど三年前)のホワイトハウスでブッシュ大統領とブレア英首相がイラク武力行使のための安保理決議採択を目指すことで合意。
「ブッシュ氏は(安保理決議採択を目指す)ふりをしただけだ。ブレアはそのことを知っていただけでなく、支持していた」と指摘。
同紙はさらに、フランスのシラク大統領がイラク武力行使容認決議への拒否権行使を明言したとしても決議なしでイラク開戦に踏み込むことを決定。
と、言う内容です。

イラク開戦に大義がなかったことは、
ここでも何回も何回も見てきました。
今回のニュースは、
そんな情報の一つです。

それにしても、
ブッシュさんとブレアさん。
一つの国を、ああまでグジャグジャにして、
その後始末はどうするんだろう?????
えっ
まさか。
日本の自衛隊にさせるとか????
まっさか。
いくら小泉さんでも、そこまではぁ、、、
ねぇ!
小泉さん。


イラク問題に関しては、
かなり拘って書いています。
カテゴリー「イラク問題」でその時々の状況を事実と私の意見とを中心に書いてありますので、
お時間がありましたらご覧ください。
とくに
以下の記事は「イラク戦争の大義」について書きました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何故 私がイラク戦争は間違いだったのでは、と思うか
ダウニング街メモ
イラク世界民衆法廷

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2006.01.30

小泉さんの責任は?

米産牛、輸入再開前に現地調査せず・閣議決定方針守らずと、中川昭一農相は30日午前の衆院予算委員会でこの事実を認めて謝罪、自らの責任に言及したそうです。
あらあら、、、
と、いうかみんな分かっていたことだったのですが、
公式の場で明らかになったということでしょうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米国産輸入牛肉のBSE(牛海綿状脳症)危険部位混入問題では小泉純一郎首相らが「責められるべきは米国だ」などとしてきた。日本側の対応にも問題があったことで野党は政府批判を強める構えだ。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
果たして野党はどこまで切り込んでいけるものやら。
民主党は中川さんの辞任を要求と言うことですが、、、
中川さんだけの責任でしょうかね?小泉さぁ〜〜ん。

小泉さん。
この頃、いろんなことがスカスカになってきた気がしませんか?
耐震強度は構造がスカスカ。
輸入肉の検査はスカスカ。
そして市場もスカスカ。
小泉さんが仰っていた「構造改革」。
なるほどと思います。
確かに、
この国の構造は変わった。
もうグラグラ〜〜〜〜です。

自浄能力もなく、
責任能力もない。
と、いうかどうしたら責任が取れるのか?
どうしたら自浄できるのかその術さえない。
ただ、
「反省することは反省する」と言うだけ。
ただ、
「責められるなら甘んじて受ける」と言うだけ。
言うだけ、
言うだけで許される、、、
ほんにウラヤマシイ。
そう言えば自己責任って言葉、
小泉内閣から出ましたね、、、

今日「ホームレス」テント、大阪市が2公園で強制撤去という出来事があり、テレビでさかんに流れていました。
この問題、私はまだよく分からないので、もっと調べてから書きます。
が、
ただ印象としては、
「家なきおっちゃんたちと裏でお金を儲ける人間と、どっちが悪いのか?」と
ボンヤリ考えました。

小泉さん。
お好きな言葉の一つに「心の問題に立ち入るな」という内容があります。
文字通りというか、文字通り以外の何ものでもないその意見に私は大賛成です。
ときに小泉さん。
日の丸、君が代は立ち入ることのできない「心の問題」ではないでしょうか?
少なくとも強制はできない。
それと、もう一つ言わせて戴ければ、
政治に「心」を持ってくるのはいけない。
心の問題は人それぞれです。
しかし、政治は、経済であり外交です。
考え方で変わるようなものであってはいけない。
最大多数の最大幸福を求めていただきたい。
と、かなり真剣に考える私です。

小泉さん。
貴方は一体、この国をどこへ持っていこうとしているのか???

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2006.01.29

議員年金廃止法案その後

 衆院議院運営委員会は27日、自公与党と民主党がそれぞれ提出した議員年金廃止法案、衆院委可決というニュース御存知ですか?
マスコミでは小泉三悪兄弟(BSE、耐震強度偽装、ライブドア)を連日報道しています。
が、
実はそんな陰に隠れて議員年金「廃止」法案の廃止が委員会だけで質疑、採決を行い、与党案を自公両党の賛成多数で可決しました。
そもそもこの案が出た背景は、
国民年金未納問題に始まり、
その実態を調べていけばいくほど、
議員年金の受給がかけ離れて優遇されていることに行き着いたからです。
当時は「未納三兄弟」と言う言葉も流行。各マスコミはこの問題を取り上げていました。
おりしも選挙も間近。
自民党も「現行制度廃止」に同意。
そして、昨年十月、各党が「現行制度の廃止」で一致。
しかし出てきた案を見ると、、、
与党案。
在職十年以上の現職議員について、
(1)現行法による年金(金額は15%削減)の支給。
(2)納付金総額の八割の退職一時金の支給—のどちらかを選択できること。

民主党案。
在職十年以上の現職議員について「納付金総額の50%の精算金を支給」。
「一旦落選して年金受給者になった後、再度当選した議員」については、現行法による年金受給(金額は30%削減)ができる。


こうしてみると、
与党案、民主党案のいずれも、現職議員にたいして現行の特権的な議員互助年金を受給できる道を残しています。
つまり国会議員にたいする特権は温存。

さらに、さらに、
国会議員互助年金制度の廃止。
当時は随分、問題になりました。
あれから、
さらに国民の負担が激増したことは周知の事実。
肌で感じている昨今。
その上、
消費税率を上げようとまで言われている今、
なぜ議員だけが優遇されるのか?
本来ならば、
率先垂範して身を削る立場の人たちが、、、
と、思う私です。
この案は、
2月上旬に参院本会議通過の予定。
ため息です。
フッ〜〜〜〜〜〜

以前も書きましたが、
この国で生き残る為には、
「国会議員になるしかない」
のです!!

十分な議論がつくされないまま、与党と民主党がそれぞれ法案を提出し、短時間の質疑・採決で決着させられようとしていることは、きわめて遺憾であることを表明します。


以前の記事です。
お時間がありましたらご覧ください。
腹たつ、腹たつことばかり。嘉門達夫
ゆりかごから墓場まで
政治を見る視角

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2006.01.28

消費税二桁時代

消費税率2けた強調 政府税調というニュースが気になります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
政府税制調査会(首相の諮問機関)の石弘光会長は二十七日の税調総会後の記者会見で、九月をめどにまとめる中期答申で、将来の消費税率について「二けたが望ましい」とする考え方を示す方針をあらためて示した。消費税率アップは所得の低い人ほど負担感が増す「逆進性」を伴う。このため石会長は相続税の課税対象者の拡大など、資産課税の強化も検討する考えも表明した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「消費税、所得税、法人税、資産税など税体系全体にわたって、あらゆる角度から見直す」。
これは、小泉首相の施政方針演説
小泉内閣は20日、構造改革と経済財政の展望を閣議決定しました。
〜〜〜〜〜〜
構造改革と経済財政の中期展望−2005年度改定について

(1)「歳出・歳入一体改革」の選択肢および改革工程を今年六月をめどに明らかにする
(2)増税も含む結論を二〇〇六年度中に得る
〜〜〜〜〜〜〜〜
谷垣禎一財務相は
「消費税だけに議論を特化すると展望を間違う」と語りました。
あらゆる角度から見直すという総理。
見直す、、、ねぇ。
消費税だけではなく、所得税や法人税、資産税など全てから公平に取りましょう、、
ということかぁ?
おっとっと。
金持ちは別だけどね。
と、いうことでもあります。
これを受けてか?27日からの政府税調。
露骨に出てきました。
「消費税率は二桁ありき」です。
それではあまりに可愛そうだから、二ケタにする前に「7%か8%か、途中の段階があると思う」
だそうです、、、

政府税調の石会長。
昨年六月にはよくテレビに出てその発言が物議を醸しました。
そしてやってくれました。
サラリーマンの給与所得控除、配偶者控除など、各種控除の縮小・廃止の方向を盛り込んだ報告書をまとめました。
一方、法人税についてはどうか?
最大時には、43・3%だった基本税率が、現行では30%にまで引き下げ。
「現在の水準を維持するのが適当」(〇六年度税制「改正」答申)と言うこと。

国民の財布ばかりあてにする現内閣。
これ以上の消費税率を上げることによって、
国民にとってどの様な生活が保障されるのだろうか?
いつも金科玉条のごとく言われる
「少子高齢化」?
「莫大なる借金」?

少子高齢化と言いながら政府が行ったことは、
国民からお金を巻き上がること許り。
現実にお年寄りの方が今ハッピーかと問われれば、
介護保険を始めとした各種の負担増の上医療保険も値上がりという苦しい生活。
もっと苦しく辛い将来が予想される「高齢未来」。
少子は少子で、子どもたちの未来も明るくない。
多くの不安の中で親たちは精一杯の子育てをしながら、次世代創出には意欲的でない。
先が見えないから、、、かぁ?
抜本的な解決を何一つ用意しない「現政府」。
お金を取るときだけ「少子高齢化」。
この言葉はキャッチコピーだったのですねぇ、、、
この問題、それこそあらゆる角度で見ていきたいので、
今度、まとめて記事にします。

赤字国債についても、
また別に記事にします。

いずれにしても、
いずれにしても、
この国をボロボロ、ズダズダにしてしまいそうな現政府の税に関する考え方。
これからも折につけ考えていきたいと思っています。
なにしろ生活がかかっているのだから。

以前書いた記事の一部ですがもしお時間がありましたらご覧ください。
大増税時代の幕開け
鳴かないように羊の毛をむしる
控除見直し
政府税制調査会
自己負担引き上げ?

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ハマス

パレスチナ評議会選挙で第一党となったイスラム原理主義組織ハマス
イスラエルをはじめとして国際社会から警戒の声があがっています。
何故?
理由は、
組織の綱領に“イスラエル抹殺”を掲げ、長く自爆テロを含む武装抵抗路線を進めてきたことにあります。
創始者のヤシン氏がイスラエル軍に殺害されたこともあり、ますます中東和平は混迷の一途をたどりました。
ハマスと言えば自爆テロのイメージがあり、
国際社会から警戒を持って見られていた組織ですが、
実は国内的には多くの人々の心を捉える地道な活動を行っていたのです。
ちょっと長いですが、上記のサイトを引用。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
パレスチナ解放運動を「世俗」、つまり民族主義の立場からアプローチする代表がアラファト議長なら、イスラムという「宗教」からアプローチする代表がハマスのヤシン師だったのですね。ハマスは、PLO(パレスチナ解放機構)とは直接の関係はありません。独自にできた組織です。

 くわしくいうと、エジプトで始まったイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」(ムスリム=イスラム教徒)でガザ地区(現在のパレスチナ暫定自治区、下地図参照)のリーダーだったのがヤシン師です。ガザ地区は、今はパレスチナ自治区とされていますが、1967年の第3次中東戦争でイスラエルに占領されるまで、エジプトの領土だったのですね。イスラム原理主義とは、「イスラム教の教えに忠実な生活・政治・社会をめざそう」とする考え方です。

 4次にわたる中東戦争におけるアラブ諸国の敗北、そしてイスラエルのレバノン侵攻などによって固定化されつつあったイスラエルのパレスチナ支配に対し、1987年、パレスチナ人の民衆蜂起的、自然発生的な抵抗運動「インティファーダ」が始まったときに、政治部門としてハマスが独立し、ヤシン師が指導者となったのですね。

 つまり、1960年代以降、イスラム教とは関係なく民族主義的なところから解放運動をはじめたPLOと違い、ハマスはイスラム教の原点に帰ろうという原理主義運動から生まれ、イスラム教にもとづいた活動をしようとはじめたのですね。パレスチナ解放、という目的は一緒なものの、PLOは世俗的(非宗教的)に、ハマスは宗教的に、活動をしてきた組織なわけです。

 ハマスはモスク(イスラム寺院)を拠点に活動を行い、教育や医療などの社会福祉運動を展開して人びとから支持されてきました。と、同時にテロ活動も行うようになり、数々の自爆テロをイスラエルで展開し、イスラエル人に対する抵抗活動を行ってきたのでした。

 そして1990年代以降、冷戦が終結し、社会主義勢力からの援助が途絶え、どうしようもなくなってイスラエルとの和平への道を模索しはじめたPLOにかわって、ハマスが対イスラエルの抵抗運動の矢面にたつようになり、多くの人びとの支持を受けるようになってきたのですね。

 イスラエルと和平の道を選んだPLOに対し、ハマスはイスラエル国家そのものを否定します。和平もありえない。ありえるのはイスラエルを消滅させ、そこにパレスチナ国家を建設すること。こういった主張が、イスラエルの過酷な支配に対し絶望に瀕しているパレスチナ民衆に、大きなインパクトを与えてきたのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

イスラエルを支持しているアメリカとの対立から、
ハマスはテロ集団のように思われていますが、
その活動はパレスチナ民衆とともにある一面も見なければなりません。
この十年間自治政府を担当してきたファタハが敗北し、ハマスが躍進したのは何故か?
背景には、パレスチナ人を覆う極めて深刻な閉塞状況への不満がありました。
国民の生活苦があげられます。
イスラエルによる軍事占領と弾圧、暴力の応酬のなかでインフラは破壊され、ガザでは住民の過半数が失業し、7割が貧困ライン以下の生活を強いられています。
一方、自治政府を運営してきたファタハのなかに生まれた官僚主義や腐敗がうまれてきました。

人々にとって大切なことは何か?
それは安全で平和で、
そして日々の暮らしに困らない生活の保障です。
貧困対策や医療事業を展開し、特にガザ地区には病院、孤児院、幼稚園、小学校、大学などがあり、対イスラエル闘争での死亡者の家族らを支援してきたハマスに多くのパレスチナの人々の信頼が寄せられたのは当然です。
ハマス自身も変わりました。
10年前の評議会選挙はボイコットしましたが、
今回は参加。
その理由は「社会にまん延する腐敗を終わらせるため」ということで、
イスラエルへの反発以外にも、ファタハの汚職体質を厳しく追及するためでした。
今回の選挙結果が意味することは重大です。
欧州連合も、この結果には衝撃しながらも、一面では評価しています。
テロを排除し、イスラエルとの共存を強く望み、パレスチナへの経済援助を継続すると宣言。
一方アメリカはいまだ頑なに認めようとはしていません。
イスラエルと米ブッシュ政権は何をしてきたか?
この間、和平交渉再開の必要性をのべながら、過激派組織の武装解除をはかったのは誰か。
イスラエル軍は占領地で凶暴な軍事作戦を展開。さらに、ヨルダン川西岸の大規模入植地を維持・強化し、パレスチナ人の土地と財産を奪う分離壁の建設を急ぐなど反和平の動きを強め、米政府もこれを黙認してきた事は誰もが知ることです。

そしてイスラエル軍と入植者は昨年夏にガザ地区から撤退しましたが、住民は幸せになったか?
住民の移動の自由確保ではわずかな進展しかなく、経済は最悪のまま。
ガザ地区北部には「緩衝地帯」を設置し「再占領への一歩」と呼ばれるような状況さえ作ったことを以前ここで書きました。

アメリカ政府の今後の出方に注目しながらも、
パレスチナの人々とイスラエルの人々が本当に共存共栄していくことが出来ることを祈っています。
今後の動きから目が離せません。

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2006.01.27

二足歩行のワニ

恐竜に似たワニの「親類」、2億1千万年前に二足歩行と言うニュース。
〜〜〜〜〜〜
恐竜によく似た特徴を持ち、二足歩行するワニの「親類」が2億1000万年前ごろの三畳紀に生息したことが確認されたと、ニューヨークの米自然史博物館が25日、明らかにした。化石はニューメキシコ州で1947年に発見され、恐竜と思われて同博物館に保存されていたが、研究者2人が再調査して判明したという。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜
2億1000万年前ごろのこの地球を闊歩していたワニがいたという発見。
ニューヨークの米自然史博物館に展示ということは、ひょっとしたら本物を見たかもしれないと思って、
今写真を探しています。
子どもが小さい頃は、恐竜が大好きで、図鑑やら本をいっぱい読んで私に教えてくれていました。
また新しい事実がわかり、
図鑑や本が書き加えられるのだろうと思いながら、
新しい情報にワクワクしています。
始祖鳥、実は恐竜だった?というニュースも先月出たばかり。
もう一度恐竜の進化についてを勉強し直し。

恐竜って、大きくて、強くてそして儚い。
人々の心を捉えてはなさない何かがあります。
それは、
ひょっとしたら、人類の未来を予見しているからか???

