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2006.04.19

根性を科学する

根性を科学すると言う本を読んでいます。
著者はメンタルトレーナーという仕事をなさっている高畑好秀さん。
「欧米式メンタルトレーニングやコーチングではもう勝てない」と表紙の帯に書いてあり、
さらに「21世紀の新しい根性論」と書いてあります。
とかく、とかくメンタル面が弱いと言われる我がサンフレッチェ。
メンタルが弱ければ根性に頼ればいいのか〜〜〜
と、思わず手にした「根性科学」。
いわゆるスポコンかぁ===
この本に目から鱗の新発見、新理論があるなら早速サンフレッチェ広島公式オフィシャルにメールしよう〜〜
と、喜び勇んで読みました。
読みました。
読み進みました。
いつ、新発見がでてくるの???
どこでウロコを落とせばいいの???
まだまだ読みが足りないのか、浅いのか。
根性科学。
科学はどこに、いつ出てくる〜〜〜〜
あるのは根性ばかり。
第一章。日本人と根性。
第二章。根性を育む秘訣。
第三章。良い根性と悪い根性。
第四章 根性の効率的活用法。
第五章 選手に根性をつけさせる虎の巻。
第六章 一流アスリートに学ぶ根性論。
第七章 集団生活での根性活用法。
第八章 根性論の正しい実践法。
おわりに

と本は進みます。
ううう、、、んんん。
なるほど。
「その通り」。
全く非のうちどころがない各論。
はい。
仰せの通り。
仰せの通りではあるが、この本から何も目新しいものを読み取ることが出来なかったのは、
読み手である私が悪いのだろうか、、、と悩んでしまいました。
確かに一流のアスリートのサクセスストリーは、読み手には迫力をもって感動させ、納得させるものです。
読み物としては面白いのだろうが、(読み物なら山際淳司さんや海老沢泰久さんの本の方が良いのは言うまでもない)
迷っている揚げ句手にする指南書、啓蒙書としては、いささか物足りなさを感じていました。
そして、
最後の「おわりに」を読んで初めて著者の言いたいことが私にもわかりました。
以下は私の要約です。
〜〜メンタルトレーニングは根性を否定したところからはじまった。
しかし、アスリートにとって不可欠な強い心を育てるには両方の要素が必要。
根性論を実践するとき明確な目的、狙い、理由づけをはっきりさせることが大切。
そしてメンタルトレーニングのような科学的試行と根性のバランスこそが大切〜〜
〜〜私(著者のこと)は自分の仕事をマニュアル化するのではなく、私安里のフィルターを通して、あれこれと考えながらやっていきたい。根性論を全く破棄するのではなく、メンタルトレーニングに上手く取り入れ、今後の日本のスポーツ界の発展に寄与したい〜〜

そうかぁ。
そうだったのかぁ。
ここで、初めて私は目からウロコ(?)。
そうか、、、著者は「根性論」を科学したのではなく、
これからは根性も従来の頭ごなしでなく「科学」だよ、、、と言って選手に練習させることが必要と言っているのか。
「根性を科学する」とはそう言うことだったのか。
と、思った次第。
「根性とは何か」と言うそもそもの定義が曖昧で、
科学と言う意味が不明瞭。
少々タイトルと帯の書き方には異論を挟みたいところでもあります。
余談ながら、
本当に余談ながら、
センセーショナルなタイトルで内容のある本にお目にかかった事はあまりない、、、なぁ〜〜

それはそれとして、
総論(?)をザッ====と理解したうえで、著者に対して優しく暖かい気持ちで、
もう一度、本書を読み直し。各論である時々の事例を読むと納得しました。

して、結論は。
悩んでいるのは自分だけじゃないと言うことを確認。
一流のプロほど実は、自分に自信がない。
だから、
「自分のことを信じて」
と、いうことです。
(1400円払ってこれかぁなんて、笑ってはいけません)

おおお〜〜〜いいい。
サンフレッチェのみ・ん・な
悩んでいるのは貴方たちだけじゃない。
みんな同じだから、、、、ねぇ。
自分のこと、もう一度信じて!!!
応援しかできない私ですが、
応援はしっかりしていますよ〜〜

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コメント

武道家の南郷継正さんが、『武道の理論』という本を書いています。この本は、武道の持つ弁証法性を論じたものとして面白いものでした。科学と言えるかどうかは、まだ実験による検証を経ていないので分かりませんが、科学的な仮説としては面白いものかなと思いました。

根性に似た概念としては「しごき」を扱っていました。「しごき」は非民主的な、奴隷的な練習として嫌われていますが、自主的に「しごき」を求めるときは、極限状況の経験という「根性」に関わる部分を持っています。

三浦つとむさんも、論理の鍛錬として真剣勝負の必要性を説いていましたが、極限状況を経験したかどうかが、予想外の展開に対する平常心を持てるかどうかの根性に関わって来るという理論は説得性がありました。

極限状況というのは、予想外の展開が必要なのですが、計画的な練習には、どうしても想定内の展開が入ってきます。そこに「しごき」を入れることで、予想外の展開が起こるのですが、この「しごき」を、相手を潰す手前でやめるという加減をすることが非常に難しいと言うところがあります。潰すはるか手前でやめてしまうと「しごき」にならないし、潰してしまっては悪しき「しごき」になってしまいます。このバランスをいかに取るかが、指導者の腕ではないかというのが、僕が南郷さんから学んだことです。

投稿: | 2006.04.19 23:13

秀さん。
こんにちは。
コメントありがとうございました。
そうですか、、、南郷継正さんの「武道の理論」ですか。まだ読んでいないので、また時間をみつけて読んでみようと思います。

私は「根性論」を読みながら、以前貴方とやり取りさせていただいた「他人を見下す若者たち」を思っていました。
速水さんのあの本も読みました。
感想はいずれと思いながら、まだ手についていません。
「根性」の方と「見下す」方。
対極にありながら、著者の主張は同じではないかと考えました。
共に未だ科学としては認められていない、確立した論理はない。
が、
現実には「たしかにある」現象に対して、
なんとか定量的に定性的に科学に引き上げようとする著者の姿があります。
そして、若者の実態があります。
指導者の悩みが浮き彫りになります。
しかし、決定的な解決策はともに未だない。
それは、ある意味正しいのでしょうね。
「人」の気持にマニュアルがあてはまるはずはない。
以前、我が子が倫理の勉強をしていたときのことです。
「昔から人は同じことで悩んでいたのだね」と一言。
本当にそうでね、と私。
確かに、人は同じ事で悩んでいる。
だが、少しづつ螺旋階段を上っているのも本当はないか、、、
と、信じつつ今後も悩んでいきたいと思っています。
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2006.04.20 15:37

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