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2006.02.05

ともに血を流す同盟

米軍の戦略や態勢などを再検討した2006年版「四年ごとの国防計画見直し」(QDR)報告。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
具体的には、(1)湾岸戦争のような通常兵器による「伝統的な敵」(2)イラクやアフガニスタンで米軍が武装勢力などから受けている「不規則な攻撃」(3)同時テロのような米本土に対する「破滅的な攻撃」(4)米軍の指揮系統などに打撃を与える「妨害型の攻撃」−に分けた。

 そのうえで、本土防衛の強化、テロ組織への迅速な対応、大量破壊兵器の拡散防止、中国やロシアなどへの対応に焦点をあてた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは大変なニュースです。
日本に言及した部分はかなり深刻です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同盟国は明らかに米国の力の源泉の一つである。過去四年間、NATO(北大西洋条約機構)諸国やオーストラリア、日本、韓国などは国際安全保障への新しい脅威に対する新しい活力と適応性を採用してきた。米国は英豪両国と特別な関係を築き、イラクやアフガニスタンでの作戦などをともにたたかってきた。これらの緊密な軍事関係は、米国が他の同盟国や友好国にも求めているモデルになっている。

日米同盟はアジア太平洋地域の安定にとって重要である。

米国は、国際的な「ミサイル防衛」協力でも成功しつつある。例えば、日米両国は最近、海上発射型の次世代SM3迎撃ミサイルの共同開発で合意した。

米国の同盟国は、共通の安全保障問題に取り組む上での土台になっている。太平洋において、日本、オーストラリア、韓国などとの同盟関係は、地域における二国間および多国間の対処を促進している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しっかり、
しっかり、
中身を吟味しましょう。
まずいつも、いつも出てくる「テロとのたたかい」。
「長期戦争」に対応するため、「冷戦時代の組織と思考」に「二十一世紀に必要な変革」をもたらすと強調。米国の陸、海、空、海兵隊の四軍相互や米政府の他省庁、同盟国などとのいっそうの協力強化を打ち出しています。
そして、
兵力配置見直しの一環として、太平洋への兵力配備の増強ということ。
米海軍の空母は12隻から11隻に削減。
しかし日本に関係ある太平洋地域では5隻から6隻に増強、
さらに潜水艦では六割を回す。
うわっ〜〜〜〜
太平洋は、
海の上も中も星条旗でいっぱいになるわけかぁ、、、
テロとの戦いのためということです。
はぁ???
テロねぇ〜〜〜

同盟国間の軍事関係の強化では、
北大西洋条約機構(NATO)とともに
太平洋地域を重視。
「日本やオーストラリア、韓国、その他諸国との同盟が、二国間あるいは多国間による域内の関与と、共通の安全保障上の脅威に対処する協力行動を促している」と評価。
有り難いことです。
アメリカに評価されて、、、
涙が出てきます。
そりゃ、そうか。
日本だけじゃなくグアム基地にまで日本の税金をつぎ込むのだから、
感謝されて当然か。

イラクやアフガニスタンで米国と共同して軍事作戦を展開している英国とオーストラリアを高く評価。
「こうした密接な軍事的関係は、米国が他の同盟国や友好国と促進しようとしている協力の広がりと深さのモデルだ」強調するアメリカ。
そして、
日本との同盟関係も、「米英同盟」や「米豪同盟」のように、 “ともにたたかい、ともに血を流す同盟”へと強化する方針。
アメリカは先制攻撃はいとわないと明言。             
ともにたたかい、ともに血を流す同盟です。
いいですか。
もう一度。
ともにたたかい、ともに血を流す同盟。

さて、そのためにさらに言う。
同盟軍との「合同作戦」や「防衛システムのいっそうの統合」、「(米軍による)受け入れ国の基地の使用」などを重視。
出ました、、、
基地です。
基地。
米軍受け入れの。
在日米軍再編計画の詳しい中身は以下のとおり。
(1)米陸軍キャンプ座間(神奈川県)への新しい陸軍司令部(UEX)の創設
(2)沖縄の米海兵隊部隊の再編
(3)米空母打撃群の日本への長期的な展開。