絶滅した地球の覇者を研究することは、
とりもなさず、今生きている私たちへの警告でもあると考えます。
その華やかで危うげな地球の先輩たちに思いを寄せて、、、

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労働時間の規制緩和

 厚生労働省の研究会が、労働時間規制ない新制度を盛り込んだ報告書をまとめました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
厚生労働省の「今後の労働時間制度に関する研究会」(座長・諏訪康雄法政大教授)は25日、年収や健康確保措置を要件に労働時間規制や残業代支払いのない制度を提案する報告書をまとめた。有給休暇取得の促進や残業削減策も盛り込んだ。

 厚労省は労働基準法を改正し、2007年に制定を目指す労働契約法に盛り込みたいとしている。今後、報告書は労働契約法を審議している労働政策審議会の俎上(そじょう)に載せるが、労働時間規制を外す制度や残業代の割増率アップは、労使双方に受け入れがたい論点もあり、激しい議論になりそうだ。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

つまり労働時間も規制緩和と言うことでしょうか?
このニュースが出たときから、興味を持ってちょっと詳しく調べてみました。

労働基準法を覗いてみると、
以下のように労働時間を定めています。
=====
(労働時間)
第32条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。
2 使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。

第32条の4の2 使用者が、対象期間中の前条の規定により労働させた期間が当該対象期間より短い労働者について、当該労働させた期間を平均し一週間当たり40時間を超えて労働させた場合においては、その超えた時間(第33条又は第36条第1項の規定により延長し、又は休日に労働させた時間を除く。)の労働については、第37条の規定の例により割増賃金を支払わなければならない。

====
そもそも働く人の権利を守るためにできた労働基準法の根本を揺るがすような今回の報告。
では、
報告書は何をどの様に分析してこのようなまとめを発表したのでしょう?
これは正式名を「新たな労働時間規制の適用除外の枠組み」(新しい自律的な労働時間制度)と言います。
「自律的に働き、かつ労働時間の長短ではなく成果や能力などにより評価されるのがふさわしい労働者のための制度」が必要であるというのがその言い分です。
この制度を適用された労働者は、
労働時間、休憩、深夜業についての規定の枠の外におかれる(法定休日の規定は残る)。
残業代も深夜勤手当も払われない。
労働時間を把握する義務も使用者は免れる。

そしてこの制度の対象となる労働者の要件として、
・職務遂行の手法や労働時間の配分について使用者からの具体的な指示を受けず、かつ、自己の業務量について裁量(自分できめられること)があること
・労働時間の長短が直接的に賃金に反映されるものではなく、成果や能力に応じて賃金が決定されていること
・一定水準以上の額の年収が確保されていること、
などです。
(お役所の文章だから難しい)
しかしよくよく見ても、報告には、具体的な対象労働者の範囲は
「労使の実態に即した協議に基づく合意により決定することを認めることも考えられる」
とだけしか書かれていません。
この含みのある部分は拡大解釈されるなら、
企業側の都合で対象労働者の範囲は拡大されかねませんよ、と言うことです。
さて、こうした報告が出てきた背景は、企業の論理であることは言うまでもありません。
日本経団連は昨年6月に提言を発表。
その中で、
年収四百万円以上のホワイトカラー労働者なら、だれでも労働時間規制の適用除外にするよう強く働きかけています。
「企業における中堅の幹部候補者で管理監督者の手前に位置する者」
「企業における研究開発部門のプロジェクトチームのリーダー」です。
つまり働き盛り、日本を支えている方々です。
この人たちの労働力を「ただ働き」させようというものです。
それでなくても、長時間労働、過労死・過労自殺の続発、サービス残業の横行といった、世界で例のない日本社会の異常な現実にさらに拍車をかけようということなのでしょうか?

また報告書は、新制度の導入の理由の一つに、
「働き方の多様化」をあげています。
しかし、具体的には何も示されていません。
報告書の中には、
新制度が、「労働者のストレスを増加させ、…心身の健康に影響を及ぼす可能性がある」と懸念ものべています。
自分たちでも分かっているということでしょうか?
つまりは確信犯?

〜〜まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる〜〜
第5回サラリーマン川柳の一位、「遠くの我が家さん」の作品。
遠くなくても、「すごそこの我が家さん」にも、
奥さんの寝顔しか知らない現実がすぐそこに待っているということでしょうか???

この報告が今後辿る道は、
 厚生労働大臣の諮問機関である労働政策審議会の労働条件分科会に提出。
「今後の労働契約法制のあり方についての論議」とあわせて審議。
そして7月をめどに結論を出し、通常国会の俎上に上るということです。

ついに私たちの「時間」まで管理、規制緩和の対象になるいうことです。
これは大変です。
しっかりと今後の動きを見ていかなければ、、、

なお、参考に今回の報告のポイントを揚げておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
▽勤務態様要件

(1)職務の遂行や時間配分について、使用者から具体的な指示を受けず、自己の業務量について裁量(自分できめられること)がある労働者。

(2)労働時間の長短が直接、賃金に反映されるものではなく、成果や能力によって賃金が決定されている労働者。

▽本人要件

(1)一定水準以上の年収が確保されている。

(2)本人が同意している。

▽実効性ある健康確保措置が講じられていること。

▽導入にあたって労使の協議にもとづく合意があること。

対象者の具体的イメージ

(1)中堅の幹部候補者で管理監督者の手前に位置するもの。

(2)研究開発部門のプロジェクトチームのリーダー。

法的効果

▽対象労働者は労基法第41条の管理監督者と同じように労働時間および休憩にかんする規定が適用されないとする。深夜業にかんする規定(割増賃金にかんする規定など)も適用を除外する。法定休日については除外しない。

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モーツァルト

今日1月27日はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト生誕250年の日です。
生誕の地ウィーンを初めとして、世界中の天才作家を偲んでいろんな行事が行われるものと思います。
私も今、
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴きながら書いています。
最も親しまれているというこの曲。和名は「小夜曲」とでも言うのでしょうか?
小夜曲と言うには、元気で踊るような流れと、静かな澄みきった佇まいを感じさせるこの曲は、
私にはヨーロッパの緑と青のイメージです。

もう随分前になりますが、
モーツァルトの父の生家を訪ねたことがあります。
ロマンチック街道を旅した時、アウスブルグにも立ち寄ったのです。
この街道をバスに乗ってドイツを南下。
次第に灰色の空が青く透き抜けてきたことを思い出します。
あちこちに中世がいまだ横たわっていました。
路地裏から、
若きアマデウスが飛び出てきそうな雰囲気を楽しみながら、
ヨーロッパの歴史の重みを感じたものです。
現在も、人々は住んでいるのですね、中世の建物の中に。
(日本の建築の考え方とはえらい違いですね、、、)

中世の石の建物から生み出されたモーツァルトの音楽。
今日は、一日中、聴いていようと思っています。
因みに、
私は「ジュピター」が好きです。

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2006.01.26

第二の地球を探して

重力レンズ応用、新手法で惑星発見 第二の地球探し前進というニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜
名古屋大学太陽地球環境研究所やニュージーランドの大学などで作る観測チームは、英米チームと共同で、地球の約5倍の重さの、太陽系外にある惑星を発見した、と発表した。天体の重力によって、遠方の光が曲がり増幅される「重力レンズ」という現象を利用した。太陽系外惑星としては、これまで見つかった中で最も軽く、地球に近い大きさだという。26日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載される。

 発見された系外惑星は地球から2.2万光年離れた位置にあり、地球の5.5倍の重さ。太陽の5分の1の重さの恒星の周りを回っている。恒星との距離は太陽と地球の2.6倍で、公転周期は10.4年。木星のように主にガスからできている惑星ではなく、地球のような岩石か氷でできているとみられる。ただ、表面温度は零下220度で、生命が存在する可能性はなさそうだという。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、いうことで、
生命の存在は期待できないということらしいのですが、
が、
ひょっとしたら、そんな環境でも生命がいるかもしれない。
なにしろ、地球だって、地中深く、生きているバクテリアがいるのだから、、、

重力レンズを使ってさらにさらに、
宇宙の星を探す観測は続く。
そして、本当に「第二の地球」に巡り合うことができたら、
なんと素敵なのだろう!!!

宇宙のことを考えると、
小さな事にはクヨクヨせずに、大きく生きていこうと思います。
すぐに落ち込む私なのですが、、、

明日、天気にしておくれと願いながら、
今晩も夜空をチラッと眺めてみよう、、、

以前の記事も載せておきますので、
お時間がありましたらご覧ください。
〜〜〜〜〜〜〜
もしかして第2の地球が
二十億光年の孤独

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2006.01.25

死んだ男の残したものは

♪死んだ男の残したものは

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない


死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない
他には何も残っていない


谷川俊太郎作詞・武満徹作曲

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
U.S. Army raises maximum age for enlistmentによれば、アメリカでは新兵の数が圧倒的に不足しているそうです。

「新兵募集が陸軍の負担の尺度ではない」と述べるのは、国防総省で記者会見したハービー陸軍長官。
前会計年度は8万人の新兵募集目標に対して7万3000人どまり。
本年度はこれまでのところ目標をなんとか上回りそうなもの1999年以来の低い水準。
そこで一計を投じたのが再入隊。
最高4万ドルの「入隊ボーナス」や初めての住宅購入時の頭金補助。
また除隊兵も増加。
「二〇〇〇年以来、国防総省は兵員の給与を23%増額。
再入隊ボーナス引き上げ。
軍の健康保険はほぼ無料。
基地内の住宅は改修。
基地外に住む場合も資金援助。


苦肉の策が功を奏して、
今、再入隊や除隊兵も増加しているようですが、
しかし、この厚遇もいつまで続くか懸念されています。

そりゃ、そうですよね、、、
命を張って戦場に赴く兵士のことを思えば、
若者たちが簡単に志願するとは考えることはできません。
我が身に引き当てるなら、
そもそも戦争ってなんだろう、、、と疑問に思い、躊躇するのはごく自然な人の情です。

なんの罪もない人々が、突然、死に追いやられる。
男は、
女は、
子どもは、
何一つ残すことなく死んでしまった。
そして、戦をした兵士たちは何を残したか?
それは、
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった、、、

さらに、さらに残った私たちがするべきことは何か???
谷川さんのドキッとする題名の詩。
「死んだ男の残したものは」
を改めて読みながら、この記事を書きました。
しんしんと怖さが伝わります。
静かに人の死を悼み、
そして、激しく告発しているこの詩を読み直すと、
改めて、
あらためて、
人間の尊厳を思うのです。
人は、
生まれたからには、
人として、誇り高く生きる権利を持っているものと私は信じています。

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2006.01.24

格差社会

内閣府は19日月例経済報告を発表。
〜〜〜〜〜〜〜〜
所得格差の拡大は、もともと所得のばらつきが大きい高齢世帯の増加などが理由だとしたほか、
人々の「中流意識」にも変化はないとし「世間で言われる格差拡大は確認できない」と結論づけた。

内閣府はまず世帯間の所得分配の不平等の程度を示す指標(ジニ係数)を取り上げた。
指数上昇(不平等拡大)は、高齢者世帯の構成比上昇や所得の低い単身世帯の増加が主因で、構造改革の結果ではないとしている。統計で所得格差が拡大しているのは「見かけ上」の問題にすぎないとして、所得格差の拡大を否定する見解を示しました。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
勝ち組のシンボルだった堀江社長が逮捕され、
多くの個人消費者が大損しました。
私は、今日、友人と昼食を食べたのですが、
隣に座っている二人組の主婦の話が聞こえてきました。
聞でもなく、流していたら、
その二人が、
「ライブドアの株、持っていた、、、」
と大声で騒いでいました。
そうか、、、
ここにも損した人がいるのかぁ、、、
そりゃ、株だから得したり、損したり、色々あるでしょうが、
今回の堀江さんは
嘘をついたのだから、これはイケナイ。
こうした被害にあわれた個人投資家が全国に一杯いるのでしょうね。

以前も書きましたが、
個人が株に手を出す、大きな原因は、
銀行があてにならない、
政府があてにならない、
将来が不安。
というものだと考えます。

一般に言われるように、
「格差」は広がっているのでしょうか?
実際、日本は貧困化に向かっています。
国民全体の所得水準が低下。
生活保護の受給世帯は1997年の60万世帯から100万世帯へ、
教育扶助・就学援助の受給者は6・6%から12・8%に急増。
97年当時には10%だった貯蓄ゼロの世帯は、直近の調査では23・8%。
リストラ・人減らしにより、
不安定で所得が低い非正規雇用を3割を超えて激増。
若い世代ではおよそ半数が非正規雇用です。

