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2006.06.19

続・福井総裁の問題

先の福井総裁の問題では、道義や倫理は人それぞれということを受けて、
これからの記事では、福井さんが行ってきた金融政策と個人的利殖という事実を中心に考えていきたいと思います。
それに先立ち、
福井日銀総裁:投資問題 欧米メディア、厳しい論調ということで、この問題、
事件が事件、当事者が当事者ということで、各界の注目を浴びているという事実を紹介します。
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15日の米ニューヨーク・タイムズ紙は「欧米の中央銀行が株などの取引を厳しく制限する内規を定めているのは、金融政策が市場に影響を及ぼすためだ」と当局に求められる倫理を指摘。日銀が「福井総裁の資金拠出は内規違反に当たらない」との見解を示したことを伝え、「多くの日本人が納得していない」と強い疑問を投げかけた。
(略)
英フィナンシャル・タイムズ紙は16日の社説で「欧米の中央銀行や政府が厳しい情報公開や株式の信託を求められているのに比べると、日銀の内規は貧弱で、内規を近代化させる必要がある」と強調した。
(上記ニュースより)
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実は、日本銀行の内規が格段に甘いということではありません。
日本銀行定款などを参考に「日本銀行員の心得」を読むと、
「世間からいささかなりとも疑念を抱かれることが予想される場合には、そうした個人的利殖行為は慎まなければならない」とはっきりと定められています。日銀総裁が私的利益を目的とするファンドに出資し、所得を得ていたことはこの規定に明らかに反するのではと思います。
また、福井さんは村上ファンドのアドバイザリーボードになっていた時期があります。これに関して交友関係上の「フレンドリーなアドバイスだった」と説明。ニュースによると、
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「具体的な投資活動についてのアドバイスはしておらず、アドバイスによる契約も報酬もない」と強調した。
 日銀には(1)日銀内部で知り得たインサイダー情報について利殖活動を禁じる、(2)株式投資などについて事後に報告する、との内規がある。過去の職歴や現在の立場などに照らし、「世間からいささかなりとも疑念を抱かれることが予想される場合には、個人的利殖は慎まなければならない」とも定めている
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なるほど内規が再び蘇ってきます。これは13日のことです。
しかし、その後の調べで日銀副総裁の時期に村上ファンドのアドバイザリーボードを行っていたことが更に判明。福井さんの弁明が曖昧で委員会は騒然となり、審議が三度中断されたそうです。
与謝野さんが、参院財金委で「総裁になるということが予想されていない時期に民間の方として出資に応募したということで、それ自体は何ら問題がないと思っている」と話した時は13日で、与謝野さんご自身もこの情報はご存知ではありませんでした。
つまり福井さんは国会での答弁にも「偽」があったのでしょうか?
そう言えば、今日現在も明らかにされていない利益の額。
早急に調べて報告すると委員会では発言されていました。

さて、次の海外の記事は。
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16日の米ウォールストリート・ジャーナル紙は、福井総裁が日銀の会見で深々と頭を下げて陳謝した写真を大きく掲載した。同紙は、日銀が総裁ら役員の資産公開制度を持たないことについて、「米連邦準備制度理事会(FRB)の議長らが毎年の公開を義務付けられているのとは対照的だ」と落差を伝えた。
(略)
AP通信は「福井総裁のスキャンダルは、利上げという細心の注意を要する中央銀行の任務を脅かしている」と、今回の問題が日銀の信頼を失わせ、政策運営に支障をきたしかねないと報じた。

上記ニュースより)
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これに関しては、総理の任命責任も問題視されています。
しかし、総理は相変わらずです。
「説明責任は果たされた。」
「辞任は考えていない。」
とのこと。

福井さんは日銀総裁です。
その立場の人が行った事実を見ていくことで、日本の経済のこれからが見えてくればと願いながら、私は、この問題、今後もゼロ金利や金融緩和なども含め、あらゆる方面からしっかりと見ていきたいと考えています。
なお以前に書いた記事を以下に掲載しておきます。
お時間がございましたらご覧ください。

量的緩和 その1
量的緩和 その2
量的緩和 その3
量的緩和 その4
ホリエモンを生み出した者は誰か その1
ホリエモンを生み出した者は誰か その2
村上ファンド

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コメント

日銀の信用問題にも関わるので
福井氏は総裁を辞任すべきでしょう。
公平性と信頼を損なったまま金融政策を
実施はできません

投稿: トラマ | 2006.06.20 08:54

トラマさん。
おはようございます。
コメントありがとうございました。

本当に仰るように、ここまでくれば、もう福井さんに対して信頼や公平を期待することはなかなか難しいものがありますね、、、
民主党も、ああああ〜〜〜〜ですね。
どうなることやら。

ところで、サッカー。
「やっぱり」というか、予想されたことが現実になりましたね。
我が家ではジーコさんの話になるとトラマさんが話題にのぼります。
ジーコさんから、川淵さんまで責任は行き着くのですが、、、
まぁ、そうは言っても埒がないのでブラジル戦に賭けています。
そう言えばサンフレッチェの新監督、伝え聞くところ良い監督みたいですね。
こちらもどうなることやら、、、
再開が楽しみなような怖いような。
ところで、
トラマさんのところにはトラックバックできないのはなぜでしょうか?
でも、しっかり読ませていただいていますよ!!!
楽しいですよ。
サッカー以外の記事も。

では、、、、また。

投稿: せとともこ | 2006.06.20 09:34

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