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2006.05.02

在日米軍再編合意

野党、国会で負担追及へ・在日米軍再編合意と言うニュース。
今更驚かないとは言え、
即生活に跳ね返ってくる重みを考えたら言わずには、書かずにはおれない。
さてさて、何から、どこから書こうか、、、
まずはズバリ3000000000000円負担。
日米両政府の外務・軍事担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)よると、
在日米軍再編の最終報告=「再編実施のための日米のロードマップ」(行程表)が決定され、再編計画の完了は2014年を目標と言うこと。
「これらの案の実施における施設整備に要する建設費その他の費用は、明示されない限り日本国政府が負担する」と明記。
いいですか、
もう一度おさらい。
「これらの案の実施における施設整備に要する建設費その他の費用は、明示されない限り日本国政府が負担する」
その額、三兆円。
一方、米側の負担は、相模総合補給廠への戦闘指揮訓練センターの建設など、ごくごく一部。
このお金、どこから捻出するの?
もちろん、私たちの税金、サイフからです。
今朝の報道番組を見ていて、驚いたことに評論家(?)のお一人が次のように言われた。
「長い間、沖縄に負担をかけていたのだから、
米軍が出て行くために、国民がこれくらい(一人当たり2万5千円ぐらい)負担するのは当然だ」と。
私はビックリしました。
大写しになったこの方の顔をマジマジと見ましたよ。
この方は先のイラク戦争の折には「フセインは大量破壊兵器を持っているからイラク攻撃は正しい。
アメリカはすぐに片をつける」と言われました。
その後、長引く戦争には一切語られませんでした。
フセインが大量破壊兵器を持っていないことが分かったときも何も言われませんでした。
評論家とは自分の言葉に責任を持たない人種なのか、、、と疑わせるには十分な履歴をお持ちの方です。
まぁ、それはともかく私は秘かに彼を「御用評論家」と称しているのですが、
彼の言い分、二重の意味で矛盾に満ちています。
数学屋の秀さんを見習って論理的に書きたいとは思っているのですが)
まず、「米軍は沖縄県民にとって負担であった」ことを認めています。
では聞きたい。
基地があることは住民にとって負担であるなら、何故、全ての基地を撤去しようとは言わないのか???

現実には、「再編実施のための日米のロードマップ」では以下のことが明記。
========
沖縄県では、キャンプ・シュワブ(名護市)沿岸部への海兵隊新基地建設など機能強化が進められる一方、嘉手納基地以南の六基地「返還」はいずれも、(1)グアム移転とシュワブ新基地建設の完了(2)県内移転—という条件付き。

岩国基地(山口県)については、厚木基地(神奈川県)の米艦載機部隊に加え、沖縄の空中給油機部隊の移転が明記。

キャンプ座間(神奈川県)には、米陸軍新司令部の創設と陸自中央即応集団司令部の移転が明記され、大幅な機能強化が計画。

在日米軍再編の主な実施計画

2006年 (夏まで) 空自車力基地にXバンドレーダー配備
    沖縄のキャンプ・ハンセンでの陸自の訓練が可能に
  07年 (4月以降) 嘉手納、三沢、岩国の米軍戦闘機の訓練を千歳、三沢、百里、小松、築城、新田原各自衛隊基地に本格移転
  08年 (9月まで) キャンプ座間に米陸軍新司令部を創設
    相模総合補給廠に戦闘指揮訓練センターを建設
    (9月まで) 横田空域の一部返還
  09年 (7月ごろ) 米空母艦載機の離着陸訓練の恒久施設を選定
  11年 (3月まで) 空自航空総隊司令部を横田基地に移転
  13年 (3月まで) 陸自中央即応集団司令部をキャンプ座間に移転
  14年 沖縄の海兵隊をグアムに移転
    沖縄のキャンプ・シュワブ沿岸部の新基地建設を完了
    厚木基地の米空母艦載機部隊の岩国基地移転を完了
===========
彼(件の評論家)はこれらの負担にはどの様に理屈(?)をつけるのだろうか、、、

次にグアム移転の本質は、
何も沖縄県民の負担を軽減することではないことは、ここでも何回も書きました。
アメリカの都合で、移転するだけです。
別に恩に着せられる筋合いはない。
沖縄の方々のこれまでの苦しみを逆手にとって、
「お前らのために移ってやる」はないでしょう??? も○もとさん。
私が最も「愚劣」と評価する手法で米軍再編成に手を貸そうとするこの評論家には辟易しながらテレビを見ていました。

さてさて、それは向こうにおいといて、
今回の報告でもう一つ見逃せないことは、「日本」もいよいよアメリカと共に世界に殴り込みをかけたということです。

日本が果たす具体的役割は以下のとおり。
司令部機能の統合として、キャンプ座間に米陸軍の新戦闘司令部を創設。
陸上自衛隊の海外派兵の計画・訓練・指揮を一元的に実施する中央即応集団司令部を13年3月までに設置。
在日米軍司令部や在日米空軍司令部のある横田基地(東京都)には、航空自衛隊の戦闘部隊を統括する航空総隊司令部を11年3月までに移転。
「共同統合作戦センター(運用調整所)」を設置し、日米両軍の統合運用を進める。

嘉手納(沖縄県)、岩国、三沢(青森県)の各基地に配備されている米軍機の訓練を日本本土の空自基地に07年4月から本格移転。
共同訓練のための空自による嘉手納基地の使用なども、日米両軍の一体化を推し進める。

この国はいずれ「アメリカの州」になるのだろうか???
日本のため、
アメリカに守ってもらっている、と言う方がいらっしゃる。
また、コメンテーターからもその様な発言を聞く。
しかし、
本当にアメリカは日本を守ってくれるだろうか?
そもそも一体どこから守ってくれるのだろう???