格差が広がっている、
あるいは広がりつつあることは、
若い人たちこそが肌で感じていると思います。
その説には賛否両論あるものの下流社会に描かれているのは、現実の一場面であると思います。
実際、内閣府も認めています。
昨年五月のリポート「フリーターの増加と労働所得格差の拡大」の中で、
日本の所得格差が九七年以降に拡大し、とくに若年層の格差は「新自由主義」の元祖・英サッチャー政権期に匹敵する勢いで広がっている、と指摘。

格差社会の仕掛人は現政府ではないかと思います。
また、解決できるのは、
やはり政府です。
どうか、
国民の声を、もっともっと真剣に聞いてください。
小さい政府、小さい政府といって、
なんでもかんでも国民に押し付けないで下さい。
今、
国会会期中。
政府のやり方をしっかりと見ていくことが重要と思います。
関連記事は、追って書きたいと思っています。

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こいつぁ春から縁起がいいわぇ

 
ツキもボロボロお堀ばた 

涙で霞む春の雪
             
つめてぇ世間も恨しい 

心持ちよくうかうかと
             
浮かれて騒いで、気がつくと、

ねぐらは小菅の拘置所

規制緩和で濡れ手で粟 

思いがけなく手に入る巨万の富

ほんにこれは夢かいな
              
ヒルズより塀のなか 

落ちたホリエはトカゲ切り

言葉だけで騙して稼いだ 銭は紙吹雪

こいつぁ春から縁起がいいわぇ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いえね。
私自身は堀江さんは嫌いではないのですが、
ただ、
堀江的金儲けは、やはり罪に問われて然るべきだと思います。
堀江さん。
やはり、
コツコツ、手堅く生きていくことが、
最後の勝利者なのです。
「あぶく」のような生き方は、いずれ壊れて消えるのだから、、、

♪シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ。
屋根まで飛んで、壊れて消えた、、、
というように。

罪を贖って、出てきたときは、
どうぞ、まっとうな生き方をなさってくださいね。
これ以上、泣く人が出ない為にも、
堀江さん、あなた自身が新しい罪を作らない為にも、
今回の逮捕は、
「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」
と、思って心機一転。
新しい人生を歩んで下さい。

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2006.01.23

もうホリエモンと呼ばないで

今、渦中のお二人。
ライブドアのホリエモンこと堀江貴文さん。
ヒューザーのオジャマモンこと小嶋進さん。
堀江さんが、疑惑のど真ん中に突き落とされたのは、つい先頃のこと。
それまでは、限りなく怪しいとか、危なっかしげとか言われながらも、
お茶の間に話題を提供。
その体形からか、顔立ちからか、あるいは名前からか、
ニックネームがドラえもんを文字って「ホリエモン」。

そのホリエモンをなぞらえて、小嶋さんは「オジャマモン」とご自分を称してテレビに堂々(?)の登場をしたのは昨年の10月末のこと。
オジャマモン、ねぇ〜〜〜〜とため息つきながらも、
耐震強度偽装の行方と、政治の中枢にどこまで迫るかと注目。
そんなオジャマモンの証人喚問の前日に、露払いのごとく、
ホリエモンのライブドアに激震が走るという、なんとも皮肉な展開になって、
私たちの関心は、
「証人喚問にライブドア」。
どっち?どっち????
どうなっているの!!!
と、てんてこ舞いの大忙し。
その上、BSE。

ウワッ〜〜〜〜。
もう、やめて!!
ドラえもん。
と、本家本元のドラえもんに助けを求めたくなるような、「この国のでたらめぶり」が、
連日、連日、連日、
あぶり出されてきます。

私自身は、
小嶋さんも堀江さんも、
規制緩和の隙間を跋扈した物の怪の一つだと思っています。
個人としても勿論、罪は罪です。
応分の罰は受ける必要があると思います。
しかし、
安全をいとも簡単に売り渡した政府自民党や管轄の省庁の罪も問われるべきと考えています。

そして、
そして、
ちょっと離れたところでは、
子どもたちの夢を奪った大人たちの責任を痛感しています。
ホリエモンはドラえもんではなかった。
という当たり前の事実ではありますが、、、
賛否両論ありながらも、
若者たちに将来に対して、「こんな世の中でもやればできるか」という希望を与えた堀江さん。
あるいは、教育に物申す堀江さんに啓発されたお母さんもいらしたと思います。
しかし、堀江さんのその生き方が、キタナイ錬金術だと分かった今、
やはり、それは一抹の寂しさを覚えます。

ホリエモンは、
ドラえもんではない。

子どもたちに夢や希望を与えてくれはしない。

堀江さんのこと、
もう、ホリエモンとは呼ばないで。
マスコミの皆さん。

追記
堀江社長、逮捕されたようですね。
明日の新聞、マスコミは、
とうざい、とうざい======
あの堀江社長が逮捕された!!!!
で、始まり、終わるのでしょうね。
今、国会会期中。
堀江さんの体の陰に隠れて、
小嶋さんのお口の陰に隠れて、
どんな悪法が通過するのだろうか、、、
ボロボロと綻びが出てくる現法律の隙を縫って跳梁跋扈したものたちに、
気をとられているうちに、、、
どんな法律が通過するのか、しっかり見ておかなければと、思う私です。

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2006.01.22

栃東優勝!!!

栃東が優勝!!!!!
おめでとうございます。
私は思わず、家で座布団をうわっ〜〜〜と投げるジェスチャー。
やった!!!!

関脇白鵬が勝った時は、ちょっと焦りました。
白鳳と栃東がテレビに映る。
ちょっと似ているこの二人。
決定戦になるか、、、

ドキドキしながらの結びの一番。

相手は横綱朝青龍。
どうなるか、そりゃドキドキ、ドキドキ、ハラハラ・

ところが、いともあっさりと勝負はついて、
栃東が勝ちました。
勝ちました。
やった〜〜〜〜

おめでとう!!!
栃東関。

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2006.01.21

小泉さんと「格言」

人は生きていく上で、様々な障害に出会い、
立ち止まり悩みます。
挫折や失敗を繰り返します。
そして立ち直るために、
先人の格言や諺、名言を繙き、
改めてその言葉の持つ意味に感じ入り、深く染みとおるその真髄に触れることで、
次の一歩を踏み出すことは、よくあります。
私はいつも悩んでいます。
躓いています。
落ち込みます。
それゆえ、その原因や理由をより客観的に分析したいと願い、
先達の教え、それが宗教だったり哲学だったり、心理学だったりするのですが、
とにかく、ひたすらそうした先輩の声なき声を読み取ろうと、
本棚を漁ります。
漁り続けます。
そして、自分の心境にピタリと来る言葉が、何故か向こうからやってくるのを感じたりするのです。
その言葉のどれもが、
深くて、優しくて、そしてエネルギーが湧いてきます。
そんな格言や名言なのですが、
ここに、一人名言を持ち出すことが好きな方がいます。
ズバリ、小泉さん。
好きですね、、、
故事成語やら、格言を出すことが。
今回も、施政方針では、
「志士は溝壑(こうがく)に在るを忘れず」
です。
意味は、「志ある人は、その実現のためには溝や谷に落ちて屍(しかばね)をさらしても構わないと常に覚悟している」です。

はぁ?????
ですね。
貴方から、こんな言葉を聞くとは。
ビックリ、しゃっくりです。

その上、安倍さんまでが吉田松陰を引用。地元だからかなぁ?
孟子の言葉として弟子たちに伝えた
「至誠にして動かざるものは、いまだこれ有らざるなり」との言葉を引用。
意味は「誠実さでなしえなかったことはこの世にない」です。
誠実ねぇ〜〜〜
誠実かぁ===
私は考え込んでしまいました。
晋三さん。
しかし、
御存知とは思いますが、、、
吉田松陰は、こんな言葉も残しています。
〜〜〜〜〜
「君子は、何事に臨んでも、
 それが道理に合っているか否かと考えて、
 その上で行動する。
 小人は、何事に臨んでも、
 それが利益になるか否かと考えて、
 その上で行動する」
〜〜〜〜〜〜〜
さてさて???

ところで小泉さん。
貴方が孟子やら孔子やら、はてはガリレオまで引き合いに出す度に、
「まいったなぁ、小泉さん。」と思わず苦笑い。
そして、私は良寛の詩を思い出すのです。
〜〜〜〜〜〜〜
言語常易出    
理行易常虧    
以斯言易出   
逐彼行易虧    
弥逐則弥虧    
弥出則弥非    
油救火聚弥    
都是一場凝  

言語は常に出(いだ)し易く 
理行(りぎょう)は常に虧(き)け易く
斯(こ)の言の出し易きを以て 
彼(か)の行の虧け易きを逐(お)う
弥(いよい)よ逐えば則ち弥よ虧け
弥よ出せば則ち弥よ非なり
油をそそいで火聚(かじゆ)を救わんとす
都(すべ)て是れ一場の凝(きょう)のみ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意味は、
理を言葉で言うことは常に言い易いが、理を行ずることは常に欠落し易い。そこで人は言葉で言うことの易しさでもって、行の欠落し易い点を補おうとする。しかし補えば、補うほど欠落し、言葉で言えば言うほど駆けちがってしまう。火事を消そうとして油をかけるとは、まるで愚の骨頂というものだ。
私の好きな良寛漢詩より引用)

如何でしょうか、小泉さん。

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小泉さんの施政方針

第164回国会における小泉内閣総理大臣施政方針演説

皆さんは、この方針をご覧になってどの様に思われましたか?

私は、「虚しい、空しい」つまり虚空ですねぇ〜〜〜
中身のない、心のこもらない演説は淋しい。
小泉さん、その人のように。

さて、そんな印象はともかく、ちょっと中身について、考えていきましょう。
なにしろ私たちの生活がかかっているのだから。

まず憲法。
「新しい時代の憲法のあり方について議論を深める時期だ」と意義付け、
改憲手続きの国民投票法案を「整備されるべきもの」と一歩踏み込みました。
また、教育基本法について、
「速やかな改正をめざし精力的にとりくむ」と意欲をしめました。

次に国民の生活にかかわる負担増税について。
定率減税の全廃とともに
「消費税、所得税、法人税、資産税など税体系全体にわたって、あらゆる角度から見直す」として、消費税増税に向けて議論を加速させる考えを表明。
年金、介護に続く、
医療制度「改革」として高齢者の患者負担増や診療報酬引き下げなどを行う考えを表明。

さらに構造改革。
全力で取り組んできたとのべ、景気回復の道を歩んでいると強調。
「改革」の継続を宣言しました。
公務員の総人件費削減や
政府系金融機関の統廃合などを柱とした
「行政改革推進法案」の成立を期すことも述べました。

外交問題では
「一部の問題で意見の相違や対立があっても未来志向の関係を築いていく」と。
在日米軍基地再編に関し、基地強化を続ける方針を示しました。

これは、厳しい内容です。
強調されたのは、
憲法と教育基本法、
ならびに消費税や各種保険の改正。
省略されたのは、
耐震強度偽装事件、ライブドア事件などの元凶「規制緩和」。
諸外国と摩擦を起こしている靖国問題への解決策。
日米軍事同盟による米軍再編成が引き起こしている矛盾。

中国新聞社説もご覧ください。

いやぁ〜〜〜
どれをみても私は小泉さんとは仲良くなれないなぁ〜〜〜
どの案、考えもみんな正反対。

小泉さんは、
施政方針の結びの如く、反対する人はことごとく
溝や谷に突き落とすのだろうか???

「志ある人の、その実現を阻むためには 溝や谷に落として、屍(しかばね)をさらさせても構わないと常に覚悟しているワタクシ、小泉です。」
と、聞き間違えた私です。

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早い輸入に、早い違反発見

 BSE危険部位混入と言うニュースが伝わった時、
多くの方は「やっぱり、、、」と思われたのではないでしょうか。
「輸入が始まるのも早かったが、違反が見つかるのも早かった」と山内一也・東京大名誉教授は、皮肉ったそうですが、
まさに皮肉、非肉、否肉、卑肉、悲肉、庇肉、疲肉、誹肉、、、です。
私は、この間の食品安全委員会の在り方については、容認していませんでしたが、
こうも早く、「危険部位」が無造作に輸入されるとあっては、
安全委員会の「安全」ってなんだったのか、と改めて疑問が浮かびます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

危険部位の混入が現実になったことで、米国側の食肉処理場で、日本向けのBSE対策が徹底されていない可能性が明らかになった。

 輸入再開をめぐる交渉の中で米国側は、日本向けに「特別な」安全策を実施することを約束した。(1)牛が20カ月齢以下であるとの証明書を発行
(2)日本向けの牛肉とそれ以外の肉が混じらないよう牛の収容場所や枝肉の冷蔵庫を分別
(3)全月齢で危険部位の除去を徹底する——などだ。さらに米農務省の検査官が危険部位の除去などを直接確認、証明書を発行することになっていた。

 一方、米国内で流通する食肉では、これらの対策のほとんどは、30カ月齢以下では義務づけられていない。いわば、同じ食肉処理場の中で「二つの安全基準」が混在している状況になっている。20日に日本で見つかった脊柱は子牛のもので米国内の月齢基準に照らせば問題ないため、検査官のチェックをすり抜けた可能性が考えられる。

 今回は日本側の検疫所で混入が分かったため流通しなかったが、米国からの輸入が本格化して量が増えれば、検査の目が届かずに見逃される恐れは高まる。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と言うことで、ますます危険部位が日本に上陸する現状において、
その原因は「アメリカにある」というのでは、私は納得できません。
そんなこと、最初から分かっていて、
消費者や良心的な研究者、識者は、ずっと、、、ずっと警鐘をならしていたのだから。

米が検査体制の強化約束、温度差も BSE危険部位混入という新しいニュースを見ると、
アメリカは、謝罪しながらも、
圧力をかけていることがわかります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米国は牛海綿状脳症(BSE)発生で米国産を禁輸にした国と順次、再開交渉を進めているが、業界には国ごとに条件が違うことへの不満がくすぶる。「今回の誤りが引き起こした混乱を防ぐためには、世界的に統一された貿易の基準が必要だ」(米国食肉協会)との要望が早くも出ており、逆に日本に条件見直しを求める声が強まる可能性もある。

 米議会からも「検査の誤りには失望した」などとしながら、「日本は米国産牛肉の輸入を続けるべきだ」(民主党のボーカス上院議員)という声が上がる。輸入再開に時間がかかれば日米間の摩擦が再燃しそうだ。

(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アメリカにとって、「コイズミジャパン」は、
この程度のものなのでしょう。

