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2006.03.31

教育基本法誕生59年 その2

教育基本法誕生59年に続いて。
与党教育基本法改正に関する検討会が教育基本法に盛り込むべき項目と内容について(中間報告) を提出。
それを受けて
教育の国家統制をめざす 教育基本法「改正」法案の国会提出に反対する文化人一二九人の声明として浅井愼平さん以下129人の文化人がその動きを危惧して声明を発表。
以下に声明を掲載します。なおこの声明は2005年1月20日のものです。
状況はさらに厳しくなっています、、、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

与党の「教育基本法改正に関する検討会」は、二〇〇四年六月一六日、」を発表しました。これを受けて、合意部分について文部科学省側で具体的な法案作成作業に入ったことが伝えられています。この与党検討会は今後、「愛国心」の表現や宗教教育の扱いなど、意見の分かれている項目に関して引き続き議論することになっています。
 この中間報告では、「別紙」で前文及び各条項について「改正」の概要が記されていますが、中間報告と銘打っているにもかかわらず、文書化されている部分はごく僅かであり、「改正」にあたっての基本的な理念は何一つ示されていません。また個々の改正点について、その改正理由すら全く記されていません。そして、多くの重要論点については、なお検討を要するとして結論が先送りされています。
 にもかかわらず、「別紙」として箇条書き程度に列挙された改正点には、現行教育基本法の基本原理を踏み躙り、その内容を一八〇度転換させようとする意図が随所に見られます。
 私たちは、この中間報告に代表される現在の教育基本法「改正」作業について、特に見過ごす事のできない以下の点を指摘し、警告するものです。

教育の国家統制に道を開く十条「改正」
 現行法は、戦前の教育が、国家による極端な内容統制によって歪められた反省から、教育と教育行政を分離し、教育行政の教育内容への不介入の原則を第十条で打ち立てました。
 ところが中間報告では、この教育と教育行政の分離を定める第十条について、主語を「教育は」から「教育行政は」にすり替え、この一見些細な文言の修正に見せかけによって、教育と教育行政を一体のものとして扱うという重大な改訂を行い、戦前の国家による教育統制を想起させる内容となっています。この改訂と教育振興基本計画の策定がセットで行われれば、現行教育基本法の原理は完全に崩壊し、教育行政の教育内容への無限定の介入を導くことになります。

人間の内心に踏み込む復古主義的な徳目の列挙
 とくに問題なのは、復古主義的な徳目の列挙によって教育を統制しようとしていることです。
 与党中間報告では、教育基本法に掲げる「教育の目標」として、二〇もの徳目を列挙しています。現行法にある徳目は、憲法の理念と対応したものになっていますが、中間報告では、「伝統文化の尊重」や「郷土や国を愛する(大切にする)」ことを教育目標に組み入れようとしています。これは、およそ法で統制すべきでない領域、国家が文化や愛国心の内容を定め、人々の内心に踏み込むことを是認するものであり、憲法によって保障された思想良心の自由の侵害にあたるものです。これはさらに、憲法の理想を実現するために一体的に制定された教育基本法を、憲法から切り離すものであります。


強者の論理によって教育を再編
 もう一つの重大な問題点は、強者の論理によって教育を再編しようとしていることです。
 中間報告では、「教育の目標」として「一人一人の能力の伸長」を謳ってはいますが、同時に、現行法が「教育の機会均等」で規定する「ひとしく」という文言が削除されています。これは、すべての子どもがひとしく、一人一人の能力や個性に応じ、その可能性を開花させることのできる教育を受ける権利を保障するという現行法の理念を否定し、教育の差別化、序列化を加速するものです。また、義務教育についても、「人格形成の基礎と国民としての素養を身につけるため」として、権利としての教育ではなく、義務としての教育という考えをことさら強調する内容になっています。ここでも戦前の義務教育観を復活させようとする意図が透けて見えます。

教育基本法の基本法的性格に関する認識の欠如
 このような与党合意による「改正」への方向づけは、準憲法としての教育基本法の基本法的性格に関する認識の欠如を反映しています。
 中間報告では、教育基本法「改正」の検討にあたって、「格調高い法律を目指す」との前提が示されています。そうであれば、教育基本法の準憲法的な位置づけを踏まえ、憲法との関連が真っ先に検討されて然るべきです。ところが中間報告では、現行法前文中の、「『憲法の精神に則り』の扱いについて、さらに検討を要する」こととし、その扱いを先送りするという本末転倒の過ちを犯しています。これは、最高裁判決でも確認された教育基本法の準憲法的位置づけについての認識が完全に欠落していることを自ら明らかにするものです。

 その他にも、中間報告では、本来法が踏み込むべきでない家庭教育について殊更に項目を設けることによって、家庭教育への国家の介入を企図していることや、本来主役であるはずの子どもの視点からの発想が全く見られないなど、看過することのできない重大な問題が多く含まれています。
 さらに、このような重要な法律の改正作業は広く市民に開かれた形で行われて然るべきですが、中央教育審議会の答申後、「改正」作業が与党の検討会に移ってからは、その検討内容はほとんど密室の作業として行われています。すべての子どもと社会の将来を左右する、世界に開かれるべき教育の在り方を定める基本法の審議が、このようなほとんど密室の作業として行われていること自体、重大な問題と言わざるを得ません。
 私たちはこれまで中教審の教育基本法の「改正」の審議に対し二回にわたり声明を発表し、中教審の教育基本法見直し論議の問題点を指摘してきました。ところが、今回の与党中間報告は、そこで指摘された問題が解消されるどころか、さらに増幅拡大するものとなっていることに、私たちは重大な危機を感じざるを得ません。この中間報告の骨格に従って法案が作成され、上程されるとすれば、日本の将来に重大な禍根を残すことになりかねません。
 私たちは、以上のように、重大な問題点を含んでいる現在の教育基本法「改正」作業に強く抗議するとともに、「改正」法案を国会に提出しないよう求めるものです。

(原文まま)
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教育基本法誕生59年

教育基本法が制定されて59年。
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われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高邁な精神を掲げ高らかに謳ったのが昭和22年3月31日です。
第11条からなり、教育の目的、方針などなどが盛り込まれました。
先の戦争を反省し、再び子どもたちが戦禍でまみれることのないようにという強い意思をもって、
教育基本法は生まれたのです。
その基本法が今、危ない。
教育基本法改正案の国会提出という動きが慌ただしくなっています。
しかし、私たち国民は、教育基本法改正の動きがあることは知っていますが、
どの様な条文でどの様に審議がなされているのか詳しいことは知らされていません。
毎週水曜日に開かれるという改正検討委員会。
何故、国民に知らさないかというとその理由が、「細かい表現をめぐって議論が噴出することを避けたい」と言うものです、、、


「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について」(答申とりまとめ素案)
などをたたき台にしたちょこっといじるだけで意味が180度転倒!?現在の教育基本法と与党「改正」案対照比較というサイトが参考になります。
ちょっと覗いてみると、、、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前文では、「改憲」をにらんで、「日本国憲法の精神に則り」が検討課題。
第一条、教育の目的から「平和や個人」などの語彙が削除され、
「人格の完成と心身共に健康な国民の育成」が目的となる。
第二条は教育の目標に「道徳」という言葉がバンバンでてくる。
第三条は「すべて」「等しく」「なければならない」を削除。「社会的身分、経済的地位又は門地」による差別禁止を削除。
第四条は以下のとおり。
「国民としての素養」——国家の定める国民像
「保護する子女に」→→「子に」
「九年の普通教育」→→「別に法律に定める期間」
「国・地方公共団体は、義務教育の実施に共同して責任」(権限問題にすりかえ。)
第五条、男女平等はなんと全廃。
第六条は、教育の公共性が後退して、私学関係が新設。
第七条は「図書館、博物館、公民館等の施設の設置、学校の施設の利用」等予算措置の必要な具体の項目を削除。予算措置義務の解除など地域と切り離される。
第八条は以下のとおり。
「良識ある公民たるに必要な政治的教養」→「政治に関する知識など良識ある公民としての教養」=主権者としての「公民」から、被統治者としての「公民」
「党派的政治教育その他政治的活動」とは、政府や政策を批判する可能性のある教育は、「法の名において断罪する」ということ?
第九条の宗教は今でも自民党と公明党の間で討論議論され統一見解がでていないようです。
そして、そして問題は第十条。
言葉はほんのちょっと変わっただけです。
教育が教育行政になります。
ところが実はこれが大変。曲者です。
特に十条は行政が教育に介入するということを正面きって述べています。
行政、つまり政治が教育に口出す愚を反省して出来上がった教育基本法のそもそもの精神が崩れ去ろうとしているのでしょうか???

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2006.03.30

やった!!!ヒ・サ・ト

ぎゃ〜〜〜〜
ヒサト。
やったよ。やった!!!
凄いよ寿人。
サッカー日本代表、エクアドルに1—0で勝利
〜〜〜〜〜
40分、三都主のクロスをゴール前で待ちかまえていた途中出場の佐藤がゴールに流し込んで、決勝点を決めた
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜

それまでの試合経過は、かなりカッタルイものがあったと私は正直、思うのです。
お気に入りの久保もあわやというシーンがあったり、
玉ちゃんも奮闘しているものも、決定打にはなりません。
押してはいるものの膠着状態。
アナウンサーもついに、
「誰が入れても1点です」
とワケの分からない事を言う始末。
仕方がないので我が家では突っ込みをいれて、暇つぶし。
そして、そして、後半30分。
ついに、ついに寿人がでました。
うわっ====
ヒサト。
俄然、応援にも熱が入ります。
ヒサト、ヒサト、ヒサト!!!

我が家ではヒサトコールが鳴り響きます。
ここで入れたら凄いよね、、、とかとか言っている内に、
アレックスがクロス。
最初のクロスは会わなくて、残念がらゴールには至りませんでした。
しかし、40分。
やりました。佐藤選手。
やってくれました。
美事なまでにイロッポイ、シュート。
しびれます!!!
うわっ〜〜〜〜〜
ヒサト!!!
我が家では雨あられのようにドンチャンドンチャンと騒ぎながら惜しみない拍手を贈りました。

そして、1−0で日本の勝ち。
良かった!!!
よかった。
が、
課題は何も解決していないのか、、、と少々不安にもなるが、
今晩は、勝利の美酒でカンパーーーイ。

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教科書検定

文部科学省は二十九日、来春から主に高校一年生で使われる教科書の検定を公表しました。
高校教科書、来春から至れり尽くせりと言うことで、教科書が様変わりしつつあるようです。
一方では難関校と言われる学校では難しい内容になっていて、ますます学力の二極化と危惧されています。
さてさて、教科書検定と言えば、やはりこの問題を抜きには考えられないのも事実です。
文科省が難色 靖国訴訟の記述巡り
当然予想されることながら韓国「侵略を美化」と抗議 検定教科書の「竹島」表記でと言うことで、これまた問題解決には程遠い現実です。
では、ちょっと中身を見てみましょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年度の検定には306点の申請があり、すべて合格。
生物Iでは12点の申請本に計2348件の検定意見がつき、各科目中最多でした。
また高校一年用としては初めて学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」を入れることが認められ、理科と数学では前回検定(二〇〇一年度)と比べて一割程度ページ数が増えました。
「発展」はこれまで中学まででしたが、これで小・中・高校に学習指導要領の範囲を越える内容が盛りこまれます。
生物では前回削除の「進化」「イオン」が復活。
理科総合1では「物理量」「加速度」。
化学1では「塩の加水分解」が復活しました。
そして、毎回物議を醸す歴史。
今回はどうでしょう。
戦時中の従軍慰安婦について
「日本軍により慰安婦にされた」という記述は、「日本軍の慰安婦にされた」と書き直させられました。
いつもいつも話題になる南京大虐殺の犠牲者数は20万人とした教科書に対して
「諸説を配慮していない」と書き直し。
朝鮮人の強制連行について「拉致」という表現を使った教科書には、「強制連行の実態について誤解する」との検定意見がつき、この部分が削除。
自衛隊のイラク派兵について「戦時中のイラクに自衛隊が派遣された」と書いた教科書は、派遣先は「非戦闘地域」だとする政府の主張に従って「主要な戦闘終結後も武力衝突がつづくイラクに…」と書き直されました。
地理・歴史・現代社会・政経などの各教科書が「北方領土」、竹島、尖閣諸島など領土問題の記述を増やしました。これにかんして検定は「我が国固有の領土」であるとはっきり書くことなどを要求。修正は計29カ所。

さらに注目は「ジェンダー・フリー」と「性教育」。
現代社会では二社の教科書が社会的に形成された性差(ジェンダー)に縛られないという意味で「ジェンダー・フリー」という言葉を使いました。
しかし「ジェンダーをめぐる動きについて誤解するおそれがある」などの検定意見がつき、いずれも削除。
「ジェンダー」という言葉自体は家庭科、現代社会、倫理などの多くの教科書に残りました。しかし、そこにも多くの検定意見がつきました。
ある家庭科教科書は「社会的・文化的性差(ジェンダー)によって『自分らしく』生きる権利が侵害されることもあった」という記述が検定によって書き直され、「ジェンダー」という言葉は注の中に入れられました。
保健体育では「性についてみんなで話し合おう」と言う項目が「不適切」ということで全て削除。
「性意識の男女差」に差し変えられました。
交際中の男性からセックスを求められた女子高校生の悩みをテーマにグループ別討論。歪んだ情報に振り回されず自分で意思決定できる力をつけることが目的ということ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大まかにはこの様な内容です。
さてこの検定。
実際は検定意見の通知はわずか2時間。
意見は文書で出されるのですが、その殆どが
『理解しがたい表現である』
『不適切である』といった内容で、どこが理解しがたいのか、何が不適切な苗加の説明は無し。
教科書作成者は、文書を1時間で目を通し、あと1時間で調査官に質問。
しかし山ほどある不適切箇所(?)詳しく聞く時間や理解納得する時間はないのが実情です。
つまり、一方的に意見の通知を受け、しかもその理由が判然としないまま、
調査官の意図がどこにあるのか推し量り、修正。
客観的に、あるいは論理的に説明されて修正するのでないから、
作成者は、また同じことを書きます。
そしてまた修正。
何故?
不適当だから。
と、押し問答の揚げ句に出来上がる教科書。
現場から遠い立場の調査官が、自分の主観や思いつきで「不適当」とチェックした部分には、
実は現場の教師たちの「ここは子どもたちには理解して欲しい」「知ってもらいたい」という熱い部分が一杯あるのです。

検定が事細かに教科書作成者に立ち入っていくならば、
やがて執筆することの情熱は薄らぎ、「魅力のない教科書」が出来上がってきます。
こんな教科書で子どもたちが学ぶことは不幸です。

執筆者が、教師がイキイキと子どもたちに、
事実を、歴史を、科学を教え伝えるような教科書を保障することが大切と改めて思いました。

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ナルニア国物語 観てきました

ナルニア国物語を観てきました。
感想は、
おもしろかった!!!
です。

ナルニアが映画になると聞いた時から、半分楽しみ、半分は「はずさなきゃいいが」、、、と心配でした。
しかし、映画ナルニア国物語は原作を忠実に再現しながらも、
テーマがより鮮明に表現されていたように思います。
もともと「ナルニア」は子ども向けの本だから、
内容は単純です。
予告編で大袈裟に言っているような「壮大なドラマ」でも「ロード・オブ・ザ・リングを越える」ようなものでは、そもそもありません。
作者が子守歌代わりに作った優しい冒険物語です。
正義と悪が戦うという縦糸と、
横糸には兄弟愛や、ワクワクするような冒険ロマンがあっちこっちに鏤められているおとぎ話です。
私も我が子が幼いとき、ナルニアを読みきかせていました。
「その世界」に入り込み、迷い、悩み、抜け出すという冒険を主人公たちとともに出来るという「等身大」のおとぎ話です。

映画は、その辺りをしっかりと伝えていたように思います。
成長していく子どもたち。(子どもたちの演技、とても良かったと思います)
伏線も控えめに上手に張ってあります。
衣装ダンスのそこは別の世界。
ナルニア。
誰でもが覗きたくなる世界です。
しかし、そこは冬。
悪しき魔女に閉じ込められている世界。
が、
予言通りアダムとイブの子らによって、
その世界に春が、平和が、豊かさが戻ってくる。
その喜びがスンナリと胸におちてきます。
美しい映像技術に支えられ、
音響もノーブルに仕上がり、
そして何よりも魔女の迫力ある演技が最高でした!!!
魔女、カッコよかった!!!
おかげで、リアルなナルニアの世界を感じることが出来ました。

もう一度原作を読み直そうと、
本棚の中を探しながら、
次作が楽しみです!!!

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2006.03.29

今かくあれども

富山の『安楽死』疑惑ということで東京新聞が先日の富山県の射水市民病院の人工呼吸器を取り外し事件を取り上げて、興味深い記事を書いています。
「安楽死」。
こうした問題が出てくる度に浮上してくるこの言葉とその意味。
考えてしまいます、、、
本人の意思。
家族の思い。
複雑です。
本人も家族も時々でコロコロと変わるに違いない意思や思い。
その時はそうであっても、ある時は違うかもしれない、、、
また見守る医師にしてもそうだろうと思います。
「本人の意思の確認」と言っても、極めて難しい。
本当に難しい。
ましてや本人の意識が失われた場合、さらに難しい問題だと思うのです。
難しい問題であるが、
それは決して他人事ではない。
人間は誰でもいずれ死ぬ。
その死をむかえるにあたり、
どの様な態度を取ることが出来るか、、、
また終末医療の現場で働くスタッフが直面するであろう「医の倫理」。
その法的措置。
思えば思うほど、深く考えさせる今回の事件です。
今後ますます高齢社会になるにあたり、こうした問題は増えてくるものと思います。


また、私はこのニュースを聞いたとき、以前読んだ
今かくあれどもという小説を思い出しました。
〜〜私が今、所有するものといえば、すべて心の中にあるものばかりです。〜〜
作者メイ・サートン はある日老人ホームに入れられる。
そこで見聞きするものは、到底受け入れがたい光景であり、人間としての尊厳を失わせるものであった。
老いても、なお自分はここにいる、、、という強い自負で書き綴った日記。
読み終えたとき、何とも言えない虚脱感でいっぱいになりました。
誰でもが直面するであろう現実です。
「老いるとは何か」考えてしまいました、、、

人はいつか老い、そして死ぬ。
その事実から逃れることはできない。
と、改めて思い知ったものです。
ならば、
ならば、
まだ意思がしっかりしていて、
体も少々動くなら、
さわやかに、温かに生きていきたい。
そして、ほんのちょっとだけ、嫌みにならない程度に、
「人」のために生きていくことができたら幸せだと思うのです。
いよいよ人の世話になるときがきたら、
その時は、世話する人の未来に禍根を残さないような形で生きて行くことができたら、幸せです。
いずれにせよ、
安楽死、尊厳死、そして老人ホームの問題、
これからもしっかり見ていきたい、、、と思います!!!

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ポスト小泉

「ポスト小泉」という言葉をこの頃よく耳にします。
目にします。
ところで「ポスト小泉」ってなぁ===に???