この問題、将来にかかわる大きな問題ゆえ、今後の動きをしっかり見ていく必要があります。

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コメント

お邪魔します。
アメリカの州なら、まだ州独自の法があり連邦法に優先することもありますが、今の政府の体たらくではそれ以下、ほとんど植民地と言っていい状態だと思います。
海で囲まれた日本への空からの攻撃になるでしょうが、在日アメリカ空軍には日本を守る任務はありません。日本の空は自衛隊が守っています。在日米軍基地も自衛隊が守っています。シーレーンも自衛隊が守っています(小川和久著『日本の戦争力』による)。
中国脅威論を唱える人もいますが、中国とアメリカは秘かに裏で手を握って冷戦を演出している可能性だってあります。
800兆円の借金を抱える国にたかるアメリカと自国民をさらに追いつめて3兆円を気前よくだそうとする日本国政府に愛国心を言う資格があるのでしょうか。

投稿: 寒北斗 | 2006.05.03 06:48

@済みません2006/05/03 11:27:03付私の前のコメントを削除してください。 末尾でミス入力をしてしまいました。m(_ _)m

>日本が果たす具体的役割は以下のとおり。
司令部機能の統合として、キャンプ座間に米陸軍の新戦闘司令部を創設。
陸上自衛隊の海外派兵の計画・訓練・指揮を一元的に実施する中央即応集団司令部を13年3月までに設置。
在日米軍司令部や在日米空軍司令部のある横田基地(東京都)には、航空自衛隊の戦闘部隊を統括する航空総隊司令部を11年3月までに移転。
「共同統合作戦センター(運用調整所)」を設置し、日米両軍の統合運用を進める。

これらは、大変重大な新段階に入ったことを示しております。 海外で日米共同作戦を一体化して進めるための中枢組織の構築です。

集団的自衛権の行使を可能にし、日本を海外で戦争出来る国にするための憲法9条改正の先取りです。

自衛隊を米軍の殴り込み部隊と一緒に海外で戦争をさせてはなりません。

「平和は眠りを許さない」の重みが益々実感されて来ております。

投稿: hamham | 2006.05.03 11:39

 太平洋の全域、東シナ海と南シナ海の波打ち際までの海域が、第7艦隊の制空権と制海権によって守られている事実は、否定しようがありませんね。あなたたち、戦後平和主義の神話は、その安全のなかで語られるおとぎ話ではなかろうか。はじめにアメリカによる安全がありきで、その環境のなかでの反米闘争でしょう。冷戦時代には、その幼稚なしぐさもかわいらしかった。しかし、それから十年以上を経たいまとなって、図体だけが成長して知能が止まった議論は異様な印象を与える。
 日米の同盟関係を否定するのなら、それを破棄したときに、それに代わる安全保障はどうするのか。その見積書を添えて、提出しなければ、説得力はありませんね。
 もちろん、その前提に、この地域の不安定要素を見積もり間違えていたり、同盟関係の破棄と同時に対米戦略が必要になる事実を見落としているようでは、お話になりません。対米戦争と対中戦争を同時にこなせるような防衛力の積算見積書を、用意できますか?

投稿: 罵愚 | 2006.05.03 17:43

>日米両政府の外務・軍事担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)よると、
在日米軍再編の最終報告=「再編実施のための日米のロードマップ」(行程表)が決定され、再編計画の完了は2014年を目標と言うこと。

決定後の共同記者会見で、ライス国務長官は次のように言っております。

【日米は地球的な責任を共有するようにもなっている】

と、地球的規模での日本の軍事的役割を強調しております。 ブッシュ米遠征軍の一翼として日本の自衛隊を中東からアジア(不安定の弧)地域で共同作戦させるようです。

いよいよ覇権主義米国主導で憲法九条を改正し、日本が米軍と共に海外で戦争を出来る国に仕立てる策動が強化されるようです。

投稿: hamham | 2006.05.06 20:01

アメリカは本当に日本を守ってくれるか、中国経済の発展に伴い変化するのでは、日本が破滅すれば借金がチヤラになりアメリカに都合が良いはず、以前韓国で問題が起きた時に家族を早々に引き上げさせた事実がある、条約は破られるためにあるのでは、自国の利益にならない状態になれば、都合の良い方向に動くはず、米軍は各国に派遣しながら失敗している現実を見つめて日本も軍事で成り立たない事を、外交戦略がいかに大切か、資源なき国が今後余程でないと後塵をあびるのでは、歴史で、見ればスペイン、ポルトガル、英国これらの衰退、アメリカも同じ道をたどる、日本は独自の外交戦略をしないと、

投稿: 武内 | 2010.05.16 11:52

>日本は独自の外交戦略をしないと、
っていう人はどんな外交戦略を念頭の発言でしょうかねぇ。独自の外交の結果の敗戦と対米屈従の後始末の話題のなかで、またあの失敗をくりかえすのでしょうか。
 この国に独自の外交戦略を展開する国力はありません。グローバルスタンダードとしての国際法のもとで、伝統的な民族国家として存続するためには、独自の外交戦略ではなく、従順に国際秩序に従って、その構築に応分の協力をする外交が大切ではないのでしょうか。

投稿: 罵愚 | 2010.05.17 05:42

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