以前の記事を掲載しておきますので、お時間がありましたらご覧ください。

〜〜〜〜〜〜〜〜
牛肉輸入再開
ドナドナド〜ナ、どうなるの?
こんな話しを聞きました。
私はエリン・ブロコビッチじゃないけれど
食の安全
カエルとウシ
そこのけ そこのけ お牛が通る
BSE問題再び
これは大変、モウ大変

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2006.01.20

2006年 宇宙への旅

冥王星へ探査機打ち上げということで、探査機「ニューホライズンズ」が米東部時間の19日午後2時(日本時間20日午前4時)冥王星にむけて飛び立ちました。
飛行が順調なら、9年後の15年に冥王星に接近するとのこと。
どんな情報が伝わってくるのだろう?
遠い彼方の星から、、、
ワクワクします。
広い、ひろい限りなく広い宇宙に思いを馳せると、
自分までが大きくなった気がします。
小さな事にはクヨクヨするな、と。
さてさて、9年後、この地球はどうなっているだろうか???
青いままで子どもらに伝えていくこと、渡していくことが出来るだろうか???
いや、渡さなきゃ。
今、彼の星に飛び立ったニューホライズンのためにも。


そう言えば、彗星のちりをNASAが公開しました。
写真をみると、まるで「かび」のような小さなものですが、
この中に、宇宙の秘密がいっぱい詰まっているのですね。
宇宙の謎からすれば、それこそ塵のような情報の一つでしょうが、
この積み重ねで塵は山になるのだから、、、
悠久の彼方にある星ぼしの起源を求めて、
人類は今、歩み始めるのでしょう。
楽しみです。

以前書いた関連記事を掲載します。
お時間がありましたらご覧ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ニューホライズン探査機
スターダスト帰還

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2006.01.19

ホリエモンを生み出した者は誰か その2

投資事業組合の歴史と発展の方策 という経済産業省のサイトを見ると、
投資事業組合は、出資者から集めた資金を投資し、株式公開などで利益を得ようとするものです。
投資事業有限責任組合契約に関する法律(ファンド法)が04年に成立。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1.投資手法の自由化
ファンドの投資手法が以下のとおり大幅に自由化されました。

組合員の資格制限や人数制限はすべて撤廃され、誰でも自由にファンドの組合員になれるようになりました。(ただし、公募の場合は証券取引法の規制を受けることになります。)
出資先企業であるかにかかわらず、事業者に対して自由に融資し、あるいは事業者に対する金銭債権を自由に取得できるようになりました。
社債・CPなどに加えて、多種多様な有価証券や信託受益権などを取得することができるようになりました。
ファンド・トゥ・ファンドに関する制限が撤廃され、投資組合への出資のみに特化したファンドを自由に組成できるようになりました。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜
これにによって組合員の資格制限や人数制限が撤廃され、投資組合(ファンド)への投資を目的とする投資組合も自由に設立できるようになりました。
これは、文章だけでは、とても良い事です。
誰でもが自由に参入できることは、
日本の経済にとって大きな意味があります。
「活性化」という。

しかし、
しかし、
ここで考えてみましょう。
一体誰が自由に参入できて、利益を上げることができるのか?
そこはそれ、資本主義の世の中では、
「金が金を生む」
のです。
つまり、
この法律で利益を得るのは外資や大銀行、大証券などの投資ファンドが圧倒的多数なのです。
少なくとも、どこにでもいる個人投資家ではありません。
こんな法律の網目をかいくぐって堀江さんは巨万の富みを手にしました。
ライブドアは人為的に株価をつり上げる株式分割を駆使し、上げ底の株高をてこに企業を買収。
「立ち止まったらおしまいだ」と、新手の資金調達策や新たな企業買収を繰り返し。
こうして、堀江さんのあまりに有名な語録が次々と登場していくのです。
「違法でなければ何をやってもいい」。
「人の気持ちも金で返る」
とかとか、、、
堀江さんにとっては、マネーゲームは、ワクワクするゲームだったのでしょう。
良きにつけ、悪しきにつけマスコミに取り上げられ、
遂には自民党の全面支援を受けての衆議院出馬。
マスコミでも何回も流れた科白のおさらい。
「エールを送る」という小泉さん。
「堀江さんは、私の弟であり息子である」と言う武部さん。
竹中さんは、「小泉、ホリエモン、竹中で改革をやり遂げる」
はぁ????
竹中さん。
どんな改革ですか???
そう言えば、昨年の流行語大賞。いまだ記憶に新しい。
「想定内」と「小泉劇場」かぁ、、、
さて、
今回は堀江さんには司直の手が入りました。
多分、彼個人の罪は問われ、贖わなければなりません。
が、
が、
こんなイカコイ事やっている企業はもっとあるのでは???
と、私は思います。
銀行はあてにならない。
郵便局も先が見えない。
年金ももらえない。
将来は不安だ。
そんな庶民の思いを逆手にとって、
「もうかりまっせ」と言いながら投資させる。
そして気がついたらスッカラカン。
どこかに、
ゲラゲラ、ははは
薄汚く笑う者がいる。(堀江さん、今回はその薄汚く笑う者のシンボルになってしまいましたが)
私は許せないですね。
爪に灯をともすようにお金をためて、
欲しい物も「買ったつもり」ということで自分を納得させて、
横においてある貯金箱に小銭をチャラリ。
貯金箱には「つもり貯金」と書いてある。
そんな小さなつもりが、それこそ積み重なり積もって、
少しお金を殖やそうかと証券会社に足を運ぶ。
どれがいいかな???
どこの会社がいいかな???
とかとか言いながら。
そんな庶民のささやかな願いをあざ笑う今回の出来事。
これは、しっかりと国が対応すべきことだと改めて思います。
小泉さん。
あなたの構造改革とはなんですか?
そもそも、貴方のいう構造ってナァ〜〜〜ニ?
耐震強度偽装のような、あなたの構造内閣なのか???
今、真剣に
日本の経済の仕組み、法律そのものを改めて考えていかなければならない気がしてなりません。
いろんな意味で、
ひずみが出ている今こそ!!! 

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ホリエモンを生み出した者は誰か その1

ライブドア本体も偽計取引か 買収2社、新規事業装うということで、
続々と出てくるライブドア情報。
私は、投資はしない主義なので(したくても出来ないのが本音ですが、、、)
株については詳しくありません。
しかし、連日の報道で、新聞、マスコミを通じて、ちょっと勉強。
株式分割。
耳慣れない言葉ではありましたが、何回もマスコミの報道や新聞を読んで、
ようやく私にも意味が分かりました。
ほぉ〜〜〜
ホリエモンはこんなことをしてお金を儲けていたのか。
と、改めて知りました。

そのやり方や、今後については注目していきながらも、
この間の流れを見ていくと、
私は、「堀江さんは時代の申し子というか鬼子」であったと思うのです。
と、いうことで、今日は彼を生み出した背景について、私なりに考えていきます。

商法(会社法)改正の歴史を見ると、
今回のライブドアグループの問題に関連の法律は、以下のとおりです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
平成9年5月改正(その2)
(平成9年5月30日成立、6月6日公布、10月1日施行)
1、合併手続きの簡素化

平成11年改正
(平成11年8月13日公布)
1、株式交換・株式移転制度の創設
   持株会社や完全子会社の創設が容易に。

平成13年6月改正
3、額面株式の廃止。
4、株式分割・株式併合の純資産額制限の撤廃。
5、法定準備金の減少手続の規制緩和等。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つまり多用した株式交換による企業買収は、
子会社となる会社の買収に、親会社の株式を使うことができるので、現金を準備する必要がありません。
最初手元の資金が600万円から10年後には7000億円になったと言われている堀江さんを生み出した母です。
また、堀江さんを生み出した父なる株式分割は、
「規制緩和」です。
01年には、この規制を撤廃するとともに、株式分割による株式数増を取締役会だけで決定できるようになっています。
それ以前は、
(1)株式分割後の額面総額が資本金の額を超えないこと(2)株式分割後の一株あたり純資産額が五万円以上であること—という規制があったのですが、、、

と言うことで、まず法律を見ました。
次は事件の舞台について考えていきます。

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2006.01.18

東野圭吾さん

直木賞に東野圭吾さんの
「容疑者Xの献身」が選ばれました。
私は、この本はまだ読んでいないので、早速読もうと楽しみにしています。
感想はいずれ読み終えてから、また書きたいと思っています。
さて、
実は私は東野圭吾さんが大好き!!!なのです。
東野さんの本を読み始めたきっかけは、
映画、「秘密」からです。
あの映画を観た感動は、しばらく続きました、、、
その後、本を手にとり、読みましたが、
映画とは違った味わいと感動を再び得ることができました。
それから、東野さんの本をかなり読み、その読み応えは十分に満足できるものでした。
と、
言うことで、東野圭吾さんが直木賞受賞と聞いて、
とても嬉しく思っている私です。
芥川賞の絲山秋子さんの本はまだ読んだことがないので、
また挑戦してみようと思っています。
まずは、
絲山秋子さん。
東野圭吾さん。
おめでとうございます!!!

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F15戦闘機訓練中に墜落

米空軍嘉手納基地所属するF15戦闘機一機が17日午前、沖縄本島近海で訓練中に墜落
 嘉手納基地によると、墜落位置は、北緯26度25分、東経128度44分。
本島東側の約100キロに位置する「ウイスキー173」と呼ぶ訓練空域です。
ここは、マグロ・カツオ漁などの操業域であわや大惨事になるところでした。。
「事故原因は調査中」と言うことです。
沖縄近海では、相次いで起きている米軍機墜落事故。
02年8月、糸満市の喜屋武(きゃん)岬沖の太平洋上。
04年10月に空中接触事故、
同年12月には補助翼落下事故。

そんな中、
在日米軍再編、3月最終合意目指す 日米防衛首脳会談ということで、以下にこのニュースの抜粋を掲げておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
訪米中の額賀防衛庁長官は17日昼(日本時間18日未明)、ラムズフェルド国防長官、ライス国務長官と個別に会談し、在日米軍再編の3月末予定の最終報告合意を目指し、再編案づくりの作業を加速させるべきだとの認識で一致した。額賀氏は最終報告合意に伴い、日米同盟が新たな発展段階に入ったことを示す「政治的メッセージ」を発信するよう提案した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
詳しく、このニュースを読み解くならば、
日米同盟をさらに強固にしていきましょう。
と、いうことです。
そして、問題の米軍再編については、
「地元への説得に時間を要するので早急に日米間で案を固める必要がある」と述べ、負担軽減の具体策を示すよう要請。

米軍墜落の報を受けて、
額賀さんが、どのように対応していくか注目です。
いずれにしても、
いずれにしても、
日常の中に戦闘機がドンドン、迫り来る沖縄の方々、あるいは基地の町の方の思いを考えると、
アメリカの言いなりばかりにはなっていられません。
住民の声、生活、安全の保証を一番に考量していただきたいものです。

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2006.01.17

小嶋社長 証人喚問

小嶋進社長に対する証人喚問が今日、行われました。
注目の小嶋発言。
なにしろ昨年11月に国土交通委の参考人質疑の大暴れは史上に残るのではと思う出来(?)でした。
今回は何が飛び出すか不謹慎とは思いつつも、楽しみとばかりにテレビを見た私です。
「私が証言したら困る人が大勢出るのではないですか、、、」
と、大見栄きった小嶋さんが誰を困らせてくれるのか、

ところが、
ところが、
放送が始まって、しばらくして唖然、呆然。
えええ????
この「中の人」は小嶋さん?????
と、思うくらい静かになって、オドオドして、目をキョロキョロさせて、
質問に立つ議員よりは体を45度傾けて、
補佐人の弁護士に助けを求めます。
下から上への視線。
どんな些細な質問に対しても、
まずは弁護士に尋ねる。
そして、この弁護士がまたスゴイ。
身を乗りだして、体をかがめて、小嶋さんを守るようにしながら、
ヒソヒソ、ジェスチャーまで交えて、、、
そのあまりの傍若無人な弁護士に、
審議は何度も中断。
議長からも何度も注意。
しかし、この弁護士先生にとっては、そんなことどこ吹く風。
また、次の質問で堂々と小嶋さんに知恵を授けている。
そして、その通りに小嶋さんは発言。
その発言の中身が、これまたビックリ。
「刑事訴追のおそれがあるので、お答えできません」
これが、知恵かぁ〜〜〜〜〜〜

ええええ〜〜〜
なんだって=====
刑事訴追のおそれ????

私は耳を疑いました。
オイイ、
それって自分で言うかよ、、、
自分で「私は悪いことしているから、どうか勘弁して!!!」
って、言っていることじゃないかなぁ????
とかとか、私はテレビに向かって毒づいていました。

小嶋さん。
どうしたの???
よっぽど、脅されているの?
誰かに。
と、私は勘ぐりましたよ。おかげで。
あこまで、証言拒否(30回以上)をして、
その理由が、
「刑事訴追のおそれがある」と依頼人に言わせるフィクサーの弁護士先生。
果たしてやり手なのだろうか???彼は、、、
と、小嶋さんのために思ったりして。

とにかく、あの補佐人のために、
見ている私はイライラ。
当然、与党の追求は、それで雪崩を打ったようにドドッ〜〜〜と崩れます。
数珠を持った小嶋さん勝利か、、、
と、思いきや、
野党の追求が始まった途端。
あの煩い補佐人は、発言を押さえられて、
静かに座らされました。
尤も、お尻はモゾモゾ、喋りたくて仕方がない、という感じでしたが、、、
小嶋さんも体は30度くらいになったものの、核心の部分になると、不安そうに補佐人の方を向きます。

そんな、こんなで、与党は、核心の部分には迫ることは出来ませんでしたが(当然か、、、)
野党からは、少しづつ、小嶋さんの口から、
重大な証言が漏れてきました。
伊藤公介さん以外の政治家の名前も出たり、
献金の構図が、ほんのちょっと明らかになったりと。

今日の証人喚問。
序章ということで、幕開けを予想させるものでした。
これから本編へ、
そして、終章へと続くまで、私たちは追求をやめてはなりません。
本当の悪は誰か?
一番、得した者は誰か?
最後まで見ていく必要を感じました。

追記
その後。
テレビのニュースを見ていたら、
小嶋社長と補佐人の弁護士が会見をしていました。
小嶋さんは、例のおじゃま節で、絶好調とはいかないまでも、あんなもんでしょう。
そして、例の弁護士先生。
名前は鶴見さんとか。
さて、彼が言うには、
「この証人喚問で偽証罪とかで告発する可能性もあると、前もって聞いていたので、
証言拒否をさせた」
と言うような内容を語っていました。
そうか、、、
本当のことは言えない。
嘘を言えば、偽証罪になる。
だから拒否せよ。
かぁ〜〜〜〜