郵政民営化をあれほど熱心にやってのけた小泉さんの栄誉を讃えて、
民営化後の郵便ポストの形は小泉さんになるのですか???
と素直にうなずいてみたりして、、、

「ポスト小泉」。
こんな言葉を作ったのは矢張りマスコミですかねぇ???
小泉さんの郵便ポストかと思ったら、なんと4つの顔を持つ男がポストらしい。
「麻垣康三」というそうです。
三面観音ならぬ四面観音か???
そんな観音様のような郵便ポストが通りに立ち並ぶのか、、と思いきや、どうも違うようです。
「ポスト小泉」というのは、
小泉さんの後、という意味で、
それは次期総裁のことだそうです、、、
次期総裁、
つまり日本の政治経済の頂点にたち、
日本の行く末を決めていく総理総裁のことだそうです。
えええええ?????
いつのまに、小泉さんって「総理」と言う意味の「普通名詞」になったの???
知らなかった、、、

と、まぁここまで書けば自分でも白々しくなるので、もうよします。
しかし、
「ポスト小泉」ってこの言葉が次期総裁を意味するなんて絶対オカシイ。
変です。
ヘン。
何故なら、「ポスト小泉」の言葉のうらには、
小泉さんの後継者という意味があって、
小泉路線の延長であるということです。
小泉さんがこの間、行ってきた悪行の数々を無批判に流し去り、
無批判に受け入れるということです。
これはオカシイ。
マスコミの対応はおかしい。
小泉さんが行った一つひとつを詳らかに検証、総括していく中で、
次期総裁には、国民のためにどの様な政治を行ってもらいたいかを、
積極的に報道することこそが、
マスコミの真の姿勢ではと思います。

ポスト小泉、
私はこの言葉で思うのは、
小泉さんの後は洪水です。
我なきあとに洪水よ来れ、、、です。

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格差予算成立

二〇〇六年度予算が自民、公明の与党の賛成で成立しました。
この予算を私は「格差予算」と勝手に名付けました。
格差と貧困の拡大。
ますます顕著になってくるものと思います。
今でも87%の人が、
所得の格差が「広がっている」「どちらかといえば広がっている」と感じています(「東京」十九日付など)。

この4月から予定されている数々の負担増を見てみましょう。
国民年金保険料の引き上げ、
障害者「自立」支援法の施行による「応益負担」の押し付け、
介護保険料の引き上げ、
診療報酬の改定などなどなど。

さらに蠢いている消費税率増税
政府の財政制度等審議会は、歳出削減だけでは財政の回復はできず消費税の大幅増税は避けられないという報告をまとめました。谷垣財務相は予算成立後の記者会見で、消費税引き上げ法案を来年の国会に提出する意欲を示しました。
マスコミは、こんな特集を組むことでしょう。
増税か福祉削減か、、、どちらを選択するか???
と。
国の赤字、国民一人当たりの負担を数字のみで伝え、
この借金をどうする、、、と国民に詰め寄る。
その報道には、
何故借金がここまで増えたか???の報道はない。
こうして、国民にさらなる痛みを押しつけていく現政府の在り方。
本当に冷い。
しかし、
しかし、
こんなことがいつまでも続くわけがない。
国民の体力はもう限界。
国民からむしり取ることばかり考えてきた政府。
羊の毛を鳴かないようにむしってきた政府。
しかし、
羊の毛はもうない。
裸になった羊からさらにむしり取ろうとする愚。
いまさらながら思います、、、

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2006.03.27

国家安全保障戦略

米安保戦略「イランが最大脅威」・先制攻撃は保持と言うニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜
ブッシュ米政権は16日、新たな「国家安全保障戦略」を取りまとめた。大量破壊兵器を持つ敵対国には先制攻撃する戦略を堅持するとともに、核開発問題を抱えるイランと北朝鮮への対応を重視し、それぞれ「重大な脅威」「核不拡散体制への深刻な挑戦」と記した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ホワイトハウスが16日に発表した「米国の国家安全保障戦略」
そこには大量破壊兵器とたたかう「八つの任務」が掲げられています。
(1)攻勢作戦(2)廃絶作戦(3)阻止作戦(4)能動的防衛(ミサイル防衛など)(5)受動的防衛(6)結末管理(7)安全保障協力・パートナー活動(8)脅威削減協力。

このうち「攻勢作戦」が先制攻撃に関わる文言が述べられています。
いわゆるブッシュドクトリンは堅持。
「大量破壊兵器の脅威や使用を抑止、打破するため」に「核兵器」が「含まれる場合がある」、
つまり核先制攻撃がありうることを認めているものです。
核兵器使用を想定して、
「一部の標的を打破するには特殊な能力が必要だ」。
「地下深くにある強化された標的を打破する能力」。
「付帯的影響なしに化学・生物兵器を打破あるいは無効にする能力」。

次に2番目の「廃絶作戦」。
「攻勢作戦では民間人や米軍・同盟軍に受け入れがたいリスクが及ぶ」場合に実施されるもの。
「兵器、素材、運搬手段の無害化や破壊」を意味するとされています。

また米、単独行動色を薄める 大統領が安保戦略を改訂とあるように、アメリカは外交路線を強調しつつも、
同盟国の協力を呼びかけています。

そんな時、やはり気になるのが日本の動き。
日本との同盟は英に匹敵、アーミテージ報告続編発表へ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
核兵器の保有を除けば、情報の共有など安全保障のすべての面で日本は英国並みになった」と述べ、日米同盟が今後もアジア戦略上の基軸と強調した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、アーミテージさんからお褒め頂きました。
こうなったら、俄然がんばる日本。
本国アメリカのために(?)
どれくらい忠誠をはかっても満足してくれない本国。
世界に類を見ない米軍基地の数と広さ
相模補給廠に軍用車両300〜400両を配備する計画が浮上。
理由は、米陸軍の新戦闘司令部をキャンプ座間に創設するのに伴い、同司令部が移動するためのものです。
思いやり予算は、06年度予算案の総額は2326億円。
グアム移転費負担
数え上がればiきりがないのですが、
いずれにしても私たちの税金から出ているお金です。
決して、海の向こうのアメリカの「国家安全保障戦略」ではありません。

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広島ーガンバ戦 つづき

試合早々の怒り(?)と諦めで広島ーガンバ戦を書いたのは土曜日。
昨日は、家に帰ってから書こうと思ったのですが、
春休みで新幹線が込んでいて、こだまでゆっくり帰りました。
そんなわけで、疲れた体と頭にはガンバ戦はかなり効くので、昨日はブログは書かず、
あっちこっちネットサーフィン。
いや、、、荒れているのか諦めているのか怒っているのか、、、
その心情、よくわかります。
と、言うことで今更試合の流れを、いつもの調子で「ギャ====」とか「うううう↓↓」とか書いても仕方がないので、
今日は「監督」とは何かについて、考えてみたいと思います。
以前指先のフィーリングという記事を書いたことがあります。
それは2004年11月26日の記事です。
〜〜〜〜〜〜〜
「サッカー監督という仕事」という本の中で、著者の湯浅健二氏は、
「サッカー監督とは、ドイツではやじろべえの上に乗る椅子」といわれていると冒頭で述べています。
如何にバランス感覚が必要かということでしょうか?
守る時、攻める時。若い選手とベテラン選手。選手交代のタイミング。時間配分。
そしてメンタル面。
そんな全てを含めてのバランス感覚が要求され、しかもいつもフラフラあっちに傾き、こっちにグラリと「おっかなびっくりの椅子」に座っているのがサッカー監督だそうです。
さらに、あとがきで
「誰でも監督にはなれるが、良い監督は少ない」と書いています。
パーソナリティこそが最大の条件である。
知識、知性、応用力、実行力、批判力、表現力、誠実さ、道徳観、自信、、、、、
そんなもの全てを表し、さらに言葉で表せないものを、持ち合わせていることをパーソナリティというのでしょうか。
そして、優れたパーソナリティの指先からはオーラが出ている。
これを「指先のフィーリング」というそうです。
(指先のフィーリングより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この記事を書いたきっかけは、
ホームで大分戦での引き分けの際、
小野監督が「ホームでは負けていない」と述べ物議を醸した時のことです。
その時私は、小野監督のことは小野監督しか分からないのだから、
周りでとやかく言うよりは、
監督の采配を信じたい、
と言う立場で書きました。
そして、あれから一年半。
今、私は小野監督から指先のフィーリングを感じることが出来るかというと、
疑問です。
誰でも監督になれるが、良い監督は少ない。
良い監督とは、パーソナリティが優れている監督だそうです。
パーソナリティとは、全人格ということでしょうか?
小野さんは確かにいい人ではあると思うのです。
頭もいいし、知識も豊富だし、温厚な人柄のうちに入ると思います。
しかし、
今の監督にはオーラーがない。
全身から溢れるようなオーラー。
この戦術でやると決めたら絶対やる。
たとえすぐに結果がでなくてもやる。
と言う決意。
指先のフィーリングを感じることが出来なくなったのは、
監督自身が一番分かっているような気がします。
迷路に自ら入っていったのでしょか???
急ぎすぎたあまりに、、、
では、どうしたらいいか???
日本の諺ではこんなとき、
「急がば回れ」と言う。
あるいは、
「初心忘れるべからず」とも言う。

つまり、監督自身がもう一度自分と向き合い、
「何をやりたいのか」
「何をすればいいのか」
をはっきりと整理して、その胸の内を選手やスタッフに包み隠さず言う。
自分だけで采配を振るおうとはせずに、
選手やスタッフの気持ち考えを聞く。
まずはそこから始めるべきなのかと思います。
指先からオーラーが出なくなったら、
みんなの力を借りて、
みんなのオーラーを一つにしてもらいたい。
まずは、試合に勝つことよりも、
チームの気持が「一つ」になることを気にかけてもらいたい
と、願う私です。

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2006.03.25

広島ーガンバ戦

Jリーグ第5節広島とガンバ大阪観戦のため広島までやってきました(今は広島にいます)
久々のホームは楽しい。
知り合いが一杯いて、本当に久々なのにまるで昨日も会ったような感じで、
すぐにうちとけることが出来る仲間たち。
ビッグアーチ名物のカレー丼を食べながら、ビールを飲みながら、
紫に包まれて御機嫌。
やっぱりホームは楽しい、、、
楽しい、、、
たのしい、、、
最後まで楽しいはずだったのだが、
残念ながら結果は1−3で負けました。
残念。
ガック。

うううーーーーんんん。
思い出したくないが、
思い出したら、
やっぱり敗因は、
ずばり
監督です。
では監督のどこが悪い、、と言われるなら、
答えは簡単。
選手疲労です。
(制度疲労にもじって)

チームが若くない、イキイキしていない、
疲れてヘタヘタです。
1人1人の選手の力はあると思いますが、
チームとして機能していない、つまりバラバラ。
束ねる監督の迷いがそこには見えます。


もっと書きたいのですが、ホテルの電話に接続なので、
家に帰ってからまた続きを書きます。

ではおやすみなさい。

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2006.03.24

二〇〇五年 税金・社会保険料しらべ

 日本生活協同組合連合会がこの20日に公表した「二〇〇五年 税金・社会保険料しらべ」報告(速報)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【2005年調査の特徴】
1.年間の消費税負担は、約17.5万円(175,694円)
収入にしめる割合は2.39%で、逆進的な負担構造(低所得者ほど高負担率)。
消費税率が7%にアップした場合には年間7万円の負担増。10%では倍増。
2.「年金世帯」では、公的負担(税金+社会保険料)全体が逆進的な負担構造
「年金世帯」では、税金合計と社会保険料合計のいずれも逆進的な負担構造。
 (「年金世帯」の税金合計が逆進的構造になるのは、消費税・固定資産税のウエイトが高いことによる。「年金世帯」の社会保険料は、健康保険・介護保険が主。)
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

年間の消費税負担の一世帯当たり平均額は17万5694円。
収入に占める割合は2・39%。
消費税率が5%に引き上げられた1997年以来、収入に占める割合は2・3%から2・4%で推移。
また、消費税負担が収入に占める割合について、年収1000万円以上世帯では2・06%。
年収400万円未満世帯では3・46%。
つまり消費税が低所得者ほど負担が重くなる逆進性の特徴をもっていることを指摘。
「税金合計の収入に占める割合」は、給与所得世帯では高所得者層ほど増加。
同報告は、所得税・住民税の累進課税制度によって累進的な負担構造になっていると分析。

一方、年金世帯では、「税金合計の収入に占める割合」が「相対的に低所得者層に重く、高所得者層に軽くなっており、同報告は、『税金合計』が逆進性を示している」と指摘。
「年金世帯ではすでに税制は所得再分配機能が働いていない」と言うこと。

さらに税金と社会保険料の合計負担額は、
調査世帯全体で、131万8940円で、収入に占める割合は17・91%。
年金世帯では、公的負担(税金と社会保険料)が収入に占める割合が逆進的な負担構造になっていることが明らかになりました。
同報告は、公的負担が、高齢世帯における所得格差を「さらに拡大することに作用しているといわざるを得ない」と述べています。

消費税5%の現在でこの現象。
さらに上昇が予想される消費税率。
ますます逆進的な構造が顕著になるものと考えられます。
庶民の暮らしは、貧しさの極みですが、
これって、
まさに「政治の貧困」ということでしょうか?

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永田氏の懲罰委員会

焦点の名前、あっさり公表 永田氏が懲罰委でと言う事で、
ニュースのタイトル通りあっさり情報仲介者の名前が明らかになりました。
西澤孝。
と言うのが渦中の人の名前だそうです。
尤も、この名前は色々なところで見ていましたので、新鮮な驚きではありませんでしたが、、、
さて実名が公表されたと言う以外には、この懲罰委員会では新しい事実が解明されることはありませんでした。
と、いうことで
今後の動きは西澤孝氏の証人喚問という下りになっていくのが順当かと思います。

さてさてここで私の感想。
永田さんは確かにこれまでの経過を見た場合、未熟であったと思います。
菜根譚の言う、
「毋偏信而爲奸所欺。
偏信して奸の欺くところとなることなかれ。」
つまり一部の意見を鵜呑みにして、よからぬ者にだまされるなと言うことを地でいったのでしょう。
よからぬ者の一次情報を鵜呑みにして思い込みで走った永田さんと、
それを支持した民主党幹部の脇の甘さ。
その後の予算委員会での質疑のやり方、党首討論。
さらに偽物とわかっても自浄できない対応
自民党にジリジリと追い詰められていく姿は憐れでありました。
「自己責任」と言えばそうかもしれないが、
ただ、ここではっきりしておかなければならないことは、
「疑惑追求」まで放棄してはいけないということです。
武部メール問題については今後一切追求しないと言質を取られた永田さんと民主党。
しかし、それは違う。
民主党は土俵際で踏ん張るべきだった私は思います。
少なくとも国民は民主党や永田さんのこの態度を「是」とするだろうか???
オール・オア・ナッシングではないと私は思います。
先のニュースのタイトルが「あっさり実名公表」というものでしたが、
永田さんは実名公表と同時に疑惑追求もあっさりとやめました。
疑惑というのは何も金銭のやり取りだけではないと思うのです。
先の選挙で堀江被告を「我が息子」とまで持ち上げた武部さん。
「ホリエモンと小泉総理と私と三人で日本を引っ張る」的にベタホメした竹中さん。
そして、その全ての上に君臨していた小泉さん。
こうした自民党の政策が間違っていたのではないか?
と、言うことを追求していただきたかったのです。
ニヤニヤ笑って、
「全部の候補者の身元確認はできません」とヌケヌケと言う総理の責任をうっちゃっていいのか???
ここにこそ国民は怒りを感じていたのではないでしょうか?
今回のメール事件は、大きな山からたった一つのガセネタを見つけて、
鳴動したのは自分自身というあまりにお粗末なものでしたが、
しかし、
これでいいのだろうか???永田さん???
貴方は今後どの様な活動を国会でするかはわかりませんが、
今回の一連の動きを見ている限り、貴方が国民の代弁者として国会で質疑してくれることは期待できそうにありません。
それは前原民主党に対しても同様です。
むしろ、前原さんの方がその罪の大きさは深く広いものと思います。
今日の懲罰委員会の中継を見ながら、
暗澹たる思いでした。
うやむやにされるであろう「真実」の行方に対してではなく、
新自由主義がこれからも横行していくのか、、、ということへの不安という意味で、
暗澹たる思いでした。
が、
私たち国民は永田さんではないのだから、この先の追求や責任はしっかり手を緩めることなくしていかなければならないと更に思ったものです。

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2006.03.23

消費税の動き

自民党の柳沢伯夫税調会長が専門誌『金融財政事情』(三月六日号)のインタビューに応えた内容が静かに波紋(?)をよんでいます。
「引上げの余地があるのはやはり消費税だ」。という趣旨です。
消費税増税の必要性を強調。
ところがさらに驚いたことには、
「(法人税は)増税するというのはほとんど不可能だ」と言うことで、法人税率引き上げは否定しています。
ではその中身はと言うと、以下のとおり。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「13%という水準はプライマリーバランス(基礎的財政収支)赤字の解消、消費税を全額社会保障費にあてればちょうどという数字になる」
「『このままの制度では、社会保障の費用が増えて、もう少し消費税を増やさなければいけませんが、みなさんいかがでしょうか』と明確な議論が期待できる」と強調。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

狡い。
狡猾。
曲者、、、
まぁ、その他諸々の罵詈雑言を思い浮かべてください。

と、言うのもこの論理の進め方、酷いと思いませんか?
社会保障か消費税率値上げか、
さぁ、どっちを選ぶ、、、と国民に突きつけているわけです。
この手の論法を今までも何回となくしてきた政府自民党ですが、
もうその手は通用しません。
通用しようにも、国民の体力が持たないという方が正しいかもしれない。
今の政治、経済の在り方の中で普通に生きている日本国民は、
もう消費税13%を支えることが出来るほど余力はありません。
今年の1月末にも消費税二桁時代にも書きましたが、
この国は、本来政府がするべきことを国民に押しつけることになんの恥じらいも躊躇もありません。
税金はむしり取られ、
各種保険は軒並み負担が上がり、
福祉はドンドン削られ、
年金は限りなく減る。
これでもか、これでもかと際限のない痛みに耐えてきた庶民。
その上さらに消費税を取ろうとするが、その理由をこともあろうに社会保障を担保にとって
脅してくる政府のやり方には本当に腹がたちます。
社会保障、、、。
お寒いこの国の社会保障。
4月1日から多くの国民が納得していないまま障害者自立支援法案が施行されます。
この内容を読むだけで胸が痛くなります。
あるいは以前の記事でも書きましたが生活保護世帯に厳しい行政の数々、、、
枚挙に暇のない冷い社会保障を、
消費税を上げることで充実させるという。
国民の間に溝を作るようなこの手の論理で、
一体誰が一番得をするのか???
勿論、それは大企業です。
なぜ、大企業に応分の負担をさせないのだろうか???
庶民をいじめて、苛めてイジメヌク、、、
これが小泉内閣の真骨頂と言ってしまえば、なるほど納得はするが、
しかし、
小泉内閣の真骨頂(痛みを押しつけること)に反対している私としては、
やはり消費税の引き上げは認めない。
もっと先にやるべきがあるのではないだろうか???
小さい内閣、小さい政府という割りには、
無駄使いは今まで以上に増えた現内閣。
また議員年金廃止法案も錦の御旗のように掲げながら、結局は骨抜きだったことはすでに見てきました。
国民に厳しく冷い政府が浮かび上がってきます。

いずれにしても、
社会保障を「人質」ならぬ「政策質」にして、
私たち庶民から貪り取ろうという政策だけは、
ノー
です。

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2006.03.22

広島ー京都戦

昨日のサッカー第4節広島ー京都戦。
私は野球を見て、とても気をよくして、
さぁ、西京極に出発だぁ===と勢いよく家を出ました。
四条まで電車に乗っていくと、いつも以上に賑わいを見せている河原町界隈。
それもそのはず、東山花灯籠で夜景を楽しむ人々が大勢集まっていたからです。
早めに夕飯をとろうと、歩いていると目に付いたのが「とんかつや」。
もう迷わず一直線。
縁起を担いで「とんかつ」を山ほど(山ほどは どちらかと言うとキャベツですが、、、)
食べて、
いざ、西京極へ〜〜〜〜

久々の生観戦。
胸が高鳴ります。
うわっ〜〜〜〜
やるぞ!!!気合いを入れて。
6時過ぎにスタジアムの方に入ったのですが、もうサポーターでいっぱい。
紫と紫の対決。
京都の紫は紅色のような明るい紫。
会場は紫、紫、、、で渋い。
7時キックオフというので、まだ時間があるのですが、両チームとも負けられない試合ということで大きな声援がこだまします。
寒さを吹き飛ばすように、、、と書きたいのですが、
寒い。やはりさむい。ブルブル。
ひざ掛けやらマフラー、手袋帽子にカイロと可成念入りに暖房の用意をしたのですが、
やはり寒い。
願わくば試合が寒くなりませんように、、、と。

とかとか思っている間にも有り難いことに時間が過ぎ、
いよいよキックオフ。
うわっ〜〜〜〜〜
いよいよ始まる。

前節のいわれないレッドカードでジニーニョが出場停止。
森崎和選手も体調不良でお休み。
ウェズレイも温存、という広島。
いささか心配なものの、京都は立ち上がりが苦手と言う感じがするので、広島は積極的に攻撃。
しかし、
しかし、
京都は立ち上がりはよかった。
一瞬の隙を突かれて失点。
0−1。
ガック。
その後、1点を追う広島は、何回も惜しいシーンを展開しながらゴールに結びつかなかったのです。
が、
そろそろ前半も終わりと言うときに、
佐藤寿が左足で強烈なシュートを叩き込み、同点。
1−1。
やった!!!
そして前半終了。

後半は人は変わらずそのまま。
立ち上がりから広島ペース。
早々の2分にも佐藤寿が、ゴール。
2−1。
やった!やった!
この調子で行こう!
と、広島の応援のみんなが思う。
そんな矢先、上野選手とウェズレイ選手が交代、
期待がかかります。
とっころが、ところが流れとは面白いもので、この交代が流れの方向を変えたようです。
それまで意気消沈していた京都が俄然元気になり、
後半30分、ついに得点。
2−2の同点。
ガック↓↓↓
試合は膠着。このままおわるかと思ったのですが、
あろうことかロスタイム、広島陣内でボールを追うアレモンと駒野、ここに飛び出した下田。下田が一瞬早くボールに触り、その直後にアレモンと激突して倒れますが、何とこのプレーで下田にレッドカード。
ええええ?????
なんじゃこれ????
と言うことで、試合は中断。
しばし両チームの選手が集まり主審に説明を仰ぎます。
しかし納得はいかない。
広島の選手は納得行かないまま、小村さんがキーパーの代役。
難なくゴールを守り試合終了。
しっかし、
しっかし、
この判定。
有りぃ????
ものすごい疑問。不信。
と、言うことで試合の流れ自体よりも審判の相次ぐ信じられない判定に
不信を募らせるばかりの私です。
早速家に帰り、家族全部で問題のシーンを一こまひとこま送りながら、見ました。
しかし、下田選手はキーパーとしての当然の仕事をしているだけ。
それ以上の反則は犯していない。
もし、下田選手が反則、一発レッドということなら、
「守る」と言うことはどう言うことなのか???
是非ぜひ審判に教えてもらいたいと強く思った私です。
この動き、今後のJリーグ全てのチームに当てはまることと考えます。
審判には、しっかりと判定基準を示していただきたいと願っています!!!
今後に注目です。

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2006.03.21

WBC 優勝

日本、キューバ破りWBC初代「世界一」 MVPは松坂
おめでとうございます!!!
本当におめでとうございます。

凄かった!!!

