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2006.07.15

ジダンの罪

遅くなりましたが(実はこのところネット環境にいなかったのです)ジダン問題について。

ズバリ
誰が何を言おうとも、
いえいえ本人が何を言おうと、
悪いのは
ジダンの行為
です。
断罪されるのはいかなる理由があるにせよ、その解決(?)を暴力という手段に訴えたジダンその人の思慮の浅さです。
巷間で言われているようなことがあったか無かったかは、
真相は薮の中です。
これから以後は、当事者を含めいろんな方が何を言おうと全て「後知恵」.
到底真実へと導く事はないように思います。


さて私。
その後のジダンに少々怒っています。
いえね。何がって、相手の選手に謝らないどころか、
本来は自分自身の問題(つまり熱しやすい、暴力をふるうとかとか、、、)を社会問題にすり替えたことに怒っていますね、、、
本当にイタリアDFマルコ・マテラッツィが耐え難い差別発言をしたとするならば、
そして、そのような発言を許すことが出来ず、糾弾すべきだと考えたのなら、
ジダンは別の機会に別の形でやるべきでした。
彼があの時取った行動は「ただの暴力」です。
カッとなって頭突きをしただけです.
あの事件のほんのちょっと前、両チームの選手のエキサイトなプレーが何度もありました。
中断も何回かあり、
そんな中、再開直後の「頭突き」でした。
見ていた私も「あっちゃ、、、そりゃレッド」と納得。
あこまでやるか、、、とは思ったものの、
ジダンは熱いから「らしい」とも思ってあの時はそこまでだったのですが、、、
それがいつのまにか決勝の試合内容は影を潜めました。
いろんな選手の華麗なプレーとか、
ドイツのカーンの頑張りとか,
ベテランや若手の素晴らしいプレーがいっぱい繰り広がられたW杯。
しかし、この事件でサッカーそのものの醍醐味が吹き飛んだことに
怒っています。
サッカーのサポータ・ファンなら、スタジアムでの相手チーム(自分のチームの選手にも)への罵りあいなんて、
日常じゃないですか。別に本気で言ってるわけじゃないって、みんな分かっています。
ましてや選手はなおさらです。
自分のチームのサポーターの野次に晒され、
相手チームの挑発に耐え、
プロとしてプレーしているのです。
なにもジダンだけが特別ではない。
ジダンを許せば、
いずれサッカーのピッチはホマロケファレだらけになります。
あっちでも、こっちでも頭突き???

今回、ジダンが行ったことへの同情や許しをテレビのワイドショーで見たり聞いたりします。
「あのジダンが」と言う意見を言われる方はジダンを過大評価しています。
「ジダンも普通の人だった、、、」と許す方もジダンを過大評価しています。
私はこのような考え方をもっと突き進めると、
これは小さな暴力から、大きな暴力を認める考えを切り開くのでは、と憂いたりします。
暴力はいけない、と誰もが認める。
しかし、こんな理由だったら、
この人だったら、
ゆるす。
と、言う考えが知らずしらず私たちの身の回りに溢れてきたら、、、
それは、とても由々しきことではと私は思います。
いずれにしても、
私たちがジダンに求めるものは、
相手選手への謝罪ではないでしょうか???

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コメント

ジダンの行為は、ワールドカップの決勝という舞台で行われたために衝撃を生んだようですが、実はごく平凡な事件だったのではないかと僕は感じます。直接的な暴力行為に及んだジダンが退場になるのは、ルールから言えば当然で、その背景がいろいろと大きく取り上げられていますが、それはそんな風に大げさに取り上げる問題ではないような感じが僕にはしています。

プロの試合というのは、純粋なスポーツと呼ぶには少々はばかるような所があるのではないでしょうか。フェアプレーで全力を出せば満足するというのは、あくまでもスポーツを楽しむアマチュアの世界のものではないでしょうか。

プロの試合は、本質的には「興業」なのだと思います。それは観客に見せるプレイであり、勝つにしろ負けるにしろ、観客を楽しませるのが一番の目的です。これが極端になると、プロレスのように、勝ち負けよりも観客を楽しませる方が大事だと言うことになり、勝ち負けもあらかじめ観客が喜ぶように演出したりします。

さすがに普通のスポーツではそのようなものは八百長と呼ばれて嫌われますが、これは、八百長そのものが悪いのではなく、八百長は観客が喜ばないので嫌われるのだと思います。

さて、観客を喜ばせるためには、チームの勝利というのも不可欠のものだと思うのですが、プロの試合の場合には、どんな手段を用いようとも、ルールに許されている範囲でならあらゆる工夫をするというのが普通なのではないでしょうか。相手の選手を精神的に動揺させてミスを誘うというのも戦術の一つだと思います。

プロ野球などでも、汚いヤジが飛び交うときがありますが、ヤジに動揺するようではプロとして未熟だと言わざるを得ません。ジダンがプロ意識に徹していれば、自分を動揺させようとして発するような言葉は、相手の戦術に過ぎないんだと冷静に受け止めなければならなかったと思います。

イタリアの選手に、差別意識があったというような大げさな展開は、正しくないのではないかと僕は感じています。むしろ、自分の言葉のあまりの効果の大きさにイタリア選手の方が驚いていたのではないかと思います。イタリア選手としては、ジダンがちょっと動揺してシュートミスでもしてくれればと思っていたのではないでしょうか。

ジダンがあれほど過剰に反応してしまったのは個人的な理由があったからだろうと思います。そうでなければ、プロ意識を忘れるような冷静さを欠いたことはしなかったのではないかと思います。イタリア選手も、その言葉がジダンの無意識の層にまで触れるタブーの言葉だったとは気づかなかったのではないかと思います。

両選手の行為は、プロの試合としては良くあるものだったのではないでしょうか。それが、ワールドカップ決勝という舞台で行われたためにインパクトの強さを持ったのではないかなと感じます。

ジダンの行為は、プロとして冷静さを欠いたミスだと思いますが、そう言う人間性が表れてしまうのも、人間がやっているスポーツだからなのだなと感じます。そういう意味では、僕はジダンの人間性に道徳的な非難だけを向けるのではなく、やむを得ない感情の吐露として温かい目も向けて欲しいなと思っています。

男としては、どうしようもなく身体が動いてしまう瞬間がある、というのは今日のテレビで張本勲氏も語っていました。これは決して暴力を肯定するのではなく、男とはそう言う生き物であるという男としての共感です。こんなことを言うと、フェミニズム的には問題かも知れませんが、感情はどうしようもないと言うのを感じます。その正当性を主張するのではなく、たとえ間違っているとしてもそうせざるを得ないと言う感情が存在するのは否定出来ないと言うところでしょうか。

投稿: | 2006.07.16 22:08

秀さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
私も秀さんと全く同様の意見です。
ジダンのプロとしての意識の
足りなさを思います。
大体、彼は昨日・今日の若手ではないのですよ。
まさに引退試合という大ベテラン。
大舞台の場数をいっぱい踏んでいたジダン。
そんな挑発に乗るなんて、、、と私は思います。
いえね。それでも試合直後はそんな短慮ながら人間らしいジダンに同情もしていたのですが、インタビューを聞いてから「なんだかなぁ、、、」と思って呆れています。

なお、男の闘争本能。
秀さん。プロレスの記事で詳しく書かれていましたね(^.^)
女というか母親は時として我が子に「ううううう」となって思わずということあります^^;偉そうなこと言えない私です^^;

さて、言葉の記事。
すごく面白いです。
一日に何回も拝見に行っています。
これからも、いろいろお教えください。
では、、、また。

投稿: せとともこ | 2006.07.17 17:24

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