これって、まさに、
「語るに落ちる」ということですね。
鶴見さん。
ニュースでも言っていましたが、
貴方のその姿勢、方針のために、
大切なことが覆い隠されました。
再度の証人喚問も要求される気配。
真相解明に背を向けた、
貴方の罪もまた大きい。

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2006.01.16

全国学力テスト その4

全国学力テスト その3に続いて、
フィンランドの教育について見てみます。
国際学力調査」上位のフィンランド、学校に権限移譲と言うニュースが昨年の10月にasahi.comに載りました。
それによると、日本とフィンランドの比較が詳細に書かれています。
主には読解力の違いが大きい、のではと言うことです。
穴埋め問題ではなくて、
自分の言葉で考えをまとめることの大切さが強調されています。
私も、まったくそうだと思います。
そして、日本の教育現場の先生方も、皆さん御存知です。
しかし、現実にはそうはいかない。
何故?
理由の幾つかには、
日本とフィンランドの教育体制の違いがあると私は思います。
フィンランドは一学級24人です。
日本でもこの頃少人数学級が少しずつ市民権を獲得しているようですが、まだまだ道のりは遠いようです。35人学級がせいぜい、それもとても恵まれているようです。
多くは40人学級。
担任も、一人ひとりの子にきめ細かい指導をしたくても、時間的、物理的に困難です。
次に教師の地位の保障。
フィンランドで教師は専門家として尊重され、責任をもって自由に授業をおこないます。
日本では教師は授業を教えることと、それ以外の仕事とが半々ちかくウェイトをしめています。
楽しく、魅力ある授業作りや教材研究の時間もないため、漫然と授業がすすみ、
子どもたちの学ぶ喜びや新鮮な感動が得られない事もあります。
そして、一番重要なのは、学力の中身。
これが日本とは決定的に違います。
フィンランドの文部大臣は講演で、「私たちの教育は福祉国家に欠かせない。学習で競争より共同を重視するのも、連帯を尊ぶ人間に育てたいから」と述べています。

先に書いた日本の文部科学省や財界ととの違いが明らかです。

子どもたちにとって、学ぶとは何か。
今、真剣に考えていかなければならない時期にきていると思います。

以前、教育に関して書いた記事を掲載しておきます。
お時間がありましたら、ご覧ください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中教審答申
日本の公教育
ゆとり教育 その1
ゆとり教育 その2
教育基本法
学力低下問題
教育環境の低下
総合学習見直しを検討
関心、意欲、態度ってナ〜〜ニ?
関心 意欲を算数で測る?

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全国学力テスト その3

全国学力テスト その2
に引き続き、「教育の現場で競争とは」について考えます。

そもそも、日本の子どもたちの学力が落ちているという根拠になったOECDのPISAという学力調査。
しかし、OECDのよれば、
現代的な国際学力調査自体が、競争的な学力への疑問を出発点にしているということです。

「(日本や韓国等の学力の)成功は、他の重要な面、すなわち生徒の間における創造性、批判的思考、自信といったものの犠牲の上になされているのではないか」と疑問を提示され、今までの競争中心の
日本や韓国型の学力は21世紀には通用しないだろう、というのがOECDの大局観です。
この様な見地に立ったPISAの問題は
「一階は表玄関と店舗、その上にマンションが二十階あるビルは何メートル?」などでした。
この問題が出たとき、教育関係者から次のような意見が出たことは言うまでもありません。
「日本の子のように暗記した公式の当てはめでは解けないものでは手のつけようがない子が多い。
創造的、想像的な発想を子どもたちにさせるためには、
テスト漬けでは無理だ。」
と。
日本の中からも関係の方々から多く出てきた こうした声を無視して、
学力テストは再開の運びとなりました。
その推進力の少ない力が、財界であることは「その2」で見たとおりです。

本当に子どもたち、
しかも未来を担う次代の子どもたちを健やかに、育てていくために必要なことは何か?
と、問われれば、
文部科学省も財界も、
「競争」とは言わない。
しかし、
回り回り、くねってくねって、
気がつけば、競争が学校の中で大手をふるっている、、、
なぁんて事にはしていけない。
と、私は思います。

日本の子どもたちが学力が落ちた、と大騒ぎするなら、
学力一位だったフィンランドにもっと学ぶ必要があるのでは、
と、思います。

では次にフィンランドについて、見ていきましょう。

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全国学力テスト その2

全国学力テスト その1に引き続き、学テについて考察していきます。

日本経団連の教育提言によれば、
「学校間はもとより教員間の競争原理を働かせれば、二十一世紀に必要とされる人材育成が可能となろう」と述べて、
教育の現場に競争原理を”と言っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初等中等教育段階では、小中学生の9割以上が公立学校に在籍している。公立学校は基本的にほぼ同一の方法で、標準的な内容を教えることとされているため、個々の学校が多様なニーズに応えて、特色ある試みを行うことは難しい。一方、私立学校は、それぞれの建学の精神に則り、独自の教育を展開することができる。
多様な教育を実現し、教育の質を向上させるためには、新規参入者を増やし、学校間の競争を促進しなければならない。公立・私立を問わず、相互に競い合うことが必要である。
具体的には、まず義務教育は公立学校が担うという考えから脱却し、私立学校の設置を進めるべきである。また、私立学校のみならず、株式会社立学校やNPO立学校など、多様な主体による学校設置も認める必要がある。さらに、公立学校の運営を学校法人だけでなく、株式会社やNPOに委託する公設民営の手法も活用していくべきである。
このような観点から、学校の設置・運営主体にかかわる現行の基本的枠組み(教育基本法第6条1項、学校教育法2条)を改正し、多様な主体の教育への参入を促進すべきである。教育基本法第6条1項について、「法律に定める学校は、公の性質をもつものであって、国又は地方公共団体の外、法律に定める法人のみが、これを設置することができる」という規定から、「公の性質をもつもの」という部分を削除するなど、株式会社やNPOによる学校設置・運営ができるようにする必要がある。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本が国際社会で生き残るために教育の充実をはかり、
その質の向上を目指すことは、私も大切だと思います。
ただ、
その方法が、
財界が言うような「競争原理」で良いのか?

「競争」は既に古い。
と言うのが世界的、国際的に見た見識のようです。

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全国学力テスト その1

来年度から、小学六年生と中学三年生の全員を対象に、全国学力調査(学力テスト)が行われようとしています。
経緯については、
中山元文部科学大臣は、の年頭所感で次のように述べています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まず、我が国の子どもたちの学力は、国際的な調査結果から見て低下傾向にあり、読解力の低下や学習意欲・学習習慣が身についていないなどの課題も明らかになっております。このことを厳しく受け止め、今後、世界トップレベルの学力を目指し、小・中・高等学校を通じ、子どもたちに基礎・基本をしっかりと身につけさせるとともに、学ぶ意欲や自ら考え主体的に判断する力などの「確かな学力」を育むことが重要です。このため、教職員定数改善計画を着実に実施し、少人数・習熟度別指導や発展的・補充的な指導等を一層充実してまいります。また、学ぶ意欲の向上等をねらいとする「学力向上アクションプラン」を引き続き実施するとともに、「読解力向上プログラム(仮称)」を推進するなど総合的な学力向上策に取り組んでまいります。さらに、学習指導要領の全体の見直しに着手するとともに、全国学力調査の実施、評価システムの開発に向けて精力的に検討を進めてまいります。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この方針を受けて現文部科学大臣の小坂さんは、
「全国学力調査の結果を公表しないとなんのための調査かということになる。
良い部分を表に出すことは必要かもしれない」
と述べ、成績上位校の発表があるかもしれないと述べました。

成績上位校の発表ねぇ〜〜〜〜

私はそもそもこの学テの実施自体、反対です。
学力テストで、子どもたちの成績があがるだろうか?
むしろ「やる気」がなくなるのでは、
あるいは学力差がますます開き、新しい競争が生まれるのでは、
と危惧しています。
これに関しては、多くの教育関係者も討論、議論しています。
闘論:全国学力テストの是非 藤田英典氏/金子郁容氏
さらに、学校間や地域間の競争も激化すると懸念していた矢先、
当の文部科学大臣の口から、成績上位校発表の可能性を示唆されたら、
これは、現場にとってかなりのプレッシャーです。
教育の現場が次第に変わりつつあるのでしょうか?

教育とは何か?

じっくり、ゆっくり見ていく、考えていく必要を改めて感じています。

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2006.01.13

スターダスト帰還

彗星のちりを採取した無人探査機が地球に帰還。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「スターダスト」の重さ100ポンドのカプセルが、15日に地球の大気圏内に突入する予定である。探査機から切り離され、時速2万9000マイルという人類が作った物体としてはこれまでで最も速い速度で突入し、1分少々で金星のように明るく輝き、地上を揺るがすような轟音をたてるだろう。カプセルは次々とパラシュートを開きながらユタ州の砂漠へとゆっくり着地し、無人探査機が採取した彗星のちりを持ち帰る予定である。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙からのお土産をもってかえって来る探査機。
どんな謎とロマンを持ち帰るのか、
今から楽しみです。

ちょっと空を仰いで見ませんか。
と、言っても週末は雨。
晴れていても日本からは、金星のように輝く探査機は見ることは出来ないのだが、
想像することは楽しい。
そうそう、
金星と言えば、
金星が内合、以後は明けの明星にということで、
しばらくは夕方、西の空に輝いていた金星にはお目にかかれません。
洗濯物の取り込みを忘れて慌ててベランダに出ると、
宝石のようにひときわ輝いていた宵の明星。
金星という名に相応しいその金色の輝きは、
一瞬、時を忘れて魅入ってしまいます。
これからは、明け方の空に輝くのかぁ、、、

地底の謎に宇宙の謎。
ともに、ファンタジックで跳ねるような高揚感があります。
思いを馳せるだけで楽しい。

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地底の謎

地底410キロ「もう一つのマグマ」のナゾ解明と言うニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
火山の下など地表近くに浮上してくる液体のマグマとは別に、地下410キロの深さにもマグマがあるのはなぜか。地震波の解析で存在がわかってから地球科学者が頭をひねってきた謎を、東北大の大谷栄治教授らが高圧実験で解明した。地下深くに液体でとどまっていられるのは、岩石に含まれる水の作用だった。12日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは面白い。
地底深くマグマがあることも、なんだか神秘的ですが、
それが「水の作用」。
しかも6.7%の水を含んだ状態が、周辺の岩石と重さが釣り合い、浮上せずにその場にとどまるらしいと言うこと。
面白い。
たまたま、その状況が重なって、マグマが地中深いところで留まったのだろうけれど、
謎が一つ解け、
そして新しい謎との出会いによって、さらに地底の神秘が解明されてくるのだろうか、、、
地底については、
あまり知らない私ですが、
随分前に夫からおもしろい話を聞きました。
それは、
過酷な環境に生きる地底微生物という話です。
日経サイエンスの紹介文を載せておきます。
================
科学者は長い間,漠然とではあるが,地殻の中は“無菌”であると考えていた。掘削した石油の中から微生物を見つけたと主張した科学者もいたが,地表の微生物が混入したのだろうと思われ無視されてしまった。けれども,実際には,地の底深くに微生物は存在したのである。それも,いたるところにかなりの種類がいた。
 微生物にとって重要なのは,生息できる隙間と水,栄養分,そして温度である。地殻は深くなるにつれ,高温になる。著者たちは深さ2800m,75℃のところにすむバクテリアを見つけているが,おそらく5kmくらいのところまで生息可能であると考えている。

 驚いたことに,有機物をまったく含まない火成岩層にも微生物は生息していた。無機物からエネルギーを取り出せるバクテリアがいて,そのバクテリアの排出物を他の種類のバクテリアが利用する独立栄養の地下生態系が存在していたのである。

 こうした生態系の微生物は,長い飢餓にも耐えられるように,きわめて代謝が遅く,1回の分裂までに100年くらいかかるかもしれないという。

 これらの微生物は,生物が光合成能力を獲得する前の,初期の地球における進化について教えてくれるかもしれない。もちろん,有用微生物の,新たな探索場所が広がったことはいうまでもない。
============
と、言うことで今、
地底の微生物にスポットをあてている研究者がいるそうです。

初期の地球の進化かぁ、、、
今まで学校で習った原始地球とか、生命の誕生に加えて、
新しい事実が加わるのだろうか?
ワクワクします。
ジュール・ヴェルヌをもう一度読み直そうかなぁ、、、

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2006.01.12

イランの核研究再開

イラン大統領、核開発進める考え表明・近く濃縮実験かというニュースがこのところ新聞紙上、あちこちで目にします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イランのアハマディネジャド大統領は11日、同国南部バンダルアバスで演説し、「(欧米の)大騒ぎに臆せず」核開発を進める考えを示した。欧米の反対を押し切り、近く小規模なウラン濃縮実験を強行する決意を表明したとみられる。

 国際原子力機関(IAEA)の関係者によると、核燃料技術に関する研究活動の再開を発表したイランは11日までの2日間で中部ナタンツのウラン濃縮関連施設など3カ所の封印を解いた。

 大統領は演説で「イランは平和的な核エネルギーを利用する方針を貫く」と強調。さらに「我が国は核兵器を違法とみなしており、これを必要とせず関心もない」と指摘し、イランが秘密裏に核兵器開発を進めているとの疑惑を否定した。 (12:00)
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

平和的利用ねぇ〜〜〜
?????
本当?。
どうして石油があるのに??
と、思うのは自然な疑問。
核兵器作っているんだろう、、、
と、詰め寄りたくなります。
尤も、核兵器開発であっても、そうは言わないだろうが、、、
やはり、これは国際社会が不安、懸念を持つのは当然だし、
多分、イランだってそんな反応はとうに見通して再開したに決まっている。
エネルギー利用って言うなら、核以外のものを研究して下さいよ===
EU三国は今後の流れの中で経済制裁もあり、と言っています。
アメリカも黙ってはいない。
この国は、自国の核にはかなり甘い。
(それは、どこの国も同じか〜〜〜)

北朝鮮も、を持っているの持っていないのとなにやらきな臭い。
六カ国協議の行方も気になるところ。

核保有国の核兵器状況というサイトで、もう一度、核兵器について調べてみました。
いやぁ〜〜〜
やっぱりその破壊力は凄まじくて、
一度使えば、
到底、人類は立ち直れないのでは?
と、思うくらいです。
いずれにしても、
いずれにしても、
折角、進化してここまでやってきた人類。
もうしばらくは、生存したいよ〜〜〜〜
と、願っている私は、
このニュース、
今後どう進展していくか、本当に目が離せません。