最後の最後まで手に汗握る試合でした。
9回の裏、ツーアウト。
あと一人。
そのバッターを打ち取る瞬間まで緊張が続きます!!!
ドキドキ、ハラハラ、、、
一球ごとにウワッ====と歓声がこだまします。
スタジアムの思いがテレビをとおして、
ズバツと伝わります。

そして、
そして、
最後の選手があえなく凡退。

その瞬間、
ニッポン、優勝!!!
おめでとうございます。
本当に、
本当に、
楽しかった、
魅せられました。

奇跡とも言える「優勝」。

最後まで諦めないこと。
逆境にもめげないこと。
信じること。
色々学びました。

本当にありがとうございました!!!

サッ、サッカー日本代表もこれに続け!!!

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パラリンピック閉幕

パラリンピックが閉幕…日本は過去最多のメダル9個ということで、
トリノパラリンピックも無事終了。
日本のメダルは過去最多とのこと。
素晴らしい!!!
おめでとうございます。
私もテレビでチョコッと流れてくるニュースやハイライトで、
その激闘のシーンを見て感激していました。
本当におめでとうございます。
アルペンスキー女子座位の大日方邦子さんの爽やかな笑顔と喜びの言葉。
「メダルを取らないとスポンサーがつかない、、、後の人たちのためにメダルを取ろうと思った、、、」という言葉が印象的でした。
日本のスポーツ振興は遅れている。
それは先の冬季オリンピックで荒川さんのメダル一つでも言われていました。
とりわけ障害者スポーツとなるとなおのことです。
が、
障害者スポーツのレベルの高さは、今回の大会でも証明されました。
この溢れる力を、
今後も引き続き育成、開花するために、
政府もしっかり保障していただきたいものです。
(すくなくともアメリカのグアム基地移転に払う税金があるのなら、、、ねぇ。
障害者スポーツがますます発展する可能性をいっぱい感じることが出来た素敵な大会でした。
本当におめでとうございます!!!

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春分の日

春分です。
春です。
本当に春です。
暦の上では。
ただ日本列島、未だ寒気に覆われている地域も在るようです。
花冷えや寒の戻りの季節。
お風邪など引かれませんように。
そして季節の花は、
梅から桜へと移ります。
===
花さそふ 嵐の庭の雪ならで 降りゆくものは 我が身なりけり 
藤原公経 (小倉百人一首)

春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも 
万葉集
=====

早く、暖かい春が本当にやって来る日が待たれます。
 
また今日は彼岸の中日でもあります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
春の彼岸は、春分の日の前後三日間を合わせた七日間をさし、仏教で先祖供養をする期間として、法要やお墓参りをする日本の代表的な年中行事です。三月二十一日ごろが春分ですから、お彼岸は例年三月十八日・十九日ころから二十四・二十五日ころになります。
■お彼岸の最初の日を「彼岸の入り」「入り彼岸」「さき彼岸」「初手彼岸(そてひがん)」などといい、春分の日を「彼岸の中日」、そして最後の日を「終い彼岸」「彼岸ばらい」などといいます。秋分の日を中心にした彼岸もありますが、俳句では彼岸といえば春の彼岸をさしています。
■彼岸とは、梵語の波羅密多(はらみった)の訳語で向こう岸、つまり迷いを脱し、生死を超越した悟りの境地をいいます。涅槃(ねはん)ともいい、現世の此岸(しがん)に対する言葉です。この彼岸は西方にあるとされ、太陽が真西に沈む春分や秋分のころ、往生の本願を遂げさせるようにと先祖供養が行われるのです。この時期、寺院では彼岸会とよばれる法要かいとなまれます。これは聖徳太子の時代にはじまったともいわれ、日本独特なものと考えられています。
冠婚葬祭マナーのサイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
亡くなった人や祖先への思いを新たにお墓参りなどします。
春分はどちらかというと「生物をたたえ、自然をいつくしむ日」、秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」とされているようです。

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2006.03.20

イラク開戦三年目

宗派間の対立激化、混乱続く イラク開戦3年
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
03年3月、米英軍の軍事作戦によって始まったイラク戦争の開戦の日から20日で3年を迎えた。AP通信によると、開戦以来3年間で犠牲になった米兵は2314人。3万3000人以上のイラク市民が宗派間抗争や米軍攻撃の巻き添えで亡くなった。激化する宗派間抗争を受けてアラウィ前イラク暫定政府首相が「イラクは内戦状態」と発言するなど、イラクが社会秩序を回復するめどは立っていない。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
混迷は続いています。
国連安保理決議なしに始めたイラク先制攻撃戦争。
誰もが疑いと不安をもって見つめていたブッシュさんの「宣言」。
「フセインは悪。イラク国民を自由にする。
大量破壊兵器を探す」
と、自信満々に演説するブッシュさん。
その時、みんなが思ったことは、
「ルビコン川を渡った」。
もう取り返しはつかない。
後にはひけない。
ひたすら戦いがあるのみ。
死者が累々と積み上げられるメソポタミアの地を赤く染めるアメリカの旗が翻るのか、、、と。
「パンドラの箱」を開けたとも言われました。
開けてはいけないパンドラの箱。
その奥にしまい込まれていた、民族の問題を、
なんの考えもなしにパ=====ンと開けたブッシュさん。
火種は飛んだ。
石油の地に。
しかし、ブッシュさんは当初、自信があった。
すぐに戦争は終わると。
が、
が、
戦局は予想を遥かに裏切り、
大国の一方的な勝利は臨まれませんでした。
いちおう、アメリカ、イギリス軍はフセイン一味を打倒。
さぁ、イラクの石油利権を思う存分貪ろうとしたその企みは、
国際社会の常識と、アメリカやイギリスの心ある人々の良識などに阻まれ、
アメリカは「暫定政府」という形でその干渉を一歩も二歩も譲りました。
思う存分、利権が漁れないイラク。
あっちでもこっちでも内戦や対立を繰り返すイラクに、
次第にアメリカは手を焼き、
早く引き上げたいと思います。おもいっきり思います。
そして、憲法を作らせたり、選挙をさせたり、
いってい「民主的」な自治政府を作らせることで、
国際社会や本国の世論に対応しようとします。
しかし、
ブッシュさんは、利権が望まれないイラクに対しては、
「あの戦争は間違っていた」と宣言。
そうすることで、早く引き上げたい、、、
ドロドロにしたまま。
壊したまま、、、
もう、どうでもいいや、、、早く引きあげたい。
しかし、ここで速やかに引き上げてもなんだから、後始末は日本に任せよう、、、かぁ。
侵略戦争????
ノンノン。
アメリカはイラクに侵略していない。
何も得しなかったから。
と、言うつもりのブッシュさん。

ブッシュさんはそれでいいのかもしれないが、
言いがかりをつけられたイラクは今、どうなっているのか???
イラク国民の死者は、数万人にも十万人にもなるとみられています。
バグダッドの遺体安置所に運びこまれるイラク人の死者は、1000人をこえる月もあります。
その何倍にもなる負傷者や不当に投獄・虐待された人々と家族・親族の苦しみははかりしれません。犠牲者は増え続け、苦しみを広げています。
電力の安定供給はよくて20%台、首都と中部では一ケタ台。
安定的な飲料水の供給も50%、60%台。十五歳から二十四歳の完全失業率は10%から20%台(二〇〇四年の国連開発計画報告)
フセインの独裁時代より貧困は進んでいます。
そして、最も悲しい事実は、
イラク人同士の内戦が後を絶たないことです。
戦争をすれば分裂したイラクになると多くの人びとが懸念したとおり、
イラクで内戦状態がつくられ、
イラクの分裂、対立、宗派間抗争が深まりました。

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2006.03.19

イラク戦争と小泉語録 その2

前の記事より。

2004年版
1月26日衆議院予算委員会。
「イラクの大量破壊兵器問題は未解決。
持っていないとも断定できない、持っているとも断定できない。」

そして断定でき無い現状なのに、
2月3日、イラクに向けて陸上自衛隊は出発。
この年10月アメリカの調査団は「イラクに大量破壊兵器は無かった」と結論をだします。
しかし日本は「イラク特措法」の変更で自衛隊の派兵一年延長。
こうして2004年は終わる。
明けて2005年。

どんなにしても見つからない大量破壊兵器。
小泉さんは1月27日の衆議院予算委員会で次のように言う。
「私もあの頃はいずれ見つかるんじゃないかと思っていた。
しかし、結果的にはないということ。
思いと予想と見込みは外れる場合がある」
と、言いながら
行ったことは、
この年12月8日基本計画の変更で更に自衛隊の派遣を一年延長。

そして今年の2月2日の参議院予算委員会。
「大量破壊兵器があると装丁するにはあの当時不思議ではない。
イラク戦争支持は正しい決定だと今でも思っています。」


今までの小泉語録、
イラク戦争分を書き写しながら、
なんとも溜まらなくなりました。

如何表現したらいいんだろう???
総理の「心の闇の深さ」にただ虞戦くばかりです。
総理は、自らが行った無分別で多くの無辜の民が犠牲になったことを、
「コワイ」とは思わないのだろうか???
自らの判断の誤りで、
どんなに大きな罪を作り、その種を撒いたか、
省みて、鳥肌がたつような恐怖に戦くことはないのだろうか?

なんとも言い難い思いで、
今年も「イラク戦争開始の日」を迎えます。

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イラク戦争と小泉語録

大義なき戦争と今や誰もが認め、
アメリカのブッシュさんでさえ2005年12月14日には
「情報は誤りだった、責任は私にある」と言っているイラク戦争。
その誤りのためになんと多くの無辜の民が命を犠牲にしたことか、、、
なんと多くの財産が奪われたことか、、、
そしてなんと多くの恨みの連鎖が連なったことか、、、
その罪の大きさを思うと、ブッシュさんは如何様に責任を取るというのだろう???
暗澹たる気分になるのですが、
さらに輪をかえて酷いのは、我が国の総理小泉さん。
この人の頭ってどうなっているんだろう?
私は、
「理解に苦しみます。
不思議でなりません。
どうしてこんな簡単なことが分からないのでしょ?」
と思い悩むくらい酷い。
では何が酷いか、まずは小泉さんの語録から検証。

2003年版。

小泉内閣メールマガジン 第86号より。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
13年前の1990年、イラクはクウェートを侵略して国際社会に糾弾さ
れました。イラクは持っている核兵器や炭疽菌、毒ガスなどの生物化学兵器
を廃棄することを約束して停戦が成立しました。しかし、イラクは、12年
間、国連との約束を破り17回の国連の決議を無視して、これらの兵器の廃
棄に協力してきませんでした。このイラクの大量破壊兵器が世界の平和に対
する重大な脅威になっているのです。
(略)
イラクが査察に無条件かつ全面的に協力して、こういう兵器をただちに廃
棄すれば、平和のうちに事態を解決することができるのです。逆にイラクが
本気で協力し、査察国に十分な情報を提出しなければ、いつまで査察をつづ
けても脅威はなくなりません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして三年前3月20日、ついに英米軍がイラク戦争開始。
その日の
小泉内閣メールマガジン 第87号 を見てみると、以下のとおり。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
18日、ブッシュ大統領はテレビで演説し、48時間以内にフセイン政権
が自ら平和の道を選ばなければ武力行使に訴えざるを得ないと通告しました。
私は、18日の午後、官邸で会見して、ブッシュ大統領の苦渋に満ちた決
断を支持することを皆さんに明らかにしました。
(略)
戦争か平和かと問われればだれでも平和と答えるでしょう。私もそうです。
しかし、問題は、大量破壊兵器を保有するイラクの脅威に私たちがどう対峙
するかです。イラクは12年間、国連の決議を無視し、大量破壊兵器の破棄
をしてこなかったのです。
武力行使が始まると、犠牲者なしではすまされません。しかし、大量破壊
兵器、あるいは毒ガスなどの化学兵器、炭疽菌などの生物兵器が独裁者やテ
ロリストによって使われたら、何万人あるいは何十万人という生命が脅かさ
れます。フセイン政権がこれらの兵器を廃棄する意思がないことが明らかに
なった以上、これを放置するわけにはいきません。このアメリカの決断を支
持する以外に解決の途はないと思います。これが、支持の理由です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして3月27日の小泉内閣メールマガジン 第88号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これまで何度も申し上げてきましたが、この問題の核心は、イラクが自ら
保有する大量破壊兵器、生物兵器、化学兵器を廃棄しようとしないこと、国
連の査察に無条件、無制限に協力しようとしないところにあります。
もしも危険な大量破壊兵器が危険な独裁者の手に渡ったら、どのような危
険な目にあうか。それはアメリカ国民だけではありません、日本も他人事
(ひとごと)ではありません。危険な兵器を危険な独裁者に渡したら、私た
ちは大きな危険に直面するということをすべての人がいま感じていると思い
ます。これをどのように防ぐか、これは全世界の関心事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小泉さんは声を大にして言う。
「イラクは大量破壊兵器」を持っている、、、と。
しかし、戦局は当初の予想を裏切り、長引き、いまだ大義とされた兵器は見つからない。
そして極めつけともいえる歴史に残る妄言。
6月11日党首会談より。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「フセイン大統領が見つかっていないから、大統領は存在しなかったと言えますか。言えないでしょう。大量破壊兵器も私はいずれ見つかると思う」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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WBC決勝進出

日本、韓国を6—0で破り決勝進出 WBC
やりました、王ジャパン。
やりました!!!
おめでとうございます!!

午前中に買い物をすませ、
お昼早々にテレビをつけたら、
雨のため、試合の開始が遅れている模様。
野球はサッカーと違って、雨では中断、中止になるから、
どうなるか、、、と心配。
しかし、試合は遅れながらも、予定通りにはじまりました。

日本ー韓国戦。
宿命の対決!!!
うわっ〜〜〜〜
見ている方も力が入ります。
先攻は日本。
一番、イチローと思いきや今回は打順を変えてきた王ジャパン。
青木選手がトップバッター。
ドキドキハラハラ、、、
緊張もあってか、日本は攻めるもなかなか集中打を浴びせることが出来なくて、
ポカンポカンと打ち、取られるという拙攻。
押してはいるのですが、、、
回は進み、なんとなく不安。
そっそんな七回の表の攻撃。
先頭打者の松中が右翼線二塁打で出塁。
次の選手は凡退。
そこで登場。代打福留。
国際試合に強いという福留。
その言葉の通り、
美しくアーチを描いて球は観客席に消えました。素晴らしい2点本塁打。
2−0。
うわっ〜〜〜〜〜
盛り上がります。
もりあがります!!!
そして、さらに小笠原が死球で出塁後、
里崎、代打宮本、イチローらの適時打など打者一巡の猛攻。
この回の集中打で計5点を先取。
5−0。
ウワッ〜〜〜〜〜
その後上原は難なく落ち着いて韓国打線を抑え、
8回表。
いきなりの多村の本塁打。
6−0。
その時大粒の雨がまた降り出し、試合は中断。
中断かぁ〜〜〜〜
サッカーならやるが、野球はピッチャーの肩が冷えるからだろうか、雨は中断。
早くやまないか。この雨。
日本が今、調子に乗っているときだから、イケイケでいきたいのだが、、、
テレビは同じ宣伝と同じハイライト。
早く、、、はやく雨よやんで。

そうこう、そうこうしているうちにやっと雨は上がり、
グーーーンと減った観客席は如何にも寒々としています。
その後の攻撃は日本はあっさりと終わり、
韓国打線も八回は薮田さんに押さえられ、
ついに最終イニング。
9回。
ジャジャヤ〜〜〜ン。
ドキドキ、ハラハラ。

日本は先攻。
残念ながら3人であっさり、アッサリ終わり、
いよいよ韓国。
9回の裏。
ドッキンドッキン。
手に汗握るとはこのことかぁ、、、
抑えの投手、大塚選手が登板。
丁寧に、自信もって落ち着いて投げ、
韓国打線を封じこめました。

6−0。

日本の勝ち。

おめでとうございます!!!
本当によかった。
いろいろ、いろいろあったため、尚更盛り上がった王ジャパン。
本当に素晴らしい試合を魅せてくれました。
ありがとうございます。

次はいよいよ決勝。
応援しています。

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2006.03.18

雨の中、、、広島ー浦和戦

Jリーグ第三節広島ー浦和戦。
残念ながら1−4で広島は負けました。
残念。
本当に残念。
何が残念って?
そりゃ、ジニーニョの一発レッドで退場。
これってレッド?って感じのプレイでした。
解説の方もイエローでもいのでは、、、と言っていました。
そこで流れが変わって、
その後広島は自分のサッカーができなくて、
負けました。
残念↓↓↓
敗因は精神力。
逆境を跳ね返す精神力がこれからの課題です。
特に権力とも言える審判が「わけのわからない」判断をしたときは、
その精神力が問われます。
(レッズファンの方へ、、、これは解説の方も、あの判定は厳しすぎると言っていましたので、
あしからず)

ただ最後の最後で、ウェズレイが1点を入れたり、
あるいは若い選手が活躍する予感がしたりと、
次への期待も大いにある試合でした。

弱点はズバリ、
守り。
弱点はズバリ、
中盤。
弱点はズバリ、
精神力。
これだけです。
(全部かぁ ^^;)

いずれにしても
己を知り、敵を知り、百戦危うべからず、、、
です。
信じて、
信じて、
信じて行きましょう。
何しろ、広島はエンジンがかかるのが遅いけれど、
実力はある。
実力はある!!!

