医療制度改革の意味すること その2
さて、現法案。
高齢者の窓口負担を現行の1〜2割りから3割に引き上げる。
たかだか1割なんて思わないでください。
一般的な夫婦二人世帯で年収620万円以上(但し悲しいかな、2006年度実施の公的年金等控除の見直し後は520万円以上になります、、、これに関しても問題大いにあり)の場合。
2割負担で月7620円位の支払いだとすると3割で1万1430円になります。
差の3810円が毎月の負担増。
これは少ない見積もりで、実際はもっともっと医療費はかかります。
例えば歯医者に通えばボーーーンとかかります。
エンゲル係数は食費で計算しますが、
今後は医療費で計算したりして、、、
さらにさらに、これだけの負担では済まさない、という恐ろしい現政府のやり方。
つまり、75歳以上のすべての人を対象に医療保険料を年金からの天引きでとりたてる。
病気であろうとなかろうと「とりまっせ」。
病気になったのは自己責任。
国に頼るなよ、、、ということです。
新たに「後期高齢者医療制度」(この言葉で検索ください PDFで出てきます)を08年4月から導入予定。75歳以上すべてから保険料をとるということです。
現行の制度では、
健康保険の被扶養者として保険料を払っていない高齢者がいます。
が、
法案では、この人たちからも年金からの天引きなどで保険料をとる。
年間の保険料は厚労省の試算で7万4000円。
勿論今払っている介護保険料もしっかりと取られます。
さらに、国民健康保険に加入する65歳以上からも国保料を年金から天引きする仕組みを導入とのこと。
こんなに取りながら、
取りながら、
医者に行けば「なんで来たの」というような冷たい視線で窓口負担増。
おいおい、
これじゃ、なんのための税金なんだ、、、
保険なんだ、、、、
と言いたくなります。
そして、これで安心してはいけない。
まだまだ次の手が待っているよ。
ということで、
さらに公的保険の切り詰めへと続きます。
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コメント
うちが最初にこの問題に触れたときは反応がありませんでした。
誰も問題と思わないのが不思議でしたけど、瀬戸さん2006年2月にすでに指摘してたんですねえ。えらぃです。
もっと早くに問題が表面化してたら、もう少しちがってたかも・・・。
決まったことを覆すのは困難なので・・・。
投稿: あゆ | 2008.04.05 08:53