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壁と言えば、
ベルリンの壁やパレスチナの分離フェンスなどが政治的に有名です。
壁は人々を隔離し、交流を阻害します。
そして憎しみ、恨みだけが壁の高さより募ります。
しかし、やがて人々はその愚を知り、悟り、
ベルリンの壁は崩れ東西は統一。
民族は一つになりました。
また、分離フェンスの方も、国際的に批判が高まり、昨年の夏、取り壊しの運びとなりました。
昨年の10月、世界は今と言うタイトルでパレスチナの現状について書きました。
その後、パレスチナはどの様に変化したか?どうなったか?は私は情報として伝わってこないので、どなたか詳しい方、是非お教えください。
さて、そんな折、今度はメキシコでも壁問題が浮上。
アメリカ下院は昨年12月。
メキシコとの国境に1100キロにわたる新たな「壁」を建設する法案を可決。
不法移民やテロへの対策を強化するためと言うのが理由です。
実際、メキシコから陸路で米国に不法入国しようとして、昨年は430人以上の死者が出ました。どうしても不法侵入した者は、砂漠地帯や川を横断するからです。
しかし、壁は解決になるのか?
という声が多くあがっています。
新たな「壁」によって不法入国者はさらに過酷なルートを強いられ、犠牲者が増えるだけだと言うのです。
移民を抱える国にとって、
過剰な移民は、過剰な労働者を意味します。
その上、不法滞在はさらなる安価な労働力になり、ついには労働できる道を閉ざし、劣悪な労働条件がさらに悪化するのは必至とは思います。
メキシコはじめ中米諸国の主張は、人権を尊重する国境対策や合法移民の受け入れ拡大、不法移民の合法化などです。
壁を作ることではなく、
「移民現象の管理の改善」
移民の「人権の完全な擁護と労働法の順守」を求めています。
一方、イラクでは、
イラク駐留米軍が北中部バイジより西、シーニヤという町で土の壁を建設しようとしているものです。
(ロイター)
米軍によれば武装勢力を侵入させないというのが理由です。
しかし地元住民は、反対。
「孤立化」するからです。
また中部サマラでも壁建設中とか、、、

いずれにしても、
「壁」を作ることはなんの解決にもならない。
と、私は思います。
この動き、今後どうなるか注目です。

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対岸の彼女

昨日は煮詰まった空間からの脱却ということで、日々の何気ない日常に潜む吹き溜まりについて書いたりしました。
そう言えば、本棚の隅に追いやられていた角田光代さんの対岸の彼女を思い出して(角田さん、ごめんなさい)
早速、今朝は読み始めました。
本の内容紹介には、以下のように書かれています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。性格も生活環境も全く違う二人の女性の友情は成立するのか!?
「負け犬」という言葉が社会的に認知されたいま、ついに書かれるべくして書かれた小説が登場しました!
独身の女社長・葵と、夫と子供を持つ主婦の小夜子は共に三十四歳。性格も育った環境も違う二人の女性に、真の友情を築くことはできるのか——。働く女性が子育て中の女性と親しくなったり、家事に追われる女性が恋愛中の女性の悩みを聞くのは難しいもの。既婚と未婚、働く女と主婦、子のいる女といない女。そんな現代女性の“心の闇”がリアルに描かれます。
(上記ファイルから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ううううう=====んんん。
この書評、ちょっと違うな。
尤も、書評の評論をする積もりはないので、これはこれとして、
私の読後感は、
「焦り」
です。
「女同士の友情」を縦糸に、
「生きにくい世の中を女性として如何に生きるか」を横糸に構成されている、
分かりやすく、読みやすい小説です。
設定は、現実と過去とが入り組みながら、
二人の主人公が交差していく中で、それぞれの抱える問題がクローズアップされてきます。
そして、その問題の多くは、
女性が抱える、あるいは直面している問題でもあります。
独身女性は独身であるがゆえに、
既婚女性は、自分以前に家族の一部分であることの閉塞感ゆえに、
悩み、苦しむ場面は、女性作家ならではの細かい描写で描かれています。

ふとした時、それは家事の合間とか、
子どもとの会話とか、
夫との表現の違いとか、、、
そんな時に、ふと感じる「自分の人生とは何か」という疑問。
あるいは、
過去の思い出に出てくる女子高校生。
もう、涙が出てくるくらい哀しい。
ささいなことがきっかけでイジメられる。
みんな、自分が対象になるのは、イヤだから強い者に従っていく。
しかし、自分で自分をしきりに撞着する。
その描写がリアルで、泣けてきます。
思春期の傷つきやすい少女たちが、短いスカートの裾を翻しながら
足早に、その時代を駆け抜けていきたがる、そんな思いがジンジンと伝わってきます。
人は決して一人では生きることが出来ない。
人間関係の最初に出会うのは親。
青春時代の幕は親との相克から始まる、
そして友達。
それは必ずしも嬉しくも楽しくもなく、むしろ苦い。
記憶の底に沈めて、日の光はあてたくない思い出や、
彼方にある記憶が引きずり出してくるような小説の中の高校生の彼女たち。
およそ誰でもが経験する「イヤな体験」。
自分のそれは大きくて、負いきれなくて、いきおい蓋をするのだけれど、
実は、
「皆同じ」
という、当たり前のことを思う主人公に、
読者は自分を重ねる。
そして、
過去の上に今があり、
今の延長に未来がある。
過去の亡霊は対岸にいるが此岸にいる主人公には、
もう、思い出の空間はいらない、、、
小説の中の主人公たちも、
それぞれに成長していく。
独身女性は、自分の空間の広がりを求めて。
既婚女性は、家族の中での空間の広がりを求めて。
少々、焦りを感じながらも、
生きていくことのもどかしさと、苦しさと、やりきれなさと、
そして未来に居場所を求めて
物語は終わる。


と、いうわけで、
私はこの本を閉じた瞬間に出た言葉は、
「悩みは深い、煩悩は深い」
フッ====
です。
何も犠牲にする必要はないの。
今のままで、ほんのちょっと理解を示す夫と、
ほんのちょっと分かりやすい子どもと、
ほんのちょっと自分に出来る仕事があれば、
私は、
文句なんか言わないの。
そうそう、
多くはいらないの、一人でもいいから私をわかってくれる同性のお友達と。

と、まぁ誰でもが行きあたっている壁の厚みが、
改めて思い知らされた本でした。
今度、WOWOWで放送されるとか、、、
楽しみです。
まだ、読まれていない方も是非、この機会に手にとってご覧になりませんか?

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2006.01.11

煮詰まった空間からの脱却

ブログ仲間の聞きかじりさんから、全国高校サッカーに関しての記事にトラックバックを頂いたので、
早速訪問。
聞きかじりさんとは、ネットの中では、
私が書き始めた頃からの友人です。
議会の果たす役割などに造詣が深く、訪問する度にネットを縦横に活躍なさっている姿を見させていただいています。
さて、そんな聞きかじりさん書かれた記事抜け出せない煮詰まった空間を読んで、
考え込んでしまいました。
「抜け出せない空間」
つまり閉塞した空間というか、「場」と言うか、、、

以前住んでいたのは山の麓。
小さいながらも一軒家で、小さい庭もあって、
後ろは山。
淋しいと言えば淋しいくらい静かなところで、
夜のしじまから星が降ってくる。
タヌキやキツネが傍らを取り過ぎていく。
時はコーヒーに浮かんだミルクのようにゆっくりと混ざっていく。

その後、都会に引っ越して、
小さな古いマンション。
鉄でできた箱の中。
隣近所の声が手に取るようにわかり、
それどころか、家族の息遣いまでがビンビンに伝わってくる。
二酸化炭素が充満していて空間が澱み小さくなる。
そのくせ、気持ちや考えは伝わってこない。
相手を思う前に、
相手に思わせることばかりが先に立つ。
そして、
お願いだから、私の前からほんのちょと消えて。
と、お互いに思う。
自分だけの「場」と「時間」が欲しい。
何をするわけでもない。
ただ、
ゆったりと至福の時を過ごしたい。

そんなお互いの思いがぶつかって、
次第に存在が疎ましくなって、煮詰まり、
つい声を荒げてしまう。
そして、その後には怒涛のように後悔が押し寄せて、
めげてしまう私。

繰り返すうちに「うつ」になったことがある。
人恋しいが人には会いたくない。
何かしなきゃ、、、
でもしたくない。
とかとか。

ところが、
ある日。
昔の友人が電話をくれた。
なんてことのない電話。
でも声を聞いているだけで、
自分の空間と時間がゆっくりと戻ってきたように感じた。
自分の悩みなんて、
存外、
大したことではなかったのだと、、、

それからも、
やっぱり、狭い空間と煮詰まった人間関係で右往左往しながらも、
自分を取り戻すことが以前より楽にできるようになった気がする。

ちょっと前の自分。
いえいえ、今だってそうである自分。
そんな自分を見るような聞きかじりさんの記事でした。

脱却はできないが、
なんとか折り合いはつけていくことが出来るような気がする今の自分について、
ちょっと書いて見たくなった次第です。

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鏡開き

今日は鏡開きです。
小さい頃は、
カビカビになった固い鏡餅を水につけて、
その後、ぜんざいにして食べました。
カビ臭くて、どんなにぜんざいで甘くしても、
その臭いは鼻について「まずい」という思い出しか残っていないのです。
が、
この頃は、鏡餅もプラスチックで出来ていて、
その中に小さな餅やら砂糖が入っている物が売られています。
私もそんな簡易の鏡餅を買ってきて、
これまたプラスチックのみかんを上にのせて、飾っています。
あの凄まじかった鏡開きの思い出は、もう我が子とは共有できません。
こうして、少しずつ、伝統は消えていくのだろうか???
なにやら寂しい。
せめて、鏡餅の中に入っている小さなお餅を家族で力いっぱい取り出そうか?

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2006.01.10

三学期スタート

今日から三学期の学校は多いのではと思います。
学校に子どもたちの声が戻り、
いつもの喧噪が始まりました。
近所の子どもたちも元気に登校。
三学期は、アッという間に経つので、
ウカウカしていられません。
すぐそこに新学期が待っています。
また、受験生は今、緊張の頂点に立っていると思います。
願書も提出して、
後は本番をまつだけ。
体調だけは整えて、
本番に臨んでください。
私もここから声援しています。
フレーフレー
受験生。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜
少年易レ老学難レ成
一寸光陰不レ可レ軽
未レ覚池塘春草夢
階前梧葉已秋声


少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ところで、このあまりに有名な漢詩。
wikipediaによれば、
出典は[朱熹(朱子)]の「偶成」という漢詩だとされていたが、
諸説あり、またほんちょっと改変があったりとかで、その出自は推定の域を脱していないようです。
しかし、
その心は、
時間の経つのはアッという間だから、若いときは心して学問をしなさい。
気がつくと、、、
〜〜未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声〜〜
ですよ。
という誠にグッグッ〜〜とくる言葉です。
已に秋声かぁ、
ウワッ=====
どうしよう。
ウロウロ、オタオタ。
一人うろたえる私。

いや、
まだまだ大丈夫。
学問に王道はないのだ!!!

とは言え、
若い方が覚えることは容易と思うことしみじみのこの頃です。
つい先日から健康のために
太極拳をほんのちょっと習い始めました。
○○の手習いです。
いつまで続くかホント自信がないのですが、
これが、何回しても覚えることができません。
ショック、ショックの連続です。
若い頃はすぐに覚えることができたのに、、、
悲しいぃいいいい

自分自身の経験上、
絶対、絶対、
若いうちはどん欲なくらい勉強なさってください。
別に学校の勉強ということでなく、
広く、広く、そして深く。

子どもたちの明るい声を聞きながら、そんなことを思った次第です。

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2006.01.09

高校サッカー

野洲が鹿児島実を破り初優勝 全国高校サッカーということで、今年の覇者は滋賀県の野洲高校になりました。
おめでとうございます。

それにしても、野洲のサッカー。
魅せました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 一日約2時間半の練習のほとんどをボールを使うことで、技術を磨いてきた。「型にはまらず、『おいおい、どこまでドリブルするんだよ』というような、危なくてもどこか魅力的な選手がいい」と山本監督はいう。この日もその言葉通り、青木が相手DFにマークされながらも、果敢にドリブルを仕掛け、チャンスをつくっていった。

 技術を前面に押し出したサッカーが、初めての決勝で、連覇を狙う鹿児島実にどこまで通じるか。滋賀県勢初の優勝へ。滝川はいう。「ほかにはまねのできないサッカーをしている。日本一になって証明したい」
技術で野州 速いパス観客も歓声というニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とにかく、全員が上手でした。
意外性がありました。
走りました。
そして、ドリブル、パス。
しつこくボールをまわしながら、
アツと言う間にゴール際まで進みます。

相手にしてみれば、ひたすら翻弄されるばかり。
ボールの影を追うのに必死。
気がついたらもうずっ〜〜と彼方に敵にボールは自陣に向かっている。
そんな感じで全体が進みました。
まぁ、決勝はさすが歴史と実力のある鹿実だから、
野洲も、今までよりは縦横無尽にピッチを走れないものの、
その勢いは決勝でも止まる事なく、
ついに、延長後半、ギリギリでの得点。
すごかった。
面白かった。
(これじゃ、まるで小泉さんのトークのようですが、、、)
本当に楽しい試合でした。
おめでとうございます。

今回、残念ながら負けた鹿実の選手のみなさん。
最後までハラハラする緊張感溢れる試合。
今回はほんのちょっとした差で敗れましたが、
この悔しさを糧にまた頑張ってください。

ちなみに、昨年の記事
を読み直しましたが、
PK戦で迫力ある試合を制覇した鹿実だから、
その実力はなみなみならぬものがあります。
これからの日本サッカーを背負っていく選手がいっぱい育っていくためにも、
これからのご健闘、お祈りしています。

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成人の日

今日は成人の日
新成人のみなさん。
おめでとうございます。
今年は全国で143万人が、成人の日を迎えます。

私もウ====ンと昔、成人式を行いました。
その頃は1月15日。
雪国の成人式は、前の日から天気を気にしながら晴れ着の用意をします。
母が娘のためにと思って仕立ててくれた振り袖。
そう、何回も着ることはないので、本人は貸衣裳で十分と思うのですが、
そこはそれ、親にしたら娘の晴れ姿を見たいのでしょうね、、、
高校を卒業する頃から、もう準備をしていました。
私は着物のことはサッパリなので、呉服屋さんには付いていくだけ。
嫁いだ姉を呼び出して、着物の模様を相談したり、小物を買い揃えていました。
そして、いよいよ成人式の前の日。
髪を結って、その晩は眠れない(しっかり寝ているのですが^^;)
思いをして、当日を迎えます。
朝早く起きて、着付けをしていもらい、
美容師さんのなるがままにあっち向いたり、こっち向いたり。
そうこうしているうちに、
着物を着た私が鏡の前に
立っています。
おおお〜〜〜可愛い!。
自画自賛。
いえいえ、馬子にも衣装です。
不思議なもので、着物を着ると動作も話し方も笑い方まで上品(?)になります。
私はお茶を習っていたので、
初釜の時は着物を着るのですが、
やはり、成人式に着る振り袖は、
嬉しい。
華やぎがあって、柔らかでそして暖かい。
と、いうことで、
私の中では着物の思い出しかありません。
友人たちも近所だから、いつも顔を会せているし、
その頃は、今のように成人の日が華々しく若者たちがデビュー(?)するような事件もなかったので、
着物を着て写真をとって、
という慌ただしいだけの一日。
この日を境に大人になった、、、
なぁんて、ちっとも思いませんでした。
ましや、この日、
大人の誓いをたて、目標をもち、親から自立した。
なぁんてことはなかったなぁ。
相変わらず、ウダウダ、グダグダとその日を暮らしていたように思います。
しかし、
幾星霜も重ねた(?)この頃、
成人の日に着物姿で歩いているお嬢さんを見ると、
頑張れ!!!
と、心で声援。
彼、彼女に素敵な未来が待っていることを祈りながら、
今日は、
乾杯!!!

