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2006.05.17

改正入管法

改正入管法が成立へ 入国外国人の指紋採取と言うことで、
今日にも参議院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立する模様です。
“テロの水際対策”と言うことが名目です。
日本に入国する外国人に指紋などの生体情報提供を一律に義務付ける出入国管理・難民認定法「改正」案です。
これだけを見れば何も問題はありません。
しかし、ここには隠された「人権侵害」があるのです。
 
法案の中身は以下のとおりです。

(1)外国人(十六歳未満と戦前から在住する特別永住者は除く)が入国、再入国するさい、指紋や顔写真の情報提供を義務付ける
(2)収集した情報をデータベース化し保管する
(3)法相が「テロリスト」と認定した者の国外退去を可能にする—が主な柱です。

年間に入国する外国人は約700万人。
まずは外国人全てをすべてを犯罪者扱いして、指紋、顔写真を強制的に提供させるというのです。
そして、この指紋、顔写真は、1万4000件の国際指名手配情報、過去の強制退去者70万人分の資料と照合(因みに、照合の精度は低く、約1割で誤認が起こることが政府の実証実験で明らかになっている)。
指紋、顔写真をとられることは、心情的にも気持ちよいものではありませんが、
その指紋、顔写真で「国際指名手配情報」と照合。
しかも精度はよくないと言う。
仮に冤罪で捕まったら、言葉は通じない外国でのこと。
これは、国際的に見てかなり問題のある法律です。
実際、、国際自由権規約七条が定める「品位を傷つける取り扱いの禁止」にも反する過剰な対応と指摘されています。

かつて日本には、外国人登録法による指紋押捺(おうなつ)制度がありました。しかし、在日外国人や人権団体の粘り強い訴えが通り、2000年に完全に廃止されたという歴史があります。
この時、
最高裁も「国家機関が正当な理由もなく指紋の押捺を強制することは、同(憲法一三)条の趣旨に反して許されず、また、右の自由の保障は我が国に在留する外国人にも等しく及ぶ」という明確な判断を示しました。
杉浦正健法相は「テロがなければこのような法制の必要はまったく無い」という答弁を繰り返すだけ。
「テロ」と名がつけばなにをやってもいいのか?
と思います。
テロがなければこのような法制は必要ない、と言うが、この様な法制があってもテロは起きるかもしれない。
テロを無くすと言うために本当にすべきことは、何か?
それは「人を疑う」ことからではありません。
何故、世界からテロが絶えないのか、、、根本的な問題を見ずして、目先の法案で「縛る」ことは、
いずれ、自らに返ってくるものと思います。
このままでは日本は国際社会の中で本当に孤立してしまうのではないだろうか???

なにやら心配です。

なお、今回の改正入管法についてはある国際人権派の雑食系ブログのまことさんの記事が詳しいです。

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» [入管法]入国外国人の指紋採取が決定! [flight2005]
<コメント>  大変な法律が自民党の賛成多数で成立してしまった。与党の公明党は賛否を明確にしなかった。 日本に入国する16歳以上の外国人に指紋採取が義務づけられた。国内では「個人情報保護法」で個人を特定する情報の流出や管理が強化されているが、外国人の個人情報をどのように考えているのか理解出来ない。 採取された「指紋」は厳重なセキュリティーの元、法務省が厳正に管理するそうだが、絶対安全は絶対ない。 (共同通信) - 5月17日1... [続きを読む]

受信: 2006.05.17 15:56

» 入国審査で外国人に指紋採取など義務づけ(入管法) [ブログで情報収集!Blog-Headline]
「入国審査で外国人に指紋採取など義務づけ(入管法)」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読み比べてみてください。 =2006... [続きを読む]

受信: 2006.05.17 23:52

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