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2006.06.12

良識派

今朝、こんな本を読みました。
安部公房「良識派」です。
高校の教科書にも出てくる話です。
内容は、以下の通りです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ニワトリの集団に、人間がやってきて猫やイタチから守ってあげる。
えさもあげるよと言いながら檻を作る。
ニワトリの一羽が、それってうますぎないか、、、と疑問を呈したが、
結局、仲間はずれにされ、「人間があれほどいうのだから、一応はうけいれよう」「具合が悪ければ話し合いで改めようと、「良識派」が勝ち、自ら檻にはいっていく。
「その後のことは、もうだれもが知っている通りのことだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というものです。

「良識派」。
何回読んでも、
いつ読んでも、
実に新しい。
「賢者は死後なお語る」とは言うが、
安部公房の数々の作品、分かりにくくて、読者泣かせではあるが、
しかし、その意図するところは、優れて新しく、
いまなお私たちに語りかけ、警告を発している気がしてなりません。
「その後のことは、もうだれもが知っている通りのことだ」、、、、と。

追記。
最初は短い文なので全文掲載したのですが、著作権上の問題があるかなと思って、小説の内容は
要約しました。
興味のある方は、「安部公房、良識派」などでお調べください。

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コメント

 なるほど、人間というのは全体主義とか、共産主義とか、スターリンとか、毛沢東のことですね。だまされたニワトリとは、日本の勤労者とか、平和運動とか、市民運動ですか。おもしろいたとえ話ですねえ。

投稿: 罵愚 | 2006.06.12 16:20

>安部公房の数々の作品、分かりにくくて、読者泣かせではあるが、
しかし、その意図するところは、優れて新しく、
いまなお私たちに語りかけ、警告を発している気がしてなりません。
「その後のことは、もうだれもが知っている通りのことだ」、、、、と。

安部公房は名前は聞いていても、作品は読んだことがありません。 価値ある作品を紹介していただいて有難うございます。 これからも、彼の作品を通じ、気宇盛大に、彼と対話したい思いです。

投稿: hamham | 2006.06.12 19:28

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