つまりイラク戦争のような大規模な戦闘に加え、
「変革」された陸軍や海兵隊による「特殊作戦」、
対テロ・ゲリラ戦といった「非正規戦」も重視。
沖縄に駐留する陸軍第一特殊部隊群第一大隊(グリーンベレー)などの強化も打ち出しています。
これが狙いです。
今、沖縄や各基地を抱えている地域での問題はそっちのけにして、
在日米軍再編を主張。
もう待てないと言うアメリカ。
沖縄の海兵隊について「緊急事態への迅速な展開能力を維持する」と強調。
その主力である31MEU(第三一海兵遠征隊)は、QDRが打ち出している地球規模の迅速な展開能力、特殊作戦能力を兼ね備えており、いっそうの強化を狙っています。
余談ながら沖縄タイムスにはこの31MEUについて特集記事があります。
地元の声が切実に載っています。

もう日本はアメリカ本国の○○です。
司令部が来る。
空母が来る。
そのうち、日本の国旗日の丸(反対、賛成いろいろありますが、ここではおいといて)
はお星様の一つになったりして、、、梅干し?
と危惧する私。

また、米核戦略の一環に位置付けている「ミサイル防衛」では、「国際的な協力拡大」の「成功」例として、米国と日本が新しい迎撃ミサイルの共同開発で合意したことを評価。
日本にいっそうの協力を促す。
人的、財政的な協力です。
ミサイル防衛については、ここでも何回か書きました。
私たちの税金の問題とも密接です。
米軍への「思いやり予算」には2326億円を計上。
「ミサイル防衛」システムの導入経費として1399億円。
お忘れなく。
私たちの税金です。
しっかりと見ていく必要があります。
さて、
最後にもう一度しつこく
ともに戦い、ともに血を流す同盟。

アメリカのために戦い、
アメリカのために血を流す同盟です。
アメリカは、
けっして日本のためには戦いはしない。
血は流さない。
守ってくれる、、、なぁんて事はない。
何故なら、
もう一度、
QDRを読み直してください。
イラクやアフガニスタンですよ、、、敵は。
中国やロシア?
いえいえ、、、
それは日本の為ではありません。
アメリカの敵になった時だけです。
信じられないなら、
もう一度、QDRを読み直して下さい。
北朝鮮にイランが敵?
そうでしょうか。
本当に日本のことを考えているのならもっと早く北朝鮮と交渉してくれてもいいのでは?
拉致問題が出たその時に。
イランに関しては、アメリカは国際社会と協調すべきで、アメリカが判断する何物もない。
と、いうことで、
アメリカが本当に日本を守ってくれるのか?
むしろ、
日本はアメリカの戦略に巻き込まれていく気がしてなりません。
本当に、
本当に、
このままいくと、
気がついたら、「日の丸」は星条旗の星の一つになりかねない。
今、政府はなりふり構わず、憲法を変えようとしている。
しかし、其の真の狙いは、
アメリカの為に戦う軍隊を作ることかもしれない。
憲法の問題は、もっともっと、
話し合わねばならない大切な問題です。
決して性急にことを進めてはいけない。
将来に禍根を残さないために。
しっかり、
しっかり、
この事態を見極めなければなりません。
〜〜〜〜〜〜〜〜
以前の記事です。
笑う者は誰か
自衛隊法改正の中味を見る

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コメント

毎回、楽しみながら読ませていただいております。
今回もお心が伝わってくる記事で、またまた、私のブログでご紹介させていただきました。もう、来るところまできている。そんな感じがします。

投稿: レッツら | 2006.02.05 23:02

レッツらさん。
ご紹介、有り難うございます。
とても嬉しく拝見いたしましたが、
しかし、
中身は嬉しくない。
大変です。
もう、なりふり構わない小泉さん。
あなたがずっと追求なさっている皇室典範も国民の同意なんて口先だけ。
とにかく、彼は何かに憑かれているように、
急いでいます。
いろんなことを、、、
これは多分「数」のあるうちに、イケイケ、ドンドンなんでもやってしまおうと言う事でしょう。
危ない。
危険です。
「○○に刃物」じゃなくて、
「小泉さんにチルドレン」なんて諺ができそうな勢いで、
バンバン悪法を通そうとしています。
とにかく、とにかく知らせていくことが急務です。
どうぞ、これからもバシバシ書かれて下さいね。
私も書きます。
お互いに頑張りましょう。
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2006.02.06 15:25

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