応援しているよ〜〜〜

なお、雨の中、応援に行かれた広島、浦和のサポーターのみなさん。
お疲れさまでした。
お風邪など引かれませんように。

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2006.03.17

外資企業の献金緩和

およそ一ヶ月前ですが、
こんなニュースがありました。
外資企業の献金緩和 資金確保で自民検討
そしていよいよ本格的に今国会で自民党は提出しようとしています。

そもそも政治資金規正法は、
1948年に制定、第2次世界大戦後施行。
戦前の政治腐敗、政治家・政党の堕落に対する反省から制定された法律です
ざる法と言われ、なんの制約も倫理も哲学も無い法律として名前を馳せています。
が、その時々の疑獄事件や汚職事件で何回か改正の歴史があります。
主には、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1975年 造船疑獄、売春汚職、田中彰治事件、共和製糖事件などの汚職・疑獄事件を受けて改正された。
政治資金の量的制限を定めた。
1994年(平成6年) 成立した政党助成法との関係において、資金管理団体制度が導入された。
2000年から政治家個人への企業・団体献金は禁止された。
1994年
政治資金の合計額が年間5万円をこえたときは、氏名、住所、職業、寄付の金額および年月日が公開されることになった。
政治資金パーティの対価支払い、について公開するものとした。
wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さてこんな政治資金。
当然今までは外国人等からの政治献金受け入れは禁止していました(22条の5)。
理由は当然、
国の政治や選挙が外国人や外国の組織・政府などによって影響を受けることを防止するという事です。違反には「三年以下の禁固又は五十万円以下の罰金」という罰則も設けています。
この規制の対象には、
外国人や外国法人だけでなく
「主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体」が含まれています。
つまり総務省の見解では、株式会社の場合、発行済み株式の過半数を外国人・外国法人が保有する会社もこれにあたるとされています。
ところが、
ところが、
自民党はこの規制をとりはらい、
(1)日本に本社がある
(2)日本の証券取引所に上場している—
の二つの条件さえみたせば、外資系企業からも献金を受け入れられるようにしようとしています。

では自民党の言い分はどういうものでしょうか?
「近年の資本の自由化で、有力企業でも外資比率が五割を超える例が増えてきた。たとえば東証一部上場企業でも、キヤノン、オリックス、日産自動車まで「外資」だ。外資系企業による日本企業の買収が容易になる改正会社法が2007年から施行されれば、さらに資金源が先細りする。だから規制緩和だ——。

うううう〜〜〜〜んんん。
日産自動車も外資か、、、

ここで出てくる思想は、明らかに「外資系企業による日本企業の買収」。
本音が見えてきました。
そしてそんな外資系が増えれば、資金源が先細りするから「外資系」にも政治資金の提供を認めようというものです。
献金を増やすためだけに外資系企業による献金の規制を緩和しようと言うことです。
そして企業の側から言えば、
「政治を金で買う」事が出来るのです。
それも外資系企業がバンバンと日本の政治を左右することが出来るようになるのです。
政権の中枢に財界・外資が直接殴り込み。
「金」による財界・外資の政治支配がつくられるのもそう先のことではなくなるということでしょうか。
小泉さんになって、
恐ろしい事がドンドンまかり通っていきます。
今回の外資企業の献金緩和もその一つ。
未来向かって、また一つ憂いの種を撒くことになるのでしょうか???
バック・トゥ・ザ・フュチャー。
誰か、、、タイムマシンを発明してくれ〜〜〜〜
未来を救って。

いやいや、救うのは私たちだ!!!
今の私たち。

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WBC日本、準決勝

WBC日本、準決勝のサンディエゴへ移動到着後に練習と言うニュース。
嬉しいですね、、、
昨日諦めていたのですが、
今日のニュースでハッピー〜〜〜
人の失敗を喜んでいいのか、、と少々自戒しなければと普通は思うのですが、
今回ばかりは、
いいんです!!!
なにしろ相手は「あのアメリカと、あの審判」だから。
WBCでまた疑惑の判定 メキシコ—米国戦
やってくれたみたいです。
あの審判。
しかし、
どんなにキタナイ手を使っても、
「勝利の女神」は、しっかり正義に微笑んだのです。

溜飲が下がった思い。
なにしろ、アメリカの横暴さ、傲慢さには辟易していたから、、、

さて、そんなアメリカはもう過去。

今からは未来に向けて、
次へのステップ。
そう、そこに立ちはだかるは韓国。
韓国かぁ〜〜〜
その並大抵ではない意欲(?)
頭がクラクラします。
韓国の人って、一人ひとりは本当にいい人だと私は思います。
(そう言う意味では個人的には陽気なアメリカ人も好きですが、、、)
親切だし、元気です。
W杯で韓国に行ったときも、あるいは昨年の夏、サッカー東アジア選手権観戦の時も韓国の方とすぐ仲良しになって、
楽しい思い出がいっぱいの旅ができました。
そんな韓国。
その韓国が燃えている。日本戦に。
=======
韓国では男子全員に兵役義務があるが、スポーツや芸術で優秀な成績を収めた場合に代替服務を認める規定がある。ただ、今回の特例を「不公平だ」とする声もある。
(上記ニュースより)
========
今回の試合に勝つことで「兵役が免除」っていうのは、なんだかエキセントリックな気がします。
ふとイラクのフセインさんを思い出しました。
(兵役を認めているわけではありません。誤解のないように。
ただ、これはよその国の問題ですから、、、)

スポーツと政治は違うのだから、
もっと冷静に、お互いの国を尊敬する理解することが国際試合ではないでしょうか?
お互いに、敬意と威厳ある姿勢で是非、次回の試合に臨んでいただきたいものです。
いずれにしても、
わざと技。
知恵と勇気がつまった素敵な試合をもう一度、
「わがもの」として見ることが出来る幸せを噛みしめています。

ニッポン、、、ちゃちゃちゃ。
(これってサッカーの応援だっけ?)

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2006.03.16

残念 王ジャパン

日本追撃及ばず、韓国に1−2で惜敗 WBC
あああ〜〜〜
残念。
ガック↓↓↓。

押していたんですがねぇ〜〜〜それまでは。
8回表 韓国の攻め。
2番手の杉内が四球と安打で1死二、三塁のピンチを残して降板。
この時、代わった藤川が適時二塁打を浴び、2点を先取された。
ほんのちょっとのところで三塁手がタッチアウトできたのですが、、、
ボールをポロリ。
慌てたのでしょうねぇ。
そしていよいよ9回の裏、日本の攻め。
先頭打者の西岡が左翼席にホームラン!!!
うわっぁああああい。
やった!!!。
1−2。
あと1点。
その後、次打者凡退の後、松中が右前安打で出塁。
しかし、後続を断たれ同点のランナーを残したまま負けました。

残念です。

あああ↓↓。

明日のアメリカとメキシコの試合結果で日本がこの先進めるか決まります。
どうなることか、明日も注目です。

いずれにしても選手の皆さん。
お疲れさまでした。
良い試合をありがとうございました。

ニッポン、、、ニッポン、、、ニッポン。
次に活かせ、今日の悔しさ。

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私立大学新入生の家計負担調査

新学期をそろそろ迎える季節。
先ほど、二〇〇五年度「私立大学新入生の家計負担調査」の結果が明らかになりました。東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)がまとめたものです。
調査対象は首都圏の22の私立大学・短大。
対象は同年度の新入生の家庭。
調査票の送付枚数は3万2000枚で、回収率は12・9%(4113枚)。

さて調査結果によると、
自宅外通学の場合、受験費用、家賃、敷金・礼金、納付金(授業料、入学料など)、生活用品費を合計した「受験から入学までの費用」が214万3000円。
前年度比で約4万5000円(2・1%)が増加。
また自宅通学者は149万円で、前年度とほぼ同額。

入学までの費用に、四月から十二月までの仕送り額を足した「入学の年にかかる費用」(自宅外)は約310万円。

自宅外通学の家庭の平均税込み年収は、967万円。
子ども一人の入学の年の費用が年収の3割以上。

親の負担が大きくなっています。
と言うのも、
自宅通学も含めた世帯の平均税込み年収は05年度は931万円で、7年前に比べ、100万円減っていることが今回の調査でわかりました。
親の税込み年収の減少が経済負担をますます大きく重くしているようです。

日本の高等教育予算の低さは以前から言われています。
現在のGDP(国内総生産)比0・5%。
自らを「科学立国」「技術立国」と称し、
高等教育を誇っていた(過去形です)日本。
せめて先進諸国並みの同1・0%に増額することが必要と感じます。

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2006.03.15

太蔵センセイへ

杉村太蔵議員、5月に結婚へということで、自称ヒラーリマン代表の太蔵議員、結婚するということで、
まずは「おめでとう」と本来ならば言いたいのですが、
素直に喜びが出てこない私です。
と言うのも、小泉さんへ報告、しかも自分の所属する委員会の審議をさぼって、
まずは小泉さんへ参詣、ということ。
変、
絶対ヘン。
おかしい、、、です。
この感覚。
こうした感覚の裏にあるものは仕事に対する緊張感がない、ということだと思います。
一般の会社では絶対に通用しないこの感覚。
仕事中に、自分の私的な都合を優先すると言うことはどう言うことか?
彼の仕事は国民の代表なのだから、
つまり国民の代表としての仕事をおろそかにしているって事なのだろうか???
国民を甘く見ていると言うか、なめているのか、、、なぁ?
尤も上司の小泉さんがそうだから仕方ないのか、
と、私は苦々しく思いながらこのニュースを聞きました。

さてさて、太蔵センセイ。
貴方はニートや非正規雇用労働者のために国会議員としての仕事をする、活動をすると言っています。
では、実際のところ拡大するパート、派遣労働者などの非正規雇用と一般労働者の格差や賃金は今どうなっているのだろうか?

日本の最低賃金は全国平均で時給668円。
因みにアメリカは664円、イギリスの1039円、フランスの1148円とのこと。

また、一般労働者とパート労働者の時間あたり賃金格差は年々拡大していて、
2004年にはパート労働者の賃金は一般労働者の41・5%とのこと。
(ヨーロッパは格差はない)
さらに最低賃金さえ下回る労働者が、今の日本では
一般労働者で15万人、パートで14万2000人いる現状。
勿論、最低賃金でも
税と社会保障はしっかり取られるので手取りが月額およそ11万円。
生活保護世帯が増えています。
川崎厚労相は月11万円でも基本的には暮らせると言う。
そうか、、、月11万でも暮らせる、、かぁ。
ならば川崎さん、是非是非、お願いしたい事があります。
議員年金を取りやめろと野党の議員が提案したとき、
「やめた後、生活できない」と自民党の多くの議員が言ったのだが、
川崎さん、是非彼らに言って欲しい。
「月11万円でも暮らせる、、、」と。
国民に痛みを押し付ける事には無感覚なこの国の政治家には、
言うべき言葉もありません。

そして再び太蔵センセイ。
自民党の中にあって、
貴方はどの様に非正規雇用の数々の問題に取り組むのか知らないが、
貴方の給料を払っているのは、
しがない庶民の私たちなのです。
庶民を裏切る者はいずれ庶民から見放される、、、
と、私は思います。
あまり、人間として堕ちないように、と願うばかりです。
貴方の議員としての今後の活躍、しっかり見ています。

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WBC メキシコ戦

勝った!!!
日本、メキシコを6—1で破ると言うことで、
やりました。
なにしろ前回のアメリカ戦があの判定負けというミソがついたので、
今回の試合は絶対負けることはできません。
解説も星野さんというアツ〜〜〜〜イ方を迎えて、
見ている方もドキドキ。
なんでも、日本チームは凄い気合いで臨んだそうです。
さて、一回の表。
一番、イチロー。
なにかやってくれる、イチローなら。
アメリカ戦でのホームランが何回もテレビで流れます。
例のイチローのポーズを見ながら、
頑張れ!!!!と私も現地にいるような積もりで応援。
残念ながらこの打席では打ち取られました。
そして、両チームとも得点なく3回。
1アウト、2塁(だったと思うのですが、
記憶なので、もし違ったらゴメン)
バッター、イチロー。
うわっ〜〜〜〜
ビッグチャンス!!!

イチローコールがスタンドに鳴ります。
モチロン私も。
イチローーーー。
ところがイチロー。
バントの構え。
解説の星野さん。
「これでいいんです。野球は全員でやるチームプレーだから、、、」
アナウンサー「イチローは自分の判断みたいですね。ベンチからサインが出ていないようです。」
星野さん「それでいいんです!」
残念ながらこの時のイチローのバントはランナーの、生還に結びつきませんでしたが、
次の4回。
やりました!!!
小笠原が右前に2点適時打、さらに里崎の2点本塁打でいっきょに4点を挙げました。
その後5回に多村、
9回にイチローの適時打で加点。
メキシコに1点は取られたものの
6−1で危なげなく勝利!!!

よかった!
本当によかった!!
まずはおめでとうございます!!!
明日はいよいよ韓国戦。
絶対に負けることはできません。
明日も気合いです。
気合いだぁあああああ
私も気合いを入れて応援します。

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2006.03.14

男女雇用機会均等法改正案

今月7日男女雇用機会均等法改正案 国会提出されました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
厚生労働省の審議会が昨年末まとめた改正原案の柱は3つ。このうち、焦点だった「間接差別」の禁止が初めて明記された。これは「総合職は男性のみ」などの直接的な差別に比べ「見えにくい差別」と言われてきた。

 原案では、表面上は性と無関係に見えながら、実際には採用数の男女差や昇進・昇格の遅れなど不利益につながっている規定や慣行で、仕事と関連がなく合理性・正当性もないもの、と定義された。その上で、禁止対象を〈1〉身長・体重・体力を募集・採用の要件にする〈2〉総合職の募集・採用で全国転勤を要件にする〈3〉昇進の際に転勤経験を要件にする——の3点とした。

 体力や体格が必要ない仕事なのに「身長1メートル70センチ以上」などと募集を制限したり、地方支店もないのに「総合職は転勤あり」としたりして、実質的差別につながることを禁止した。

 3点に絞ったのは「差別の概念があいまい」と反対する企業側と対象拡大を求める労働側の妥協の産物だった。福利厚生の適用や家族手当の支給などで世帯主を要件にするなどの問題は見送られた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
女性が社会に進出して久しくなります。
多くの場で女性が能力を発揮。
いまや女性はあらゆる場で仕事に従事。
男性と同じように、
或いは、
ある時は男性以上の働きをしている方もいます。
しかし、そんな女性たちの雇用条件や形態は必ずしも男女平等というものではありません。
まず正社員の数が少ない。
パート、アルバイト、派遣社員など非正規雇用の比率が52・5%。
また正社員の賃金の問題。
これは、大企業ほど男女格差が大きくなっています。
労働者が100人未満の企業で女性の賃金は男性の70・1%。
1000人以上では64・4%。
こうした現実の中で、
今回の均等法。
いっていの評価される部分もあるものの、
焦点であった間接差別(性別による直接的な差別ではないが、実際には男女に格差をもたらすもの)の問題では、一歩も二歩も引いた感があります。
禁止項目の三点、もう一度おさらい。
〈1〉身長・体重・体力を募集・採用の要件にする
〈2〉総合職の募集・採用で全国転勤を要件にする
〈3〉昇進の際に転勤経験を要件にする

??????
この3点だけが禁止?
採用の時、女性であるという理由だけで「容姿」を採用の用件にするな、、、当たり前です。
どこでも、いつでも全国中、転勤しますよ===って事が採用条件、、、これを採用条件にするって事は女性が家庭を持った場合の負担を考えると、「結婚するなら雇ってやんないよ〜〜」ってことか?
これは次の昇進条件にもあてはまります。

これは限定された3点も問題が大いにありますが、
限定外の問題について「間接差別」があてはまらなくなる危険があります。
例えば、
パートや派遣労働者などの雇用形態。
福利厚生の適用。
妊娠、出産などによる退職干渉。
産休後の職場復帰。
子育て期間の保障。
その他、時々でおこりうる問題、、、
これらを「間接差別」として裁判をはじめとして権利の主張を閉ざすことになります。

女性にとっても男性にとっても、
仕事も家庭も同様に大切なものです。
ただ女性は生物学的に妊娠・出産という形で家庭に社会に貢献することも大事な仕事です。
だからこそ、
女性を採用する際に、「家庭か仕事か」と一方的に女性の側にだけ押しつけることは大きな問題であります。

働く女性にとって、
自分の才能を社会にむけて発進したいということと、
健全な家庭生活を保障したいという願いがあります。
それはなにも贅沢な望みではなく、人としての最低限保障されて然るべきものと思います。
従って、
均等法の目的に
「職業生活と家庭生活との調和を図る」を明記すること、
間接差別禁止では、条件をつけずに抜け道を許さない規定にすることなどが女性たちの間で求められています。
現実に即した形で、
働く環境が整うことは、
女性のみならず同伴者である男性にとっても幸せなことであると思います。

これからどの様な展開になるか注目の法案の一つです。

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2006.03.13

岩国住民投票結果

米空母艦載機移転、反対87% 岩国市の住民投票と言うニュース。
注目されていた住民投票の結果が出ました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
厚木基地(神奈川県)の米空母艦載機の岩国基地への移転計画の賛否を問う山口県岩国市の住民投票が12日に実施された。投票率は58.68%で即日開票され、反対が87%を占めて有権者数の半数を超えた。投票結果に法的拘束力はないが、井原勝介市長は「重く受け止め、移転案の撤回を求めたい」と語った。近く、住民投票の結果を直接政府に伝える。米軍再編で初めて住民の反対意思が直接示されたことで、3月末の「最終報告」とりまとめに向け、政府が普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設などで進めている地元との調整作業にも影響を与えそうだ。

 賛成は5369票、反対は4万3433票だった。

 今回の住民投票は、米軍再編をめぐり関係自治体で初めて実施された。投票率が50%を切ると開票されないため、振興策などの条件付きで移転を受け入れる立場の人々は投票棄権を呼びかけた。

 井原市長は14日の市議会全員協議会で投票結果を受けた正式な見解を表明。議会や県と協議し、国に市の方針を伝える。

 厚木基地の米空母艦載機の岩国移転は、日米が昨年秋にまとめた「中間報告」に盛り込まれた。移転は現滑走路を1キロ沖に移す沖合移設事業が完了する09年以降を予定。移転後の騒音被害は現在よりも減少するとの予測を示している。

 政府はこの案を変更せずに最終報告に盛り込む方針で、額賀防衛庁長官は12日夜、「今後も地元に事案の必要性を説明し、理解、協力が得られるよう努力する」とのコメントを出した。

 山口県は振興策を当て込み、容認へと傾き始めている。ただ、12日深夜に記者会見した井原市長は「(国と)取引して受け入れるようなことはしない」と語った。 周辺町村との合併に伴い、井原市長は19日に失職する。新岩国市の市長選は約1カ月後の見込み。新市長は政府と住民投票で示された民意の間で難しいかじ取りを担う。反対多数の民意を簡単に覆すことは困難と見られ、国との妥協点を見いだすのは簡単ではなさそうだ。
(原文まま)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
住民の意志を無視して政府は、最終報告に盛り込む方針。
額賀防衛庁長官は12日夜、「今後も地元に事案の必要性を説明し、理解、協力が得られるよう努力する」とのコメントを出しました。
政府はそもそも「痛みは当然」という考えです。
小泉さんも、「厚木の部分は(基地の負担が)減るかもしれないけれども、新たにもってこられた地域においては負担になり得る」と認めています。
住民が、
あるいは日本国民が「反対」してもアメリカの言いなりになる政府。
「日米同盟は日本を守る」という論理で私たちに迫る。
共存共栄、、、と。
果たしてそうだろうか???
日本国民にとって米軍基地は負担、痛みを強いいる以上の何を与えてくれているのだろうか?
実際、日本にある米軍基地のその役割は、
アメリカの「先制攻撃の拠点」です。
日本を守るためではありません。
日本がアメリカにひたすら尽くすための「基地」です。
アメリカのために、
こうまで、
こうまで、
奉仕する日本政府とは、一体なんなのだろうか???

