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2006.06.26

サッカーを通して

今、ドイツではW杯の決勝トーナメントが行われ、連日好ゲームが繰り広げられています。
特に今朝のオランダVSポルトガルは凄まじい試合でした。
個人的にはオランダが敗退して残念。
今晩はイタリアとオーストラリア。
やっぱりオーストラリアを応援しなきゃ。
と、言うことでドイツでは熱い戦いが展開。
一方、残念ながら決勝トーナメントに出場できなかった日本代表。
誰でもが思うことは次期監督。
とっころが、ギッチョンチョン。
川淵さんがポロリと口を滑らせたのがオシム監督
そりゃ、サッカーマニアからはオシム待望論は以前から囁かれていたから、大いなる期待を持ってこのニュースは受け止められました。

オシム監督。

私はオシム監督については夫からその魔法のような戦術と語録をいつも聞かされています。
実際、夫の本棚にはオシムの言葉—フィールドの向こうに人生が見えると言う木村 元彦 さんの本が置いてあったりして。
私も、その本をチラホラと読み、
読み進むうちに、オシムのサッカーの原点に触れ、
そして、次に思うことは、
オシムの母国についてです。
1941年5月、ボスニアの首都・サラエボでオシムは生まれる。
時代はまさに動いていた。
オシムが生まれる一ヶ月まえドイツ軍がユーゴスラビアに侵攻。
枢軸国はベオグラードを襲撃、わずか11日間で陥落。
そして、ボスニアは「クロアチア独立国」に編入。
これ以降、民族の戦いは続く。
ドイツ軍とチトー率いるパルチザン軍との涯なきかと思われた戦いが繰り広がられる。
そして、第二次大戦終了。
ユーゴスラビアは独立。
そもそも1918年12月1日に建国したこの国は、
南スラブ人の国という意味でユーゴスラビアと呼ばれました。
当初から「モザイク国家」とも言われ、様々の民族で成り立った。
この時、誰もがユーゴスラビアは複雑な民族のもと結集した国と思ったのだが、、、
建国から73年足らず、21世紀を待たず、この国は地球から消えた。
血と血で抗した歴史を残して。

さて、その後の歴史に名を連ねるであろう「90年政変」以降は更に過酷で辛い。
こんな中でオシムもまた歴史の渦に巻き込まれ、
ピクシーことストイコビッチも時代に揉まれて、もまれて流転の人生を送ります。
同じ著者の木村さんの悪者見参—ユーゴスラビアサッカー戦記と言う本を以前チラリと紹介したことがあります。
スポーツが伝えるものはと言うタイトルでアテネオリンピックのサッカー日本代表戦を観戦したときの様子と共に、
ピクシーを紹介。
この記事の背景には、中国の反日デモがあります。
=========
ピクシーは、セルビア生まれのサッカー選手です。
彼の祖国は、
民族の問題を抱え、いまだ解決しない中で、
「サッカーをすることの意義、平和、
人々に生ということを伝えていく」こと
を求めて、
サッカー選手として、戦い続けました。
今は現役を引退しましたが、
尚、戦い、訴えています。
詳しくは悪者見参という本に書かれています。
いつでも、政治は、
あらゆるものを利用していきます。
しかし、
民衆の知恵は、そんな政治に巻き込まれないくらい
豊かで、逞しく、またしたたかでもあります。
もし、今回のような事柄が、
中国や韓国であったとしても、
そのことで、即「かのくには、、、」と判断することなく、
物事の本質を、
等身大、実物大にみていく必要を感じます。

民族、宗教の問題などデリケートな問題。
政治、経済の問題など現実的なこと。
それらを、すべて抱え、包み込みながら、
さらに、超えていくものが、
スポーツや音楽、芸術だと思います。
それは、
人間としての、もっとも原始的なエネルギーに起因している部分でもあるからです。
すべての
しがらみを超えて
「人間である」というただ一つの原点に立ち戻って、
スポーツや音楽、芸術を楽しんで欲しいと、
心から
こころから
願ってやみません。
(上記記事より)
==============

と、言うことでサッカーというスポーツを通して、
人生を見、政治を考える大きな機会になると改めておもいました。

なおユーゴ問題に関しては、私は千田善さんが第一人者と思っているので、
興味のある方は是非Zen CHIDA's PAGE 千田 善のホームページをご覧ください。

そう言えば、昨日6月25日はスロベニア独立の日。

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