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2006.01.08

基地がもたらす不幸

米軍兵士が横須賀で犯した殺人事件。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
さて、この問題、アメリカの
Los Angelus Timesでも以下のように報じました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「米軍当局は事件によって、地域社会に散在する米軍駐留に対する不満が、国民的な要求に転化しかねないと懸念している」
「日本が自国に駐留させている大規模な米軍と居心地悪い関係にあることに(日本で)改めて注目が集まっている」
「日本に駐留する約四万七千人の米兵に対する感情に火をつける可能性がある」
「米軍の演習が原因となっての騒音や混乱でくすぶっていた憤りが、米兵による基地外での暴力事件や重大な事件に関連して噴出したこともあった」
これまでは事件の多くが沖縄で起こっていたため、「ほとんどの日本人には政治的にも感情的にも遠く感じられていた」が、今回は「東京に近い」横須賀だったことで懸念が広がっている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いえいえ、私は沖縄で犯罪が行われていた頃からずっと懸念していました。
米軍の犯罪を。

「犯罪はいつ、どこでも行われている、
何も米軍の犯罪にめくじらたてることはないのではないか」
と言われる方もいます。
そうです。
確かに犯罪は日本国中、あるいは世界中で
いろんな形で行われています。
何も米軍の兵士だけが犯罪を犯したわけではありません。
全ての犯罪者は、その犯した罪によって断罪されるべきであると思います。
また、犯罪を犯したその背景を知る必要があります。
貧困からか、憎しみからか、
あるいはただ犯人の性楕なのか。
あらゆる犯罪に関して、その動機を調べることで、
次の犯罪の防止への手がかりになると考えます。

そうした意味で、
私はいつも米軍の犯罪を告発しています。
米軍の兵士が犯罪を犯しても、
その多くは日米地位協定によってしっかりと守られて来たことは周知の事実。
当の米軍兵士はなおさら分かっています。
日本で犯罪を犯しても甘い、、、ということを。
しかし、普通は犯しません。
米軍兵士も個人的には陽気で明るくて、親切です。
そんな兵士たちも、
母国から離れ、軍隊でのギリギリの生活を強いられていく中で、
精神のバランスが崩れる者も出てくる可能性はあります。
実際、今までの米軍犯罪を行った兵士の多くは、
ふとした出来心、
言わば「魔が差した」状態だったのかもしれません。
軍隊とは、
たとえ戦争状態でなくても日常に緊張を強いられ、
精神のバランスを保つには容易でない環境だと想像します。

私は、
米軍が日本で犯す一連の犯罪は、
基地がそこにあることが最大の原因であるという当たり前のことを訴えたいと思います。
他国の基地が日本中そこかしこにあることも異常です。
騒音、墜落の危険、いろいろ問題はあります。
問題の一つひとつを丁寧に見ていくと
全ての方向は、
基地はいらない。
という答えしか導けない私。
そして、
殊、米軍の犯罪に関しては、
被害者、加害者、いずれも基地が生み出した悲劇だと思います。
今後、このような悲しい事件が再び起こらないためには、
もう一度、しっかりと考え直す必要を感じます。
米軍再編成が進みつつある今、
声を大にして訴えたいと思うのです。
基地はいらない、、、と。


以前の沖縄関係、軍事関係の記事を掲載しておきます。
お時間がおありでしたら、またご覧ください。
日本の海は、空は、 誰のもの?
笑う者は誰か
守るべきものは誰か?
53年目の沖縄
軍事費予算
2プラス2=?
沖縄基地問題
代価発言

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2006.01.07

気になっている事

ずっと、ずっと気になっていることがあります。
それが気になって、
なんとか解決したいと思い、
本棚から国語に関する本、
哲学に関する本、
教育、数学、啓蒙書、宗教と片っ端から読んでいます。
いえね、何が気になるって
靖国問題「外国政府介入、理解できない」 首相年頭会見。というニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
靖国神社参拝問題について「外交問題にはならない。中韓が交渉の道を閉ざすことがあってはならない。いつでも話し合いに応じる。後は先方がどう判断するかだ」と述べ、首脳外交の停滞は中韓両国に問題があるとの認識を強調した。さらに、「精神の自由に政治が関与することを嫌う(日本の)言論人、知識人が批判することも理解できない。まして外国政府が心の問題にまで介入して、外交問題にしようとする姿勢も理解できない」と語り、中韓両国の対応を批判した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このニュースを見たときから私の頭の隅に魚の骨のようにひっかかったのは
「理解できない」と言う言葉
なのです。
理解。
分かる。
それで私は分かるとは何か?
論理的な考え方とは如何なるものか?
相手に理解、納得させるとはどういうことか???
相手を理解するとはどういうことか???
と、悩んでしまいました。

まぁ、それと若干の恥ずかしさもあったのは本当ですが、、、
日本の代表、と一応言われる立場の総理、その人が、
公式の会見で、相手を
「理解できない」と言うことは、なんだか気恥ずかしい。
これからは、海外の人と話をするとき、
「日本人のみんなが言葉を理解できないのではない」と言わなければ、、、
と思った次第。
かなり恥ずかしい。
私は日本人として恥ずかしい。
理解できないというなら、理解できるように小泉さんはどの様な行動を取ったのだろうか?
理解できないと開きなおる事は簡単だが公式の場で語ることだろうか、、、

これって、一国の総理の態度だろうか?
少なくとも理解を示す、
歩み寄ろうとする姿勢がなくては外交上、かなりまずいのではないかと私は心配なのだが。

理解できないというところの言葉を、何度でも丁寧に聞き、
こちらの考えを丁寧に伝えたのだろうか。
アメリカの言うことなら、あれほどスンナリと理解を示す貴方が、
何故隣国の言葉は理解できないのか???
また、小泉さんは日本人からも靖国反対が出ていることも「理解できない」と言います。
小泉さん。
人は皆違うのです。
いろんな意見があるのです。
みんながあなたとは同じではないのです。
靖国反対、賛成。
いろんな意見があっていいのです。
それぞれの立場で、思いもそれぞれ。
あなたの大好きな「人生いろいろ」じゃないですか。

一方の考えを理解できないと言うことで切り捨ててはいけない。
自分が理解できなくても、
理解するように努力しなければならないし、
自分をも理解されるようにしなければならない。
あなたは総理なのだから。

と、まぁ総理個人が理解する云々かんぬんを言葉通りに受け止めなくても、
外交上、その真意は別のところにあるのかもしれないが、、、
そうは言っても、
貴方の言葉、
政治の局面においても心配ですが、
子どもたちに悪い影響を及ばさない事を祈るばかりです。
あなたの語録は、なにしろイロイロだから、、、
理解しないということを、総理が公然と会見するということは、
子どもたちにとって、
分からないことは理解しないでいい。
という結論を導くこともありうるのではないでしょうか?
理解できないということは、
物事を客観的に見ることができないと、
自ら認めていることで、
それは科学の世界では敗北を宣言していることなのだが、、、
総理。
どうなのでしょうか???

どうにも気になってしょうがない。

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大雪

記録的大雪ということで、
各地に被害が出ているようです。
まだまだ続く見込み。
心配です。
私の住んでいるところでも、チラホラと降っています。

私は雪国生まれだから、雪は馴染み深いものです。
静かな夜、音も立てずに降る雪は、
明けてみれば二階にまで降り積もっている。
シンシン。
シンシンと。
真っ白な雪は朝日に映されてキラキラと輝く様は、
自然がくれたダイヤモンドの光りのように美しく、鉛色の空にあでやかに輝いていました。
しかし、雪は生活の中では
お荷物でした。
交通はズタズタに寸断。
停電、水道管の破裂。
滑って転んでスッテンコと怪我。
車の事故と渋滞。
屋根の雪おろし。
そして食料品や燃料の不足と高騰。
雪国で暮らすということは、そんな雪との戦いをするということだったのです。
ここ近年、暖冬で安心していたのですが、
今年の寒波は凄い。
今までのツケがみんな回ってきたような大きな寒波と長く居座るしつこさ。
雪国の人たちでも辟易している様が、テレビで映し出されています。
心配です。
まだまだ続くとは思います。
どうぞ、ご無理なさらないように。
お祈りしています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

冬が来た    高村 光太郎

きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった

きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背(そむ)かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食(えじき)だ

しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た

========
深夜の雪   高村 光太郎

かすかに口を開いて
雪をよろこぶ
雪も深夜をよろこんで
数限りもなく降りつもる
あたたかい雪
しんしんと身に迫つて重たい雪が ━

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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2006.01.06

良寛様

今日は良寛忌です。
私は良寛が大好きです。
このブログでも何回か、良寛の俳句や漢詩を取り上げたことがあります。
止まらぬものは 涙なり
人心各不同 如面有相違 
さっきから本棚の中に眠っていた古い本を手にとりながら、
良寛様のことを偲んでいました。
なんだか、どこからどう書いていいのか分からないくらい、
胸が一杯になります。
一般に知られてい良寛様は子どもたちと童歌を歌いながら長閑に日々を過している素朴な坊様です。
晩年の良寛は、「愚の如くして寛し」の言葉通り、
全てを受け入れ、全てを赦し、そして全てを昇華したイメージがあります。
確かに、それも良寛です。
しかし、
また違った面、つまり人間良寛の生々しい感性の蠢き、悩みががまこと真摯に躍動したのも晩年でした。
それは、
貞心尼との美しい恋。

「これぞこのほとけのみちにあそびつつ
つくやつきせぬみのりなるらむ」
貞心尼がはじめて良寛に送った歌です。
意味は、
「あなたは手まりで遊んでいらっしゃいますが、あなたの撞く手まりの撞いても撞いても撞き尽くせぬように、あなたのなさることはみな尽きることのない御法なのですね」
です。
この歌に感動した良寛は早速、返歌。
「つきてみよ ひふみよいむなや ここのとを
とをとをさめてまたはじまる」
意味は、
「手まりをついてごらん、1,2,3,4,5,6.
7,8,9,10(ひふみよいむなや ここのとを)
10と納めてまた始まる。
これは仏堂の修行も歌の修行もみな同じ。これでいいということはない。
私と一緒に歌、仏道を修めてみないか」
です。
今で言うプロポーズ?
ではありませんが、
こうして良寛と貞心との師と弟子は、
仏道、歌について語らい、人生について思いを表していくうちに、
お互いの静かで優しくて美しく激しい恋へと進むのです。

「色即是空、空即是色」の仏道にあって、
二人の関係は、人の口に上る事もありましたが、
良寛自身は、「貞心は仏様のはからい」と思い、
自然に振る舞いました。
愛する者への思いを押さえる必要はない。
ただひたすら自然に、、、
貞心にとっても初めは人の目、口を気にしていたものの、
いつのまにか、良寛様との愛を貫徹することこそが仏の光りに照らされていると得心。
〜〜おのずから ふゆのひかげのくれゆけば まつともなきに はるはきにけり〜〜
しかし、
瑞々しい良寛の心も、肉体の衰えには抗することはできない。
齢七十。良寛は病の床に伏す。
病に倒れた良寛を貞心は見舞う。
「いきしにの さかいはなれて すむみにも
さらぬわかれの あるぞかなしき」
と、詠む貞心に良寛は応える。
「うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ」
これは良寛の自作ではないそうですが、
咄嗟にこの歌を口ずさんだ真意は後に次のような解釈がなされています。
「貞心、お前には裏も表も全てを見せた。そして安心して散っていくよ」
と。

天保二年正月6日。
午後四時、良寛様は最後の息をひきとりました。

今日はこの良寛様の命日です。

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2006.01.05

書き続けたい事

マガジン9条というサイトで、
憲法について改憲かあるいはこのままか、
という国民投票を行っています。
まだ、なさっていない方は是非なさってください。
2月1日までです。

今年も激動が予想されます。
私は、自分の力は無力であることを十分知っています。
しかし、
なんとか平和な時代を子どもたちに受け渡したいと心から願って、
ここでも戦争反対を訴え続けています。
書くことが出来る間は、何とか書き続けていきたい、、、
これが、
今年の私の抱負です。

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シンデレラの日

今日は何の日を覗いてみると、
語呂合せで
囲碁の日、
苺の日、
と言う分かりやすい記念日に加えて、
シンデレラの日というのがあります。
由来は、
〜〜1956(昭和31)年、グレース・ケリーがモナコのレーニエ大公と婚約した。〜〜
その日が1月5日だそうです。

グレース・ケリーの数奇な運命を辿ればシンデレラと彼女を称していいのかは議論の分かれるところであります。
愛する夫と子どもたちに囲まれながら王妃としての生活、
最初は受け入れ難かった国民も次第に王妃の人柄と仕事を認めるようになり、
いずれ一人の人間として、また銀幕に登場かと思った矢先の交通事故死。
死に関して色々取りざたされました。
彼女にとって、
ガラスの靴は履きやすかったのだろうか???