いずれにしても、この住民投票の結果は大きい。
今後の成り行きに注目です。

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トリノパラリンピック2006

トリノパラリンピック2006が3月10日(金)から19日(日)の10日間にわたって開催されます。
およそ40の国と地域からおよそ600人の選手が参加して開催されるとのこと。
日本選手の注目、活躍ということでまず嬉しいニュース。
バイアスロン小林深「金」 日本勢メダル1号と言うことで、
小林選手が長野に続き2回目の金。
おめでとうございます!!!
本当に嬉しい。
小林選手の話。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっと(表彰台の)真ん中に立てる。長野の時は運もあったが、今度は全く違う金。これまで練習してきた自分の力、ガイドでもある小林卓司コーチ(北海道小樽水産高教)の指導など、みんなの力が合わさって取れた金メダルだ。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
みんなの力で取ったという金メダル。
支えた方々も素晴らしいが、
やはりご本人のたゆまぬ努力と熱意の賜物と思うと、
見ている私たちにも感動はひときわ大きく伝わります。
もう一度。
おめでとうございます。

そして、
あらたに日本選手の嬉しいニュースが伝わります。
滑降女子の大日方が銀 男子は鈴木4位 パラリンピック
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第9回冬季パラリンピック・トリノ大会第3日の12日は、スキー滑降の女子座位で、98年長野大会金メダリストの大日方邦子(東京)が銀メダルに輝いた。滑降男子座位では、高校2年生でパラリンピック初出場の鈴木猛史(福島)が4位に入った。男子距離立位5キロで、前回ソルトレーク大会銅メダリストの新田佳浩(東京)は20位に終わった。
第2日の11日夜に行われたアイススレッジホッケーでは、1次リーグB組で日本が世界ランク3位のスウェーデンに5—1で快勝し、好スタートを切った。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まだまだ続く熱い競技。
ちょっとテレビの放送が少ない気がしています。
もっともっと各選手の活躍を取り上げていただきたい。
私もテレビのハイライトでチョッコと見ているだけだから、、、
活躍する姿は美しい。
そしてそんな姿に熱いエールを贈りたい。
一生懸命応援しています!!!
と。
頑張れ!!!
と。

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WBC アメリカ戦

ワールド・ベースボール・クラシック2次リーグ、日本—米国戦、
惜しくも日本のさよなら負け。
3−4でした。
残念。


1回、イチローの先頭打者ホームランで先制、
これはさい先よい、と思いました。
その後、2回には==9番川崎、初球、速球をはじき返し三塁間を破る。二者生還 日本3—0米国==
と、順調な滑り出し。
アメリカは2回と6回で3得点をあげ、
3−3。

回は後半にうつり、次第に熱が入っていきます。
そして、
そして、
8回日本の攻撃。
===6番岩村、1—2から打ち上げ浅めのレフトフライ。西岡、タッチアップから懸命のホームイン。しかし、米国の抗議で西岡の足が離れるのが早かったと判定され、得点認められず
◆現地班より
一瞬、スコアボードには1点が追加されるが、判定が覆され、0点の表示が。王監督の抗議をスタンドは一斉に見つめる。圧倒的多数を占める米国の応援は、落胆の声から一転、喜びの声に変わった。(上記サイトより)====
うぁ〜〜〜なぁ〜〜〜にぃコレ?
って感じ。

そっそんな〜〜〜
いいがかりだぁとテレビに向かって「卑怯な?」アメリカに文句を言っていました。

その後アメリカも得点せず、試合は9回の攻防。
2死三塁でイチローがバッターボックスへ、
「イチロー、頑張れ!!!!」
私もイチローのポーズを真似しながら黄色い(?)声援。
頑張れ!
頑張れ!!!
と、とっころが、
アッサリの敬遠。
えええ????
ヒッッキョ。
卑怯。
コラ!勝負せいぃ。
と怒りの私。
残念ながら日本は得点できず、
そして、
そして、
9回の裏。
4番A・ロドリゲスのサヨナラヒット 
日本3—4米国

残念。

でも久しぶりに野球はオモシロイと思いました。
やっぱりこうした国際試合っていいですね。

次回も応援しよう〜〜〜
頑張れ!!!ニッポン。

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2006.03.12

米国で3例目のBSE感染牛か

米国で3例目のBSE感染牛かというニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 米農務省は11日、牛海綿状脳症(BSE)についての簡易検査の結果、感染の疑いがある「疑似陽性」の牛が米国内で見つかったと発表した。10日夜に報告を受け、現在、免疫組織化学法(IHC)とウエスタンブロットという2種類の方法で確認検査中、4〜7日で結果が分かるという。生まれた年や飼育された場所など、具体的な情報は明らかにしていない。

 米国では03年12月と05年6月にBSE感染牛が見つかっており、今回の牛の感染が確認されれば3例目となる。

 日本は昨年12月に米国産牛肉の輸入を再開したが、今年1月にBSEの病原体がたまりやすい特定危険部位の背骨が混入した肉が成田空港で見つかり、再禁輸措置をとった。米国が2月に発表した調査報告に対し、日本側が質問を提出、これから日米間の協議が本格化するが、新たな感染牛が確認されれば、協議に影響する可能性もある。
(原文まま)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まぁ、こんなもんでしょう、、、というのが正直な感想。
そりゃね、、、
今回のような事は、輸入再開前から言われていたのだから、
また、先に問題になった危険部位の混入。
これも「特異」どろころか常習というのがアメリカの実態ということ。
共産党の紙議員が調査して予算委員会で質疑したもの。
この記事を読むと、
アメリカもさる事ながら、
日本政府や食品安全委員会のずさんさが浮き彫りになってきます。
是非ご覧ください。
いずれにしても、食の安全を守るのは国の責任。
これまでの日本政府の対応のまずさを指摘すると共に、
今後は
消えた全頭検査の再開と徹底を願うばかりです。

いつのまにやら隅に追いやられたBSE問題。
再びしっかりとスポットをあて、
討論、議論をしていく必要を感じています。

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ロスタイム

今日はJ1リーグ第2節大分戦が、九州石油ドーム(元のビッグ・アイ)でありました。
結果は1−1の引き分け。
昨年は「シャムスカ・マジック」と言う言葉まで出来たシャムスカ監督。
今年はマグノ・アウベスがG大阪へ、
精神的支柱の吉田も横浜FMへ移籍。
と、かなり苦しい台所事情。
開幕戦もFC東京に敗けました。
そう言った大分対戦にやはり前節は鹿島にオシイ形で敗れた広島。
お互いに黒星発進。
今日は負けられない両チーム(これはBSの解説者の言葉です)
広島は佐藤とウェズレイのツートップ。
期待できます!!!
ただ鹿島戦は中盤の弱点が浮かび上がったので、
その弱点をどのように修正してくるかが見どころでした、、、

さてさて、いよいよキックオフ。
全然関係ないけれど屋根付きスタジアムっていいですね〜〜〜〜
テレビを見ながら、窓を打つ雨の音に耳をたて、
スタジアムで応援の方々のご苦労を思っていたのですが、
テレビに映るサポーター、ファンは雨具もつけず元気そのもの。
あーーーそう言えばここは屋根付きかぁ、、、


とかとか思いながら前半はそこそこの試合。
リが効いている気がしました。
戸田もいいところにいる。
攻めるんですが、惜しい===
ゴールに繋がらない。
尤も大分の方同じように攻めていました。
前半は0−0。

ところで解説は金田さん小倉さんでした。
私は小倉さんのファンなので、解説者として頑張ってもらいたいと思いながら聞いていました、、、

変えず変えず後半の始まり。
大分の方が優勢に試合運びをしているような感がしてなりません。
解説も広島の中盤に対してはかなり厳しく言及。
もっと層を厚くして攻守に関わらないといけないと苦言。
まさにその通りです。
そんななか、
31分の出来事。
オズマール→松橋
西山→内村となり、あれよあれよといううちに、
34分 内村のクロスに松橋が飛び込み、触らずそのままゴールへ。
広島0-1大分
やられました。
ガック。
あと10分。
サンフレッチェ   頑張れ!!!!
解説は「開幕から二つ落とすと痛いですね、、、広島」という。
エエエイイイイ。
まだ負けていない。
負けにするなぁあ。
とブツブツ。
しっかし時間は経つので、なんだか気分はブルー。
そして、
そして、
ロスタイム。
右からの放り込みをウェズレイが落とし、寿人がゴール前で粘って
粘って、ねばって、
手以外の体中つかって、ボールを中央へ。
これにウェズレイが右足で軽く
合わせてゴール!広島1-1大分。
やった!!!
やった!
凄いよ。ウェズレイ。
勿論 寿人も。

と、いうことで試合は終了。
1−1の引き分けでした。

まだまだ、
まだまだ課題はあるが、選手を信じて、力いっぱい応援。
サンフレッチェ   ちゃちゃちゃ〜〜〜〜ちゃ。

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2006.03.11

国際原子力機関の定例理事会終了

3月6日からウィーンで開かれていた国際原子力機関(IAEA)の定例理事会は8日、イランの核問題について討議し、各国の見解を議長総括にまとめて閉幕しました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルバラダイ事務局長は閉会後の記者会見で「(付託は)外交的解決を目指す新しい段階。安保理の主たる責務が紛争の平和的解決であることを忘れてはならない」と指摘、制裁論議を急ぐ動きを牽制(けんせい)して外交交渉による解決を訴えた。一方、イランに対しては、「さらなる透明性や信頼醸成の努力が必要だ」と強調した。

 一方、この日の理事会や記者会見では、米国とイランが激しい非難の応酬をした。米国は「イランは濃縮すれば核爆弾10発ができる六フッ化ウラン85トンをすでに生産した」と指摘したうえで、「核兵器製造へと着実に進んでいる。交渉はまやかしにすぎない」と批判。「(濃縮活動停止の)責務を果たさないと、重大な結果を招く」と警告した。

 これに対し、イランは米国を「戦争屋」と決めつけ、「イランの政権転覆を狙う一方、世界の平和をつくっていると自称している」と非難。「米国は危害と苦痛を与える力を持つが、自らも危害と苦痛を受け得る。米国が望むのなら、そうすればいい」と述べた。

 エルバラダイ事務局長は「事態が悪化しないことを望む。われわれには、いま冷静さが必要だ」となだめた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

会議や会場での記者会見で、米国や欧州などはウラン濃縮に固執するイランを批判しました。
そして、
イランが今回の会議までにウラン濃縮活動の停止に応じなかったため、イラン核問題の協議の場は制裁権限を持つ国連安保理に移ります。
この問題も今後の行方が気になります、、、

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沖縄密約 福島さんの質問

1971年沖縄返還協定に関する密約についてということで、
社民党の福島みずほさんが参議院 予算委員会 (2006年3月8日)で質問しています。
あまりに大切な質疑なので引用。(福島さんのサイトをご覧ください。長いのですが、会話なのですぐ読めます)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○福島みずほ君
 吉野さんのオーラルヒストリーの文書、一九九九年の中でも彼は認めてます。私も先日、吉野さん自身にお会いをして、きちっと話を聞いてきました。アメリカの公文書の言うとおり、吉野さんの言うとおりでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 今御指摘のあったアメリカ局長の発言の内容につきましては、私ども承知はいたしておりません。
 いずれにいたしましても、沖縄返還国会というのは、昭和四十六年、四十七年ぐらいだったと存じますけれども、そのときの外務大臣はどなただか、ちょっと正確な記憶はありませんけれども、歴代外務大臣がこの種のことに、これに関しましては説明をいたしておるとおりでありまして、沖縄返還の際にいわゆる支払われます日米間のいわゆる合意に関しましては沖縄返還協定がすべてであって、それ以外のいわゆる密約というものはございません。

○福島みずほ君
 当時と事情が変わりました。今日お配りしていますが、アメリカからたくさん公文書が出ています。また、当時の担当者が合意外の、協定外の合意があったと認めているわけです。
 アメリカの公文書が本物かどうか、調査しましたか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 御指摘の資料でも配っていただいております文書につきまして、その性格に関しては政府としては承知しておらないということで、その内容も含めてコメントする立場でないということでございます。

○福島みずほ君
 何言ってるんですか。アメリカ側があると言って認めている。当時の日本の担当者も認めている。それが違うというんなら、どういう調査をしたんですか。なぜ否定できるんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほど麻生外務大臣からもお答え申し上げましたとおり、政府といたしましては、昭和四十六年、四十七年の沖縄返還国会当時から一貫して御説明を申し上げているとおり、沖縄返還に際する支払に関連する日米の合意というのは沖縄返還協定がすべてであるというのが立場でございます。

○福島みずほ君
 アメリカの公文書はガセネタですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 御指摘のアメリカの文書については、先ほども申し上げましたとおり、政府としてはその性格について承知していないというのが立場でございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、言うことで外務省はいっさい関係ないと言い張る。
とにかく言い張る。
さらに追求は続く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○福島みずほ君
 吉野さんになぜ問い合わせをしないんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 これは、繰り返しの答弁になって申し訳ございませんけれども、御指摘のその沖縄返還に係る経費につきましては、一貫して政府が繰り返し答弁しているとおりでございまして、日米間の合意は沖縄返還協定がすべてであると、密約というのは一切存在してないということでございますので、改めて吉野元アメリカ局長に問い合わせをする必要は、確認をする必要はないという立場でございます。

○福島みずほ君
 完璧な証拠があります。アメリカ側の公文書、日本側の担当者、両方が、両方があったと言っているんです。それをなぜ否定できるのか、根拠を示してください。国民の税金がどう使われたか、国会に対して、国民に対してうそをついていたかどうかの問題ですから、調査すべきです。どういう調査をされているかも含めて答えてください。

○政府参考人(河相周夫君)
 繰り返しの答弁になりまして誠に申し訳ございませんけれども、先ほどから申し上げておりますとおり、政府が一貫して説明しているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、それ以外の密約は存在してないというのが基本的立場でございます。
 また、沖縄返還に関する、関連するファイルというものを念のため調査はいたしましたけれども、密約を存在する文書は見付かっておりません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

密約があったという吉野氏にあう必要はないと政府は言う。
その理由は、「政府が一貫して説明しているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、それ以外の密約は存在してないというのが基本的立場」というもの。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○福島みずほ君
 ファイルを全部出してください。本当にないのかどうか。アメリカにあって、なぜ日本にないのか。それから、なぜアメリカに対してこの調査をしないんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほど、繰り返しの答弁になりますけれども、政府の本件についての立場、考え方というのは、昭和四十六年、七年の沖縄返還国会当時以来から繰り返し御説明しているとおりでございまして、沖縄返還協定がすべてであると、それ以上の密約というものは存在してないというのが政府の確固たる立場でございまして、これ以上そのアメリカの文書の一々を確認する必要はないという考え方でございます。

○福島みずほ君
 吉野さん、うそついているんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答えいたします。
 吉野局長の、元局長の御発言についていろんな報道をされているということは承知しておりますけれども、その発言の個々の内容については我々は承知しておりません。
 いずれにいたしましても、政府が申し上げているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、密約は存在してないということでございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
{政府が申し上げているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、密約は存在してないということでございます。」
つまり、政府が「ない」と言えば無いのだ、、、ということです。
いくら証拠が出ても、証言があっても、
政府が無い、と言えば無い。
のです。
さらに調査する事はないと言う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○福島みずほ君
 密約、協定外合意はなかったのが基本的立場は分かります。それを覆すたくさんの公文書と当事者の証言が出てきた。揺らいでいます。調査すべきです。

○委員長(小野清子君)
 どなたに。

○福島みずほ君
 大臣。

○国務大臣(麻生太郎君)
 たしか河野外務大臣のときにも似たような話があって、一回本人に聞いたと思うんですね。そのときの答えは、なしと、そういうものはないと当時お答えになった。
 それから何年たったか忘れましたけれども、今に至って今度はあると、自分が署名したと。河野外務大臣のときはないと答えられて、今度はあると答えられておられますので、私どもは、ないというお話を一回きちんと外務大臣として聞いておられますので、今回、何かどう変わられたんだか知りませんが、あると言われても、私どもは一回ないというお答えを基にして答弁をさせていただき、それ一貫、昭和四十七年以後ずっと一貫して答弁をさせていただいておりますので、今、河相の申し上げた以上の答弁のしようはございません。

○福島みずほ君
 アメリカ公文書の吉野さんのサインは、これ偽物ですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほども申し上げましたとおり、アメリカの公文書、公文書館から発出された文書については、その性格を私どもとしては承知する立場にございませんので、コメントは差し控えさせていただきます。

○福島みずほ君
 河野外務大臣はどのような調査をされたんですか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 私の伺ったところでは、本人に直接電話をされて確認をされたら、ないということだったそうであります。

○福島みずほ君
 事情が変わりました。アメリカから公文書が出て、本人は証言されました。私は、その文書を基に本人に何時間か掛けて確認をいたしました。状況が変わりました。
 外務省は、いったん決めたらうそはつき続かなくちゃいけないというのでは、政府への信頼がなくなります。この予算が思いやり予算や現在につながるから、今質問をしているのです。在日米軍基地の今の再編についても、どんな合意が、協定外合意があるか分からないじゃないですか。アメリカが全部書類を出している、たくさん公文書がある、担当者が認めている。何で外務省だけないと言うんですか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 私どもはないからであります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○国務大臣(麻生太郎君)
 私どもはないからであります。
もう一度おさらい。
○国務大臣(麻生太郎君)
 私どもはないからであります。

うううう????
その後も福島さんと麻生さん、担当の政府役人で繰り返される。
最後に福島さん。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○福島みずほ君
 今後、アメリカに公文書があり、日本の担当者が認めて、日本政府だけいったんうそをついたらうそをつき続けなければならないというのでは、国会に対して、国民に対してうそをついていることになります。財政民主主義の観点から大問題があるということで、今後も追及していきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と締めます。
お疲れさまでした。
しっかし、
ああああ=====
と、言う感じ。
日本政府のこの頑迷さ。
一体なんなのだ〜〜〜〜
先行きが不安な日本外交の一端を見た思いです。
この問題も今後の成り行きに注目。
さらに毎日新聞の西山さんのこともしっかりと見ていきたいと思います。

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2006.03.10

量的緩和 その4

「量的緩和」の背景にあるものは何か?

その1から3までは量的緩和と、私たち庶民への影響をみました。
では、その背景は何かについて当然考える必要があります。
答えは、
不良債権の早期最終処理、
ブッシュ米大統領に対する対米公約です。
「量的緩和」の拡大も不良債権処理の加速と一体で、小泉さんがブッシュ大統領との首脳会談で約束しました。

米国のバイアウト・ファンド(Buy Out Fund)一般にはハゲタカファンドとも呼ばれていますが、
このファンドが不良債権の烙印を押された企業を買いたたいて大もうけを上げました。
もう一度おさらい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バイアウト・ファンド(Buy Out Fund)は、複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を事業会社や金融機関に投資し、同時にその企業の経営に深く関与して企業価値を高めた後に売却することで高い利回りを獲得することを目的としたファンドである。
具体的には、MBOファンド、買収ファンド、プライベート・エクイティ・ファンド(Private Equity Fund)、企業再生ファンド、ターンアラウンド・ファンド(Turnaround Fund)などと呼ばれているものが該当し、それらの総称としても使われる。主に、LBOと呼ばれる買収先の資産・キャッシュフローを担保とした借入を用いて資金調達する場合が多い。
(上記wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして「量的緩和」であふれた資金は米国市場に流れ、アメリカを救いました。
有り難いことです、、、
まったく涙が出てきます。
「量的緩和」の実態は、結局
私たち国民から利子を奪って大企業・大銀行とアメリカのために、
マネーゲームを繰り広げ、さらには所得格差を広げてきたというのが本当のところです。

さて、そんな中、
竹中さんは「量的緩和」の解除をけん制し、解除しても日銀がインフレ策を強めるよう求めるなど日銀の「利用」に固執。
何故?
理由はごまかしが出来なくなったからか???
小泉さんが今まで取ってきた政策、「構造改革」、
つまり不良債権の強行処理や国民負担増などデフレ圧力を日銀の金融政策で緩和する方針を取ってきました
ところが実態は、
あいつぐ失業と倒産。
そして不安定雇用のまん延。
国民の所得は減り続け、格差の増大。
日銀の今までの金融政策で政府の経済失政をごまかすやり方は破たん
何を今更、、、
と、思いながら、政府のその場限りの政策と、
アメリカ重視、大企業重視のそのしわ寄せが国民に押し寄せてくることを感じる今回の量的緩和です。
さてさて、、、どうしたものか?

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量的緩和 その3

量的緩和 その2でも見たように1991年の利子収入が続いたと想定して推計すると、2004年までに国民が失った利子は304兆円にのぼることを明らかにしました。91年の1/200。
しかし、
大企業への貸出金利は、1/4程度に下がっています。

?????
これってすっごく不公平ではないでしょうか???

