アメリカの軍事専門紙ディフェンス・ニューズが日本の航空自衛隊がF22ラプター戦闘機に、高い関心を示していると報じたのは7月17日の記事でした。
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Japan Seeks F-22s Despite Tech-Transfer Hurdles
Japan has yet to launch its competition to replace its aging F-4E fighter jets, but Lockheed Martin’s stealthy F-22 has emerged as the frontrunner despite technology-transfer hurdles, say officials, analysts and sources.
(上記ニュースより)
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Fー22は愛称はその名もラプター。
猛禽類です。
レーダーに捉えにくいというステルス性と、スーパークルーズを持ち合わせています。
ステルス性では通常の戦闘機の10分の1程度の距離まで近づいてようやく探知が可能であるともいわれています。スーパークルーズについては、アフターバーナーの使用なしで最大巡航速度マッハ1.58となっている。しかし、実際にはマッハ1.7まで到達したという発表もあるそうです。
もともとFA(戦闘攻撃機)として開発が始まり高い攻撃能力があります。
米ソ冷戦の終結で開発計画が縮小。しかし空軍がこの間、調達をすすめてきました。
日本政府内では、航空自衛隊に配備されているF-4EJ改に代わる次期戦闘機(F-X)を選定する作業が進行しており、その候補のひとつにF-22が含まれていたのですが、ここへ来てその可能性が大きくなりました。製造コストが既存の戦闘機に比べて非常に高い(1機あたり約1億2000万ドル)と言う点が課題だったのですが、このハードルもクリアして、Fー22に飛びつこうとしている動きが活発になった背景をもディフェンス・ニューズは8月14日付の記事で紹介しています。
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In the wake of North Korea’s July missile tests, Japan is accelerating its ballistic missile defense (BMD) plans and openly discussing what has long been a taboo subject in the pacifist country — that it may someday soon be forced to launch pre-emptive strikes to defend its territory.
“Radically speaking, to defend our country, it might be more suitable for us to strike enemy bases,” said Nobuki Kawamura, the director of planning and programming at the Japan Defense Agency’s policy bureau.
“But right now, in the current situation, we don’t have enough capability to attack enemy bases. We do have the air in-flight refueling tanker, but our F-15s are mainly for defense and they don’t have the capability to attack [North Korea].”
Kawamura cautioned that in the future, such wherewithal is possible.
“However, for the future, we should have such capabilities, not exactly prohibited by our Constitution but mainly due to policy selection. As of now, government policy is that we don’t have such capability and it is too early to discuss this option.”
Following Japan’s World War II defeat, under pressure from the United States and other powers, Tokyo adopted a rigid pacifist Constitution that banned the country’s right to wage war. The recent 61st anniversary of the dropping of two atomic bombs on Hiroshima on Aug. 6 and three days later on Nagasaki, however, does not appear to have affected Japan’s enthusiasm for BMD and possible pre-emptive strike options, which could see Japan launching air strikes against targets in North Korea.
(上記サイトより)
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防衛庁の河村延樹防衛局計画課長が「本来、わが国の防衛のためには、敵の基地を攻撃する方がふさわしいかもしれない」と表明したと報道。
河村氏は「空中給油機はないし、F15戦闘機はおもに防衛のためで、わが国には(北朝鮮を)攻撃する能力はない」
「将来わが国はそうした能力を持つべきだ。厳密には憲法で禁じられておらず、(持っていないのは)おもに政策上の選択によるものだ」
と先制攻撃能力を持つべきだとの考えを強調したと報じています。
さらに、
日本では長年「よりおおっぴらな軍事的役割」について口にすることは「タブー」であり、「政治的自殺行為」だったと指摘。
ところが「七月四日の北朝鮮のミサイル実験によってその議論が公のものになり、政府高官がますます、潜在的脅威に対して先制攻撃を行える兵力を構築する必要性について議論するようになった」として、麻生外相、額賀防衛庁長官、安倍官房長官が「敵基地攻撃能力」という名で先制攻撃につながる発言をしていることを紹介。
「日本国民の(安保上の脅威に対する)考え方が最初に変わり始めたのは、1998年に北朝鮮が長距離ロケットを日本の上空に発射した時だ」と指摘。
一方で国民の世論は「より強力な防衛力を支持しても、先制攻撃を支持するところまではまだ至っていない」とも紹介。
こんな矢先の安倍さんの憲法改正(?)発言と教育基本法見直し発言。
きな臭いですね、、、
実にきな臭く、危険です。
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