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2006.06.09

ドミニカ訴訟

ドミニカ移民訴訟
判決が出ました。
東京地裁は7日、「時の壁」を理由に移民側の請求を棄却するというものでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1950年代後半、政府の政策に応じて中米・ドミニカ共和国に渡った日本人ら計170人が「募集時の約束と異なる悪条件の土地を与えられ、困窮生活を余儀なくされた」として、国に計約32億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は7日、請求を棄却する判決を言い渡した。金井康雄裁判長は「外相や農相、担当職員は、農業に適した土地かどうかを調査する義務や、移住希望者に情報を提供する義務に違反した」と述べ、当時の国の対応は違法だと指摘した。しかし、提訴時には入植から20年以上が過ぎ、賠償請求権が消滅していたと結論づけた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このニュースを見るまでは、
ドミニカ訴訟のなんたるかについて、意識したことはありませんでした。
ドミニカって聞けば、
♪ドミニカニカニカ 天使のような、、、
って曲の頭だけが思い出す程度の私です。
そんなわけで、ちょっとこの訴訟、調べてみました。

上記のニュース記事によると、この訴訟の発端と歴史は以下の通りです
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〈ドミニカ移民〉 56〜59年、日本からドミニカ共和国に249家族(1319人)が入植した。戦後、海外からの引き揚げ者などで急増した人口を減らすため、日本政府は中南米への移住を推進。ドミニカ移住もその一つだった。募集要項では約18ヘクタールの肥沃(ひよく)な土地を無償譲渡するとされたが、実際の配分面積は狭く、土地も耕作不適地で、移住者に所有権はなく耕作権しかなかった。移住者の生活は困窮し、61〜62年に約130家族が国費で集団帰国した。残留した移住者は00年に提訴。帰国者も訴訟に参加し、併合審理されていた。
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この訴訟に対して東京地裁は国の責任を認めました。
「農業に適した農地を備える移民先を確保する義務を尽くさなかった」。

当時日本政府は、戦後急激(700万人の引揚者など)に膨れ上がった人口を減らす目的で、
「国策」と銘打ち、ブラジルをはじめ、コロンビアなど中南米への移住を推進。
そして、現地に行ってみれば、
岩だらけの不毛の地だったり、ひどい塩害の不毛地帯だったということです。
想像を上回るひどさに入植の方がたは生活苦で苦しみ死に追いやられた人もいました。
2000年には、
「農業に適するかなど現地調査や情報の提供する義務を尽くさなかった」と、提訴。
また小泉さんも、
2004年3月の参院予算委員会で「外務省に多々反省すべきことがあった」と国の無策を認めました。

しかし、今回の判決は、
20年間の除斥期間を過ぎており「賠償請求権が消滅した」として原告側の請求を棄却。

?????
これは事実上の敗訴なのでしょうか?

実際、原告らは、
「提訴から判決まで六年。十七人の原告が死去しました。今日の敗訴判決によって移住者は文字通り『棄民』であったことが、さらに明らかになったのです。移民者の無念や苦しみに時効はない」とのこと。


訴えを退けたのは20年間の除斥期間が経過して賠償請求権が消えたというものです。

国策と言って、不毛の地へ追いやった国民を、
「除斥期間が経過」と言う理由で賠償請求を認めないことは、
原告に、さらなるムチを浴びせるようなものではと感じます。

あの混迷期を思うと、
国の政策は間違ったかもしれない。
また、その間違いは認められた。
ならば、
ご苦労をおかけした原告の方々に、ねぎらいと感謝と敬意を表すことに、
「時の壁の判断」は必要なのだろうか???
私は必要ではないと考えます。

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コメント

こんにちは。私もドミニカのことは今度のニュースを聞くまで知りませんでした。でも、ブラジルとかでも飢え死に寸前の貧困生活をしていた移民がいたことは知っていました。夢を描いて故郷を後にした人たちが、合わせる顔がなくて帰れないとか、そういう事情もあったと思います。

カナダでも同じです。多分アメリカもそうだと思うのですが、新天地は素晴らしいところだ、という(多分)政府の宣伝を信じて、東欧の人たちがたくさんやってきてひどい目にあったそうです。東欧だけじゃないでしょう。宣伝ビラをみたことがありますが、「これなら私も行くかも」と思いました。本国でも切羽詰った状況にあったら、簡単にだまされると思います。

話が違うと言って帰ろうにもお金だってないだろうし、あきらめてやるだけやろうという気持ちにもなるだろうし、こういう問題が表面化するのに時間がかかるのは十分理解し得るものだと思います。ほんの少しでも同じ人間をかわいそうに思う気持ちがあるなら、無情に「残念でした、時間切れです」と言わず、ミサイル一つ分の予算でも削ってほんの少しでも補償をする姿勢を見せて欲しいと思います。

投稿: 葉子 | 2006.06.10 14:12

>この訴訟に対して東京地裁は国の責任を認めました。
「農業に適した農地を備える移民先を確保する義務を尽くさなかった」。

判決にこのように「国の責任を認めた」のがせめてもですか。

人間は誰でも宇宙船地球号の乗組員ですから、一人一人の幸せを考えて接し、扱ってもらいたいものです。

ふと、思いました。 これから移民する人は、今インターネットの時代ですから、インターネットを使って移民先についての情報を事前に掴んでおいて対処すれば、いくらか被害を避けることが出来るかも知れないと。

投稿: hamham | 2006.06.10 15:44

葉子さん。
hamham さん。
コメントありがとうございました。

この問題、本当に悲しくなります。
原告の方々のお気持ちを察するにあまりあります。
こうした方々の礎の上に私たちが今あると思うと、
絶対に、「時の壁」で風化させてはいけないと思います。今後も成り行きみまもっていきたいですね。

葉子さん。
本当に、この国はお金の使い方が間違っています。
その矛盾が今噴出していますが、、、、
ツケは回ってくると思いますが、だからこそ、今、しっかり見ていかなければと思うのです。
また、ご意見や近況お知らせくださいね。

hamham さん。
ブログのお写真、素敵でした(^.^)
さて、インターネットで玉石混淆ですが、情報はしっかりと見てい来たいと思います。
これからもいろいろ意見交換していきましょうね!!!
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2006.06.11 11:06

>ブログのお写真、素敵でした(^.^)

見ていただいて光栄です。 四季の訪れる日本に生まれて本当に幸せです。 該ページは携帯から投稿してみました。 これが可能であるという事は個人でインターネット放送局の開設も夢ではないように思えました。 胸がドキドキ、ワクワクします。

これからは想像を絶するような更なる高度情報化社会の出現が、専門家達によって予想されているようですが、是非ともその成果という果実は人類の幸せに貢献出来るようなものにしたいものだと、思いました。

投稿: hamham | 2006.06.11 22:10

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