美しく気高い美貌のグレース・ケリー。
私は彼女の映画で一番好きなのは「ダイヤルMを廻せ」です。
最後の最後まで息もつかず成り行きを見守っていたことを思い出します。

と、いうことで今日は「シンデレラの日」。

幼い頃はシンデレラは憧れの人だったように思います。
不幸な生い立ち、逆境にもめげず愚痴も言わずモクモクと働く健気なシンデレラ。
そして、ある日、
素敵な素敵な王子様が現れて、
意地悪な継母や姉たちをしり目に王子様と結婚する、なんとカッコイイ話だろう。
とくに継母や姉たちが意地悪であればあるほど、
それに耐え、ひたすら耐え、ひたむきに生きる美しいシンデレラが、
王女様になる場面は、
幼いながらに溜飲が下がる思いで読んでいました。
(この感覚は、多分水戸黄門の印籠を出す瞬間に憶える高揚感に似ているのか?)
なんて素敵なシンデレラ!
私もいつかシンデレラ(と、図々しく思ったかどうかは忘れた)
負けないわ!意地悪な継母に
(本当の母です)
泣かないわ、意地悪な兄弟たちに
(ケンカ早いのは私の方でした)
とかとか、
幼い少女の心に夢を与えるには、十分な要素があったシンデレラ物語。
サクセスストリーの代名詞にもなっているシンデレラ。
しかし、
しかし、
何年も経ってからシンデレラの話を思い出すと、なにやらもの悲しい。
女の人生すごろくという記事を以前書いたことがあります。
小倉千賀子さんという心理学者の方が書いた本の感想です。
私の拙い感想よりも本を読まれることをお奨めします。
(上野千鶴子さんばりに頭がクラクラします。)
小倉さんは、この中で
可哀想で儚い娘時代のシンデレラはその後、城に行き、
いずれ自分も「シンデレラの母」になるという恐ろしい女たちの行く末を書いています。
女たちの恨みのロンドは続く、、、
と、いうことか。
なんだかため息です。ふっ〜〜〜
女性にとって、
未だ生きやすい時代とは言い難い昨今、
ガラスの靴を履くことが何を意味することか???
そして、男性にとっても同じように生きにくい世の中にあって、
女性が求めているガラスの靴とは何かを理解することは、
容易ではないと思います。

結局、
今、シンデレラはいない。
王子様もいない。
いるのは、
自分と、
自分が理解しようと務める対象である相手。
では、、、と思うのです。
理解されることより、
理解することが大切では、、、
と思います。
幼い日の童話は、読み進むに連れ哀しい。

とは言え今日は
シンデレラの日。

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2006.01.04

滅びの美学を超えて

『新選組!!土方歳三 最期の一日』を見ました。
感想は、月並みですが、
「良かった」の一言です。
テーマは「生きる」ことだと脚本家の三谷さんも述べていますが、
確かに、生と死との狭間で揺れ動く人々の気持ちが丁寧に描かれていました。
今までの土方像と言えば、死場所を求めて戦った新選組最後の人という印象が強く、その様に後々まで語り継がれています。
その壮絶な死に際に、
人々は哀しみと嘆きと、そして一つの時代の終焉を見てきました。
つまり人はそれを
「滅びの美学」と称します。
哀惜とともに若者たちを思う時、
生き様よりは死に様を賞賛したものです。
しかし、今回のドラマはこうした視点を覆すものでした。

時代に翻弄され、
時代の流れに追われる若者たちが、一人ひとり散っていく。
そして、ついに土方、一人が残る。
仲間達は既にいない。
遠い、とおい彼方で待っている。
ならば自分も行こう、そこへ。
と、逸る気持ちを押さえながらも、
自分たちが生きていた証だけは、
しっかりと残していきたい。
残さねばならぬ。
いつでも死ぬことは出来る。
が、今やることは戦うことだ
と、決意して榎本武揚のもとに向かう土方。
土方にとっては、まだこの時は「死は華やかな勲章」。

そして榎本、さらには軍師大鳥とのやり取りの中で、
すでに人生を諦めた三人が、それぞれの思いで、
再び「生きる、しかもより良く生きる」ことへの執着を持つようになる。
新選組があった証は死ぬことではない。
新しい豊かな時代を作ることである、、と確認。
土方は強烈に生きることを願う。
また、榎本も大鳥も自分を活かす道は自分で切り開くことであると得度する。

生きることは、
偶然ではない。
必然である。

そんな当たり前のことをもう一度三人は噛みしめる。

生きるという希望と目標に包まれ、
土方はその最後の充実した一日を突っ走る。
駆け抜ける。
そして死ぬ。
土方は死んだ。

近藤さんが、仲間が待つ彼地へと逝った。

ドラマは、壮絶で迷わず、しかし揺れ動く一つの時代の終焉。
美事なまでに描かれていました。

人は、これからは土方を思うとき、
哀愁と懐かしみと、飽くなき生への執着を思うに違いないのではと思いました。
それは、滅びの美学を超えて、、、
なかなかに明けなかった夜を明けさせた男たちの物語として、思い出します。

さて、物語の縦糸たるあらすじは、死から生へでした。
そして横糸はキャストです。
土方さん演じる山本さん。
素敵でした!!!
もう、彼以外の土方はない、、、と思うくらいはまっていました。
まっすぐな目がいい。
視線の向こうには、未来がある。
そんな熱くてなお涼しい目がいい。
山本さんは、本当に好演なさっていました。
また榎本を演じる愛之助さん。
あの鷹揚さと風格。
一朝一夕のものではありません。
大鳥役の吹越さん。
科白以上に顔、表情が物を言う素晴らしい演技を見せてくれました。
さらに回想シーンも煩くない程度のほどよいバランスで、みんなの顔を見ることが出来て懐かしく思いました。


全ての人に、
それなりの事情があり、
その中で精一杯に生きていく様を見ることで、
改めて自分自身の日常を振り返ることも出来たように思います。

本当に素敵なドラマでした!!!

なお、
新選組!を見たときの感想を書いた以前の記事を載せておきます。
お時間がありましたらご覧下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時代を駆け抜けた男たち
滅びの美学
最後の武士

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2006.01.03

福袋

お正月にかかせない物の一つに「福袋」があります。
私も福袋は大好きです。
何が入っているかわからない大きな袋。
大黒様のような袋。
まさに福袋。
私はインテリアのお店の福袋というのが以前から好きだったので、
正月の初売りには一直線に目当てのお店に走ります。
そして一杯並んだ袋を触りながら、
さわりながら、
サワリナガラ、
これでもか、
これでもかと
確かめながら大勢の袋からただ一つを選ぶ楽しさ。
たまりません。
とは言え、最後は
「ええええ〜〜〜〜いいいいい。ままよ」
と、いさぎよく一つに決めるのです。
ファイナルアンサーなのです。

そして、いそいそと家路を急ぎ、
着くや否や、袋を開ける楽しさ。
うわっ〜〜〜これってナァ〜〜ニ????
わぁ〜〜〜
これ欲しかったの。
ああああっ〜〜〜これなぁ〜〜〜に???
とかとか言いながら
得したのか損したのか算盤をはじくのがこれまた楽しい。
私は欲でケチだから、大抵は大きなつづらを選んで臍を噛んでいることが多いのですが、、、
時々は大当たりというのがあって、
すっごく得した気分。

というわけでやめられない福袋。
なのだけれど、この頃のデパートの福袋って、そんな楽しみがないような気がします。
既にメーカーが福袋用に仕立てたものがあって、
何が入っているか展示までされている。

消費者が選ぶのはサイズだけ。
これって福袋???

あるいは、福袋のテープがみんな開かれていて、
ひどい場合は袋まで破れている。
これって福袋???
ゴミ袋?
ってかんじ。
尤も福袋その物は、もともとは在庫処分だから、文句は言えないのだが、、、

と、いうことで福袋の起源を調べれば、以下の通りです。
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福袋の由来については諸説あるが、仙台のお茶屋「永楽園」が茶箱にいろんな商品を詰めて売り出したのが始まりではないかと言う。そこで、永楽園に聞いてみると、「うちは明治11年創業だが、それ以前の江戸時代から仙台藩の領内でやっていたはず」という。青葉城詰めの女中連中が1月2日に城下町に買い初めにでかけたので、商店もそれにあわせて景品をつけた売り出しをしたという。
永楽園では大正8年に河北新報に初売り広告を出したのが記録として残っている。このときの1等景品は火鉢だった。来年の1等景品は石油ファンヒーターだそうで、時代の変遷が感じられておもしろい。

 これによれば、永楽園の方が明治41年よりも古いようであるが、はっきりとした証拠資料がない。確実なのは大正8年であるから、松屋より遅い。
(上記サイトより)
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なかなか歴史のある福袋。
こうしてみると福袋も世に連れ変化しているということなのでしょうか、、、

しっかし、
私は福袋が好きです。
どんな時代であっても。

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2006.01.02

初夢

初夢ご覧になりましたか?
一日の夜から二日の朝にかけて見る一年で初めての夢を初夢と言うそうです。
そして一年の吉凶を占うということで、縁起のいい夢を見るために実に室町時代からあれこれの工夫をしたとか、、、
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室町時代ごろから、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に「永き世の遠(とお)の眠(ねぶ)りの皆目覚め 波乗り船の音の良きかな」という回文の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされている。これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをする。

初夢に見ると縁起が良いものを表すことわざに「一富士(ふじ)、二鷹(たか)、三茄子(なすび)」というものがある。この三つの組み合わせは、江戸時代初期にはすでにあったが、その起源については諸説ある。また、「四扇(おうぎ)、五煙草(たばこ)、六座頭(ざとう)」と続くこともある。

* 駿河国での高いものの順。富士山、愛鷹山、初物のなすの値段
* 富士山、鷹狩り、初物のなすを徳川家康が好んだことから
* 富士は日本一の山、鷹は賢くて強い鳥、なすは事を「成す」
* 富士は「無事」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」という掛け言葉
(上記Wikipediaより)
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また地方によっては二日の夜、つまり今日の晩見る夢を「初夢」と言うとか、、、
平安時代の西行の「山家集」などによると、当時は立春が正月だったため立春の明け方までの夢を初夢と言っていたようです。
民俗学者柳田国男によれば、江戸時代中期に立春と正月が分離した頃から、江戸では正月二日の晩に見る夢を初夢とするようになったそうです。
古代の人は「夢」に現実と力を見ていたようです。
夢占いと言う言葉が今もありますが、
古代の人々にとっては、それはもっと身近なもので説得力のあるものでした。
聖徳太子の「夢殿」は有名ですが、
偉人と言われる人たちにはなにかしら夢枕や夢の中でのお告げという言い伝えが多くあります。
そして、いつしか夢は売買の対象にさえなりました。
曽我物語の北条政子の「夢買い」が知られています。
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北条政子が21歳の時、政子の2歳年下の腹違いの妹が夢を見た。
「高い峰に登り、月と太陽を左右の袂(たもと)に納めるという不思議な夢なのです」と妹は政子に打ち明けたところ、
政子は「何て恐ろしい夢でしょう」と嘘を妹に言い、
「その夢を売ってしまえば、あなたは大難を逃れられる。私がその夢を買ってもいい」と妹から夢を買う。そして、政子は、妹と結ばれるはずだった源頼朝と結婚したという話。
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また枕草子では、夢のお告げを求める人々が、長谷寺、清水寺、石山寺など、吉夢が得られるという評判の寺院に群衆が押し寄せ、毎晩、大勢の人々が雑魚寝(ざこね)して、運命を予告する夢を待ち続けた様子を
「ボロをまとった法師や見苦しいミノムシみたいな連中でごったがえしている」と書いています。
室町、江戸と進みさらに夢は大衆化していきます。
人々は吉夢を見たい一心で、さらに熱心におまじないをしました。
室町時代、京都の公家衆を中心に行われたのが、「獏」と書かれた御札や絵を枕に敷いて寝るおまじないです。
また、船の絵を枕に敷くこともあり、この船にも、「獏」の字やその姿が描かれているものがあったそうです。悪夢を見た時、その船を流すことで厄災から逃れると言う知恵でしょうか。
江戸時代になるとお馴染みの七福神を乗せた「宝船」の風習になります。

井原西鶴は『好色一代男』の中で、
柳田国男は「初夢と昔話」の中で、
「厄払の声、夢ちがひ、ばくの札、宝船売」とあり、「お宝、お宝えー。宝船、宝船」という威勢のいいかけ声と共に、この宝船の絵が売られていた様子を述べています。

一富士二鷹三茄子はあまりにも有名ですが、
白蛇の夢なども縁起の良い物とされています。
初夢に見ることはとても縁起が良く、金運にも恵まれるといわれています。
白蛇は神秘性を備えた霊力のある蛇として象徴されているようです。

さて貴方の初夢はどんなだったでしょうか?
私の初夢は、サスペンスでした、、、
結構、見るんですよね私。
サスペンスとか探検とか、推理とか、、、
これって、夢占いではどんななのだろう?
落ち着いていないんだろうな???

さて起きているときの私の夢は、
世界が平和でありますように!!!
です。

〜〜〜初夢に古郷(ふるさと)を見て涙哉(小林一茶)〜〜〜

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2006.01.01

浦和が優勝

浦和が優勝 2—1で清水下す サッカー天皇杯ということで、第85回天皇杯全日本選手権は、浦和レッズが優勝。
おめでとうございます!!!
浦和レッズは、試合巧者だったのだろうか、、、
結構、清水にボールを持たせていた印象があります。
しかし、ゴール際での粘りはサスガ。
迫力がありました。

対する清水エスパルスも良い試合をしていました。
パスはつながるし、度胸はあるし、良いチームだと思いました。
ちょっと決定的なシュートには恵まれませんでしたが、
が、
長谷川監督、新人監督でスタートした初めは負け試合も多かったように思いますが、
リーグ最終は勝ち進み、快挙、快挙で
ついに元日の国立まで来たことは、凄いと思います。

と、いうわけで天皇杯も終わり、
目指すはいよいよW杯。
あと半年です。
今から楽しみです。

勿論、リーグも目が離せません。
今年も広島の応援、
力一杯するぞ!!!

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あけましておめでとうございます

あけまして おめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。


==かくて明けゆく空の気色(けしき)、昨日にかはりたりとは見えねど、ひきかへめづらしき心地ぞする。大路(おほぢ)のさま、松立てわたして、はなやかにうれしげなるこそ、またあはれなれ。(徒然草)==

兼好法師も徒然草の中で、上のように書いています。
元旦の空は、昨日の空と同じ。
しかし、何故か有り難く華やかである、、、と。
確かに、そう感じます。
時間の延長の中にある昨日と今日。
しかし、昨日、大晦日の慌ただしさから
うって変わって今日のゆったりとたゆたうように流れる時の感覚は、
元日ならでのものと改めて思います。
大晦日と元旦は、「近くて遠い」と清少納言も言っているようです。
一秒の差なれど、気持ちは一年の差です。
そう言えば、
今年の元日はうるう秒

何か今年は良い事がありますように、、、と願わずにはいられない元日の朝。
思いつくままに、よしなしごとを書いてみました。

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