さらに、さらに不公平は続く。
その1にもニュースで述べられていたように、
住宅ローン金利については、長期金利の上昇幅に連動して上がることが予想されます。現に長期金利は上昇局面にあり、住宅ローン金利の引き上げも行われています。
低金利時代、ということでマイホームを購入なさった方も多いと思います。
少ない毎月の返済、ボーナス時の返済。
何回も何回も銀行の説明をうけ、
住宅会社の説明をきき、
清水の舞台を飛び降りるように、
決意。
よ〜〜〜し、家を建てるぞ!!!
と。

私も家を建てた後、どんどん下がっていく住宅金融公庫の金利を見て、
後に立てた人を羨んでいました。
友達と会えばローンの話。
友人の一人は、「我が家の犬の名はローンよ。
犬を見る度に節約節約と思い出すため」と言ってみんなを笑わせていました。
その後、銀行の金利も低くなり「借り換え」をする人が多くなりました。
爪に灯をともし、ともしの節約。
それでも少しは先が見えるか、、、と思った途端の金利上昇かも、という情報は、
谷に突き落とされるような暗澹たる気分にさせます、、、
先が見えない。
本当に出るのはため息です。

民のかまどから煙が立ち上らなくなって久しい。

 

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量的緩和 その2

では、私たちの生活にどの様な影響があるのでしょうか?
ズバリ、
預貯金の利子です。
その1でも見たように、
「量的金融緩和」は、名前の由来どうり、金融政策の目標を「金利」からお金の「量」に変えたこと。
日本銀行が金融市場に多額の資金を注ぎ込む政策です。
つまり世の中に出回るお金を増やし、経済活動をより活発にさせるといううたい文句で導入。
一般の金融機関が持っている国債や社債などを少し高い値段で日銀が大量に買い上げ、その分の現金を、民間金融機関の日銀当座預金口座に振り込みます。
当座預金は民間銀行などが銀行同士のお金のやりとりのために日銀に開設しているもので、無利子です。
こうした操作を通して、日銀は大量の資金を金融機関に流し込んできました。
当座預金の残高目標額は、導入当初の5兆円からどんどん引き上げられ、ドンドン膨らんできています。
結局はこのお金は世の中に回らず、民間の金融機関をカネ余り状態にしただけでした。
そしてこの余った資金は、
国債の購入をはじめ、
株式市場や大都市圏の不動産投資、
目先の利益を狙った企業買収などマネーゲームにつぎ込まれました。

ところがこれだけではなかったのです。
御存知。
「超低金利時代」の到来でもあったのです。
日銀の白川方明理事は、次のようなことを明らかにしました。
〜〜〜〜〜〜〜〜
日銀試算:家計の利子収入300兆円消える

 日銀の白川方明理事は23日の参院財政金融委員会で、バブル崩壊後の超低金利政策により、家計部門の利子収入が91年から04年までの13年間で304兆円失われたとの試算結果を明らかにした。

 91年に日銀が金融緩和に転じて以降、金利は極めて低い水準で推移し、預金を持つ家計部門の収入減につながった。ただ、白川理事は「家計の受取額減少だけでなく、借入利息の減少も含めて総合的に(政策効果を)判断する」として、借り入れの多い企業部門や預金を受け入れる金融機関、住宅ローンを抱える個人の利払い減少などの利点もあったとの見方を示した
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その3に続く

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量的緩和 その1

株高・円安、市場は冷静 量的緩和解除、長期金利は上昇ということで、量的緩和、いろんなところで不安と懸念を模様している様子。
特に住宅ローンについて関心が高まっています。
と、いうことで私は、
まず量的緩和について勉強したいと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
量的緩和とは、世の中のお金全体の額を増やして、お金の出回る量を増やし、そのお金で企業の設備投資や運用を促す金融政策です。具体的には、都市銀行や地方銀行(市中銀行)の持っている国債や手形を日銀が買い取って、市中銀行が日銀に持っている当座預金にその代金を置いて当座預金残高を増やすことです。

市中銀行は、日銀に置いてある当座預金残高の額に比例して融資(おカネの貸し出し)を行うことができるため、この当座預金の残高を増やせば、融資額が増えていくことになります。また、当座預金の資金を使うことで世の中に出回るお金の量も増えるというわけです。

それまでの金融政策の主流は、日銀が金利を上げ下げすることでした。
景気が悪くなったら金利を下げてお金を借りやすくし(金融緩和)、景気が良くなったら金利を上げてお金を借りにくくしていました(金融引き締め)。
そもそも金融政策の目的というのは、景気が良くなりすぎるのを抑えたり、悪くなりすぎるのを良くしたりすることです。

長らく続いていたゼロ金利政策が、教科書通りに景気を上向かせることができなくなってきており、「お金の流通量」を調整することで、景気の調整を行おうとしているのが現在の金融政策です。

現在の日銀の当座預金残高の目標は、量的緩和策により、30兆から35兆円程度となっています。
2001年3月に、このルールを導入した直後は5兆円を目標にしていました。その後、その効果がほとんど表れず、残高目標が徐々に引き上げられて、2004年1月から、現在の30兆〜35兆円下限目標になりました。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その2に続く

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ココログのメンテナンス

ココログのメンテナンスがかなり長引いて、
ずっとブログの更新ができませんでした。
NIFTYによるとまた障害が発生する虞もあるとのこと、、、
大変とは思いますが、
このメンテで以前よりさらに快適にネット環境が整うことを願っています。

私はこの間、自分のブログは更新出来なかったので、
いろんなところをネットサーフィンしたりして過しました。
新たな発見があったりとそれはそれで面白かったです、、、

と、いうことでこれからまたブログ再開(サンフレッチェの試合の時でなくてよかった、、、)をしたいと思いますので、
宜しくお願いいたします!!!

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2006.03.08

沖縄密約が意味するものは

シンポジウム「沖縄密約訴訟が問いかけているもの」は重い。
それは遠い過去のことでもなければ、
遠い地のことでもない。
まさに「今」のことであり、
ほんに「ここ」のことである。
と、思います。

西山太吉、、、
この名を覚えています。
あの頃、私はまだ政治はよくわからなかった。
信頼する大人たちのやるものだと思っていました。
西山太吉という記者と蓮見事務官の名前。
覚えています。
テレビでは何日も流されていました。
政治的話題がいつのまにか男女の話に変わり、
興味本位に切り取られていきました。
いつの間にか人の口にも上ることがなくなり、
すっかり忘れていたこの事件。
先頃、アメリカから「当時の文書」が発表されたということで、
再びスポットがあたりました。
関係者の吉野さんも事実を認め、
西山さんの記事が正しかったことを承認しました。
しかし、当時の日本政府関係者はいまだ消極的です。
しかし、
これは、なかな示唆に富む記事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
吉野氏によると、報道後に外務省の事務当局者から電話があり、「(報道に関して)問い合わせがあったら『密約はない』と否定してほしい」と頼まれた。河野元外相からも「密約は否定してください」と電話で要請され、了承したという。

 その後記者会見した河野外相(当時)は「密約はない」と、歴代外相の答弁を繰り返した。

 密約を裏付ける別の米公文書が発見された02年には、当時の川口外相が参院外交委員会で「河野元外相が吉野氏に直接確かめた」として、吉野氏の証言を根拠に密約を否定した。今回の新証言で、政府答弁の根拠が失われたことになる。

 吉野氏は交渉当時の心境を「とにかく協定を批准させることが大事だった」と振り返った。その後は「意識的に記憶から消そうとした。その方が良心の呵責(かしゃく)を覚えなくてすむ」と述べた。

 また、毎日新聞記者だった西山太吉氏(74)が当時、密約の存在を示唆する外務省の機密電文を女性職員を通じて入手、国家公務員法違反の疑いで逮捕された事件後「(国民の知る権利を訴えていた)メディアの流れが変わった」とし、「国会で何度もウソをついていたので個人的には助かった」と語った。

 協定締結から35年をへて新たに証言したことについては、「400万ドルの肩代わりは『小さな密約』。沖縄をどうするという本質的な議論に移ってほしい、という思いがあった」と明かした。

 河野元外相は、吉野氏への要請は「記憶にない」と事務所を通じて話している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うううう????
もう一度おさらい。
====
また、毎日新聞記者だった西山太吉氏(74)が当時、密約の存在を示唆する外務省の機密電文を女性職員を通じて入手、国家公務員法違反の疑いで逮捕された事件後「(国民の知る権利を訴えていた)メディアの流れが変わった」とし、「国会で何度もウソをついていたので個人的には助かった」と語った。
====
メディアが果たす役割とは何か?
考えさせられます、、、
「国民の知る権利」
改めて考えます。
国家とメディア・沖縄密約電文漏洩事件を参考にしました。
国家権力とは何か?
その凄まじきものに思いが至るとしばし慄然とします。

また、この密約が「今」もなお続くアメリカとの屈辱的な関係の原点であると思うと、
この問題、他人事ではありません。
まさに私たちの
問題です!

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沖縄密約 その3

国会での論戦現場から。
第154回国会 安全保障委員会 第7号(平成14年7月9日(火曜日))より。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
?玉置委員長 次に、赤嶺政賢君。
○赤嶺委員 日本共産党の赤嶺政賢でございます。
 私は、最初に、密約問題について外務大臣に伺います。
 六月二十八日の毎日新聞で、沖縄返還をめぐる日米交渉について、日本政府がアメリカに四百万ドルを支出するという密約が存在していた、こういう事実が明らかになった米国の公文書を情報公開で入手したという報道がありました。政府は、参議院の外交防衛委員会の議論では、文書の性格がわからないのでコメントできないという一点張りの答弁であります。その文書は、報道もされているわけですが、外務省は、報道されたその文書について当然、存在も認識していると思いますが、取り寄せられて、そして、その中身を検討されているでしょうか。
○川口国務大臣 お話の文書の件でございますけれども、沖縄返還国会の当時から一貫して、外務大臣及びその他の交渉担当者が繰り返し説明をいたしていますように、沖縄返還に関する、その際に行われた支払い問題に関する日米間の合意におきましては、沖縄返還協定がすべてでありまして、密約は一切ございません。
 この件について、一昨年にも、別な新聞だと思いますけれども報道がございまして、その際、当時の河野外務大臣が吉野元アメリカ局長に直接話をして、密約は存在しないということを確認済みでございますので、改めて調査を行うということは考えていないわけでございます。
○赤嶺委員 当日の記者会見で、福田官房長官も同じような答弁をしながら、その文書がどういう公文書か、これをよく調べて返事をすると記者会見で述べておられます。
 今の外務大臣の答弁だと、一昨年、河野外務大臣が外務省の内部でいろいろ聞いたら、そういう密約はないと言ったので調査する気はないんだ、こういうお話ですが、調査をするというのは当然のことじゃないですか。アメリカの側の公文書に日本の外交について記入されている。これを国民が疑問に思っている。それは、一貫してそういう疑問が提起されてきた。こういうときに、国立公文書の情報公開で手に入れられる文書というわけですから、入手はそんなに困難ではありません。そういう公文書を手に入れて、皆さんでちゃんと中身を分析する、そして国民に説明する、当然の説明責任じゃないですか、そういうことは。
○川口国務大臣 先ほど申しましたように、これについては、調査を過去にして、密約がないということが確認をされておりますので、改めて調査をする必要はないと考えております。
○赤嶺委員 密約があるから調査せよとか、ないから調査する必要はないといった性格の問題ではないんです。日本の外交にかかわって、しかも沖縄返還協定にかかわって、米国の公文書の中に、その経過にかかわることが記載されている。これは密約であるのかどうか、ないのかどうか、そういうことにとどまらず、外務省として取り寄せて中身を調べてみる、余りにも当たり前のことじゃないですか。何でそんな当たり前のことさえ、あれこれあれこれ言って調べようとしないのですか。
    〔委員長退席、末松委員長代理着席〕
○川口国務大臣 文書を、米国の公式文書というふうにおっしゃられているわけですけれども、私どもとしては、この米国の文書の性格はよくわからないわけでございますので、それから先ほど申しましたように、密約が存在をしていないということでございますので、これについて調査をする考えは持っていないということでございます。
○赤嶺委員 密約があったかどうかというのは、公文書を取り寄せて、そしてその中身を検討した結果、国民に説明をして納得が得られるものであります。そういう手続をとるのかどうかという議論です。
 そして、文書の性格がわからないと言いますけれども、国立公文書館で情報公開によって入手された文書であるということもはっきりしているんです。皆さんの立場というのは、ただ密約がなかった、なかったを繰り返しておけば国民はあきらめるだろうという話であって、国民が納得を得るような態度では全くない。かえって外務大臣の今の答弁が不信感を増大させて、いよいよもって密約があったのではないかという疑惑が拡大するような姿勢であります。
 ところで、その沖縄返還協定の中では、講和前の人身事故と、それから土地の復元補償漏れの四百万ドル、これはアメリカが自主的に負担をする、こういうぐあいに返還協定の第四条でなっているわけですけれども、これを仮に日本政府が肩がわりをしたということになった場合に、それはどういう問題であるというぐあいに認識なさいますか。
○川口国務大臣 今委員がおっしゃられましたように、この沖縄返還協定の四条三項におきまして、いろいろここに書いてございますけれども、土地の原状回復のための自発的支払いをアメリカ合衆国政府は行うというふうにされているわけでございます。したがいまして、まさにこの協定にのっとって行われたものであると認識をしておりますので、そうでなかった場合にどういう問題があるかということについては、お答えができないということでございます。
○赤嶺委員 米軍が沖縄を直接占領していたときの土地の復元補償、それから講和前の人身事故に対する補償、一部は補償を行われておりますが、漏れた分について琉球政府から請求があった、これは当然米国が支払う義務を負っている。外国の軍隊が我が国で起こした事案について、その補償責任があるにもかかわらず、それを日本政府が肩がわりしていたということになれば、それ自身が、主権を放棄し、アメリカの属国同然と言われるような性格の問題であります。中身においてもそうであります。手続においても、公文書というのは簡単に入手できる、そういうものを、一貫して調べようともしない、検討しようともしない、こんな外務省の態度には絶対に納得がいきません。
 それで、委員長、ぜひ委員会をして外務省にこの公文書を取り寄せてもらって、その中身を分析して委員会に報告してもらうよう強く要求したいと思いますが、委員長において取り計らい、よろしくお願いします。
○末松委員長代理 ただいまの資料要求につきましては、理事会で協議をいたします。
○赤嶺委員 ぜひ、そういうものについて、政府自身、外務省自身が説明責任を果たそうとしていない今の段階で、国会がこの問題について国会の力で解明をしていくことが大事だと思いますので、今後引き続き取り上げていきたいと思います。
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沖縄密約 その2

2002年6月28日の毎日新聞に詳しく沖縄密約が書いてあります。
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沖縄返還:米公文書「密約」明記 日本が400万ドル肩代わり  
 沖縄返還(72年5月)をめぐる交渉で、米国が本来支払うべき土地の復元補償費400万ドルを日本が肩代わりすることになった問題を「日米間の密約」と明記した米政府の公文書を、毎日新聞は27日、米国立公文書館で入手した。文書は、日本政府が米政府に密約の存在を否定するよう求めていたことも明記している。米側は「我々は密約を認めることを回避するために最善を尽くす」と結論づけ、密約をめぐる日米間の口裏合わせの実態も浮き彫りになった。

 公文書は「外務省密約事件」直後の72年6月のキッシンジャー大統領補佐官来日に際し、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)が、キッシンジャー氏に日本の政治情勢を説明し、日本で密約問題が話題になった場合の応答資料として作成した。米公文書館が保管し、秘密指定が解除されたニクソン政権関連の公文書の一部で、「密約」は「confidentiality」または「classifiedunderstanding」と表記。文書は復元補償費400万ドルについて日本が返還に伴って米国側に支払う3億1600万ドルに上乗せしたと説明、「日本政府が神経をとがらせているのは400万ドルという数字と、この問題に関する日米間の密約が公にならないようにすることだ」と指摘した。

 日本政府の立場を「いかなる密約の存在も、米政府へのいかなる資金提供も否定し、我々(米政府)に報道機関の追及には同じように対応するように求めている」と紹介している。米議会や米国内の報道機関の追及を受けた場合は「密約の存在を認めざるを得ないかもしれない」としつつも、「当面はいかなる形でも400万ドルという数字を公にしないことで日本政府と合意した」と明示している。

 外務省密約事件にも触れて「公電を漏えいした外務省の既婚女性事務官と、公電の内容を暴露した毎日新聞記者との個人的関係が発覚すると、野党は追及をやめてしまった」と分析している。

 沖縄返還協定は第4条で、米軍が占領中に損害を与えた沖縄県民の土地に関する復元補償費400万ドルは米側が自発的に支払うと規定され、第7条では対米支払い3億2000万ドルには含まないことになっていた。

真実を言うべき
 沖縄返還問題にくわしい我部政明・琉球大教授の話 日本が400万ドルの肩代わりを米側に秘密にしてほしいと依頼していたことと、それに対して米政府がOKしたうえで努力する立場を示していたことが新しい事実で、興味深い。両国間に400万ドルの肩代わりを秘密にしようという了解が存在していたことが明確になった。ただ、400万ドルは沖縄県民が受け取っており、国民にとっては不利益ではない。そろそろ日本政府は本当のことを言ってもいいはずだ。他にも密約があり、いろんなところに飛び火することを恐れているのではないか。

「密約一切ない」福田官房長官(?)
 福田康夫官房長官は27日の記者会見で、米政府の公文書について「二十何年前に話題になり、(政府は)国会などで繰り返し答弁してきたが、原状回復の費用を日本側が負担するという密約は一切ない」と述べ、従来の政府見解を繰り返した。さらに「どういう公文書かをよく調べて返事をする。しかし、わが国の事実関係としてはそういうことはしていない」と語った。

 外務省密約事件
 沖縄返還交渉で日米間に米側が負担すべき400万ドルを日本側が肩代わりする密約があり、毎日新聞政治部の西山太吉記者が71年5、6月、これを前提としたやり取りを含む極秘電信文3通を入手、一部を報道した。電信文コピーを受け取った社会党の横路孝弘議員が72年3月の衆院予算委員会で政府を追及した。

 外務省がコピーの流出ルートを調査し、同省女性事務官が親しい関係にあった西山記者に渡していたことが分かった。警視庁は同年4月、西山記者と事務官を国家公務員法違反容疑で逮捕し、東京地検が起訴した。

 東京地裁は74年1月、元事務官を有罪(控訴せず確定)とし、西山被告は「取材行為は正当」と無罪を言い渡した。西山被告について東京高裁は76年7月、1審判決を破棄し、「被告の行為はそそのかしにあたる」と懲役4月、執行猶予1年の有罪判決。最高裁は78年6月、「正当な取材活動の範囲を逸脱している」と上告を棄却し、西山元記者の有罪が確定した。
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さらに毎日新聞は続く。

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沖縄返還:米公文書の要旨
 米国家安全保障局(NSA)が72年にキッシンジャー大統領補佐官(当時)にあてた沖縄返還にかかわる日米両政府間の密約についての文書(日本語訳)の要旨は次の通り。

 【沖縄返還 大混乱】
 5月15日の返還式典で、琉球諸島の日本への施政権返還という沖縄県民と日本国民の長年の悲願がかない、第二次世界大戦後の日米間の最後の大きな懸案が解決した。しかし、返還は在沖米軍と約100万人の沖縄県民の間に現在存在する問題を解決するものではない。これらの問題には長年にわたるものもあれば、日米の施政返還協定作成交渉の直接の結果として生まれたものもある。

 主な問題は、米政府に対する沖縄住民の賠償請求、核兵器撤去の声明、那覇空軍基地からの米軍機の撤去、VOA(Voice of America)中継基地問題の四つである。

 日本の指導者たちは、それらのいくつかをあなたに提起するかもしれない。特に最初の三つの問題は、過去半年間、佐藤政権に対する野党の攻撃材料だったからだ。

 【米政府に対する復元補償請求】
 1 背景
 日本政府は返還交渉の中で、50年7月以前に米軍によって損傷を受け、61年7月以降に返された沖縄の土地の復元補償をすべきだと主張した。米政府は、61年以前に返した土地の所有者にはすでに補償したとして拒否した。米議会には65年、これ以上の補償金支出は求めないと説明した。

 しかし、日本政府は、もし米国が自発的支払いとして処理するなら、未解決の賠償請求(推定400万ドル以下)について日本側が提供することを申し出た。この金額は、返還に伴い米側に支払うことに合意した3億1600万ドルに追加された。

 日本政府が神経をとがらせているのは、400万ドルという数字と、この問題に対する日米間の密約が公にならないようにすることだ。公になれば、米政府の支払うべきものを日本政府が肩代わりしていると、野党が追及するからだ。

 しかし、密約は3月に外務省の公電が漏えいしたことで暴露された。漏えい問題は、国会と日本の報道機関で「知る権利」をめぐる論争を引き起こしたが、公電を漏えいした外務省の既婚の女性事務官と、公電の内容を暴露した毎日新聞記者の個人的関係が発覚すると野党は追及をやめてしまった。

 2 日本の立場
 この問題に対する日本政府の姿勢は、米政府とのいかなる密約の存在も、米政府へのいかなる資金提供もきっぱりと否定することである。日本政府は、我々(米政府)に報道機関の追及には同じように対応するように求めている。

 3 米国が取るべき立場
 我々は、返還交渉の中で、日本政府がこの問題で弱い立場にあることを理解し、我々の側の情報漏えいがないよう最大限の努力をすることを日本政府に約束してきた。我々は、上院の公聴会で、補償の処理が密約事項であると説明しているが、この問題が議会や報道機関の追及を受けることになれば、補償額が400万ドルを超えないと認めざるを得ないかもしれない。同時にこの問題で密約が存在することも認めざるを得ないかもしれない。

 我々は、少なくとも当面は、いかなる形でも400万ドルという数字を公にしないということで日本政府と合意している。

 我々が公にしているのは、返還協定の下、50年以前に損害を受け61年以降に返された土地の原状回復補償の自発的支払いを含め、何らかの補償をすることで合意していることだ。我々は、この補償の支払いは日本政府から受け取った3億2000万ドルから充てるのが適当と考えている。自発的支払いの補償額を推測するのは適当ではない。

 【論点】
 もし日本政府が400万ドルについて全面否定するよう求めてきたら、以下を指摘すればいい。

・少なくとも当面は、400万ドルの数字は明らかにしない。3億2000万ドルが自発的支払いの補償を含めた返還に伴う諸経費に十分であると言うにとどめる。

・報道機関がこの問題を本格追及し始めたら、補償問題の密約の存在を否定し続けるという日本の姿勢と同じ立場を取ることはできなくなるかもしれない。しかし、密約を認めることを回避するために最善を尽くす。

・結論として我々は、返還協定では秘密合意は存在しないが、協定条項の交渉では非公式合意もありうる、とのロジャーズ国務長官の公聴会での発言に従うよう努力する。

・あなたは、日本ではこの問題について公式発言するのは避けるべきだ。

[毎日新聞6月28日] ( 2002-06-28-03:01 )

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沖縄密約 その1


「沖縄密約」、99年に外務省元局長が認める発言
と言うことで急浮上してきた「沖縄密約」。
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72年の沖縄返還で米側が払うとされた土地の原状回復補償費400万ドルを日本が肩代わりする密約が結ばれていた問題で、外務省元アメリカ局長の吉野文六氏(87)が99年の時点で密約を認める発言をしていたことがわかった。非公表の政策研究大学院大学のオーラルヒストリー(聞き取り)プロジェクトの報告書に収められている。密約を裏付ける米公文書が初めて明らかになった00年以前に、吉野氏が自ら密約の存在を認めていたことになる。
このプロジェクトは文科省の補助金をえて、戦後の日本を支えた政治家や官僚らの証言を記録したもの。
吉野氏は返還で日本が支払う金額を大蔵省側から示された際、「はたと困った。一体、どうやって、そんなものを協定に盛り込むか」と考え、「それで、ひた隠しに隠そうという形になったわけです」と話している。
また、交渉が最終段階にあった72年4月に、交渉過程を記録した外務省の機密電文が同省の女性事務官から毎日新聞記者に漏れる事件が起きたときには、捜査当局にこう話したという。
「これを公表するようなことがあれば、相手と交渉できなくなる。従って、国会に対しても否定する、うそを言うんだ」
吉野氏は今年2月、朝日新聞などの取材に、政府関係者として初めて「密約があった」と証言。米公文書で密約の存在が裏づけられた00年に、当時の河野外相から密約を否定するよう要請されたことも明かしている。
(原文まま)
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つまり、沖縄返還は無償でアメリカから返ってきたものではなく、
日本がお金を払い、さらにその密約が「思いやり予算」として今に引き続いているというものです。
さて、このニュースをいちはやく書いたのは毎日新聞の西山記者でした。
この後西山記者は外務省の女性事務官と共に逮捕さました。
報道の自由について、いかなる取材方法であっても無制限に認められるかが裁判上の争点となったが、西山に懲役4月執行猶予1年、女性事務官に懲役6月執行猶予1年の有罪が確定しました。
裁判の経緯については、
西山太吉国賠訴訟賠訴訟に詳しく書かれています。

なお参考に毎日新聞2006年2月9日の記事をご覧ください。
沖縄返還密約:当時の外務省幹部が認める

次に続く

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2006.03.07

レイチェル・ワイズ

レイチェル・ワイズさんがアカデミー賞の助演女優賞に輝きました。
おめでとうございます!!!
レイチェル・ワイズさんの出演作品で私が今までに観たのはハムナプトラシリーズ
ニューオリンズ・トライアルの三つです。
知的な役も元気な役もセクシーな女性も演じることができる幅の広い女優さん。
これからの活躍が楽しみです。
さて「ハムナプ」の方は、いわゆるB級というのだろうかアクションでドンドンバタバタ。
「失われた砂漠の都」は最初の作品で、これはなかなか面白かった。
古代エジプトの神秘がなんとも怪しげでいつの間にか作品の中に引き込まれました。
二作目は、うううう????でした。
とくにスコーピオンキングには参ってしまった〜〜〜〜
ハリウッドらしい大味な結末でした。

一方ニューオリンズ・トライアル。
これはよかった!!!
映画の内容を余り書くとネタバレになるので、
感想に留めておきます。
息もつかないスリリングな展開にアッという間に時間が過ぎました。
最後のシーンもとても素敵。
良い映画を観たという満足感とお得感でいっぱいになりました。
日本には馴染みがない陪審員制度。
しかし、今後日本にもやってくるというその制度。
いまだその問題について想像もできないのだが、映画を観て、
なるほど、そう言うことが起こりうるのか?と、
新しい問題が浮かび上がってきた気がします。
陪審員制度を扱った映画は、
おもしろい!
そこには生の人間が描かれているから。

と、いうことで、また新たな感動で数々の映画を思い出しました。

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レイプ被害でも中絶禁止

レイプ被害でも中絶禁止 サウスダコタ、新たな州法と言うニュース。
どのように考えていいのかすぐには思いつかない。
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【ロサンゼルス6日共同】米中西部サウスダコタ州のマイク・ラウンズ知事(共和党)は6日、母体の生命に危険がある場合を除き、人工妊娠中絶を禁じる法案に署名し新たな州法が成立した。
 レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠も禁止対象とする内容。施行期日は7月1日だが、知事は中絶容認派らによる差し止め訴訟などに数年かかるのは確実として「発効を当面見送る」とする声明を発表した。
 人工妊娠中絶を合法と判断した1973年の連邦最高裁判決に反しているが、ブッシュ大統領指名の保守派ジョン・ロバーツ氏が長官に就任するなど連邦最高裁の保守化も進行。知事は「73年の判断を覆すことは可能だ」と述べた。
(上記ニュース 原文まま)
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勿論、わかるのですよ。
妊娠中絶が悪いことは。
お腹に宿った小さな命は『生きる権利」を持っていることを。
それは何人であれ侵すことはできないことを。
また、母体にとっても中絶はその後の健康にも大きな影響を及ぼすことも、、、
中絶が悪いことは、よく分かるのです。
しかし、
レイプ被害で不幸にして宿った命。
うううう????
悩しい問題です。
母親が生まれてきた我が子に如何に接することができるか?
んんんんん???????
難しい。
当事者にとって耐え難い屈辱を強いられ、
その後の人生にまで大きな影を残すレイプ事件。
本当に赦しがたい犯罪です。
当事者の思いを考えると、
この問題は、本人の意志に任せることが一番妥当ではないだろうか?
当事者がどの様な形でこの犯罪被害を乗り越えていくか、、、
行政、政治が行うことはそのサポートやケアだと思います。
少なくとも法律が云々と立ち入ることではないのでは、と思います。
いずれにしても、
このような犯罪が起きないように、
心ない行為で女性が傷つくことのないような社会になるのは、
一体いつのことか、、、
暗澹たる思いで、このニュース読みました。
また、多くの方のご意見など参考にさらに考えていきたいものです。

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2006.03.06

神が審判

“イラク参戦 神が審判”と発言したブレア首相に反発が強まっています。
4日の民放テレビITVのトーク番組での発言。
英軍のイラク参戦の決断について、「信念をもっていれば、他の人々によって審判がなされる。もしも神を信じるのならば、それ(審判)は神によってもなされる」
これは異例ということで、英国紙は一面に掲載したとのこと。
もともと、イギリス国民は「政治への宗教の関与」を嫌うため、ブレア首相はこれまで、イラク参戦と自らの信仰を結びつける発言を控えてきました。
ただ自身は英国教会の熱心な信者で、夫人はカトリック信徒だそうです。
しかし、今回の発言を受け、イラクで死亡した兵士の遺族や野党、メディアが強く反発しました。

野党自由民主党のキャンベル党首は、
「戦争は信仰に基づくものでなく、その合法性、成功の確実性、犠牲者数、長期的な帰結の厳格な分析が求められるものだ」
「軍事行動は誤りだった」と批判。

また、BBCの解説では
首相の発言が、以下の点で問題があると指摘。
(1)西側指導者とキリスト教徒による聖戦のイメージを結びつけイスラム教徒を憤慨させる可能性を強めた
(2)多くの人はキリスト教徒が戦争や民間人の死を容認することに疑問を抱いている
(3)政治への宗教の関与の問題に火をつけた—と指摘。
首相への追及が強まることを予想しています。

さらにインディペンデント紙も、
「彼(ブレア首相)が英国の政治に神を持ち込む風潮をつくり出すことになるのならば、非常に悪質だ」と警戒をしめしました。

神の名において戦争かぁ、、、
やれやれ、です。
神様は、戦争をお望みではない、と私は思いますがねぇ。
愚かな人間の後始末を「神の名」ということでおっかぶされる神様も甚だ迷惑とは思いますが、
政治という極めて現実的なものを、
神、宗教という形而上の概念、観念で片付けようとする邪さがイヤですね、、、
BBCではありませんが、
政治に宗教が介入してくる危険性も大きいこの発言、見逃せません。
そう言えば、
我が国の総理も、
政治に「心」を持ってきますねぇ〜〜〜〜

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作品賞に「クラッシュ」 

作品賞に「クラッシュ」 米アカデミー賞が決まりました。
私も11時頃からテレビをつけっぱなしで観ていました。
いつもながら紀香さん、キレイ。
今年のオスカーは誰が手にするか???
私の関心は、
「ハウル、、」とナルニアがいけるかどうか?
ドキュメンタリー部門は何か?
それとミュンヘンは、どこまでいくか、、、
というところでした。
結果は、
作品賞が、「クラッシュ」。
監督賞に、「ブロークバック・マウンテン」のアン・リーが決まりました。
私はまだこれらの映画は観ていないので、
参考に衝突の連続漂う「本音」と言うサイトであらすじと見どころを確認。
今度、映画館にまで足を運ぼうと思いました。

それにしても、今年のノミネートは社会派作品が多いと前評判がありました。
映画をはじめとして、
芸術は社会を鋭く映し出す鏡なのでしょう。
これからも、
ドンドン、「良い映画」がでてくればいいなぁと思います。

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2006.03.05

広島VS鹿島

サンフレッチェ広島VS鹿島アントラーズの試合。
今、終わりました。
結果は3−4で広島は残念ながら負けました。
復帰した柳沢にハットトリックでやられました。
確かに柳沢選手うまい。
ミッチャンも落ち着いているし、
鹿島ってやっぱりうまい。
悔しいけれど上手い。
あああ、、、残念。
でもね、
でもね。
頑張ったよ広島。
「戦うサンフレッチェ」に変身したように思います。
ウェズレィが素晴らしかった。
寿人君も良かった。
この二人がとても元気で、チーム全体が盛り上がってきます。
今までの広島はリードされるとショゲて、落ち込むのですが、
今年は違う。
最後の最後まで、
諦めずにボールに食らいついていきます。
寿人が走り、
ウェズレィが跳び、
駒野が蹴り、
カズがまとめる。
戸田が守り、
オムさんも体を張る、、、
最後まで魂が感じられた今日の試合。

結果は負け。

課題はいっぱいあります。
とくに守りと中盤。

しかし、
長いリーグで必ずや克服できると信じます。
今日は、楽しい試合を魅せてくれました。
これからも、ドンドン、ドンドンジャンジャンいきましょう〜〜〜〜〜
応援しているよ、、、

サンフレッチェ!!!チャチャチャちゃ。

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岩国基地住民投票告示

米空母艦載機部隊の岩国基地移駐の賛否を問う岩国市の住民投票が今日告示されます
投票は12日。
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米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転案について、受け入れの是非を問う住民投票(十二日)に向けた市の住民説明会が三日、基地直近の川下地区であった。会場の川下小は、これまでの説明会に比べて空席が目立ち、基地の街の複雑な心情がのぞいた。
百八十席が用意されたが、出席は約八十人。冒頭、井原勝介市長は「多くの人に来てもらえると思った。川下では、何度か説明会を開いてきたから(少ないの)でしょうか」と戸惑いをみせた。
住民からは切実な訴えが続いた。条件闘争を示唆する周辺町村に対し、「地元の痛みを知りもせず、何が経済効果か」と怒りの声が相次いだ。
市条例では、「投票率50%以上」が成立要件となる。「市内は地域で基地問題への考え方に温度差がある。反対の結果が示されるか不安。絶対に成立してほしい」との意見もあった。
少ない出席者について、ある男性(75)は「基地と共存を続けてきた川下。基地従業員も多く、複雑な思いがあるんです」。自治会長の一人は「出席しなくても、どこの地区より関心は高い。投票には大半が参加するはず」と、自信をみせていた。
(原文まま)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
事の始まりは、
政府が岩国基地に厚木基地から空母艦載機57機と1600人の兵員を移駐させる計画が浮上したことからです。
騒音問題が住民にとっては一番切実な問題です。
また米軍がくることでそれに伴う治安なども懸念しての今回の住民投票。

国は「専管事項」をもちだし住民の投票行動をおさえようとしています。
在日米軍再編強化問い 岩国で住民投票を実施へという社説を中国新聞が掲載。
岩国が抱える問題と国、住民の声が上がっています。
憲法が明記する地方自治の原則を考えるなら、
国民・住民の基本的人権の保障が大切ではと思います。
そして住民投票はこの権利を守るための活動ではないでしょうか。
政府がその結果を尊重するのは憲法上の責務ではと考えます。
しかし、
額賀防衛庁長官は、「住民投票の結果がでてから判断する」と言います。
さらに、「国家・国民の安全、地域の安定のためにやらなければならないことはやっていかなければならない」とものべました。
ここで一番肝腎なことは、
誰のための基地か、、、ということです。
勿論、アメリカのための基地です。
米軍再編についてはここでも、折に触れ書いています。
日本にある米軍は、
ズバリ、
日本を守るためのものではありません。
アメリカが先制攻撃をかけるために待機しているアメリカの軍隊です。
そんなアメリカの軍隊のために、
日本の多くの基地の町の方々は日々騒音やあるいは命の危険さえ感じているのです(訓練機墜落とか流れ弾にあたるとか、、、)
これはおかしい。
と、私は思います。
日本政府は日本国民をまず一番に守って欲しい。
守るとは生活が安寧であることの最低限の保障もこれに加わるのだが、、、
これについては、また色々考えていきたいです。

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2006.03.04

今日から

今日からJリーグが始まります。
今年のJ1は京都、福岡、甲府が仲間入りです。
とくに甲府が楽しみです。
私は広島ファンだから、勿論今年も大声援を送ります!!!
今年も熱い、熱い季節がやって来た、、、、

また、今日は映画ナルニア国物語の劇場公開の日でもあります。
我が家の全員は、ナルニアが映画になると聞いたその日から、
ワクワクして待っていました。
うわっ====
ナルニアが映画になる、、、
まっさかネバーエンディング・ストリーみたいなことはないような。
CGでどこまでやるのかな?
配役は誰?
全部の巻をやるのかな?
○○は外伝だからやらなくてもいいかぁ
とかとか、まるで自分たちが監督になったように、楽しんでいました。

日本での先日は先行上映。
みんなの声を聞きたい、、、
でもなんだか怖い。
もし、はずしたらどうしようーーー
と、家中で気をもんでいました。
ナルニア。
どうしてこんなに心を捉えられるのだろう?
話のストーリーはあれほど単純でご都合主義の話はない、と思うのだが、、、
先日、気がついたことは、
やはり「読みきかせ」効果なのか、と思いました。
幼い我が子を寝かせるために毎夜読んで聞かせたあの体験が、
鮮やかに蘇ってきます。
「次はどうなるの?」
「うわっ〜〜〜〜魔女に捕まったぁ。アスラン助けてぇえええええ。」
とかとか、まるで自分が主人公になったような積もりで読んでいました。
聞いている我が子の想像も翼を広げた鳥のように自由に大空を飛んでいたのでしょうか?
そんな一つひとつの小さな体験が、今ナルニアという言葉を聞くとあの時のように、
ドキドキ、ハラハラ、ワクワクしてくるようです。

と、いうことで、
とても楽しみな映画公開。今日から。

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2006.03.03

奇貨おくべし

「奇貨おくべし」
まさに今の小泉さんの心境ではないでしょうか。
意味は「これは掘り出し物、手元に大事にしまっておこう」と言うような感じでしょうか。
奇貨おくべし(秦から漢へ)のサイトに言葉の故事由来が詳しく書かれています。

さて、今朝テレビをつけたら、
各局の朝の番組。
やっていました。
やっていました。
永田さんの再謝罪会見と
前原さんVS小泉さんの国会での姿。
何度も、なんども、、、

見ている方が恥ずかしくなるような前原さんの姿でした。
小泉さんを前にして、あるいは自民党の国会議員に囲まれて、
にこやかに笑っている姿。
はては、小泉さんに背中ポン。
なっなんなんだ〜〜〜〜
あれは。
と、思わず目をむきました。
その後は、何か悪いものをみたような、見てはならぬものをみたような
気恥ずかしさでいっぱいになりました。
いったい、どうなっているんだろう???
民主党。
いったい、どうしたんだろう???
民主党。
あの無様な姿に私はしばし呆然。

私は言いたい。
「ちょっ、ちょっと待ってぇええええええ」
と。
そもそもの事の発端は、
「選挙と金」
「政治と金」
だったのではないだろうか?
「赤字」「赤字」と言われ、痛みだけを否応なく押しつけられている国民にとって、
その赤字の原因はなんなのか?
無駄や不正がそこには介在していないのか?
国民が追うべき「痛み」は正当なものなのか?
知りたい。
知る権利がある。
もし寸毫でも疑惑があれば解明してもらいたい。
と、言うのが国民の思いではないでしょうか?
勿論、その疑惑解明については、確かな証拠と事実が最優先です。
今回の民主党は、あまりに稚拙であったことは論をまちません。
謝罪は当然です。
しかし、
追い詰め、失敗した民主党は、
あこまで卑屈になるものか???
小泉さんの「奇貨」と成り果てた前原民主党。
これからは追求できるのだろうか???

民主党が堕ちたことで、
自民党はますます「思いのまま」。
つまり、
アメリカと大企業の思いのままかぁ===
結局、国民においかぶさってくる負担を思うと、
民主党の罪は深く大きい。
しかし、
しかし、
しかし、
最も大切なことは、やはり国民の意識です。
私たちは絶対に不正は許さないという毅然とした態度をもって、
政治のあれこれを見ていくことが肝要と思いました。

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予算案の中身

民主平謝りの中、予算案衆院通過 小泉改革固め直しへと言うことだそうです、、、
はぁ、、、
なんだこれ、って感じです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
攻守は逆転した。06年度予算案が通過した2日夕の衆院本会議場。小泉改革の負の側面をたたく野党にとって格好の見せ場のはずが、討論に立った民主党議員はまず頭を下げるほかなかった。メール問題で野党第1党が自滅した結果、小泉政権の政策を検証する政治の追及力が鈍り、国会は空洞化の危機にある。ライブドアショック以降、求心力が低下したかに見えた小泉首相はこれを機に改革路線を固め直そうとする。皇室典範改正問題などを機に距離を置いたポスト小泉候補はどう反応するか、それが今秋の自民党総裁選への焦点となってきた。

 通常国会前半の最大の節目の日、民主党が忙しかったのは政権与党に頭を下げることと、国対委員長の引き受け手を探すことだった。衆院予算委員会で質問した原口一博氏、反対討論に立った松野頼久氏とも謝罪を余儀なくされ、「これを機に党を再生し、品位ある国会の論議を進めたい」と語った。

 小泉首相「気を落とさずに頑張って下さい」。

 前原民主党代表「ご迷惑をおかけしました」。

 衆院本会議場では、首相が前原氏の肩をポンとたたき、こんなやりとりを交わしたという。

その首相の目は、すでにこの先の展開に向いている。今後の国会について「今回は行革推進国会であると位置づけておりましたからね。その本筋に戻っていくと思います」
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、言うことで私も小泉さんにならって、
「そんな民主党」をおいて先を見ていきたいと思います。
今回の予算案。
ズバリ。
二兆七千億円の負担増が国民に跳ね返ってきます。

予算の全体規模を示す一般会計が05年度当初予算比3・0%減の79兆6860億円。
私たちの生活にかかわるものは、

・所得税・住民税の定率減税
 06年に半減→07年に全廃
・たばこ税
  1本1円相当引き上げ
・酒税(第3のビール)
  350ml1缶あたり3.8円増
・年金
 国民年金保険料
  月額280円引き上げ
 厚生年金保険料
  0.354%引き上げ(労使折半)
 年金給付額
  物価スライドで0.3%削減
・介護保険料の引き上げ
  (市町村ごとに実施)
・高齢者医療(70歳以上)
 「現役並み所得者」の窓口負担
  2割→3割
 長期入院患者の食住費(月額)
  食費2万4千円→4万2千円
  居住費ゼロ→1万円

一方大企業には、
・法人税率が10%も引き下げられたまま。
・連結納税制度の導入や研究開発減税など、大企業向けの手厚い減税措置は温存。
その理由は、
「国際競争力を付けるため」だと説明。
 
私たちが今、目を向けるべきものは何か?
黒塗りで塗りつぶされてしまった諸悪(俗に言う四点セットなど)を、
もう一度、明らかにする事と、
現実においかぶさる負担の実態をしっかりと認識して、
声を上げていくことでは、と改めて思う「予算案の中身」です。

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2006.03.02

日本の高校生

日本の高校生は意欲足りない 日米中韓で意識調査と言う調査結果が出ました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 享楽的で、「人並み」意識が強く、意欲が少ない——。こんな日本の高校生像が、日本、米国、中国、韓国の4カ国の高校生の生活意識に関する調査結果から浮かび上がった。調査を実施した財団法人「日本青少年研究所」などが1日、公表した。「あれもこれもやりたい」と意欲的な他国に比べ、趣味や友人関係、学業など生活全般にわたって「希望」が少ないことが特徴だ。

 調査は昨年10〜12月、各国で約1000〜3000人の高校生を抽出して実施。日本は全国の12都県で1342人に聞いた。調査内容は関心事や悩み事、満足感など多岐にわたる。

 他の3カ国と、日本の高校生の回答が大きく違ったのは、「現在、一番大事にしていることは」という設問だった。3カ国が多くの「希望」に丸をつけたのに、日本の生徒の回答は圧倒的に「やりたいことがない」という結果になった。

 この設問は、「遊んだり好きなことをしたりする」「希望の大学に入学すること」「何か特技をもつこと」「好きな異性と仲良くなること」など、自分の「希望」に関する16項目を挙げ、あてはまるものに丸をつけさせるもの。

 例えば、他の3カ国とも7割以上の生徒が「成績がよくなること」を希望したのに、日本は33%。「友人関係がうまくいくこと」は日本の高校生も最も多く希望したが、40%どまりで、米国の67%、中国の53%、韓国の44%と、差がついた。

(原文まま)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かなり深刻な結果が出ました。

〜〜〜「現在、一番大事にしていることは」という設問だった。3カ国が多くの「希望」に丸をつけたのに、日本の生徒の回答は圧倒的に「やりたいことがない」という結果になった。〜〜〜
なんだか涙が出てきます。
やりたいことがない、、、かぁ。
と、いうかやりたいことが何か分からないという方が実情に近いのではと考えます。
わからない。
見えない。
したがってやる気も出ないのでしょう。
私も仕事柄、子どもたちと接する機会が多いのです。
子どもたちは迷っている。
迷路に、トンネルに入り込んで右往左往しているという感をいつも持ちます。
学ぶことの意義が教えられていない、
学ぶこと、知ることを奪われてひたすら脊髄反射に頼っているような学習を強いられている現場から、
何を感動して、どの様に自分の気持ちを整理していいか分からない。
先が見えない不安にも苛まされています。
大人のことも信用していません。
ひたすら目の前にある現実にアップアップしているような気がします。

深刻です。
この問題、もっと深く探っていきたいです。
まずは感想まで。

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混合医療

混合診療が急浮上しています。
〜〜混合診療(こんごうしんりょう)とは、保険診療と自由診療を併用することをいう。〜〜
これだけ見ればなんら問題ありそうには感じません。
しかし、これがあるんですね。いっぱい。
wikipediaによれば、以下の論点を挙げています。

・混合診療を解禁すると、所得による医療格差が生じないか?
・混合診療を解禁すると、保険給付額の増大を招き保険財政を悪化させないか?
・混合診療を解禁するのではなく、現在、保険対象となっていない医療を保険適用させるべきでは?
などです。
では、その背景を見ていきましょう。

まず、混合医療導入への布石は着々と打たれました。
高齢者・重症患者への負担増で受診を抑制し、「高齢者医療制度」の創設で保険料を先々まで引き上げる仕組み、
さらに長期療養者を対象とする療養病床の大幅削減で高齢者を病院から追い出すというシステム。
こうした布石を打って、「混合診療」の堂々の登場という仕組みです。
現法案は、これまで「差額ベッド代」など、例外的にしか認めてこなかった「混合診療」を、「高度医療技術その他」「生活療養」などに拡大。
もし、これが実行されれば、新しい医療技術や新薬、手厚い治療を受けられるのは金持ちだけです。
公的医療保険の原則が土砂崩れのように崩れ去り、跡形もなくなるのでしょうか?

さてさて、いつもながら、こうした背景は、
やはり財界なのですね、、、
勿論日本だけではありません。
アメリカの財界もですよ。

日本経団連は「財政の持続可能性確保に関する提言」の中で、次のように述べています。
〜〜〜〜〜〜〜
このままでは、増大する医療給付費に対し、保険料負担・税負担といった国民負担が増大し続けていくことになりかねない。これ以上の国民負担の増大は限界が見えており、抜本的に公的医療保険の給付費の効率化、重点化を断行することが課題となっている。公的医療保険制度が現役世代の負担により成り立っている以上、公的給付費については、現役世代の支払能力の指標である名目GDP成長率を基軸にして伸び率を抑制することが重要である。公的給付費の伸び率を抑制する方法には、経済的誘導や規制の見直しなど、様々な施策を結集し、実効性ある効率化・重点化策を確立することで、公的医療保険制度の持続可能性を担保しなければならない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「保険料や公費負担の増嵩(ぞうすう)を抑える」ために「医療給付費(とくに老人医療費)の伸びを抑制する」と言うことです。
つまり、企業が負担するのはイヤと言うことです。
自分で治せ、金持ちだけ治してあげるよ。お金を払えば、、、、ということかぁ。

アメリカの保険業界・医療業界が日本の医療を新たなもうけ口にしようとしているのも見逃せません。
2001年6月に小泉総理とブッシュ大統領の間で締結された「成長のための日米経済パートナーシップ」の一部として設置された「日米投資イニシアティブ」の今年次会合の結果をとりまとめた経済産業省の「二〇〇五年日米投資イニシアティブ報告書」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
B.医療サービス分野
米国政府は、米国企業はかねてから日本の医薬品、医療技術及び医療機器ビジネスに参 画してきているが、医療サービス市場についても米国企業が参加し貢献する余地があると指摘し た。また、米国政府は日本政府に対して、営利企業による医療サービスの提供を認めること、又は 可能な定的措置として、画像診断や透析・理学療法などの慢性治療といった定型的かつリスク の低い医療行について営利企業への外部委託を認めることを要請した。 米国政府は魅力的な企業投資の観点から、いわゆる「混合診療」(保険診療と保険外診療の併 用)の解禁についての関心を表明した。厚生労働省は、今後とも、米国政府の要望に応じて、 2004年12月に厚生労働大臣と内閣府特命担当大臣(規制改革、産業再生機構)、行政改革担当、 構造改革特区・地域再生担当との間でなされたいわゆる「混合診療」問題に係る基本的合意及び 基本的合意に基づく改革の進展について、情報提供を継続する。
日本政府は、営利企業が医療サービスを提供することは法的に認められないものの、2004年 10月以降、構造改革特区において、公的医療保険が適用されない自由診療の分野で、高度な 医療については営利企業の参入が認められるようになっており、2005年5月には地方自治体か ら特区申請が提出されていると回答した。また、2006年の医療法改正に向けて、医療機関にお ける非営利性の徹底のための規制の見直しを提言する検討会が設置されていることを説明した。
さらに、日本政府は、血液検査を含む検体検査を営利企業に外部委託することは一定の条件の 下で認められているものの、患者が危険にさらされるおそれがあるため、どんな医療行為ても医 師以外の者に行わせることは認められない旨説明した。
いわゆる「混合診療」について、基本的合意に基づく今般の改革は、患者の要望に迅速かつ的 確に対応するものであると述べた上で、日本政府は改革の内容とその進展について詳細な説明 を行った。
米国政府は、特区において公的医療保険が適用されない自由診療の分野という狭い範囲のサ ービスしか認められていないことは不十分であり、魅力的ではないであろうと応答した。また、参 入機会が制限されていることに加えて、潜在的な投資家は、提供しているサービスが公的医療保 険において保険償還の対象になると、市場からの撤退を余儀なくされうることを懸念せざるを得ず、 そのような不安定な状況では、投資をすることはないだろうと応答した。さらに、米国政府は、日本 の医療法では地方自治体の裁量のもとで営利法人が病院や診療所の経営を行うことを実際には 禁止していないことを指摘し、日本政府が日本における経済的、財政的、人口動態的状況を変革 する観点からこのような可能性を考慮すべきであると主張した。
日米投資イニシアティブは、教育及び医療サービス分野における現状を見直し、進展のための
意見交換を継続する。
(関係箇所、原文まま)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もういちどおさらい。
==米国政府は、米国企業はかねてから日本の医薬品、医療技術及び医療機器ビジネスに参 画してきているが、医療サービス市場についても米国企業が参加し貢献する余地があると指摘し た。また、米国政府は日本政府に対して、営利企業による医療サービスの提供を認めること、又は 可能な定的措置として、画像診断や透析・理学療法などの慢性治療といった定型的かつリスク の低い医療行について営利企業への外部委託を認めることを要請した。==
と言うことです。
「魅力的な企業投資の観点から、いわゆる『混合診療』の解禁」と、「営利企業による医療サービスの提供」を要請したことが明記。
うわっ〜〜〜〜〜
アメリカに私たち日本人の命は捕まれているのでしょうか?
ねぇ???
とにかく、小泉さんになってから露骨です。
アメリカは。
なにしろ何を言っても、
思うがまま、実行してくれるのだから。
そりゃ、言わなきゃ損だよね。ブッシュさん。
いずれにしても、
このままいけば、国民から医療は取り上がられます。
もう、気合いしかなくなります。
風邪?
気合いで治せ。
肺炎?
気合いを入れろ。
ガン?
そんなものに罹るな、ボケ。
なぁんてことになったりして、、、

一体、どこの国の話かと思うほど、
医療の現場がスカスカになるのでしょうか?
この国はいつか金持ちだけしかいなくなる。
庶民は誰もいなくなる、、、
そんな予感がするこの頃です。

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お年寄りに厳しい確定申告

確定申告の時期。
私もそろそろ書き上げようと思って、書き方のサイトを見ていました。
そしたら、こんなサイト、お年寄りにきびしくなる平成17年分確定申告というのを見つけて、
ため息。
ふっ=====。
私はまだ年金世代ではないけれど、いずれやってくるその時期。
今でさえ、こんなお寒い状況。
私たちに支給されるときはどんな風になっているのやら、、、
と、言うことで、ちょっと中身をみていきましょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜
いま特に、「今年の確定申告で昨年とちがうところは何?」という質問を多くいただくようになりました。ごく普通の一般生活者を想定した場合に、その特徴を一言でいうと、「お年寄りや自営業者にきびしくなった」といえるのではないでしょうか。
なぜ、「お年寄りや自営業者にきびしい確定申告」なのでしょうか。
「お年寄りにきびしい」内容のほうからみていきたいと思います。

お年寄りにきびしい、内容のひとつは年金税制です。
自営業者や嘱託で再雇用という場合を除いて、年齢65歳以上の場合、主たる生活財源はいままでの貯えと年金受給ではないでしょうか。
年金関係の税の仕組みですが、以下の計算式により計算されます。
☆ 収入金額—公的年金等控除額=所得金額

公的年金等控除額とは年金受給者の必要経費として法定されている金額のことです。
サラリーマンの必要経費は給与所得控除額といって、これも税法上、収入金額に応じて定められているように、公的年金等控除額も年齢と収入金額に応じて定められています。
年齢の基準は65歳未満と65歳以上とによって分類されますが、特に、65歳以上の人に対してきびしくなることになります。
つまり、必要経費としてカウントされる金額が少なくなればなるほど、⇒所得が多くなる⇒税金も多くなる、ことになりますが、この公的年金等控除額が縮小されるのです。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんだかな、、、
人生、いっぱいいっぱい、働いてきた方々からもむしり取るような仕組みで、
淋しい。
さてその理由を見ると、
「高齢者には金持ちが多い」
「高齢者だからという理由だけで税制上優遇するのは不公平だ」ということです。
2004年の通常国会で法律成立。
老年者控除を廃止。
さらに年金生活の高齢者の場合は、公的年金等控除の縮小とあわせて、所得税の課税対象額が70万円も増えることになります。
税率10%で7万円、定率減税分を除いても5.6万円もの増税になります。2005年の2月支給分の年金から、天引きされる所得税が増えて、年金額が減った人が500万人にも上りました。

高齢者って金持ちですかね?
確かにそう言う方もいらっしゃいます。
しかし、そう言う人は若い頃から金持ちだったのでしょう。
高齢者になっていきなり金持ちになることはない。
寧ろ、
節約に節約をして、
欲しいものも我慢して、やりたい事も我慢して、
老後のために貯めたお金ではと思います。
孫の喜ぶ顔がみたい、という思いで、お小遣いを与えたり、
あるいは子どもに心配かけないくらい自立しようとしている方々が多い。
決して余り
あるお金を持っているわけではないのです。
そんな高齢者からまで、奪い取るこの国のシステムは、本当に冷い。
小泉さん。
「お金がある」人からとる、と言うなら、
まずは大企業、大資本家から取ったら如何ですか?
大企業への限りない優遇は不公平じゃないんですか?
国民イジメも大概にしてもらいたい、
と、私は思いながら「確定申告」ならぬ「怒って深刻」です。

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2006.03.01

ビキニデー 

今日三月一日はビキニデーです。

1954年三月一日、アメリカは西太平洋マーシャル諸島ビキニ・エニウェトク環礁で、広島原爆の1000倍という威力の水爆実験を世界で初めて行いました。
〜〜〜〜〜〜〜
静岡県焼津港のまぐろ漁船「第五福竜丸」はビキニ島の東約1000キロの海上
にいました。3月1日の朝4時近く、西の方が日の出のように明るく輝きました。沖
の方の水平線から真っ赤な玉がすごい速さで空へぐんぐん上がっていたと思うと、
見たこともないようないろいろな色の混じった白い煙がもくもく上がりました。
1時間半ぐらいした時、甲板に空からパラパラと放射能を帯びた灰が落ちてきま
した。この核実験で、乗組員全員が原子病にかかり、ついに9月23日に久保山
愛吉さんが死亡しました。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜
現地住民や第五福竜丸乗組員などに深刻な被害を与えました。
広島・長崎の惨禍がいまだ癒えない日本国民、世界中の人々が思想・信条の違いをこえた国民的な原水爆禁止運動を生み出す契機となりました。
そして、この日をビキニデーとしたのです。


原水爆禁止の願い、核兵器廃絶を求める願いは、
今、世界の願いとなっています。
しかし残念ながら今なお膨大な核兵器が人類の生存を脅かしています。
イランの核再開問題が浮上して世界中の国々が警戒を強めています。
また、核大国アメリカの態度も依然として核兵器廃絶の道から逆行するものです。

核保有国も合意した核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求め、多くの人々が訴えました。
しかし米ブッシュ政権は昨年五月の核不拡散条約再検討会議では、「テロ」を理由に核兵器廃絶に積極的な同意を示しませんでした。
189国が加盟するNPTは、五大国だけに核兵器保有を認める一方、他の国々には保有を禁じる、核独占体制の維持を前提とした不平等条約です。
そして、前回2000年の再検討会議では、核保有国による「核兵器廃絶の明確な約束」がアメリカも含む全会一致で合意されました。
ソ連が消滅した後は核兵器は何故必要なのか?核戦争の危険も遠のいたのでは、と思うのですが、
ブッシュ米政権は、いまだ「使いやすい核兵器」開発への道を突き進んでいます。
理由は、
大量破壊兵器を取得し使用する恐れのあるテロリストやテロ支援国家に対するとの口実で、先制攻撃をするためです。
この先制攻撃戦略には、核兵器が必要なのです。
01年一月に議会に提出された「核態勢見直し」報告でリークされたのは、
ロシア、中国、イラク、イラン、北朝鮮、シリア、リビアを核攻撃の標的としていたことは衝撃的な事実として当時報道されました。核兵器を特別視せず、「普通の兵器」と組み合わせて使いやすくするというのがブッシュ政権の考えです。

予算もバンバンつけています。
今年度予算案では、地中貫通型核兵器の研究費として850万ドル(8億9000万円)が計上されています。
こんなブッシュ政権。
他国の核には厳しい。
1998年、NPT未加盟のインドとパキスタンが核実験を強行。
新たな核保有国となりました。
北朝鮮は2003年1月、NPT脱退を宣言。
イスラエルには甘いが、イラン非難は凄い。
イラン政権を打倒する軍事力行使の選択肢も排除しないと繰り返し表明。 
NPT自身が直面している根本矛盾が露呈しています。
つまり、米国をはじめとする核保有国が、自国の核を死守しながら、他国の核保有は世界平和の最大の危険だといくら叫んでも、何の説得力もないということです。

国連総会第一委員会では、メキシコ、カナダなど六カ国が、核軍縮の議論を前進させるため新たな決議案を準備しましたが、アメリカは反対するなど圧力をかけ見送られせました。

アメリカは何を目指しているのか?
アメリカ主導のグローバリゼーションのために核兵器を私用することも辞さない先制攻撃をかけることが、アメリカの言う「平和」なのでしょうか?
世界の警察なのでしょうか?
そして、それにやすやすと与する小泉政権に危険な臭いを感じます。
日本は唯一の被爆国として、
核兵器廃絶のための運動を率先垂範してやらねばならない。
そうすることが真の国際貢献ではと私は考えます。

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春三月

雨のそぼる春。
いよいよ今日から三月です。
三月は弥生と呼ぶのは良く知られています。
草木がいよいよ生い茂ると言う意味です。
「弥」は「いよいよ」「ますます」と言う意味です。
これ以外にも三月の呼び名は「花」に因んだものが多いようです。
集める限り集めてみました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
弥生 やよい いやよい  
季春 きしゅん    
晩春 ばんしゅん    
暮春 ぼしゅん    
花見月 はなみづき  
竹の秋 たけのあき  
杪春 びょうしゅん    
春惜月 はるおしみづき    
祓月 はらえづき    
花つ月 はなつづき    
殿春 でんしゅん    
早花咲月 さはなさづき    
姑洗 こせん  
夢見月 ゆめみづき    
佳月・嘉月 かげつ    
桜月 さくらづき    
暮陽 ぼよう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この中で面白いのは「竹の秋 」ではないでしょうか?
竹の秋は春、竹の春とは秋のことだそうです。
常緑の植物は冬の間半分休眠状態。
タケも冬をこし、タケノコが地下で活動をはじめる春にはオヤタケは葉が一時黄ばんでまるで紅葉のように見えます。そして秋になるとまた元気にイキイキと緑を取り戻すので「竹の春」といったそうです。
そう言えば初夏を「麦秋」とも言いますね。
昔のひとの自然の事細かな観察と愛情を感じてしまいます。
尤もこれは旧暦なので、季節の感覚はちょっと今とずれていますが。

〜〜 竹の秋 どこも寝る灯の やすらけし  豆城〜〜
季節が暖かくなってきたことの喜びを感じます。


〜〜竹の秋泥棒までが似非(えせ)参り 筍盗人〜〜
うわっ〜〜〜
色々偽装はあるけれど、美しい自然にまで偽装を持ち込むなぁ====

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